2023/04/28 - 2023/05/06
352位(同エリア430件中)
RiEさん
旅行4日目(5月1日)、前編。
10:00過ぎにHOTELを出発して美祢まで移動し、観る角度や太陽の光によってブルーにもグリーンにも輝き高い透明度を誇る、日本名水百選にも選定された湧き水“別府弁天池”へ。美しい水の色を存分に鑑賞してから別府弁天池前の食堂“弁天会館”に立ち寄り、池の湧き水を利用して育てたニジマス料理を味わった。
その後は秋吉台国定公園の地下100mに構える洞内総延長11.2kmを超え国内第2位の長さを誇る大鍾乳洞:“秋芳洞”へ。洞内は年間を通じて気温17度に保たれているものの、轟轟と水流激しいせいか肌寒く感じたので念のため持ってきた折り畳みダウンが活躍した。約1kmに及ぶ観光コースは一定のところまでバリアフリー舗装されているので誰でも楽しめるようになっていて、気が遠くなるほど長い時間をかけて生み出された自然造形美の数々に圧倒され、想像を膨らませながら探検気分に浸った。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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宿泊している山口湯田温泉から車で40分ほどで美祢に到着。
住宅街よりも田畑が目立ち始め長閑な雰囲気が広がるなか、多くの家が揃えたように赤茶色で妙にツヤツヤしていて、屋根の左右端に陶磁器のシャチホコが乗ってる。
調べてみると石州瓦と呼ばれるもので、萩や長門辺りでは防火の意味で乗せる習慣があるそう。 -
駐車場に車を停めて、1人が歩ける幅しかない水路脇の通路を進んでいく。
視線を上げると、ヤマフジの淡い色がとてもきれいだった。 -
道なりに歩いて行くと別府厳島神社の鳥居が待ち構えているけど、鳥居の下を車でも通過できる。
鳥居横に立っている由緒書きによると弁天池ができてから、宮島の厳島神社の分祀として厳島神社ができたそう。 -
池の横を歩いて真っすぐ進んでいくと別府厳島神社の社殿が見えた。
ちなみに別府とは大分県と関係あるわけじゃなくて、美祢市秋吉町大字別府水上という地名から来ている。 -
一ノ鳥居の背後に見えるのは“別府弁天池”。
雲っていて日差しが無いけど、池の色がエメラルドグリーンに見えることに驚いた。 -
少し待つと太陽が顔を出してキラキラと水面が輝きだし、グリーンとブルーが混ざったような複雑な色を魅せはじめた。
吸い込まれそうな澄んだ水の色は表情豊かで見てて飽きない。別府弁天池 自然・景勝地
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池の写真を撮っていたら池前に店を構える“弁天会館”のおかみさんに「水がきれいだからマス料理が名物だけど食べていかない?」と声をかけられたので、ランチには少し早いけど席が確保できるうちに入ることに。
弁天会館のHPはこちら⇒https://bentenkaikan.net/ -
Menu。
釣堀が隣接しているので、自分で釣った魚を持ち込んで調理してもらう人も多かったけど、釣堀のますは肥えている(おかみさん曰くサイズが4倍違うと言っていたけど大人と子供くらい違ってて巨大だった)ので、大人数で単品シェアするなら釣堀がオススメ。 -
入店したらすぐに会計カウンターで料理注文と支払い(現金のみ)を済ませてから座席確保する。
入口のテーブル席は満席だったので座敷に案内されたけど結構広かった。 -
【塩焼き】450円
ふわっとした身が美味しいマスの塩焼き -
【せごし】450円
ここでしか食べれないというコリッコリの食感のせごし(刺身)は、酢味噌わさびで。 -
【唐揚げ】450円
まるっと1匹マスのてんぷらにはケチャップが掛かっていて、意外な組み合わせだけど美味しかった。 -
イチオシ
太陽が真上に来る時間帯になると、さっきまではグリーン感が強かったのに青味が増してまた違った表情を魅せる。
池の中に見える茶褐色の石は何だろう?と思いながら進んでいくと… -
池から水路に切り替わった辺りは一面埋め尽くしていて、こちらは赤い川に見えるから面白い。
この赤さの正体はベニマダラと呼ばれる藻類が石の表面で成長したもので、環境省では準絶滅危惧種に指定されていることから大変貴重な藻なのだそう。 -
車で20分ほど移動して近くの民間有料駐車場に車を停め、歩いて秋芳洞へ。
秋芳洞に繋がる1本道は意外に狭くて、昭和の香りがプンプンする長い土産物屋街になっていた。 -
“秋芳洞”と書かれた入口付近になると、やたら増えるソフトクリームなどの軽食屋。
秋芳洞 自然・景勝地
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13:00に到着したけどチケットブースは誰も並んでいないし、かなり空いていて拍子抜け。
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秋芳洞のみの入洞券は大人1人:1300円。
本当は秋芳洞しか見学するつもりはなかったけど、大正洞と景清洞を含めた三洞周遊共通チケットなら大人1人:2500円というお得さだったので、余裕のある旅だしこんな機会じゃないと行くことも無さそうだから1年間有効のこちらを購入した。 -
秋吉台国定公園の地下100mに構える秋芳洞の洞内総延長は11.2kmを超えており、国内第2位の長さを誇る大鍾乳洞。
約1kmに及ぶ観光コースは横に展開されているので帰路はUターンして同じ道を戻るか、終点の秋芳洞黒谷入口や途中のエレベーターで外に出てTAXIを呼ぶ必要があるため、ある程度のところまではバリアフリーで観光しやすくなっているけど、不安がある人は体力と相談しながら進んだ方が良いかも。 -
日差しは強いのに横を流れる川から冷やっとした空気が漂う杉木立を歩いて行く。
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イチオシ
また曇り始めてしまい太陽が差し込まないせいか、5月に入ったというのに肌寒さを感じる秋芳洞入口。
小さな橋を渡ってトタン屋根のある右端通路から洞内に向かう。
赤く染まるモミジが挿し色になって美しいけど、迫りくるように流れる水流と先の見えない闇に言葉に出来ない怖さを感じた。 -
壁だけじゃなくて天井からも迫りくるような圧迫感に出迎えられ、進んでいくと…
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目が慣れるにつれてポッカリ穴が空いたような巨大空間が広がっていた。
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洞内は年間を通じて気温17度に保たれているものの、轟轟と水流が激しいせいか底冷えして肌寒かったので念のため持ってきた折り畳みダウンの上に、水滴対策として羽織ったウィンドブレーカー(夫はTシャツにウィンドブレーカーだけ)を着こんでちょうど良かった。
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足元は濡れているけど整備されているから歩きやすく、意外と小さな子も多い。
この辺りはフラットなので車椅子やバギーでも観光できるようになっている。 -
【百枚皿】
段丘の中腹から流れ出る水が波紋の形に固まったもので、実際には500以上あるそう。 -
イチオシ
百枚皿に沿って通路が設けられており、この位置からだと棚田のようにも見えた。
この先からは階段や坂道が増え、通路もやや細くなる。 -
【洞内富士】
洞内最大の石筍で、天井から溢れだした水から沈着した石灰分が土と混じって育ったことから天井と接地しており、なだらかな斜面が少し離れた場所からみると富士山のように見えた。 -
【南瓜岩】
想像力を最大限に引き出せばカボチャに見えなくもない。 -
南瓜岩を越えた辺りから高低差が目立ち始め、はるか下を流れる水流は激しさを増し、隣で話しかけているに声が聞こえない程だった。
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【千田町】
鍾乳洞にできた天然の棚田で、段々畑に水を張ったような景観は百枚皿と同じ石灰華段丘だけど、1枚あたりの面積が大きいのが特徴。
皿の中には、目が退化した白っぽいシコクヨコエビが生息しているのこと。 -
【傘づくし】
千田町は通路幅が狭く高低差もあるので歩きながら様々な表情を楽しむことができる。
視線を上に向けると天井から無数の細い鍾乳石が垂れ下がっている光景が見られ、傘づくしと呼ばれている。 -
昔の傘屋の天井を思い起こさせることから名付けられたそうで、ツララのように垂れた鍾乳石は長く伸びているように見えるけど、鍾乳石が2cm成長するのに250年かかるといわれていることから、気が遠くなるような歳月を経ているのがわかる。
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【大黒柱】
天井からのびる鍾乳石と、地面から盛り上がる石筍が合体して1本の柱になっている大黒柱。
大黒柱は通路よりも1段高い場所にあるのだけど、帰路に前を通ると外国人カップルが入り込んで大黒柱に凭れ掛かったり、片手で引っ張っているようなポーズを取りあっていたので、名前は立派だけど結構繊細に見えるためヒヤヒヤした。 -
階段は洞内の中間あたりになり、秋吉台のカルスト展望台まで徒歩圏内の場所に出ることができるエレベーターも設置されている(再入場可)。
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【黄金柱】
黒谷支洞の分岐点近くにある巨大な石灰華柱で高さ15m・直径4mもあり、見上げていると首が痛くなるほど立派だった。
この柱は元々天井近くにあった岩の隙間から流れ出た地下水が作り出したもので、表面に入った模様がレースのカーテンのようにも見える。 -
【大仏石】
黄金柱脇から小さな階段が続いていて黄金柱のすぐ背後、壁面に凭れ掛かるように建っている。 -
【猿すべり】
表面がツルンとしていた。
猿滑りの先はトンネル状になっていて、ここから黒谷支洞が始まるけど、来た道を戻らないといけないからUターンする人も多かった。 -
【巌窟王】
階段下でライトアップされているのは複数の石筍がくっついて育った複合石筍で高さは約8mあり、ゴツゴツした岩肌からも想像しやすい。
やはり洞窟観光はネーミングセンスと想像力の豊かさが重要。 -
【クラゲの滝のぼり】
結構高い位置にあるので見上げてみると、繊細な姿が美しかった。 -
通路にテント屋根が設けられた五月雨御殿など、天井から水が滴る(というか雨くらい流れてくる)ことが多いので、黒谷支洞は自衛のためウィンドブレーカーのフードを被って進んだ。
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【マリア観音】
黒谷支洞ラストは通路中央にマリア観音が待っているので、360度あらゆる角度からみることができた。
秋芳洞最終地点の黒谷口の案内板横には帰路の提案があり、バス(土日祝日のみ運行だけどこの日は月曜日)・タクシーを呼ぶ(待ち時間長そう)・Uターン・外に出て秋吉台を歩いて入口まで戻ると書いてあったけど、もう1度じっくり鑑賞したかったので迷わずUターンすることにした。 -
ちなみに、外に出るための怪しげな階段を上っていくと…
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「3億年のタイムトンネル」という名付けられた長いトンネル壁面に、3億年前から現代までの地球の流れが描かれている。
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帰路は明らかに観光客が少なく非常に静かで、場所によってはほぼ独占状態だったから秋芳洞の世界観に浸りたい人は14:30以降に訪れるのが良いかも。
8:30-17:30 閉洞18:30 ※3月~11月 通常期
8:30-16:30 閉洞17:30 ※12月~2月 閑散期
右上に見えるライトアップは+300円で参加できる冒険コースのルートで、懐中電灯片手に岩肌をよじ登るらしい。
2時間弱じっくり見て周り、久しぶりにみる外の明るさに目が眩んだ。 -
秋芳洞は観光客が気軽にフラッと行ける洞窟で、ある程度のところまではバリアフリー化されているので多くの人が楽しめる反面、あまりに完成度が高くて冒険感は薄いかも。
この後は爽やかな風に泳ぐ鯉のぼりを眺めながら、秋吉台カルストロードをドライブしながら帰水を見学したり、2つ目の大正洞を訪ねる予定。
続きは05へ。
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