2023年10月スペイン2週間の旅③10/21（マドリード王宮、アルムデナ大聖堂、コルドバへ移動）

2023/10/18 - 2023/11/01

4日目はマドリード王宮、アルムデナ大聖堂、サン・ミゲル市場など。アトーチャ駅からAVEでコルドバへ移動。ホテルの窓からの眺めとメスキータのライトアップに感動。

エリア マドリード(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩

ホテル1階のカフェで朝食。ターキーハムとアボカドのオープンサンド、フルーツ、ジュース、コーヒーのセット（7.5ユーロ）。オープンサンドがおいしかった。
今日のマドリードの予想気温は8～16℃でやはり寒そう。

ホテル モラ ホテル

ホテル前の並木道に白い花が鈴なりに咲いていたので調べたら、「イチゴノキ」とのこと。クマと一緒にマドリード市の紋章になってる木ですね。だからいっぱい植えてあるのか…！初めて実物を見ました。花期は11～12月、その後一年近くかけて実がなるそう。

ホテルを9:30にチェックアウトしスーツケースを預けて、タクシーでマドリード王宮へ。タクシーはホテルで頼んだらすぐ来ました。王宮まで10分ほど、11.20ユーロ。晴れているけど風があってけっこう寒いです。写真は王宮向かいのアルムデナ大聖堂。

アルムデナ大聖堂 寺院・教会

朝の光を浴びて堂々とそびえる王宮。

マドリード王宮 (オリエンテ宮) 城・宮殿

チケットはネットで10:15入場を予約。1ヶ月前に予約しようとしたらすでにこの日の10:00入場分は売り切れでした。わりと前から予約が入るようなので、どうしてもこの日時に行きたい！という場合は早めにチケットを確保したほうがいいかも。
写真は入場列。オンラインチケットを購入済みの人と当日券を購入する人の列は別なので注意。入り口ではＸ線装置による荷物検査があります。

マドリード王宮 (オリエンテ宮) 城・宮殿

アルムデナ大聖堂

広場を囲む回廊。遠近法を使った絵画のよう。

交代に向かう衛兵に遭遇。衛兵交代式も見たかったですが、毎月第一水曜のみとのこと。

正面からアップで。とにかく壮麗で豪華。屋上についている鐘は、18世紀に焼失したアルカサル時代からのものだそうです。

玄関ホール。ローマ皇帝の衣装をまとったカルロス3世像。

玄関ホールを抜けるときらびやかな大階段が。

サバティーニ設計の大階段。とにかく豪華で華麗。装飾が見事

マドリード王宮 (オリエンテ宮) 城・宮殿

天井画まで入れるとこんな感じ。

天井画は「キリスト教と教会に支援された18世紀のスペイン王家を描いたもの」（オーディオガイドより）

大階段の次は衛兵の間。王家の衛兵が王宮の警備にあたっていた。

列柱の間。ここも豪華です。王宮が完成した初期の頃、晩餐会など公式の宴が催されていたとのこと。1985年のスペインのEC加盟の条約締結がこの部屋で行われたそうです。

華麗な装飾にうっとり…。
写真撮影ができるのはここまで。ここから先の写真はありませんが、どの部屋も装飾や全体的な色調など一つ一つ趣きが異なり、置いてある調度品なども豪華で、いくら見ても飽きませんでした。特に印象に残ったのは「饗宴の食堂」「磁器の間」「王室礼拝堂」「玉座の間」などでしょうか。ショップでガイドブックを買って帰りたかったけど、分厚くて重かったので（今後の旅程を考えて）断念。

最後に再び大階段を通って見学は終わり。

同じく大階段。
各部屋の説明などは（現地には）ないので、オーディオガイドがあるといいかもしれません。私はチケットと同時に購入しました。スマホに公式アプリをダウンロードする形式で、購入時にメールで送られてくるコードを入力すると使えるようになります。日本語版もあります。現地で聞く際はスマホと接続するワイヤレスイヤホンがあると便利。

13時。王宮の隣りのアルムデナ大聖堂へ。王宮に面した側が入口かと思いましたが、そちらは博物館の入口でした。大聖堂への入口はバイレン通り側。

アルムデナ大聖堂 寺院・教会

1993年と完成が新しいせいか、天井画などは現代的な感じです。

カラフルでモダンな天井画

これもそう

色使いや絵の雰囲気が現代的

祭壇は階段を登って間近で眺められる。

間近で見た祭壇

床にステンドグラスの色が反射してきれいだった。

やたら立体的に撮れた扉の浮き彫り。

王宮に3時間近くいたので、大聖堂を30分ほどと駆け足で見なければならなかったのが残念。この後お昼ご飯を食べてホテルに戻ってスーツケースを引き取り、アトーチャ駅に行って16時半のコルドバ行きの列車に乗らなければなりません。
バイレン通りとマヨール通りの交差点から見た大聖堂。

マヨール通りを歩いてサン・ミゲル市場へ。マドリードって何気に坂道が多いですね。ここも緩い上り坂だったような。

マヨール通り 旧市街・古い町並み

通りがかったビリャ広場。歴史のある広場らしい。素通りしたけど。

ビリャ広場 広場・公園

お目当てのサン・ミゲル市場に到着！工事中なのか屋根に覆いがかかっていました。土曜の午後とあってかすごい人出です。中は満員電車状態で歩くのも一苦労。スリにあうんじゃないかと冷や汗。

サン ミゲル市場 市場

おいしそうなものがいっぱい！

上はタコとイワシの唐揚げ。左下は生ハムとクリームチーズをトルティーヤで巻いたもの。右下はアンチョビとスモークバター、イワシの酢漬けとパプリカなどのカナッペ。唐揚げがカリッと揚がっていておいしかった。場内は混んでいたので、外の広場で立って食べました。手が汚れるのでウェットティッシュ必携。

マヨール広場に来ました。ここもにぎわっています。
大道芸人や、パンダ、クマ、ゲームキャラの着ぐるみなどが。

マヨール広場 広場・公園

フェリペ3世騎馬像。最終的にマドリードを首都と定め、マヨール広場の建設を命じたのがフェリペ3世だったそう。

このあと広場の近くでタクシーを拾いホテルまで。ホテルの前で待っててもらい、預けたスーツケースを受け取って再びタクシーに乗りアトーチャ駅へ。タクシー代14.4ユーロ。

駅についたのが15時過ぎ。16時半発のコルドバ行きAVEはまだプラットフォームが表示されていませんでした。

マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅

駅構内のカフェで一休み。構内はハトが多くて、フンを落とされそうでヒヤヒヤ。

16時前にプラットフォームの表示が出ました。私達が乗る便は10番線から発車。電光掲示板にはPlanta Baja(低い階＝地上階）かPlanta Primera（地上階からエスカレーターをあがった階。スペインで言うと1階だけど、日本的には2階）の表示が出るので、その階の荷物検査場へ向かいます。

荷物検査を終えて改札内に入ったところ。ちなみに改札内にもトイレがあり、無料で使えてきれいでした。

売店。写真を撮ったときは気づきませんでしたが、よく見ると右端にピカチュウやマリオ、キティちゃんのぬいぐるみが。ポケモンはどこへ行ってもよく見かけました。スペインでも大人気。

スペイン版新幹線AVEに初乗車！左が私達の乗る列車です。

10番線から出発。

各車両の扉の横に車両番号（私たちが乗ったのは9号車）と行き先が。ちなみに改札に近い方が1号車でした。

16：35定刻通り発車。2等席。席は出発する頃には半分くらい埋まりました。
Wifiあり（乗車券番号の入力が必要）、USB充電口はなし。トイレはありましたが、私がいた車両のはなぜかドアが開かず使えなかった。発車ベルや発車アナウンスはなく静かに出発しました。

さよならマドリード。隣のホームには赤くてかっこいい列車が。iryoの列車だったと記憶。

マドリードを出るとわりとすぐ住宅地は終わり、何もない草原やオリーブ畑が広がります。見渡す限りのオリーブ畑がどこまでも。スペインはオリーブの生産量世界一だそうですが、この風景を見ると納得。これだけ広い畑、誰がどうやって管理してるんだろう？農場らしき建物をあまり見かけなかったんですよね～。

車内販売あり。

荷物置き場はこんな。スーツケースでいっぱい。

コルドバまでちょうど2時間。途中2駅ほど停車し、18：34コルドバ着。終点ではないので（列車はマラガ行き）早く降りなきゃ！とあせりましたが、大きな駅のせいか長めに停車してました。そんなに急がなくてもよかった。

コルドバ中央駅 駅

駅からタクシーでホテルへ（7.3ユーロ）

コルドバ中央駅 駅

ユーロスターズ・マイモニデス・ホテル。私たちの泊まった部屋が最高でした…！

ユーロスターズ マイモニデス ホテル ホテル

2階（日本的には3階）の209号室。少し値段はあがりますがメスキータ・ビューの部屋を指定したらこれ…！窓を開けると目の前にメスキータの塔がそびえます。

ユーロスターズ マイモニデス ホテル ホテル

下を見るとにぎやかな通りが（窓を閉めると外の音は気になりませんでした）

右手には大聖堂が見えます。メスキータの外壁が狭い通りをへだてて手が届きそうなほど近くに。

ツインベッドの広い部屋

窓の外にはメスキータが

バスルームも広々として清潔。

シャワーは熱いお湯がたっぷりでました。アメニティは備え付けのバスジェル、シャンプー、コンディショナー。

冷蔵庫に入っている紙パックのミネラルウォーターはサービスで無料でした。

緑の丸印が私達の泊まった部屋でした。昔の建物だからでしょうけれど、変わった形です。ロケーション、スタッフ（みな親切）、部屋の広さや設備、朝食など、どれも申し分なかったです。ただWifiの接続がわるく、すぐに切れたり、つながっても速度が遅かったりしたのが難点といえば難点（スマホで撮った写真のアップロードがなかなか進まない）。ただこれも、同行の友人はそれほど問題なかったそうなので、私のスマホとの相性がわるかった…？

暗くなりかけた頃のミナレット（鐘楼）。モスクの尖塔として建てられ、キリスト教徒によって鐘楼へと造り替えられた。

暗くなりかけた街角

ホテル玄関

夕食のために外に出ました。メスキータのライトアップが美しくて何枚も撮ってしまう。

メスキータ 寺院・教会

大聖堂もライトアップ。

オレンジの木の中庭 散歩・街歩き

鐘楼のライトアップ。何枚撮ったかわからない…。

メスキータ入口。内部は明日見学の予定。期待が高まります。

夕食は有名店ボデガス・メスキータへ。メスキータのすぐそば。外から見たところ満席状態だったので待つかなと思いましたが、すぐに案内されました。店内、案外広かった。メニューは席にあるQRコードをスマホで読み取り表示する形式。

ボデガ・メスキータ 地元の料理

サルモレホ。ガスパチョに似ているけど、もっともったりしたクリーム状。生ハムとゆで卵のみじん切りがトッピングされている。

ベレンへナス・カリファレス。甘いソースがかかったナスのフライ。

フラメンキン（生ハムを薄切り肉で巻いたフライ）。
どれもおいしかったですが、味付けは濃いめ。ワインと一緒に食べるといいのかも。

テーブル席以外にカウンター席もあり。

夕食後、有名な「花の小道」に向かいました。

花の小径 建造物

夜のひっそりとした小道。花の季節は終わっていたせいか、鉢植えはグリーンが中心でした。

細い路地からメスキータの塔が見える、この景色が見たかった…！ちょうど鐘の音も聞こえてきて雰囲気満点。

奥へ進むと小さな広場と噴水が。

行き止まりの広場のさらに奥に路地が。

路地から見上げる半月。

明かりの灯るひっそりとした玄関先。こんな風景もたまりません。

古びたノッカーが風情を醸し出す。

明かりの灯る路地の風景が好きです。

コルドバの旧市街はくねくねした迷路のような細い道が続き、いくら歩いても飽きません。狭くなって壁にさえぎられて行き止まりかと思うと、よく見ないとわからないような細い道が続いていたり。昼間もいいけど、暗い中明かりに照らし出された路地の風情もまた格別です。

コルドバ歴史地区 旧市街・古い町並み

旧市街をしばらく散策してメスキータに戻ってきました。メスキータの外壁に設けられた祭壇。

この夜のメスキータ周辺は人出がすごく、土曜の夜だからかな？と思っていたら、なにかイベントがあるようです。にぎやかな音楽や太鼓の音が聞こえてきます。

ローマ橋のたもとの広場にあるサン・ラファエル記念柱

川に面した側のメスキータ外壁

プエンテ門

プエンテ門 建造物

ライトアップされたローマ橋。これが2000年も前に建設されたのかと思うと、あらためてローマすごい！と思う。橋を照らし出すライトがちらちら揺れて、本当にロウソクの炎のようでした。もちろんLEDだけど、そのように設定されているよう。

ローマ橋 建造物

ローマ橋の上からのメスキータの風景

ローマ橋 建造物

これも見たかった、メスキータとローマ橋のライトアップ。まるで夢の中の景色のよう。

ローマ橋 建造物

メスキータをアップで。川面に映る明かりが美しい。

橋の中程にはコルドバの守護聖人ラファエルの像が。

22時半頃ホテルに戻りました。外はあいかわらずすごい人出で、メスキータ前の通りを明かりのついた山車がこちらへ進んできます。楽隊の音楽付き。

ユーロスターズ マイモニデス ホテル ホテル

マリア像を乗せた山車。ロウソクのついた長い燭台を持った司祭が先導しています。

山車の上にはたくさんのロウソクと白い花（バラ？）に囲まれたマリア像が。山車の後ろにはブラスバンドも。太鼓の音がにぎやかでした。ネットで検索しましたが、このお祭りについては何も出てこず…。

翌朝フロントで聞いたら、"Procession"と言われました。春のセマナ・サンタのような行事で、写真はマリア像をある教会から別の教会まで運ぶ行列だそうです。