2023ときわ路パスと週末パス！知られざる東日本巡り！vol.1（鹿島臨海鉄道６０００形編）

2023/11/02 - 2023/11/06

それはお盆の何気ないひとことから始まりました。父の赴任先の山形へ行ってみよう。正直ずっと棚上げしていたのですが、職場の都合で１１月の頭に４連休が降ってきましたので、妻と会いに行くことにしました。

どうせ１８きっぷが使えない時期ですし、妻もいるので徹底的に贅沢をしてやろうと思い、４泊５日で予算は５万。妻が観光している間に、普段は乗れない民鉄にも乗ったり、久しぶりに“フォートラ”のみなさまと会ったりしました。仕事が終わって急いで飛行機に乗って、東京で妻と合流しました。

きっぷ：ジェットスター＋ときわ路パス
旅程概要
11.02：西熊本～肥後大津～熊本空港～成田空港～日暮里
11.03：日暮里～涸沼～下館

エリア 大洗(茨城)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩 ジェットスター
• 旅行の手配内容: 個別手配

2023.12.30　南今庄
今年もよろしくお願いします。旅行記は去年の１１月で止まったまんま、執筆サボってあんなとこやこんなとこを旅行してかわゆい電車を追いかけ、のんべんだらりんと実家で過ごしていたら年が明けてしまいました。昨年に引き続き、今年も偏った情報を自分なりに仕入れ、偏った旅行をして偏った旅行記を自己満足で書いていきます。

年明け早々信じがたいような心が痛む出来事が続いています。私事ですが、８年前の地震のときには、みなさまの旅行記を拝見して余震の恐怖からずいぶん気を紛らわすことができました。「自分たちはこんな生活をしているのに楽しい旅行記とは不謹慎だ！」などとは１ミリも思わなかったので、旅行記を書くのを自粛をしようとは思いません。不謹慎だと思われる方につきましては、貴重な電池残量と回線をこんな電車ばっかりのしょうもない旅行記に費やすのはたいへん無駄なので、戻るボタンを押す前に今すぐ端末の電源を切ってください。

2023.11.02　西熊本
定時で無理やり仕事をなかったことにして、西熊本駅にやってきた。これまで棚上げにしていた「妻と一緒に父の単身赴任先に行く」旅行の始まりであるが、今は私１人である。私のまわりでは、複数人数の旅行と誰かに会いに行くタイプの旅行についてはたいへん寛容であり、１人で電車に乗りに行くだけのタイプの旅行についてはまず否定から始まる。だがしかし、１人で電車に乗りに行くだけのタイプの旅行が好きな人たちに向けて旅行記を書いているのだからご容赦いただきたい。そういう人にも会いに行くつもりだ。

西熊本駅 駅

2023.11.02　肥後大津
空港最寄り駅の肥後大津にやってきた。なお、妻は昼の便で一足先に飛んでいる。妻の東京観光の時間を潰し、わざわざ高い飛行機に乗り、常識的ではない時間にホテルに入ってでも「同一行動」にこだわるのが私のまわりの人たちの常識のようで、説明しても全然腑に落ちないようだった。

肥後大津駅 駅

2023.11.02　熊本空港
大津から空港へは無料ジャンボタクシーが設定されているのだが、無料だからかいつも人気だ。しかし、発車時間が決まっているタイプの交通機関は私のまわりでは概して不人気なので、無料だからといって県民が殺到するということはない。定員オーバーしたら一般的なタクシーが増便される。今回はタクシーに乗ったが、もちろん無料だ。久しぶりタクシー乗ったな～前回いつだったっけ？と振り返ると、やはり大津から空港間なのであった。

熊本空港 (阿蘇くまもと空港) 空港

2023.11.02　熊本空港
空港が新しくなってから初めて利用したが、空港を使うたびにご祝儀をちゃりーんするシステムになってしまった（泣）。

2023.11.02　熊本空港
目の前に手ごろな飛行機が止まっており、ぜひ乗っけてもらいたいところだが、あいにく全車指定席である。

2023.11.02　熊本空港
仕方がないので指定された乗り場へ行くと、色違いのオレンジが止まっていた。こちらも全車指定席なのだが、直前までどこに座るかハラハラドキドキ、旅の高揚感増し増し機長のおまかせプランがなんと無料で体験できるサービス満点の航空会社である。

2023.11.02　成田空港
気流に乗って爆睡している間に、今日は定刻に着陸した。定時運転だけでも十分なサービスなのだが、この航空会社のサービス過剰ぶりを侮ってはいけない。例えば、着陸後はこのように特別仕様の運転手つき大型車がタラップに横付けされている。ＶＩＰ待遇がデフォルトなのである。車を降りたら「機内の運動不足解消にぜひ！」と赤絨毯の代わりに陸上トラックが敷いてある。まことに準備がよい。さらにはせっかく東京に来たんだからとオプションで京成電車も選べるタイプの空港に着陸してくれるし、「お客様に重たい荷物なんて持たせられません！」と荷物の重量が７キロを越えないようにするサービスまでまさに至れり尽くせりである。

成田国際空港 空港

2023.11.02　成田空港
ここだけの話、都心にもっと近い空港にターミナルビル横付け、荷物の秤量なしで席も最初っから分かってる方がいいのだが、サービスをお断りすると気を遣う以上に金を使うので、素直に相手方の厚意を受けとることにした。へそまげて「熊本に飛ばさん」とか言われたらどこにも行けなくなるしね。

2023.11.02　成田空港
富裕層の私は、歩いて行けるような近距離でもバスを使うのである。バス代については各自でお調べいただきたい。

成田国際空港 ターミナル間連絡バス 乗り物

2023.11.02　空港第２ビル
東駅まで行くと間に合わないので、贅沢にも２ビル駅から乗った。ふつうの人は１回タッチだろうが、旅慣れない私は２回もＩＣをピッピしてしまった。

空港第2ビル駅 駅

2023.11.02　空港第２ビル
インターナショナルな空港にふさわしく横文字電車である。

2023.11.02　空港第２ビル
だがしかし、富裕層の私が乗るのはいつもニコニコ漢字種別である。

2023.11.02　京成大和田
終点まであと一息の千住大橋まで先着するある意味優秀な鈍行に乗ったのだが、携帯で遊んでいたら大和田で乗り換えたくなった。

京成大和田駅 駅

2023.11.02　京成大和田
次の大和田始発の電車こういう運用に適した…

2023.11.02　京成大和田
３５００形である。きょうび首都圏どころか南九州でも珍しくなった直流モーターを回すタイプの電車である。電車に詳しい諸先輩方がネットにガンガン情報をあげられるので、田舎者はこうして携帯で遊んでるだけで情報が集まるのである。

2023.11.02　京成大和田
発車までまだ少しある。構内踏切から眺めよう。

2023.11.02　京成大和田
反対側のホームへ行って…

2023.11.02　京成大和田
また戻って…

2023.11.02　京成大和田
誰もいないから、こんな不謹慎な写真まで撮っちゃって…

2023.11.02　京成大和田
にわか者なので「スカイライナー」といわれるとプ◯レールでは丸っこいのが思い浮かぶのだが、にわか者の私はこの角ばったデザインの特急車が思い浮かぶ。ついこないだの２０１４ね…うっ、１０年前か！

2014.08.16　長岡・越後湯沢・水上・高崎・京成成田
お盆休みに札幌に行った帰りがけ、空港に向かう途中に見かけたのが最後で乗ってはいない。にわか者の私は「うわぁ、きゅうしゅうではしってないでんしゃだー！」とウキウキしながら長岡から成田まで移動してきたのだが、諸先輩方におかれてはきっとそこらへんで普通に走っていて飽き飽きしている車両ばかりなのだろう。知らんけど。

2023.11.02　京成大和田
時を経て令和５年、直流モーターを回しているだけでチヤホヤされる時代がやってきたが、不思議と誰もいない。

2018.02.11　大和田
だいたい大和田といえばホームがぐーっと曲がっててありもうちょい線路が多く、直流モーターでない車両を探す方が難しい印象だったが、今はどうなのだろうか。こんな扉ばっかりの車両はもっとチヤホヤしとけばよかったと思う。

2023.11.02　京成大和田
旅行記の上ではまだ１１月だが新年早々脱線ばかりだ。脱線とは縁起でもない。まことに不謹慎である。いい加減電車乗ろう。

2023.11.02　京成大和田
日暮里先着の通勤特急に早くも４駅先の津田沼で抜かれる。どこまで乗ろうか。

2023.11.02　京成大和田
めったに乗らない京成電車だが、着陸する空港の都合で首都圏の民鉄の中では最大派閥営団よりよっぽど乗ってると思う。

2023.11.02　京成上野ゆき普通列車車内
更新はされているが５０年選手である。

2023.11.02　京成上野ゆき普通列車車内
内装も手を加えられているのでそこまで古さを感じない。

2023.11.02　京成上野ゆき普通列車車内
点検蓋のある車両少なくなったね。

2023.11.02　八千代台
結局次の八千代台で降り、動画を残しておくことにした。

https://www.youtube.com/watch?v=G3BF6xFoA9U

八千代台駅 駅

2023.11.02　八千代台
こういう駅の雰囲気嫌いじゃないよ。民鉄の優等列車停車駅。

2023.11.02　八千代台
列車種別のインフレが進んでいる。

2023.11.02　八千代台
やってきたのは都営直通。

2023.11.02　青砥
通勤特急を青砥で降りた。京成電車と京急電車が並ぶ。

青砥駅 駅

2023.11.02　青砥
成田からの接続列車として機能しているのだろう、上野ゆきの快速がこんな時間に設定されており…

2023.11.02　千住大橋
さきほど空港から乗った電車を千住大橋でぶち抜く。

千住大橋駅 駅

2023.11.03　日暮里
日暮里で降りて歩いて（少し迷って）今日のホテルについた。妻もここに泊まっているが、予算の都合で相部屋である。じゃらんのセール１０００円クーポンを投入してドミは１１００円で泊まることができた。滞在時間を考えるとたいへん贅沢であるが…

HOTEL OWL Tokyo 宿・ホテル

2023.11.03　日暮里
さて、無事に妻も起きてきて朝５時のエメラルドグリーンな車に乗る。取手の駅から改札口まで走って、券売機で急いで発券して６分後の中電に乗り換えた。同じことを企てている者が何人もおり、他人のことを言えないが早朝からご苦労なことである。

日暮里駅 駅

2023.11.03　水戸
水戸まではもちろん妻と２人掛けシートである。クロスと扉の間の。おそらくあまり来る機会がないであろう茨城県を腹いっぱい妻に楽しんでもらうため、私はここでお別れである。解放されてウキウキルンルン…いや、妻と離れ離れになるからと気を落としがてら下を向いて歩いていると、さっそく「スーパーひたち」を見つけ、ウキウキルンルンである。

水戸駅 駅

2023.11.03　水戸
そして７番のりば岩沼方まで行くと…「さわやかひたち」！ウキウキルンルン度合いがさらに増した。１４両編成だからボンネット・貫通・非貫通お構いなく変態連結で重連運転していた頃の名残に違いない。

2023.11.03　水戸
いかんいかん、もうそろそろ発車時刻だ。

2023.11.03　水戸
開業時の車両が走っているのは全国的にもだいぶ少なくなった。

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
取手駅で調達したのはご存じときわ路パス。まるで今日の私や妻の行程のためにあるようなきっぷだが、きっぷに合わせて行程を組んだだけなので当然である。取手から水戸まで７７．９キロ／１３４０円であるので、水戸から片道４７０円の涸沼まで往復すれば元本回収である。そんな理由ではないが、涸沼まで乗ってみようと思う。

2023.11.03　東水戸
次の東水戸で小休止。交換待ちは撮影タイム。順光ではないが、青空がきれい。

東水戸駅 駅

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
高架線を突っ走る。

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
次は常澄。

常澄駅 駅

2023.11.03　大洗
次の大洗では後ろ１両を切り離す。

大洗駅 駅

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
連結用のジャンパ栓はここに格納される。

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
切り離し作業が完了し…

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
１両となって大洗を後にする。

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
田の字窓に並ぶ転換クロスシート。

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
こういう車両は少なくなった。

2023.11.03　新鉾田ゆき普通列車車内
この車両は日車で平成２年製。３０年選手だがウイルスがなんだと厳しい時代を生き抜いたステッカーも。

2023.11.03　涸沼
涸沼で見送って…

https://www.youtube.com/watch?v=Noeq1Qx6zhc

涸沼駅 駅

2023.11.03　涸沼
しばらく時間があるので駅の外に出てみよう。鹿島臨海鉄道は一応４度目だが、途中駅で降りたのはスタジアムの営業日に１８きっぷで折り返しただけであった。

2023.11.03　涸沼
首都圏への野菜の供給地としてがんばっている。

2023.11.03　涸沼
駅は観光センターと一体化している。

2023.11.03　涸沼
とんがり屋根にラムサールと書いてある。水鳥で条約にノミネートされているらしい。

2023.11.03　涸沼
次の鹿島旭で行きかう列車で戻る。

2023.11.03　涸沼
帰りは８０００形。公式サイトで運用が公開されている。

2023.11.03　涸沼
全国どこでも走っているトランシス顔、３扉ロングシートである。

2023.11.03　水戸ゆき普通列車車内
車内からちらっと涸沼が見えた。

2023.11.03　水戸
水戸に戻ってきた。フレッシュなコンビニが鎮座している。

水戸駅 駅

2023.11.03　水戸
田舎者の感覚では５０１系ってすごく新車のような感じなのだが、なかなか肩身が狭いようだ。

2023.11.03　水戸
今は水郡線のホームとなっているが、きっと昔は駅本屋とつながっていて優等列車が発着していたであろうと想像しながら歩いてみた。２号車だが１２号車だか、黄色い文字はおそらく「号」。上にも何か書いてある。肝心なところが読めないのだ。うー残念。

2023.11.03　水戸
こういうふうに斜めから見て光が当たって浮かび上がるポイントを探す。うーん、わからない…

2023.11.03　水戸
「風っこ」が止まっていた。サイドを大きく切り欠いても大丈夫な車体強度はうちの島でも大人気だ。足回りが特急運用に向いているかどうかは全く別問題である。

2023.11.03　水戸
水戸線の電車に乗って…

2023.11.03　水戸
ぐーっと拡大するとＤＥ１０の重連が止まっていた。この１時間後くらいにＤＥ１０の重連が嫌いになる。

2023.11.03　友部
「ときわ６０号」を待つ間に…

友部駅 駅

2023.11.03　小山ゆき普通列車車内
ニューデイズで茨城的なものに手を出す。ときわ路パスを提示すると５パーセント引きだ。さてこの後は下館で降りて、例の方々と会う予定だ。

この旅行記へのコメント （2）

• へけけさん 2024/01/06 17:21:08

  とても参考になりました。ありがとうございました。

  とのっちさん　こんばんは。
  　表紙の写真を見てこんなの走ってるの？すごい。シートの配列、窓の形とか。京阪の5000系は調べたら引退ですね。京成の3500はまだ残ってるらしいですね。関東の人間ですが全くの無知をお許しください。極めつけは南今庄駅。あそこは自分も気になってました。サンライズのノビノビ座席で姫路まで行って新快速で戻って京都からサンダーバードで敦賀。そして南今庄。帰りはしらさぎで米原からこだまって帰る計画です。優先順位で行くとやっぱり鹿島臨海鉄道と京成かな。いつも先生に影響される自分です。へけけ

  とのっちさん からの返信 2024/01/06 17:59:16

  RE: とても参考になりました。ありがとうございました。

  へけけさま
  
  こんばんは。返信が新快速ですみません。
  
  千葉をはじめ関東のおじゃましたのに、のっけから南今庄ですみません。お目が高い！下り列車はストレートで上り列車は大きなカーブ。行った時間が悪かったのかもともと山影だからか真っ暗でした。北陸トンネルの出口を手前の短いトンネル越しに抜く例のスポットはどうも立ち入り禁止だったようです。
  
  鹿島臨海鉄道はですね、公式サイトから時刻表をごらんになられると新型と旧型がわかります。あんな感じの車両少なくなりましたからね〜京成電車は奥が深く、空港を使うたびに勉強です。サンライズ、新快速、サンダーバード、しらさぎ、こだまるいいですね〜すっかりお元気になられたようで、たいへんうれしく思います。私もみなさまの旅行記に影響されまくっていますが、こんなわけのわからん旅行記に影響を受けていただいてなんか申し訳ない気持ちですが、正直たいへんうれしく思います。あっ、南今庄もいいですが、トンネルストレートカーブの組み合わせでしたら、伯備線の日羽などはいかがでしょう（笑）。
  
  とのっち