2023/11/26 - 2023/12/21
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ニースのミモザさん
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ル・コマンダンショルコーは北上を続けて、
南極半島の方へと航海しています。
南極大陸から南米大陸に向かって北に延びる南極半島は、
ほぼ全域が氷河に覆われ標高が2,000mにも達します。
今回は行ってませんが、南極半島の東側にはラーセン棚氷が張り出し、
ウェッデル海からの氷山の密集地に続いています。
南極半島西岸には、サウスシェトランド諸島やパーマー群島等
多くの島が点在しています。
現代の人類が南極点にたどり着いたのは約100年余り前。
最先端の技術が発展した現代でも、
南極大陸は、未だにミステリーに囲まれた未知の大陸です。
今回は、世界中では他に類を見ない南極という特殊な場所が持つ
魔法の世界を楽しんで来ました。
南極半島西側も夢のような素晴らしい景色が広がっていました。
過去も現在も人々を魅了し、訪れるすべての人に忘れられない時間と
感動を与えてくれました。
氷が織りなす柔らかな青と白の壮大な美しさと野生動物を
沢山、見る事も出来ました。
前回の2度目の南極クルーズでは、南極圏・南緯66度33分の海域迄
行きましたが、今回は南緯70度を超えました。
南極でキャプテン・クックの事は、聞いた事が無かったのですが、
今回、本を読んでいましたら、
なんとキャプテン・クックも南極に来ているのです。
Captain cook(キャプテン・クック=ジェームス・クック)は、
英国海軍軍人で、航海者、偉大な探検家。
太平洋やオーストラリア、ハワイ諸島の発見などをしています。
クックは南方大陸探索の指令を受けて、
英国軍艦のエンデバー号を指揮して南極圏にも航海しています。
偉大な功績、卓越した航海術と優れた調査と地図作成、そして真実を
確かめる為に南極圏にも突入していたのです。
南極海周辺を航海して、少しでも南に行こうとしていたようです。
クックの船は木造船でしたが、南緯71度10分でパックアイス(流水、海上を
漂流する氷盤の集合)に遭遇し、それより先には進めなかったそうです。
この時代で、耐波性くらいの機能しかなかった木造船で南極のこの辺り迄
良く来れたもんだと感心しましました。
南極関連でキャプテン・クックが登場するとは思わなかったです。
今回のクルーズの海域は、その辺りも網羅していたかと思います。
南極大陸の海岸は多くの氷で覆われており、
岩石が露出しているのは全海岸の5%に過ぎない。
13%は氷河、38%は氷床がそのまま壁となっている氷壁になる。
最も多い44%の海岸は棚氷となっている。
棚氷は、南極を覆う氷床が海の上にそのまま張り出したものであり、
陸上の氷と連結している。棚氷の厚さは数10mにも達する。
棚氷で最も大きなものはロス海に浮かぶロス棚氷であり、
次にウェッデル海の南側を覆うフィルヒナー・ロンネ棚氷が大きい。
今回のクルーズで見た多くの氷山や流氷は、南極大陸の西側のロス棚氷から
のものだと思います。ロス湾周辺から北上してくるようです。
キャプテン・クックが出て来たので、
南極の探検家のスコットとアムンゼンの話も
2人共、このロス棚氷のロス海、ロス湾から南極点を目指しています。
不運な事にイギリス海軍大佐のスコットは、
1912年1月に南極点到達を果たしますが、アムンゼンに先を越されて
帰途遭難して亡くなっています。
スコットは雪上車、馬等を上手く使えず、ことごとく失敗して
最後は人力でソリを引かなくてならなくなり、体力の消耗などを
招いたようです。
寒冷な気候に強い馬が生存出来る耐感温度を遥かに下回っていました。
他にも軍人だったゆえに調査等の様々な役割も遂行遅れの原因に
なったと言われています。
一方のアムンゼンはノルウェーの探検家で、
幼い頃より極地に興味を持ち、イギリスの探検家のフランクリンの
北極探検記を読んでいたそうです。
1903~06年に北極海の探検で北西航路走破に成功し、
続いて北極点到達を目指していましたが、
1909年4月6日にアメリカのピアリーに先を越され、
目標をもう1つの極地の南極点に変え、犬ソリとスキーによる移動で
1911年12月14日に人類史上初めて南極点に到達しました。
そして1926年には飛行船で北極点に到達し、
人類史上初めて両極点への到達を果たした。
スコットとアムンゼンが南極点到達を目指していた時期、
1911年12月1日に日本の白瀬隊が館山から南極に向かっていました。
白瀬隊長も北極探検を目指していましたが、ピアリーの北極点到達で
南極探検へ転換しました。
1911年1月31日にニュージーランドの島影を確認後、
ウェリントンで色々な物資や飲料水、食料などを補給して
2月11日に南極に向かったそうです。
しかし、3月14日に南緯74度16分のロス海コールマン島付近で、
氷塊に前進を阻まれ、やむなくオーストラリアに引き返しました。
拠点をシドニーに移し、
翌年1912年1月20日に再び南極点を目指しますが、
9日目に氷点下20℃前後の厳しい寒気とブリザードで走行距離282kmの
地点(南緯80度05分)で力尽きて前進を断念。
その地点を大和雪原と命名して日章旗を立てたそうです。
当時、スコット隊やアムンゼン隊が政府の援助を受けていたのに、
白瀬隊は支援が無かったそうですが、かなり頑張られた方です。
現在の南極観測船には、白瀬という名前が使われています。
今回、私が乗船しました船はフランス船なので、
フランスの探検家のCharcot jean Baqtiste(ジャン=パフティスト・
シャルコー)の足跡を辿る航海でしたので、
船のシアターではシャルコーの探検のセミナーが有りました。
とても素晴らしい方だったようです。
又、スコット隊にも参加して、健康上の理由で早期帰国した
アーネスト・シャクルトンも偉大な探検家だと言われています。
あのエンデュアランス号で、隊員が全員無事に生還した事でも
知られています。これもセミナーで有りました。
私は、エンデュアランス号の小説を読んでいましたので、
セミナーではかなり興味を持ちました。かなり凄い体験をしています。
数々の困難を乗り越えて生還したので小説にもなっています。
南極の海には、大小様々な氷山が浮いています。
南極では、ほぼ1年中雪や氷が降り注いでいて、広大な氷(氷床)に
覆われています。
この氷は降り積もった雪が長い時間をかけて押し固められて出来たもので、
氷床は低い方へゆっくり移動、内陸部から外側に向けて徐々に移動し、
海に向かって迫り出して海に出て行きます。
この氷の塊が氷山になります。
大きな氷山は長さや幅が数百kmにもなる大きな氷山もあります。
今迄も氷山の写真を沢山掲載していますが、
もう少しご覧下さい。
☆クルーズスケジュール・予定☆
11/29 (水) ウシュアイア出港
11/30 (木) ドレーク海峡クルージング
12/ 1 (金) ドレーク海峡クルージング→ 南極線通過
12/ 2 (土) 南極圏通航→ アデレード付近・ガレッド
12/ 3 (日) ガレット→ マルガリック湾
12/ 4 (月) シャルコー島
12/ 5 (火) シャルコー島
12 /6 (水) べリングスハウゼン海→ マルグリット湾
12/ 7 (木) マルグリット湾
12/ 8 (金) ブルコイパス島
12/ 9 (土) 南極半島
12/10 (日) 南極半島
12/11 (月) ドレーク海峡クルージング
12/12 (火) ドレーク海峡クルージング → ウシュアイア入港
12/13 (水) ウシュアイア入港
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- アメリカン航空 ブリティッシュエアウェイズ ラタム航空 JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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綺麗な形の氷山。
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氷山の説明が出来ませんが、
写真をご覧下さい。 -
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お天気は崩れて来ました。
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チャペルのような氷山。
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氷山ばかりなので、
今回、私の食事の写真を少し掲載します。
体調不良で余り食べていませんが・・・
お昼に5Fのフレンチレストラン(アラン・デュカス直接監修)で
お寿司を食べました。美味しかったです。 -
デザート1
モンブランなのですが、
かなりお洒落にアレンジしていて美味しかったです。 -
ラタトゥーユ。
普通に美味しかった。 -
スープ?
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前菜?サラダ
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前菜その2
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デザート2
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デザート3
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5Fのフレンチ・レストランで
ランチの時にお好み焼きを特別に作って頂きました。
とても美味しかったです。 -
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5Fフレンチレストラン
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5Fのラウンジ
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5Fのラウンジ
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5Fのラウンジ
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5Fのレセプション前のコーナー
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5Fのレセプション前のコーナー
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5Fのレセプション前のコーナー
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お部屋に戻ると直ぐにベランダに出ます。
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大きな氷山が沢山見えます。
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この氷山が最後の氷山になりました。
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海が荒れて来ました。
ドレーク海峡に入ったのかな? -
お部屋のTVで、6Fのヘリポートを見ると
凄い波です。 -
TVモニター
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ホーン岬が見えました。
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ホーン岬の東側から回って行くようです。
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もう直ぐ、ウシュアイアに到着する様です。
下船は明日ですが、
下船の準備が出来れば上陸出来るようです。
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