2023/05/01 - 2023/05/04
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Karenさん
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昨年(2022年)の夏休みに続く、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の北海道側を巡る旅。
この旅行記は、洞爺湖町の入江・高砂貝塚の見学です。遺跡のある場所は湾を臨む高台にあり、とても気持ちの良い場所です。ガイダンス施設はコンパクトですがわかりやすく、特徴的な展示物も見ることができました。
■全旅程
1日目:5/1(月) キウス周堤墓→苫小牧(昼食)→室蘭 ドーミーイン東室蘭(泊)
⇒2日目:5/2(火) 北小金貝塚→有珠山→洞爺湖(昼食)→入江高砂貝塚 函館大沼プリンスホテル(泊)
3日目:5/3(水・祝) 垣ノ島遺跡・大船遺跡→道の駅しかべ間欠泉公園 HakoBA函館(泊)
4日目:5/4(木・祝) 函館
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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洞爺湖から、同じ洞爺湖町にある「北海道・北東北の縄文遺跡群」の入江・高砂貝塚に到着しました。この時点で15時、昨日同様かなりスケジュールが押し気味です。
いつもの通り、遺跡を見る前にガイダンス施設へ。洞爺湖町史跡入江 高砂貝塚館 美術館・博物館
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イチオシ
同じタイミングでもう一組入館者がいらっしゃり、一緒に施設の方が展示品の説明をしてくださいました。
こちらは、イノシシの牙で作られたヒトの歯形を模した装身具です。なぜこの形にしたのでしょう!!また、イノシシは北海道には生息しておらず、本州から身体の特定の部分だけ、もしくは子供のイノシシが運ばれてきたと考えられています。もし生きたイノシシだとしたら、どうやって海を丸木舟で一緒に渡ったのでしょうか! -
鹿の骨で作られた銛頭(もりがしら)。これらを使って海獣類や大型の魚をとっていたそう。
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さらに時代を下った銛頭には模様が刻まれていて、誰のものかわかるようにしたのではないかとのことでした。そういった工夫がなされているのですね。
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銛を利用した漁労の説明コーナーがありました。銛頭にはひもがついていて、獲物に刺した後、棒をひっぱると銛頭だけが獲物に残り、同時に紐でひっぱられることで銛頭が90度回転して抜けにくくなり、獲物を逃さない、という仕組みです。縄文人は思っていた以上に知恵を働かせて生活していたことがよくわかりました。
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動物の骨や歯牙を使った装身具。その動物の種類は、海・陸・空と多彩です。穴が開いているのでここに紐を通して身につけたのでしょうね。左上の縦に穴を開けるのは大変そうです。
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入江貝塚から発掘された土器は、その文様の特異性から入江式土器と名づけれられました。文様はヘラ状の工具で描かれています。縄を押し付けて模様をつけるのとは違う方法を再認識しました。
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こういった施設でよく目にする地層の断面。上部のうすいグレーの部分は有珠山の噴火による火山灰の層です。昨年のゴールデンウィークに訪れた群馬の古墳群や、初日の千歳など、日本各地で火山の噴火の影響を感じます。
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このひすいは、昨年の夏、青森県の三内丸山遺跡で行われていた世界遺産登録1周年記念特別展「北海道・北東北のJOMON」で見たものでは?(※)こっちのほうが大きいかな。どちらも入江貝塚から発掘されたものです。縄文人もこの石を美しいと思ったのでしょう。
(※)「青森周遊 縄文遺跡とねぶたの旅 1日目 三内丸山遺跡」 https://4travel.jp/travelogue/11780872 -
この縄文人の人骨(模型)は縄文人の心を知る非常に重要なものです。左側は入江貝塚から発掘された男性のもので、頭や体幹の骨に比べ、手足の骨が異常に細く、筋萎縮症により介護が必要な状態で少なくとも十数年を過ごしたことがわかり、助け合って生きていたことがわかります。
右側は高砂貝塚で見つかった一つの墓に母親と赤ちゃんが埋葬されていて、赤ちゃんを産む前に亡くなった母親と思われ、通常の埋葬方法とは異なっているそうです。悼む気持ち、再生を願う気持ちだったのかもしれません。 -
入江・高砂貝塚館を出て、まずは入江貝塚へ。入江貝塚と高砂貝塚は資料館から右に行くか、左に行くかの位置関係で、それぞれ歩いて5~10分ほどです。
入江貝塚は紀元前1,800年頃の縄文時代後期の遺跡です。洞爺湖町立史跡入江貝塚公園 名所・史跡
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満開の桜。
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イチオシ
内浦湾(噴火湾)を臨む台地の上にあります。北黄金貝塚と同じく、とても気持ちの良い場所でした。
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竪穴住居の一部が復元されていました。住居跡はこれまでに27軒確認されていますが、調査範囲が限られていて、大部分は地下に保存された状態だそうです。
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こちらでは、貝塚の一部が露出展示されています。
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石鏃(左赤丸)や入江式土器(右赤丸)など、ここでも使い終わったものを貝塚におさめたことがわかります。
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続いて高砂貝塚へ。入江貝塚より後になる紀元前1,000年頃の遺跡です。ここからは配石遺構が発見されています。また、縄文時代だけではなく、近世アイヌ文化期の遺構もあり、この場所は長期間にわたって利用されてきました。
高砂貝塚 名所・史跡
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A地点貝塚。墓抗、人骨も見つかりました。
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C地点貝塚。とにかく大きいです。
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立て看板のあたりは竪穴住居跡が発見されています。
この遺跡に到着した時点ですでに16時をまわっていて、この後2時間ほどのロングドライブで大沼まで移動することになっており、ちょっとあせりながら駆け足で見学しました。 -
道央自動車道をひた走り、八雲パーキングエリアで休憩。眺めがいい!丘の駅ではちみつレモネードをいただきました。
八雲パーキングエリア 道の駅
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遠く羊蹄山(?)も見えました。
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イチオシ
夕陽に赤くそまった駒ケ岳が見えてきました。大沼まであと少しです。
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