2023/09/15 - 2023/09/18
37位(同エリア226件中)
nichiさん
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奥会津博物館~前沢曲家集落~大桃~屏風岩と奥会津を巡り、檜枝岐村にやってきました。
福島県の奥会津の奥の奥で、新潟県や群馬県境に近いです。
昔は山奥で陸の孤島で会った場所です。
人口は500人ほどの小さな村ですが、様々な武士の落人伝説が残る村です。
村内の多くは、星家、橘家、平野家の3つの苗字で占められ、星家は平安遷都で敗れた藤原氏の末裔、橘家は織田信長に追われた楠家、平野は源平合戦に敗れた平家の末裔と言われています。
長い間、林業や焼き畑がメインの産業であった檜枝岐ですが、60年代から70年代にかけて尾瀬が観光地化し、尾瀬沼への入り口である檜枝岐村が観光業として栄えるきっかけになっています。
お世話になったのは、日本人を守る会の会員でもある「かぎ屋旅館」さん。
創業はt明治25年と言う老舗旅館で2泊お世話になりました。
他のお客様は、登山の強者の方が多かったようで、会津駒ケ岳に登る方、燧ヶ岳に登る方、もっとすごかったのが、平ケ岳(往復12時間?)に登られる方もいらっしゃいました。
皆さん健脚ですね。
私たちは、尾瀬沼をグルっと廻って戻ってくる初心者コースです。
登山ではなく、ハイキングですね。。。
お宿の斜め向かいに檜枝岐歌舞伎の舞台がありました。
その隣には檜枝岐歌舞伎の伝承館があり、檜枝岐歌舞伎について色々知ることができました。
毎年5月、8月、9月の3年に3回、歌舞伎が上演されています。
役者さんはすべて地元の方々。
表紙の写真は檜枝岐歌舞伎のポスターです。
ブログにアップしてもいいとの許可を頂いています。
開催時には300人のお客さんが観覧されるそうです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
屏風岩から車で10分。
檜枝岐温泉に到着しました。
このような門がありました。 -
門を過ぎて最初に右に現れたのは、いくつかの立派な建物。
山の中に急に現れました。
これは、尾瀬の郷交流センター。
この右奥には温泉プール施設があります。 -
隣は道の駅。
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真新しい、山旅案内所(尾瀬檜枝岐温泉観光協会)や商工会の建物もあります。
檜枝岐村、裕福そうですね。 -
村内に入り、ほぼ真ん中に「かぎ屋旅館」さんを発見。
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こちらが玄関。
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おじゃましま~す。
2名で予約しておりますnichiです。
すぐにご主人が出てきてくださいました。 -
チェックイン!!
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お世話になります。
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お部屋は2階。
階段を上がると1段1段、ギィギィ音がします。
いいですね~~
年季を感じます。 -
2階の廊下。
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建て替えようとすると、場所的にもう木造ではなくなってしまうそうです。
ご家族で建物を大事にして宿を営んでいらっしゃいます。 -
洗面は共同です。
ココで朝、他のお客さんとお会いすると、自然と「おはようございます。」とご挨拶。
「今日はどちらに登られるのですか?」
のような会話がスタートします。 -
男女別トイレも共同です。
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アサインされたのは、桧のお部屋。
このお部屋で2晩お世話になります。 -
障子を開けると。。。
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窓のサッシは2重です。
冬寒いからですね。 -
窓からの景色。
眼下には伊南川が流れています。
この川は、只見川と合流し、阿賀野川となって新潟市内を通て日本海に注いでいます。 -
床の間もある和室です。
昔ながらのお宿ですね。 -
これは、温泉に行く際のバッグですね。
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タオルと洗面用具と浴衣。
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部屋に荷物を置いてすぐに、かぎや旅館さんの斜め向かいが歌舞伎舞台に行ってみることに。
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この、歌舞伎舞台に向かう入口の角にこのような案内が。。。。
檜枝岐口留御番所といって、幕府の番所があったのですね?
何でこんな所に?
以前は豊富な材木の生産地であったこの地域、ロウソクのロウの原産地でもあったようで、幕府にとっては大事な場所だったのですね。
明治維新と共にその役目は終えたようです。
私たちが2晩お世話になる旅館の名前が「かぎ屋旅館」さん。
この番所があった時代に番所の鍵を預かっていたのがその由来だそうです。 -
ここから。。。
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鳥居をくぐって神社の参道を進みます。
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参道の中ほどの左側に鎮座する、橋場のばんば。
まず、大きなはさみに驚きます!
中は多くのはさみ。
真ん中にお婆さんの石仏が鎮座しています。 -
ばんばのアップ。
子どもを水難から守ってくれる水神様です。 -
小さな橋があり、池を渡ります。
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その橋から見える池と橋場のばんば様の説明書き。
縁切り・縁結びの神様としても信仰され、悪縁を切りたいときは、新しいハサミを。 良縁を切りたくないときは、サビて切れないハサミを供えるそうです。 人との縁だけでなく、病気との縁を切りたい方も多いようです。
それで多くのはさみが祀られていたのですね~~ -
これも賛同の横にある像です。
檜枝岐歌舞伎の代表的な作品「奥州安達ヶ原袖萩祭文の段」の一場面を再現した、袖萩とお君の母子の像です。
この歌舞伎の演目は知らないけど、歌舞伎が盛んであることはよくわかりますね。 -
参道の奥の方までやって来ました。
奥の鳥居の左側に見える木造の建物は歌舞伎の舞台の裏側です。 -
お~~
これが檜枝岐歌舞伎の舞台です。 -
花道含め、立派ですね~
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舞台の中まで拝見することができます。
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檜枝岐歌舞伎は江戸時代より270年続く農村歌舞伎です。
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江戸で歌舞伎を見た檜枝岐の村民が、見よう見まねで始めたのが檜枝岐農村歌舞伎の最初だと言われています。
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これも全部客席です。
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舞台から客席を見ると、、、
境内とその奥の大きな階段状の客席。
自然の立地を生かした設計になっていますね。 -
静けさに包まれた舞台です。
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境内にある舞台と客席。
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この客席、どれぐらいのキャパがあるのでしょうか?
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かなりのお客さんが入ることができる客席です。
キャパは約300人だそうです。 -
客席の後方まで登ってみました。
すり鉢状になっていて、舞台を囲んでいますね。
ココがいっぱいになったら迫力あるだろうな~ -
境内にある歌舞伎伝承館千葉之家へ。
入場は無料です。
中にいらした年配の方が、ご丁寧に私たちに説明してくださいました。
何とこの方、座長であり、檜枝岐歌舞伎の役者さんでした。
テレビのニュース映像で知りました。 -
お邪魔しま~す。
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演目の案内。
有名な演目もいくつかあります。
絵本太閤記 これ、豊臣秀吉が主人公で、歌舞伎で13段あるやつ。
その本能寺の段は、本能寺で信長を破った明智光秀を秀吉が討つまでの3日天下のお話ですね。 むか~し歌舞伎座で見たことがあります。
鎌倉三代記や義経千本桜も有名な歌舞伎の演目ですね。 -
檜枝岐歌舞伎は役者も裏方も全て檜枝岐の住民によるものです。今日まで継承されてきた農民歌舞伎としての貴重性などから全国的に名の知られた舞台となりました。
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それぞれ仕事を持ちながら、年4回の公演を実施しています。
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檜枝岐歌舞伎の演目は11題。
中にはよく知っている演目も。。。。 -
古くから使われてきた衣装や小道具、台本など貴重な資料が展示されていました。
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檜枝岐歌舞伎のポスターが掲示されていました。
こんな感じなんですね~
昔は村の方々が中心だったのですが、今ではほとんどが旅行者。
皆さん、毎年翌年の予約をされてから帰宅されるそうです。 -
かぎや旅館に戻って、速攻温泉へ。。。
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2種の温泉があって、時間で男女が入れ替わります。
私たちは2泊したので、2種のお風呂に何度も浸かることができました。 -
脱衣場。
一回に4人まで。
どなたもいらっしゃらなかったので、撮影。 -
どなたもいらっしゃらない中、ゆったり湯船につかりました。
このお湯、ハイキングで疲れていた身体をほぐしてくれ、翌日に全く疲れが残りませんでした。 -
木の雰囲気が素敵なお風呂です。
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どなたもいらっしゃらなかったので、家内が撮影した檜風呂。
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温泉からあがって部屋に戻り、シニア夫婦は冷蔵庫で冷えていた瓶ビールを戴きます。
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テーブルにあった「尾瀬の宿」というお茶請けをつまみに。。。。
このあと、シニア夫婦はゴロンとして本を読んだりテレビを見たり。。。 -
18時の夕飯の時間になりました。
大広間に伺います。 -
大きな熊だな~~~
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小熊も。。。
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部屋の名前が入ったテーブルに座ります。
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お品書き
地の物をふんだんに使ったお料理です。
ネット情報でわかってはいたものの、ワクワクします。 -
箸袋の写真まで撮っちゃいました。
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きのこの油炒め
ブナハリタケ
ヤマウド -
山菜の和え物
ミズナ(ウワバミソウ)の生姜醤油和え
です。 -
山菜の酢の物
蕨と自家栽培の胡瓜の酢の物です。 -
生ビールがかんぱ~い!
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岩魚のお刺身
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生ビールが終わっちゃったので、シニア夫婦は日本酒飲み比べセット×2
俺の出番
あらばしり
燧ケ岳
全て地元のお酒です。 -
天ぷらがやってきました。
アツアツです。
トンビマイタケ、ウワバミソウ、赤シソ の天ぷらです。 -
岩魚の塩焼きです。
焼きたてがやって来ました。 -
檜枝岐の岩魚です。
これ、美味しかったな~ -
つめっこ
蕎麦のすいとんです。
そば粉を練ってちぎって会津地鶏、自家製のジャガイモやマイタケ、自家製のお味噌が入ってます。
ちぎることを方言で「つめる」と言うそうで、「つめっこ」と言うのですね。 -
裁ち蕎麦
→そば粉10割のお蕎麦です。布を切るように切るため、裁ち蕎麦というそうです。
薬味はシソの実とネギですね。
はっとう(右のわっぱの中)
→そば粉ともち米粉を練って茹でてエゴマをまぶした蕎麦料理です。 -
南会津のコシヒカリと自家製のお味噌のお味噌汁です。
ぜ~~~んぶ地のもののお料理でした。
美味しかった~
ご馳走様でした~~ -
食後、少し外に出てみました。
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夜の檜枝岐神社の参道です。
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食後に宿を出ていらした浴衣姿の方々がウロウロして歌舞伎舞台をご覧になっています。
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夜のかぎ屋旅館さん。
明日は朝早いので、もう一度温泉に入ってビール飲んで寝ましょう。 -
翌朝6時。
部屋からの景色。 -
檜枝岐村に朝がやってきました。
気持ちのいい朝です。 -
顔洗って、サッと温泉に入ってから、6時30分になって朝食へ。
おはようございます。
朝食会場は?? -
夕飯とは違う部屋です。
これより早い出発の方は、朝食はお弁当になるそうです。 -
壁には檜枝岐歌舞伎の写真。
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蓑と傘、草鞋
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桧の部屋の朝食です。
干物はアジではありません。
岩魚です。
嬉しいな~~ -
食後のコーヒー。
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かぎ屋旅館さんが、お昼のお弁当を用意してくれました。
さあ、尾瀬沼ハイキングに行きましょう!
つづく
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旅行記グループ
檜枝岐から尾瀬沼へ。
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檜枝岐から尾瀬沼へ。②前沢曲家集落へ~大桃の舞台~屏風岩。。。
2023/09/15~
田島・南会津
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檜枝岐から尾瀬沼へ。④お天気のいい尾瀬沼をグルっと一周。気持ちよかった~~~
2023/09/15~
尾瀬檜枝岐温泉・木賊温泉
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檜枝岐から尾瀬沼へ。①東急HVC鬼怒川に前泊してから福島の南会津町に入り、奥会津博物館へ。。。。
2023/09/15~
田島・南会津
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檜枝岐から尾瀬沼へ。②前沢曲家集落へ~大桃の舞台~屏風岩。。。
2023/09/15~
田島・南会津
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檜枝岐から尾瀬沼へ。③奥会津の奥の奥にある、平家の落人の末裔の村と言われる檜枝岐温泉へ。。
2023/09/15~
尾瀬檜枝岐温泉・木賊温泉
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檜枝岐から尾瀬沼へ。④お天気のいい尾瀬沼をグルっと一周。気持ちよかった~~~
2023/09/15~
尾瀬檜枝岐温泉・木賊温泉
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檜枝岐から尾瀬沼へ。⑤檜枝岐に戻り、ミニ尾瀬公園に寄ってみました。そして檜枝岐温泉でまったり。。。。
2023/09/15~
尾瀬檜枝岐温泉・木賊温泉
この旅行記へのコメント (6)
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- yamayuri2001さん 2023/10/05 16:27:09
- 檜枝岐歌舞伎・・・
- nichiさん、こんにちは。
檜枝岐歌舞伎は、映像では何度か見たことがありましたけれど、
実際に見てみると、迫力があって感動するのでしょうね。
演じる人たちは素人だと言っても、
とても気合を入れて練習をしていると思いますので、
熱のこもった演技を 実際に見てみたいものだなと思いました。
鄙びた町なのですけれど、みんなが檜枝岐歌舞伎の本番に向かって
力を合わせて過ごしているのではと思いました。
小豆島の肥土農民歌舞伎舞台も、同じような雰囲気の舞台でした。
観客席も、石段になっていました。
ここから尾瀬に行かれたんですね。
ご夫妻のハイキングは、足取りも軽く、
長距離歩かれたのではないかと想像しました。
yamayuri2001
- nichiさん からの返信 2023/10/11 16:06:15
- ご返事遅くなってすみません。
- 実は、9月26日に父が逝去しまして、少しバタバタしててフォートラも開けていませんでした。
すみません。
父との旅行は、2019年7月に天城への旅行が最後でした。
69歳で完全引退をしてから、本を執筆したり、国際情勢に意見したり、理屈っぽくて面倒くさい父でしたが、私たち家族にとっては優しい父でもありました。
2020年に施設に入り暫く元気でしたが、少しづつ衰えていき、最後は眠るように旅立っていきました。
親孝行はどこまでやってもやり足りないものですね~~
>檜枝岐歌舞伎は、映像では何度か見たことがありましたけれど、
実際に見てみると、迫力があって感動するのでしょうね。
→そうなんですよね~ 生で見てみたいです。歌舞伎伝承館で映像を拝見しましたが、やはりこの自然環境の中にある舞台も素晴らしいです。
>鄙びた町なのですけれど、みんなが檜枝岐歌舞伎の本番に向かって
力を合わせて過ごしているのではと思いました。
→そうなんですよね~ 村全体で盛り上げている感じで、今一体感が凄いようです。観光客がメインで歌舞伎の時期は宿が取れないようですが、観てみたいというか、この時期に檜枝岐に滞在して、歌舞伎の前後含め体感したいのが正直な所です。
>小豆島の肥土農民歌舞伎舞台も、同じような雰囲気の舞台でした。
観客席も、石段になっていました。
→yamayuri2001さんがいらした小豆島の歌舞伎舞台は立派ですね~檜枝岐は森の中でしたが、小豆島は千枚田の隣で丘陵地のようですね。これまた独特の雰囲気を醸し出すのでしょうね~~
農村歌舞伎、観てみたいですね~
- yamayuri2001さん からの返信 2023/10/12 09:09:24
- RE: ご返事遅くなってすみません。
- 心よりお悔やみ申し上げます。
お寂しい事と存じます。
御尊父様との思い出がたくさん
おありになる事と思いますが、
その一つ一つを丁寧に思い出すことも、
御尊父様へのご供養の一つですね・・・
少しづつ、nichiさんが元気を取り戻されますように・・・
yamayuri2001
- nichiさん からの返信 2023/10/12 10:35:48
- Re: 檜枝岐歌舞伎・・・
- ご丁寧にありがとうございます。
-
- picotabiさん 2023/09/26 16:52:45
- いいですね~
- 畳の部屋に木の温泉。
今涼しくなってきたんでとっても体がこーゆーのを欲してます。
あげぜんすえぜん・・ 飲んですぐにたたみでごろん。
仕事を忘れたいー
いつも出かけられててほんとアクティブですね。
- nichiさん からの返信 2023/10/11 15:49:45
- ご返事遅くなってすみません。
- 実は、9月26日に父が逝去しまして、少しバタバタしててフォートラも開けていませんでした。
すみません。
父との旅行は、2019年7月に天城への旅行が最後でした。
69歳で完全引退をしてから、本を執筆したり、国際情勢に意見したり、理屈っぽくて面倒くさい父でしたが、私たち家族にとっては優しい父でもありました。
2020年に施設に入り暫く元気でしたが、少しづつ衰えていき、最後は眠るように旅立っていきました。
親孝行はどこまでやってもやり足りないものですね~~
今週末、母を連れて3人で軽井沢に行き、旅行を復活させます!!
>畳の部屋に木の温泉。
→はいはい、それも昭和感満載の。。。
>今涼しくなってきたんでとっても体がこーゆーのを欲してます。
→檜枝岐温泉のお湯は無色透明ですが、めっちゃ疲れが取れます!
>あげぜんすえぜん・・ 飲んですぐにたたみでごろん。
→そうそう、そうなんです!エアコンなしで窓開けて爽やかな風が入ってきて。。。
>仕事を忘れたいー
→私たち2人とも、完璧に忘れてましたよ~~~
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