【じっくり石川県6泊7日旅行　その７】旅の最後は金沢市内散策

2023/05/25 - 2023/05/31

2023年5月25日（木）～31日（水）の6泊7日で石川県の旅に行ってきました。今回は時間に余裕があるので、金沢だけでなく石川県各地の観光エリアを回る行程になります。
旅行７日目は旅行最終日です。長かった石川県旅行の締めくくりは、金沢街歩きです。２つの茶屋街や武家屋敷、近代建築に老舗の商家等々、バラエティに富んだ街並みをじっくりと見て回ります。

エリア 金沢(石川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅行最終日、今朝もホテルの朝食をお腹いっぱい食べて、昼食は簡単に済ませる作戦で行きます。

ホテルの朝食会場から見えていた神社に立ち寄ってみます。
大きなホテルの立ち並ぶ駅前エリアでひっそりと鎮座されています。白鬚神社という神社らしい。

白髭神社 寺・神社・教会

金沢城惣構跡升形遺構という場所がありました。城下町防御の目的で作られた土手と堀の跡のようです。金沢城下町で唯一残っている貴重な遺構なんだそうです。

近江町市場の入り口にやって来ました。

近江町市場 名所・史跡

まだ時間が早いのか、ほとんど店はやっていませんでした。
カニの獲れるシーズンでもないので、たぶんそれほど活気はないだろうとは予想していましたが、ここまで静かだとは思いませんでした。

百万石通を歩きます。古い家屋が道の両側に点在しています。

町民文化館という施設がありました。

尾張町町民文化館 美術館・博物館

土日しかオープンしていないようなので外観のみ見学しました。

明治40年（1907年）に建てられた銀行を活用しています。

隣には尾張町老舗交流館がありますが、こちらもまだオープン前でした。

尾張町町民文化館の裏にはレンガ造りの倉庫がありました。

道路沿いの古い商家を眺めながら歩きます。

森忠商店という看板がありますが、どうやら台湾料理の店になっているらしい建物。

四知堂 カナザワ グルメ・レストラン

大通りから1本中に入った新町・鏡花通を歩きます。

泉鏡花記念館。
外観のみ見学します。

泉鏡花記念館 美術館・博物館

久保市乙剣宮神社に入ります。

久保市乙剣宮 寺・神社・教会

金沢における市場発祥の地とされる場所なんだそうです。

神社の裏側に回ります。

有名な暗がり坂に続いています。

暗がり坂 ・ あかり坂 名所・史跡

暗がり坂を降りると主計町茶屋街があります。

ひがし茶屋街、にし茶屋街と並び金沢三茶屋街の一つです。

なかなか雰囲気のある街並みです。

横を流れる浅野川と浅野川大橋が見えます。

浅野川大橋 名所・史跡

茶屋街の細い路地を歩き回ります。

こちらはあかり坂。
作家の五木寛之氏が命名したそうです。

情緒あふれる風景が楽しめます。

源法院という小さなお寺がありました。

浅野川大橋を渡ります。
対岸にはひがし茶屋街があります。

浅野川大橋 名所・史跡

浅野川大橋詰火の見櫓。市内に現存する最古の火の見櫓です。

浅野川大橋詰火の見櫓 名所・史跡

ひがし茶屋街にやって来ました。

ひがし茶屋街 名所・史跡

風情ある街並みが続きます。まだ時間が早いので観光客の姿もありません。

ひがし茶屋街の鎮守社、東山菅原神社。

東山菅原神社の隣に建つ宇多須神社。
718年（養老2年）創建の歴史ある神社です。1873年（明治6年）に尾山神社が創建されるまでは、ここで前田利家公を密かに祀っていました。

宇多須神社 寺・神社・教会

忍者がいます。

ここにも忍者がいます。

どうやら境内には3体の忍者がいるらしいのですが、2体しか見つかりませんでした。
この神社は他にも毎年2月に境内で芸妓さんが豆をまく“節分祭”が有名らしい。

ここでも「逆さ狛犬」発見。昨日訪れた石浦神社でも見かけました。

ひがし茶屋街に戻ります。地図上では、旧かみや主屋・土蔵という場所があります。たぶんこれでしょう。

こちらは旧かみや主屋。

志摩・別館 お茶屋美術館（旧中や）にやって来ました。。文政三年（1820年）に建てられた茶屋建築です。
外部の格子は目の細かい木虫籠と呼ばれるものらしいです。二階の雨戸、玄関の大戸を含むすべてが弁柄仕上げとなっています。

金沢ひがし茶屋街 お茶屋文化館 美術館・博物館

入場料500円。
内部ではカメラの撮影は禁止。（ただしスマホでの撮影はＯＫです。）

2階が客間となっています。

当時使用されていたものでしょうか。釣太鼓と締太鼓が展示されています。

弁柄の壁に金屏風。

どこを切り取っても絵になる建物です。

離れは鮮やかな群青の壁です。

芸妓さんというと三味線のイメージですが、琵琶も弾いたんですね。

小さな中庭に水琴窟がありました。

1階には髪飾りなどの装飾品が多数展示されています。

小さな道具に派手で緻密な細工が施されています。

どれも素晴らしい逸品です。

ガラスケースの上に大きな虫眼鏡が置いあってそれを使ってじっくり鑑賞することができます。

加賀蒔絵というのでしょうか、とても美しいです。

続いて「志摩」に入ります。こちらも文政三年（1820）に建てられたお茶屋の建物で国指定重要文化財に指定されています。

志摩 名所・史跡

ここもスマホでの撮影のみＯＫです。

ここも2階が客間になっています。押し入れなどを作らず、遊興を主体とした粋な造りです。

外国人の団体観光客が興味深そうに部屋を見学していました。

いままで建物に手を加えられることなく、江戸時代そのままに残っているのが学術的にも大変貴重なんだとか。

1階にはやはり豪華な道具類の展示あり。

加賀百万石の歴史ある町が培ってきた文化の一端を見る事ができます。

ここには寒村庵という喫茶室もあります。

寒村庵 グルメ・レストラン

小さな中庭を眺めながら抹茶をいただけます。

普段なら素通りするような場所ですが、今回はここで休憩することにします。

生菓子が運ばれてきました。涼し気で良いですね。

抹茶も来ました。まともに抹茶を飲むのはこれが初めてかもしれません。
上品な甘さの生菓子に飲みやすい薄茶のほんのりとした苦みがとても良く合います。
お菓子は二口で完食。

志摩を出てひがし茶屋街から異動します。

徳田秋聲記念館という場所がありました。
ここは素通りします。

徳田秋聲記念館 美術館・博物館

かわいい犬が寝そべっています。観光客慣れしているようで、人が通っても平気で爆睡しています。

梅ノ橋を渡ります。

梅ノ橋 名所・史跡

なかなか風情ある姿をしています。

石敢當がこんなところにもある！と驚いたのですが、これは平成二十年（2008）の浅野川の水害を受けて被災地に建てられたものなんだそうです。

武家屋敷寺島蔵人邸があります。

寺島蔵人邸 名所・史跡

加賀藩の中級武士だった人の屋敷です。入り口だけみて先に進みます。

住宅街の中にポツポツ残っている古い建物を眺めながら歩きます。

旧田上医院

レトロな雰囲気のお店が残っています。

看板も歴史を感じさせます。

昭和5年(1930)に建てられた鉄筋コンクリート2階建て建物。現在はギャラリー三田として利用されています。入り口の装飾がとても美しいです。

橋場交差点の角に建つ金沢文芸館。昭和4年(1929年)建築の元々は銀行だった建物です。現在は文芸館として「金沢五木寛之文庫」などの資料が展示されていました。

金沢文芸館 美術館・博物館

珍しい「まむし黒焼」の看板。店内ではカレーのテイクアウトもやっているらしい。

カレー処 ビンダース グルメ・レストラン

橋場町から香林坊までバスで移動してきました。ジャーマンベーカリーというパン屋のイートインコーナーで簡単に昼食を済ませてしまいます。

ジャーマンベーカリー 片町店 グルメ・レストラン

とても美味しいパンでした。

昼食後すぐに観光再開です。
石川四高記念文化交流館にやって来ました。

石川四高記念文化交流館 美術館・博物館

石川近代文学館も併設されていますが、無料で入れる石川四高記念館の部分だけ見学します。

旅行の前半に訪れた仲谷宇吉郎氏はこの学校の卒業生です。他にも西田幾多郎や鈴木大拙など、多くの著名人を輩出している学校です。

金沢カレーの代表的老舗、ターバンカレーがありました。

ターバンカレー 本店 グルメ・レストラン

カトリック金沢教会にやって来ました。

入り口のキリスト像が立派です。後で別の教会に入る予定なのでここは外観のみで立ち去ります。

カトリック金沢教会 寺・神社・教会

片町の裏通りにやって来ました。

銀河会館という名前がカッコイイです。

新天地という飲食店街に入ります。

昼間なのでお店はやっていません。

こういう場所で飲み歩く習慣がないのでわかりませんが、夜になれば魅力的なスポットになるのでしょう。

さらに奥に進むと中央味食街という看板が見えてきます。

この一画には、長屋のような建物が奥まで続いていて、数坪しかないような小さな店舗がぎっしり並んでいます。

映画のセットみたいです。

中央味食街と対面するように建つ金沢学生のまち市民交流館。
大正時代の町家を改修した木造瓦ぶきの家屋をフリースペースとして再利用しています。

中に入れるようなので見学させてもらいます。

中には数人学生さんらしき人がいました。
静かで広々とした広間があって、落ち着いて過ごすことができそうな場所です。

前田土佐守家資料館の前にやって来ました。
ここには入りませんでした。

前田土佐守家資料館 美術館・博物館

周囲に残る年季の入った建物を見物します。

道の脇を流れるのは大野庄用水。

金沢市老舗記念館。

金沢市老舗記念館 美術館・博物館

入場料100円。藩政時代からの薬種商であった「中屋薬舗」の建物を利用しています。

1階の道路に面した場所には薬種商の店の様子が再現されています。

愛媛県の内子を旅行した時にもこんな感じの薬種商の家があったと思います。
こちらの人形は顔のつくりが雑です。

おえの間。来客の上がり口で吹き抜けになっています。

七尾で見てきた花嫁のれんがここにもありました。

七尾の花嫁のれん館は550円、こちらは100円です。
単順に比較はできませんが、やっぱりこちらの方がお得感があります。

加賀花てまりの展示もあります。
二代将軍・徳川秀忠の娘・珠姫(たまひめ)が前田家に輿入れした際に持参した手まりをもとに生まれたといわれる郷土玩具です。

かなり儲かっている家みたいです。

茶室もありました。

桐火鉢。
全部高そうです。

2階の展示エリアには金沢で何代も続く老舗商店が紹介されています。

ひときわ目を引く花神輿の展示。

これらすべてがお菓子でつくられています。

近づいてみてもお菓子には見えません。

小鳥までお菓子？

柴舟小出という老舗の菓子屋が製作したものです。今回の旅行のお土産はこのお菓子屋さんのものしようと決めました。

それほど期待して入ったわけではなかった資料館でしたが、相当面白かったです。入館料を考えると今回の旅行で一番コスパが良い施設だったかもしれません。

長町武家屋敷跡を歩きます。

九谷焼窯元 鏑木商舗 専門店

大屋家住宅。

大屋家住宅 名所・史跡

中には入れないようです。

武家屋敷跡の残る通り。
塀が立派です。

武家屋敷跡野村家。
海外の団体観光客でごった返しています。

武家屋敷跡野村家 名所・史跡

長町武家屋敷休憩館。
こちらでトイレを借りて、自販機で飲み物を補充しました。

長町武家屋敷休憩館 名所・史跡

旧加賀藩士高田家跡

藩政時代の長屋門が修復されています。

足軽資料館に入ります。

金沢市足軽資料館 美術館・博物館

足軽の家なので、ちょっと貧乏くさいです。

2軒の屋敷が移築されています。

食事をとる茶の間もこじんまりとしています。

続いて金沢聖霊修道院聖堂。

金沢聖霊修道院聖堂 名所・史跡

昭和6年（1931）竣工の教会です。

とてもきれいな教会です。設計はスイス人のマックス・ヒンデルという人らしいです。

「現在は畳敷き部分が半分だけ残っている」と解説にありましたので、昔はもっと畳部分が広かったのでしょう。

ステンドグラスも美しい。

柱は金沢の伝統工芸黒漆塗り。

静かで落ち着いた雰囲気と和洋折衷の装飾が見ごたえのある教会でした。

金沢駅に向かって歩きながら帰ります。

もう一度近江町市場の中に入って見ましたが、やっぱり閑散としていました。

市姫神社という神社がありました。

市媛神社 寺・神社・教会

戦国時代に近江の商人が京都・五条にある市姫売宮を勧請して創建された神社なんだそうです。近江町市場の守護神になっています。

ホテルに戻って来ました。

フロントに預けておいた荷物を回収します。

バスで小松空港に移動します。旅行の最期で快晴の日本海を見る事ができました。

金沢駅で買っておいたお弁当を空港で食べます。

カニ、ウシ、ノドグロの豪華弁当。
とても美味しかったです。

ますのすし。とても美味しかったです。

飛行機の時間まで少し余裕があるので、展望デッキに出てみました。

この空港は航空自衛隊小松基地と民間航空が滑走路を共用する飛行場です。自衛隊のジェット機やヘリコプターが頻繁に動いています。なかなかカッコいいです。

1週間にわたる石川県観光旅行もこれにて終了です。金沢以外にも興味深い場所がいっぱいあって、かなり充実した旅行ができました。まだまだ訪れていない観光スポットがたくさんありそうなので、いずれまた来ることになるでしょう。