2023年初夏のポルトガル縦断（５：特急アルファ・ペンデュラールでコインブラへ）

2023/07/10 - 2023/07/10

丸3日間リスボン滞在を楽しんで、旅行5日目の今日はリスボンから中部コインブラへ向かいます。ポルトガルは鉄道を使った南北移動が便利で、北はポルトから中部コインブラ、首都リスボン、南部ファロなどを多くの列車が結んでいます。アルファ・ペンデュラールはポルトガル国鉄の看板特急、最高速度は時速220km。自動車で有名なフィアット製というのもマニア心をくすぐりますね。

リスボンからポルトまでは約2時間、あっという間の鉄道の旅です。

【今回の行程】
○7月6日（木）：パリ→（航空機）リスボン
○7月7日（金）：リスボン・ベレン地区街歩き
○7月8日（土）：リスボン・旧市街街歩き
○7月9日（日）：カスカイス、ロカ岬
●7月10日（月）：リスボン→（鉄道）コインブラ
○7月11日（火）：コインブラ市内街歩き
○7月12日（水）：コインブラ市内街歩き
○7月13日（木）：コインブラ→（鉄道）ポルト
○7月14日（金）：ポルト市内街歩き
○7月15日（土）：ポルト市内街歩き
○7月16日（日）：ポルト市内街歩き
○7月17日（月）：ポルト→（航空機）パリ

【7月10日】
総移動距離228.1km（鉄道226km、徒歩2.1km）
総歩数6887歩

エリア コインブラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: TAPポルトガル航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

11:30、4泊お世話になったメリア・リスボンをチェックアウト。今日の最高気温の予報は30度、前日までとはうってかわってすでに暑さを感じます。

オリエンテ駅までスーツケースをごーろごろ。まだ発車案内が出ていないので、しばらく待合室で待ちましょう。

オリエンテ駅 駅

駅のコンコースからは何度か利用したヴァスコ・ダ・ガマ・ショッピングセンターが見えます。駅に直結、便利な場所にありますね。次回リスボンに来るチャンスがあれば、またこの界隈に泊まりたいと思っています。

オリエンテ駅 駅

発車案内が出ました！今日これからコインブラまで乗車するのはオリエンテ駅12:09発のポルト行きALFA（アルファ・ペンデュラールのこと）125便。この駅始発ではなく、旧市街に近いサンタ・アポロニア駅が始発です。乗り場は5番。

オリエンテ駅 駅

5番線に上がってきました。すでに待っている人の姿がありますね。

今回我々は1等車。それでも1人35ユーロだったので安いですね。1等車は1号車にあるのですが、ホームには編成案内がなかったので近くにいた駅員さんに聞いてみました。

「1号車はどちら？」
「（サンタ・アポロニア方向を指さして）あっち。先頭が6号車ね」

オリエンテ駅 駅

定刻に列車が入ってきました！

別れを惜しむ人（？）の姿も。

オリエンテ駅 駅

1等車はコンフォルトConfortoクラス。車体に書かれているManoel de Oliveiraはポルトガルの映画監督の名前のようです。

車内はすでにかなりの乗車率で、ここオリエンテ駅で満席になりました。全席指定なので座れないという心配はないのですが、荷物置き場がすでにパンパン！通路まで荷物があふれている状態でした。

オリエンテ駅 駅

何となく飛行機の座席のような雰囲気の1等車のシート。そういえば、日本の航空会社の機内誌には機種別の座席ひじ掛けボタンの案内がありましたね。あれを眺めているのが好きでした。

12:09、列車は定刻にオリエンテ駅を発車。さらばリスボン！

発車してしばらくすると車掌さんが検札がやってきました。Eチケットを出そうとすると車掌さんから名前で呼ばれてびっくり。きっぷ購入時に登録した名前が車掌さんの端末に飛んできているんですね。名前で検札というのは初めての経験でした。

ちょうどお昼過ぎ、ランチタイムということで前日買ったままホテルで食べなかったパステル・デ・ナタとお菓子をもぐもぐ。この列車には車内販売もありました。

カーブが多くスピード感がありますね。このアルファ・ペンデュラールは車体を傾斜させながら走る振り子式車両なので、乗り物酔いしやすい人はちょっと注意。

車窓にはオリーブ、ぶどう、ヒマワリなど南国らしい風景が広がります。

途中じわじわっと遅れながら、ようやくモンデゴ川までやってきました。コインブラはもう目の前！

13:52、約10分遅れでコインブラB駅に到着しました。

コインブラの中心部はこの鉄道の本線上から外れているので、ここで列車を乗り換えて、1駅だけ袋小路の路線を行くことになります。その中心部に近いほうの駅がコインブラ駅で、こちらはコインブラ「B」駅なのです。

コインブラB駅 駅

コインブラB駅全景。

コインブラ行きの普通列車は14:05発なので待ち時間は10分ちょっと。乗り場は列車によって異なるのだと思いますが、今回は下りた番線の反対側でした。同じようにコインブラ行きを待っているのは10人ほど。

女性「コインブラA（コインブラ駅のこと）はここでOK？」
僕「Yes」

コインブラB駅 駅

14:05、コインブラ行き普通列車が到着。

コインブラB駅 駅

車内はガラガラ。定刻よりちょっと遅れて14:08に発車です。

コインブラB駅 駅

ゆるゆると走ること4分、14:12にコインブラ駅に到着しました！オリエンテ駅から約2時間。

コインブラ駅 駅

コインブラ駅正面。小さい駅舎ですが趣がありますね。

コインブラ駅 駅

これから3泊お世話になるのはホテル・モンデゴ。コインブラ駅から歩いてすぐという便利な場所にあります。超フレンドリーなスタッフさんに迎えられてチェックイン。

我々の部屋は3階のダブルルーム。

Booking.comで1泊146ユーロでした。

設備的には普通の3つ星ホテル。ポットもありますが水はありませんでした。全体としてシンプルですがきれいで快適です。

バスルーム。こちらもきれい。1つ気になったのは便器とシャワールームのガラスとの近さ。腕ぶつけそう。。。

移動の疲れを癒すために部屋で少し休憩したのち、コインブラで最初のミッションとしてコインランドリーでお洗濯。ホテルから北に数分歩いたところにあるLavandaria Coimbraに行きました。

ずらりとならぶ洗濯機。小さいもので8kg、最大で16kgだったかな。使い方はシンプルで、洗濯物を入れて、料金箱で洗濯機番号を選んでお金を投入して（カードは×でした）、スタートボタンを押せば洗濯開始。洗剤も自動的に入っていくので準備する必要がありませんでした。8kgの洗濯機が1回5ユーロ。ちょっと低めの30度の洗濯で49分かかるとのことだったので、それまで近くのスーパーでお買い物。

ポルトガルのチェーンスーパーPingo Doce。部屋になかったお水などを購入。

洗濯が終わるころにランドリーに戻り、今度は洗濯物を乾燥機にin！1回18分で2ユーロ。洗濯物をすべてネットから出して乾燥したら1回でほぼ乾いてしまいました。

仕上がった洗濯物とお水を持ってホテルに戻ります。

20:00、夕食タイム。ホテル周辺にはレストランがいくつもありますが、その中でも評判がよいと聞いていた、Solar do Bacalhauというレストランでいただくことに。

名前のとおりバカリャウが有名だそうですが、ピザなどイタリアンも充実しているとのこと。店内も店員さんもいい雰囲気です。

タコのカルパッチョ。ほどよい酸味で美味しい～

手前がバカリャウのクリーム煮、奥がバカリャウのリゾットというより雑炊？魚介のリゾットもポルトガルの名物らしいですね。どちらも見た目以上にボリュームがあって、苦しいくらいにお腹いっぱいになりました。

飲み物とあわせて49ユーロ。ごちそうさまでした。

店員さんもよく様子を見に来てくれていい雰囲気のお店でした。明日もここにしようかなぁ。。。

21:55、ホテル帰着。