2023/07/09 - 2023/07/15
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ミズ旅撮る人さん
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2023年夏。北海道を周遊しました。
「HOKKAIDO LOVE !割」のお陰で、アクティビティに挑戦したり、滅多に行かないような場所を探検したり。実り多き夏を早くも過ごして来ました。
2回目は、洞爺湖でのホーストレッキングと三笠鉄道村でのSL運転体験です。
乗馬体験は北海道のアクティビティでよく見掛けますが、大抵は牧場の中をぐるぐる回る程度です。
ところが洞爺湖畔で、初めての乗馬でも牧場から出て山道を登り、湖を眼下に眺めることができる体験を見つけました。道東から洞爺湖までは遠いのですが行くことにしました。
三笠鉄道村は、何度も訪れていますが、ここのSL運転体験は土日だけで、平日しか北海道にいられないので、臍(ほぞ)を噛んでいました。それが今回海の日の3連休があったので、参加することが出来ました。三笠のSLは小型ですが、なんと本物の石炭を燃やしながら走っています。これぞ本物のSL運転体験です。
洞爺湖畔のホテルに泊まって花火を鑑賞し、G7サミットで有名になったザ・ウィンザーホテルを見学して来ました。すぐ隣の登別温泉では、天然の足湯を楽しんで来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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洞爺湖の西岸から少し上った所にレイクトーヤランチがあります。
北海道内に3つのランチ(小樽・留寿都)を持っていて、景観のいいトレッキングコースがあるので人気です。小樽と札幌の中間にある春香ホースランチのコースでは石狩湾を一望するロケーションがあります。レイクトーヤランチではもちろん洞爺湖を見下ろせます。 -
ウエスタンブーツを貸してくれます。(テンガロンハットはありません)
「レイクトレッキング」
洞爺湖を見渡せる高台まで上がります。森の中を抜ければ北海道らしい自然が一杯です。 7,150円(税込)/約40分 実施期間4月下旬頃~11月
「レイクヒルトレッキング」
本格山岳コースレイクヒルトレッキング。きつい傾斜とハードなルート、絶景と貴重な自然。野鳥なども沢山! 技術よりも気合と根性が必要なスペシャルコース! 13,200円(税込)/約90分 実施期間5月中旬頃~10月 -
私が騎乗する馬は、彼女「はるか」です。かつての女王様だったそうです。今はお年を召したので隠居?
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体験者は5人。それぞれ指定された馬に跨ります。
馬の胴はとても大きいので、跨ると股がたいへんかと思っていましたが、意外にすんなり鞍に収まって、座り心地はいいです。
お尻の下から馬の体温がじんわりと伝わって来て、ああ生きているんだなと感じます。
日本中央競馬会によると、馬の平熱は37.5~38.0度ぐらいだそうです。ちょっと高いんですね。因みに馬の体温は、お尻に体温計を入れて測るんですって。 -
手綱の持ち方から教わります。普段は両手を突き出したように持って、綱は垂らしておきます。
方向を変える時は、片方の手綱を横に広げるように引っ張ります。手前に引くんじゃないのです。
この動作が予想以上に頻繁に必要になりました。前進を促す時には、両足の踵で馬の胴を蹴ります。これがしっかり効いていないと馬は進んでくれません。過去には13回も蹴りを入れて、動いてもらえなかった体験者がいたそうです。相手が生き物だと思うと、蹴るとか引っ張るとかの動作は力を入れにくいです。 -
広場の中で歩く練習をします。慣れた馬たちなので、特に何もしなくても先頭の「ねね」を追って連なって歩いてくれます。こちらがびっくりするくらい、前の馬のお尻に頭をくっつけて歩きます。そこまでくっつかなくてもいいんじゃない?牝馬(ひんば)同士でなかったら、セクハラだよ。
2~3周回った所で、もう山道に入って行きます。え?トレッキングって、そんなに簡単に行けちゃうものなの?内心ビビリまくりでしたが、馬たちは何も気にせず上って行きます。鞍から落ちそうなどの心配はなく、大きな馬の背中に乗って、坂道を上がって行きます。
手綱を持っていないとならないので、スマホを持って撮影するのが難しいです。結局、トレッキングの最中に撮影出来たのは、ほんの数枚でした。 -
今回申し込んだのは、90分のレイクヒルトレッキングというロングコースでした。ところが前日の雨で道が悪くなっているため、40分のショートコースに変更となりました。こちらのコースでも洞爺湖は見られるそうなので、短いコースに参加しました。
この場所が平らで、眼下に洞爺湖が望める所です。馬2頭分のスペースしかないので、順々に撮影が終わったら進むようにします。 -
ロングコースならもう少ししっかり見られたんだろうな。
今日も、このコースが出発する1時間前には雨が降っていました。
前の回の体験は雨の中だったので、この天気には感謝しなければ・・・ -
撮影が終わって、前に来た「マーチ」君が思いっ切り草に突っ込みました。
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馬によって、道草が好きな馬、つまみ食いが好きな馬、早く帰りたいので脇道から帰ろうとする馬などがいるそうです。ガイドが歩きながら、それぞれの馬の特徴を教えてくれます。
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途中で、後続の馬がトイレタイムだったり、道端の草をつまみ食いして立ち往生した瞬間を狙ってスマホを構えますが、そうして手綱が緩むと私の「はるか」ちゃんが、素早く草に頭を突っ込みます。これがなかなかの力で、草に届いてしまうともう戻せません。
首が草に向かったなと思った瞬間に反対方向に手綱を思いっ切り引っ張らなければなりません。何度か間に合って阻止出来ました。意外とタイミングがいいと、馬も諦めます。が、そこでしくじると、もうどうやっても首を引き戻すことが出来ませんでした。馬の首の力って、すっごく強いです。阻止する時は、断固としてかなりの力で引っ張らなければいけません。へっぽこ騎手は侮られます。ああ、何度食べられたことか・・・ -
洞爺湖の写真を撮った後は下り坂です。馬たちは本当に慣れているので、ほとんど何の操作も必要なくランチまで帰って来ました。私がしたことは、草を食べられないように、手綱を横に引っ張ることだけでした。全行程、つまみ食いをされないように気を付けてばかりいて、乗馬をしたという感じがしませんでした。トレッキングはおもしろかったのですが、
若干、思い描いていた乗馬とは違ったような気がします。とにかく食われないようにとしか考えられなくて、これが生き物に乗るという事なのかもしれません。 -
帰って来たら乗馬姿の撮影会です。
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2023年のHPには以下の注意書きがありました。
「洞爺湖 レイクトーヤランチ」では、馬の熱中症対策と高齢化対策として7月15日~9月10日の期間、90分レイクヒルトレッキングは新規予約停止とさせていただきます。
「留寿都 ルスツランチ」では、クマ出没の恐れがあり、ロングトレッキング今期営業停止とさせていただきます。 -
さて、レイクトーヤランチは、この超有名ホテルの真下にあります。
ランチのすぐ横には、かつてホテルとの間を運行していたロープウェイの乗り場があります。
2008年に開催された洞爺湖サミットの会場として名高いザ・ウィンザーホテル洞爺を見学して来ました。ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ 宿・ホテル
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車寄せがずっと奥にあります。サミットのために建てた訳でもないのに、多くの重要人物を同時に受け入れるには最適なエントランスだったのではないでしょうか。
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ここがホテルロビーへの入口。意外と素っ気ない造りです。
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横向きの冑を取り巻く月桂冠。WHの文字をあしらったホテルの紋章です。
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大きな吹き抜けのロビーは、洞爺湖を望めることで有名です。
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ダイナミックな大窓から洞爺湖が見渡せます。「梅雨のない北海道」は、ただいま梅雨の真っ最中です。晴れていたら素晴らしい景色だったでしょう。
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このホテルのおもしろい所は、洞爺湖の眺めで有名ですが、反対側に
噴火湾を望めて、どちらも海と湖という雄大な景色の真ん中に建っている所です。そのため、ロビーは正面玄関から入って左右に作られており、その真ん中にカフェがあります。 -
ロビーの一角にG8の時の写真が展示されています。
ドイツのメルケル首相が玄関から入って来たところです。 -
サミットテラスへ向かうG8及びEU首脳
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「2008年7月7日拡大会合首脳記念写真 G8首脳の他、アフリカ諸国首脳・連合の計19名が出席」
当時サミットはG8(日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシア)をはじめ、EU(欧州連合)、中国、インド、ブラジルなどの新興国、およびアフリカ諸国などを含む計22カ国7連合を集めて開催されました。 -
この日は、洞爺サンパレスに泊まりました。もちろんレイクビューです。
ザ・ウィンザーホテルのように高台から俯瞰するのではなく、目の前に洞爺湖が広がっています。洞爺サンパレス リゾート&スパ 宿・ホテル
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サンパレスは洞爺湖温泉街からは少し離れていますが、それはこの景観のためだったのでしょう。
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部屋は靴を脱いで寛ぐ洋室で、窓際に大きなカウチがあります。
ここに張り付いて見たいものがあるのです。 -
洞爺湖は4月末から10月末まで毎晩、水上で花火を打ち上げます。
ホテルの部屋から花火が見えるのです。1年に1回の花火大会とは違うので、打ち上げ本数は少ないです。でも、水上をホテルの前を順繰りに移動して来て打ち上げてくれるのです。 -
こんなにいろいろな色がいっぺんに弾ける花火は珍しいです。
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これを見たら、洞爺湖に泊まりたくなります。花火の時間は20分間です。うっかり温泉に入らないように。
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翌朝の景色が素晴らしかったので、窓枠を額縁にして撮ってみました。
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少しすると雲が増えて、雲海のようになりました。
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まるで「雲海テラス」です。晴れ渡った景色も素晴らしいですが、雲があるとその変化で大層楽しめます。
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翌日、洞爺湖からオロフレ峠を通って東側に抜けて、登別温泉に来ました。地獄谷よりもっと奥にある大湯沼です。
大湯沼 自然・景勝地
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有料駐車場の奥にも小さな「奥の湯」があります。
ここの駐車場は地獄谷の駐車場と共同になっているので、1回500円を支払えば、どちらも停めることが出来ます。 -
2つの沼は、日和山が噴火した時の爆裂火口跡です。
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大湯沼の周りは今でも岩肌から白煙が噴き出しています。
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大湯沼は周囲約1㎞、深さ22mのひょうたん形をしています。
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表面温度は約40~50℃ですが、沼の底では絶えず約130℃の硫黄泉が噴出しています。
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そのため、沼の表面からは湯気が立ち上り、豊かなミネラル分が濁らせます。何故、下の方の地獄谷付近には温泉街が出来たのに、ここには何も無いのでしょう。
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1か所だけ、大湯沼の湯を楽しめる場所があります。「天然の足湯」です。この地図の一番上に大湯沼があります。赤い「現在地」から左に行くと、短い赤線があります。ここが川の中に作られた足湯です。
大湯沼は熱すぎるので浸かる事が出来ませんが、川の水と混ざる事で水温調節が為され、足湯として楽しむことが出来るのです。 -
地獄谷から大湯沼に来る時に通る道の脇に遊歩道の入り口があります。
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車道から、かなり下って行かなければなりません。
そもそも大湯沼から車道は急な上り坂です。そしてちょっと先で下りの階段です。わがままな観光客は、沼からフラットに歩ける遊歩道を作ってもいいのにと思ってしまいます。 -
足湯の手前に「大正地獄」があります。
かつては傍まで行かれたのですが、間欠泉が活発化して湯泥が噴出するようになったため、立入禁止になっています。 -
大湯沼から流れ出た大湯沼川に架かる小さな橋を渡ります。川に沿ってパイプが続いています。これは温泉を引いているものと思われます。
HPを調べて見ると、近くの「望楼 NOGUCHI 登別」と「登別 石水亭」は奥の湯が源泉でした。大湯沼から採らないのは何故なんでしょう? -
川沿いに遊歩道が続きます。足元は板敷きの所が多く、楽に歩くことが出来ます。
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もっと歩くかと思ったのですが、存外近い場所に足湯はありました。
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既に竹で出来た桟橋は観光客で埋まっています。
大湯沼川天然足湯 温泉
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30㎝四方くらいに切ったアルミシートが「ご自由にお使いください」と置かれています。
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先程見た「大正地獄」からの高温の湯が流れて来ることの注意書きです。
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このお湯が、突如熱湯になる可能性がある事を、訪れる前から認識しておく必要があります。
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大湯沼を見下ろす場所に来ています。右が日和山です。
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標高337mの日和山は現在でも活火山として活動しています。
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登別のカムイワッカです。カムイワッカは、知床半島の湯の滝が有名ですが、本来はアイヌ語で「神の水」を意味するため、湧き水をカムイワッカと呼ぶ場所は他にもあります。
登別温泉と登別駅を結ぶ交通手段は馬車や軽便鉄道、バスなどと目まぐるしく変化して行きました。その軽便鉄道の蒸気機関車の給水所にもなりました。当時は「神威若」という駅名だったそうです。 -
この日もエゾシカを見掛けました。市街地の中です。
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昨日も道央道では、渡島半島の真ん中の八雲~落部(おとしべ)間が「熊出没通行止」となっていました。野生のヒグマやエゾシカが増え過ぎて、住民だけでなく観光客にも影響を及ぼすようになって来ました。
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翌日、道央道の三笠ICから東に入った所にある三笠鉄道村に来ました。
レンガの壁の建物が「三笠鉄道記念館」です。北海道でも小樽市総合博物館に次ぐ規模を誇ります。三笠鉄道記念館 美術館・博物館
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三笠はかつて北炭幌内炭鉱で栄えた町でした。明治12(1879)年開坑、平成元(1989)年閉山。明治15年に開通した道内最古の鉄道「幌内線」の旧幌内駅周辺に鉄道村が作られました。
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今日は、この蒸気機関車の運転体験にやって来ました。雨の中、既に運転のための整備が行われています。
「暖房はコークス」のコークスは、石炭を乾留して作る燃料で、90%以上は製鉄用に使用されています。
蒸気機関車の燃料として使用されたピッチ練炭は、石炭やコークス、木炭などの粉を結着剤と共に円筒形に成型したもので、石炭に比べてムラなく燃焼でき、煙や火の粉が出にくい効率の良い燃料でした。 -
愛知県「愛知こどもの国」のB11号・12号で使用されているピッチ練炭が右端です。
岐阜県の明治村を走る12号・9号でも使用されています。
右から2番目に三笠(幌内炭鉱)で採れた幌内炭が展示されています。 -
本物の石炭で走るので、運転席には石炭が山積みになっています。
タンク車なので、運転室の後ろに石炭を入れる部分があるのですが、何故かここに置かれています。
昭和14年日本車輛製造。形式S-300。国鉄とは異なる形式です。
三笠鉄道村で保存するにあたり、運転席の位置(右ハンドル→左ハンドルへ変更)など多少仕様を変更しています。 -
反対側には「テツゲン」の文字。
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「テツゲン」とは「鐵原」のことです。
明治14(1939)年明治石炭株式会社として設立。商号を「製鐵原料輸送株式会社」と改称。
昭和23(1948)年に室蘭支店が開設されました。平成14(2002)年に「株式会社テツゲン」に改称しています。 -
S304は、日本製鉄輪西製鉄所(後の新日本製鐵室蘭製作所)で使用された産業用機関車です。同僚のS205と共に国内では最後まで現役で働いた蒸気機関車です。S205は、室蘭市内で静態保存されています。
以前は水のタンクの横腹に「てつげんコークス」と書かれていました。S304と同じです。 -
三笠鉄道記念館は4/15~10/16の期間限定で開館しています。
明治15年、幌内鉄道(幌内~小樽手宮間)は、その石炭輸送のために、アメリカから招いた鉄道技師のクロフォードらにより完成。新橋~横浜、大阪~神戸間に次いで日本で3番目に開通しました。
SLの乗車券は硬券になっていて、ここで国鉄時代に使用されていた日付器で刻印することが出来ます。 -
SL運転体験の受付は開館と同時の9時。少し早めでも対応してくれました。受付を済ませると、制帽のサイズを計り、顔写真を撮ります。会員証に貼付するためです。それが済むと係員と共に2階に上がり、20分程度のビデオを視聴します。一通りの説明を受けてから、体験者が集まる小屋に移動します。
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道内最初の鉄道である幌内鉄道の路線図です。手宮は小樽のすぐ隣の港です。扇形機関庫もあり、現在は小樽市総合博物館になっています。
運転体験者が説明を受けている間、付添人は暇なので記念館の展示を見学しましたが、当然、入館料は別途必要になります。一般530円、小中学生210円です。 -
運転体験は、営業運転が30分毎なので、その合間に行われます。
営業運転は、夏休み期間中(7月下旬~8月中旬)は月曜(休館日)を除く毎日、それ以外は土日だけの運行です。
まず最初に営業運転が出発しました。 -
営業運転の時には、機関車の後ろにコトラ149456またはコトラ153095を牽引します。乗車料金は300円です。
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S304は、屋外に展示されているロータリー排雪車DL7Lや赤いキハ、DD51610の向こう側に行ってしまいました。
少しの間は、クロフォード公園からやって来る「三笠トロッコ鉄道」の線路と並走し、やがて分かれて木立の中に入って行きます。 -
三笠鉄道村には転車台が無いので、S304は後進して戻って来ます。
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後進時には、手旗信号で連絡を取りながら走行します。
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減速してブレーキを掛けるので、蒸気を吐き出します。
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プラットフォームに停車して、一際高く汽笛が鳴ります。
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ホームにコトラを残して、機関車だけが少し前に来て停まりました。
「単」と書かれた看板の真横です。初心者の運転体験時には、機関車単体での運転となります。
コトラを曳いての運転には、11回以上の体験が必要で、機関士見習、31回以上で補助機関士、51回以上で機関士となります。これらの名称の付いた腕章をそれぞれ交付されます。腕章のない人は機関車単体だけの運転となります。
体験者が呼ばれて、運転室によじ登ります。 -
貸与されたナッパ服(機関士制服)を着て、運転席に座ります。
各部位の説明を受けています。 -
機関士のすぐ前にある釜の小さな覗き窓から石炭が燃える炎が見えます。
この熱を感じながら運転できるのは、日本でもここだけです。
運転体験をしている鉄道は何カ所かありますが、コンプレッサーでの圧縮空気を使用しての運転です。当然、暑くも無く、石炭もありません。 -
体験者が右手を伸ばして掴んだのが加減弁(アクセル)です。
以前、明知鉄道でC12244を体験運転しましたが、やはり構造がだいぶ違うようです。 -
説明を受けたら、機関士と場所を交代して、先ずはお手本の運転を見せてもらいます。
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滑るように前進して行って、滑るように戻って来ます。
コトラを連れていないので、尚一層軽く走って行きます。 -
さあ、改めて運転席に座って始動です。出発前の汽笛を鳴らします。
JRの営業運転では、
汽笛は豪快に鳴らしますが、動態保存の場合、汽笛は近隣住民に配慮してなのか、控えめに短く鳴らす所が多いです。
ところが三笠の場合は、山の中なので、気持ちよく汽笛が鳴り響きます。
マニュアルには「適度汽笛一声(2秒)」と書かれています。 -
単独ブレーキ弁を緩め、加減弁(アクセル)を少し下げて起動します。停車位置にある逆転機(ギア)を前進に入れて、シリンダドレン弁を開いて蒸気を排出する。
三笠のマニュアルは、目印が施設の車輛になっています。
「シリンダドレン弁、ラッセル付近で開き」
「加減弁、ミニ新幹線隧道付近で閉める」
この時は、ブレーキの圧力計を確認しているのでしょう。 -
キハの列の先端に行って、機関車は停車します。営業運転だともう少し先まで行きます。
体験時の運転区間は鉄道村内の線路を1往復(最長約1km)となります。 -
帰路は動画で撮りました。これで終わりかと思いきや、もう1往復することになりました。熟練機関士たちが、1回じゃダメだ。2回、3回と乗らなきゃわからないよと勧めます。まあ、ちょこっと触って満足する人でなければ、そうですよね。
-
という訳で、また汽笛を鳴らして行ってしまいました。
ところで、体験運転には段階があるのですが、1~10回の見習い期間の中にも6回以降になると別メニューが加わります。
「速度制限標識10㎞/h以下で50m間走行するように運転操作」
「速度制限解除標識で再力行、逆転機絞る」
ただ、前進後進をするのではなく、速度を調節しながら走るようになるのです。
同じ北海道の陸別で気動車の運転体験をしています。
2回目以降は、構内から出て数㎞走行し、その間には速度制限区域があります。一応、制限のある区域の手前に予告標識があるのですが、なかなか上手く制御することが出来なくて、苦労しました。蒸気機関車だともっと難しそうです。 -
景気よく煙を吹き上げて、帰って来ます。
1回目はあそこまで走って行って撮影しましたが、この雨ではさすがに2回目は行きません。車輛の間に現れるのを待ちました。 -
2回目が帰って来ます。マニュアルには「前進運転」と「後進運転」が別頁にあり、後進時には「短急汽笛一声(0.5秒)民家、住民に迷惑をかけぬ様に」と書いてあります。後進を始める場所は、民家に近いせいなのでしょう。汽笛を目いっぱい鳴らしたければ、鉄道記念館のそばで鳴らしてください。
-
運転体験は、雨天決行です。鉄道は台風でもなければ、運休しませんからね。でも、出来れば1回目は晴天であって欲しかったな。
体験者たちは、ミニ新幹線乗り場にある小屋か、乗り場の屋根とベンチのある場所で、順番が来るのを待っています。 -
元の位置に停車して、体験者が降りて来ます。
この後、営業運転があって、次の体験者が運転できるのは、その後になります。
体験料金は、初回登録料(制帽代込み)15,000円。1~10回目各7,000円、11~30回目各6,000円、31~50回目各5,000円、51回目以上各4,000円です。
101回以上で主任機関士の試験を受けて合格すれば、
『機関庫への出入庫作業』『連結器の連結開放作業』『投炭、注水作業(機関助士の作業)』などの機関士ではできなかった体験をすることができます。 -
101回も運転する人なんているのかと思いきや、主任機関士以上の人までいるんですね。北海道に住んでいなければ無理なようですが、関東や大阪の人が大半でした。
-
記念館の機関庫内には59609やC122、ED76505、DD13353がいます。
今回は時間がないのと以前も見学しているので割愛します。 -
これで、今回の北海道の旅は終わりです。いつもとは違うアクティビティに挑んだ旅でした。
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