2022/12/14 - 2022/12/17
16位(同エリア200件中)
まつじゅんさん
- まつじゅんさんTOP
- 旅行記571冊
- クチコミ1107件
- Q&A回答61件
- 686,776アクセス
- フォロワー151人
この旅行記スケジュールを元に
実質2泊3日の北九州、関門海峡の旅もいよいよ最後となりました。
最後は私が是非見たかった、若戸大橋に向かいます。
初日にレンタカーで渡る、という予定を組んでいたのですが、TOTOミュージアムで時間を使い過ぎたので、一旦あきらめたのですが、やはり見たいという気持ちが抑えられず、最終日に無理やり組み込みました。
毎夜、ホテルの窓から、赤く浮かび上がっている若戸大橋を眺めているのを見ていた奥様も「まぁ仕方ないね。」と呆れながら付き合ってくれました。
お礼に、橋近くのカフェでお茶をご馳走し、17時過ぎに小倉駅に戻り、私の九州旅のバイブル、クッキングパパで紹介されていた、駅うどんを頂き、残っていたクーポンで駅弁を購入し、無事20時過ぎの「のぞみ272号」に乗車、22時30分新大阪に到着、23時過ぎにマンションに無事帰着いたしました。
新大阪の前泊から、詰め込み過ぎた今回の旅でしたが、当初予定に組み入れていた元乃隅神社等、若干の積み残しはありますが、8割方廻ることが出来て、積み残しは後日の楽しみとする事で、また新たな目標が出来ました。
PS:全8部作となりましたが、ようやく在庫1件のアップ完了・・・・。(2023.08.07)
まだまだ在庫を抱えておりますので、頑張ります。。。。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
-
旦過市場から、JR小倉駅に戻ってきたのが15時半を過ぎています。
これから若戸大橋を見て、19時過ぎに小倉に戻ってくるには、どのルートが確実か、色々リサーチしましたが、橋の全容を見るには、やはり袂に行かないとと思います。
バスで若戸大橋を渡るというプランも、魅力的ではありましたが、今回はJRで戸畑に行き、若戸渡船で橋を見ながら海上移動する事といたしました。
小倉から鹿児島本線で3駅、10分位手到着ですが、普通は本数が少なく、20分間隔位になるので、帰りの時間に気を付けて出発です。戸畑駅 駅
-
戸畑駅は工場跡地の再開発により、駅は高架で1999年に約150m西側に移動したようです。
改札は南口に1か所ですので、若戸大橋には地下通路を通り、住宅街の静けさのある北側に向かいます。
2020年度の1日平均乗車人員は7,521人で、JR九州の駅内で第13位の駅です。
改札を出ると、ヘッドマークや行先表示等が展示されていました。 -
地下通路を出ると、正面に若戸大橋が見えます。
橋に向かって歩いていく途中に、戸畑恵美須神社があり、横の住宅の脇に御乗船地碑という立派な記念碑が立っていました。
神社の由来は、案内板によると1182年、平家の一門が壇ノ浦の合戦に敗れ、落ちのびた残党がこの地に隠れ住んで漁業を営んでいたようです。
地元の人々と相談して、島根の美保神社より、事代主命を勧請し奉祀したという、歴史深い神社のようです。
小さなお社ですが、地域の方々の信仰を集めているようですね。
もう一つの御乗船地碑は、1900年10月に、当時の皇太子(後の大正天皇)が、小倉にある陸軍12師団の演習をご覧後に、船で建設中の八幡製鉄所を視察された際の乗船場をの碑らしいです。
小倉12師団司令部の軍医部長であった森鷗外が、「小倉日記」に視察の事を書かれているそうです。 -
10分弱で若戸渡船の戸畑渡場に到着です。
ここから対岸の若松渡場に向かって、6時前から22時半位まで、朝夕は12分、日中は15分程度の間隔で運行されています。
定員110人と140人乗りの船が2隻あり、片道約3分の船旅の運賃は、100円/人、自転車は50円/台で、定期券もあるようです。若戸渡船 乗り物
-
乗船した船は2000年1月就航の「くき丸」。
就航当時は総トン数24tでしたが、2005年に19tに改造されたようです。
長さ16m、幅4.8m、定員110人で速力8.79ノットです。
現在も、年間50万人を超える利用者があるという、地域の脚となっている渡船です。 -
若松から戸畑で一番距離が近いのは、若戸渡船が運航している洞海湾の入口で直線距離で約400mで、以前渡船は「大渡川渡船」と呼ばれ、小さな伝馬船で人や荷物等を運ぶ程度で、車馬は運べず風雨の激しい時は欠航していました。
若松側では、1889年頃に地主の個人経営から若松村に移行し、戸畑側でも地区民の輪番制から、同じ頃に戸畑村営に移行し、大正に入り1914年頃に若松市と戸畑町の共同経営となり『若戸共同渡船』となったようです。
1962年9月26日の若戸大橋の開通に伴い、9月27日から貨物渡船、旅客部門も廃止の予定だったようですが、利用者の強い要望により存続となり、1963年5市合併により北九州市に運営が移行しています。
この橋脚部には、「アビュレッド・ブリジアム」という「赤い景色(a view red」「橋(bridge)」「博物館(museum)」を合わせた造語で、開通50周年を記念して整備された博物館があるようです。
中には、開通時の設計図や、交換されるまで橋に使われていた部品、キャンペーンガール「若戸大橋の女王」の写真等が展示されていて、建設時の記録映像もあるようですが、土木関係の視察や社会科見学等で公開されているようで、広く公開して欲しいですね。 -
時間があればこちらにも立ち寄りたかったのですが、残念ながら今回は諦めました。
戸畑渡場の近くにある、捕鯨基地として栄えた北九州を象徴するニッスイ戸畑ビルです。
1936年建築のシャープな建物で、建物は角地にあって玄関はコーナーに配置されています。
ファサードは褐色のタイル貼りに大きな窓が整然と並び、縦のラインが強調したように見えます。
屋上に民間としては、日本で初めて採用した漁業無線のアンテナが立っています。
内部はニッスイパイオニア館として一般公開されていましたが、2022年3月で閉館となったようです。
北九州市都市景観賞を受賞しています。
鉄筋コンクリート4階建。
設計、施工:竹中工務店ニッスイパイオニア館 美術館・博物館
-
イチオシ
吊り橋は珍しいものではなくなりましたが、1962年開通の若戸大橋は、開通を祝して記念切手も発行(いまだに大事に持っています。)されたという、建設当時は東洋一の吊橋でした。
切手で見た赤色の綺麗な橋は、私が橋好きとなった大きな要因だと思います。
拡幅を含む総事業費は225億円で、2018年3月には、累計の通行台数が7億台を突破したという、北九州のシンボルとなっている橋ですね。若戸大橋 名所・史跡
-
イチオシ
若戸大橋の名前は、若松と戸畑を結ぶという事からでしょうが、全長2.1km、海面までの高さ約40m、開通当初は2車線で、歩道も設置されていたようです。(渋滞対策のため1987年に歩道を車道にして4車線化されました。)
日本道路公団が建設、北九州市道路公社が管理していた有料道路の名称でしたが、2018年12月1日に無料化され、現在は全線がR199号の一部となっています。
2018年無料化以前は、軽自動車50円、普通車100円、大型車150円という通行料金だったようです。
2022年2月9日に、国の重要文化財に指定されました。 -
北九州市の北西部にある、幅数100m、長さ10km程の閉鎖性の高い細長い、洞海湾に架かっています。
洞海湾の沿岸部は、北九州工業地帯並びに北九州港の一郭で、大規模工場が隣接して立地する工業地帯が形成されており、シアニド、カドミウム、ヒ素、水銀等の有害物質が海中に排出され続けた結果、1942年には水質汚濁のため、漁獲量がゼロとなり、1960年代の高度経済成長期には、船舶のスクリューが溶け、魚介類はおろか大腸菌すら生息できない程に汚染され、「死の海」と呼ばれていました。
1966年頃から国の支援を受け、県や市は汚泥の浚渫を開始し、工場廃水の規制や汚泥処理等を進め、下水道の普推進する等で生活排水の処理を徹底し、洞海湾の水質改善が進み、海生生物が湾内に戻ってきているようです。
ただ、海面附近の状態は改善してきているようですが、海底には、ダイオキシン類を含む底質汚染が見られるようです。 -
約3分で若松渡場到着。
すぐ前に上野ビル(旧三菱鉱業若松支店)という、1913年竣工の歴史的なビルが残っていました。
設計者は、保岡勝也氏で、清水組(現:清水建設㈱)の施工です。
煉瓦造3階建で、現存する建物は玄関部1階が増築され、最上階部も改造されているので、建設当時の姿は、補修が施されていない壁部分や、窓廻り部分に残されていますが、ファサードは左右対称で、縦長窓を規則的に配し、レンガ造の重厚さを感じさせる建物です。
現在も、竣工当時の姿を留めながら、1階は上野海運㈱の事務所として使用され、2~3階にはカフェやデザイン事務所等が入居しています。
若松に残る洋風建築の中でも、建築年代と設計者が明らかな事務所建築であり、一連の機能を担った建築群が現存することから、産業遺産としても重要な「大正ロマン」を感じさせる建物で、2013年3月29日に登録有形文化財(建造物)に登録されています。旧三菱合資会社若松支店 名所・史跡
-
若松地区は、明治から大正、昭和初期にかけて筑豊炭田で産出された石炭を、日本各地に出荷するための港として繁栄した地域です。
港の南海岸通りは大正期の近代建築が残るレトロな散歩道となっていて、「若松バンド」と呼ばれているようで、映画の撮影等にも良く使われる、撮影スポットとしても有名なようです。 -
さて、いつもの事ながら、私の我儘に付き合って頂いた奥様にお礼のカフェタイムです。
若松バンド沿いにある「キッサネコノジ」です。
寒い中、お付き合い頂き、ありがとうございました。キッサネコノジ グルメ・レストラン
-
若松港と猫ちゃんを眺めながら、冷えた身体を温めます。
先ずは、猫ちゃんのおやつより、奥様のおやつですね。。。キッサネコノジ グルメ・レストラン
-
カウンター席で、窓越しに師走の海を眺めながら、温かい珈琲で身体を温め、甘いものも欲しいねという事で、メープルバニラトーストをシェァしました。
奥様に、「若松駅まで歩いて小倉までバスで橋を越えたいなぁ」と我儘言える雰囲気では無いので、船で戸畑に戻ります。 -
JR戸畑駅から小倉に戻りましたが、もう一つ最後の目的があります。。。。
クッキングパパで紹介されていた、7、8番ホームにある立ち食いうどんのぷらっとぴっとのかしわうどんです。ぷらっとぴっと 7・8番ホーム グルメ・レストラン
-
かしわうどんって、イメージが掴みにくいですが、肉うどんの肉が鶏肉で、甘めに煮こまれた鶏肉を小さく捌いて、うどんに乗せた感じですかね。
1人で切り盛りされている、お母さんの熟練の技で、次々入る注文に対応されていました。
九州のうどんは、少しやわらかいのが良いですね。
美味しい甘さ強めの出汁と鶏肉のバランスが絶妙です。
美味しく頂きました。 -
今回の旅は「名探偵コナン 関門海峡ミステリーツアー」を利用しています。
という事で、デジタルスタンプラリーと言うのがあって、3エリアでスタンプを集めると、クリアファイルを頂けるそうです。
私達は長府エリアには立ち寄っっていないので、コンプリートは出来ませんでしたが、とりあえずゲットしたスタンプです。
デジタルスタンプも良いですが、私はスタンプ台のインクが掠れているような、スタンプ集めの方が好きですね。。 -
楽しかった旅も終わりに近づいてきました。
JR小倉駅20:17発「のぞみ272号」、私達は新大阪着22:30到着ですが、名古屋は23:20の最終便のようです。
車内は、結構混雑していました。。。 -
夕食は、JR小倉駅で駅弁を購入し、クーポンを使い切りました。
奥様は、めんたいと黒豚弁当。。。 -
私は小倉のかしわ飯。。。
かしわうどんも美味しかったですが、かしわ飯も美味しかったです。 -
夜も更けてきていたので、弁当も割引となっていました。
このままではクーポンが余ってしまうという事で、急遽もう一つ追加購入して、翌朝頂く事としました。
辛子めんたいと博多地鶏めし。
明太子どれほど好きやねん、って感じですが、美味しかったです。
乗ってしまえば新大阪迄2時間一寸、駅弁食べてたら到着~と言う近さです。
新幹線ってホント速いですね。
角島から関門海峡、小倉に若戸大橋まで盛りこんだ2泊3日の九州旅全8部作、無事完結です。 -
オ・マ・ケ
小倉駅に到着して、構内の観光案内所で受け取った、ツァーグッズです。
ピンバッチや今回のストーリーブック、犯人を突き止めたら送付するハガキ等々、結構充実していました。
今回のストーリは、下関の老舗ふぐ料亭から、家宝の鍋が盗まれ、捜査線上に浮かび上がった容疑者は、元従業員、前科のある男、ライバル店の経営者等4人で、それぞれアリバイはあるが、誰かが嘘をついている。
コナン君と事件の真相に迫り、犯人を見つけ出す、というお話です。
長府エリアのヒントは見ていないですが、門司と下関エリアのヒントで、犯人とそのトリック?は、大体見当がつきました。
ですが・・・・。
チョット安直で「あり得ないだろう」と、突込みを入れたくなりましたね。
回答編として、前・後編に分けて2023年2月にTV放映されたそうですが、ネット上も「ありないだろう。」という突込みが入っていたようです。
また、福岡県観光連盟の公式ツイッターでも、「関門人道トンネル」の画像と、「コナンで出てきた『関門海峡を泳いで渡る』という内容が話題ですが、関門海峡には福岡県と山口県の県境を歩いて越えられるトンネルがあります。」と、ツィートしていたようです。
人道トンネルには、防犯カメラがありますから、画像が残ってしまいますが、想像を超えるようなトリックが欲しかったですね。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- くわさん 2023/08/12 08:30:19
- 懐かしい若戸渡船
- まつじゅんさん、こんにちは。
ようこそ若松へ。まつじゅんさんが歩かれた道、かつての通勤経路でした。懐かしい景色の写真、ありがとうございます。
門司港とはまた違うレトロな景観がお気に入りです。
ネコノジテラスにも行かれたのですね。私のようなおっさんには入りにくい雰囲気でしたが、一度だけ入ったことがあります。
http://kuwa72.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/terasu-f341.html
角島にも行かれたようで。あそこは星がきれいなところでした。
http://kuwa72.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-e0fe.html
くわ
- まつじゅんさん からの返信 2023/08/14 09:15:04
- Re: 懐かしい若戸渡船
- くわ 様
いつも私の拙い備忘録へのご訪問、ありがとうございます。
あの航路が通勤経路とは、毎日若戸大橋を眺めながらとは、ちょっと羨ましいです。
橋好きになったのは、小学生の頃、当時のブームだった切手収集で、若戸大橋の切手を見たのが大きく影響しています。
後に関門橋や大鳴門橋も発行されましたが、あの白地に赤一色で、下から眺めた若戸大橋の美しさに魅了されました。
奥様は、吊り橋ならみんな同じに見えると言いますが、若戸大橋は、特にあの色と周囲の景観が特に綺麗だと思います。
私も、高松に勤務していた頃、倉敷から毎日マリンライナーで瀬戸大橋を渡っていましたが、朝夕の景色に癒されていました。橋はいいですねぇ。
ちなみに、小倉からバスで若松に行けるとありましたが、時間はどれ位掛かるんでしょうか。若松側の渡船場から若松に行き、JRで戻るというプランも考えたのですが、通勤に使われていたという事は、戸畑から渡船と言うのがベストルートだったのしょうか。
次回の参考までに教えて頂ければ嬉しいです。
matujyunn
- くわさん からの返信 2023/08/15 21:41:29
- バスで行くとかなり時間がかかる
- まつじゅんさん、そうですか。瀬戸大橋で通勤。それもうらやましいですね。
ヨメさんが高知の出身で、瀬戸大橋がかかった直後に里帰りしましたが、すごい人ごみで、ダイヤが大幅に乱れていたことを思い出しました。
若戸大橋のあの赤色は、当時真っ黒だった洞海湾の色に対抗するためあの色に塗装したのだと聞いたことがあります。今では洞海湾もきれいになりました。
風が強いときなどは渡船は欠航になりバスで渡りましたが、若松から小倉まではかなり時間がかかりました。何分くらいかとかは忘れましたが、市内の渋滞とかで時間がかかります。やはり渡船経由で戸畑からはJRがなんといっても速いです。
くわ
- まつじゅんさん からの返信 2023/08/15 22:35:22
- Re: 懐かしい若戸渡船
- くわ 様
ありがとうございます。
若戸大橋を渡るか見るかで悩んで、見る方を選んで今回の渡船となりましたが、やはり時間が掛かるんですね。
バスで行くと、橋の近くは通らないようなのですが、また行って見たい場所でもあるので、今度訪れた際は、運転して渡って、帰りは近くのトンネルというコースも良いなと思っています。
matujyunn
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
まつじゅんさんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
23