2019/08/14 - 2019/08/17
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槍を天に向けて突き上げた様な勇壮な姿から『日本のマッターホルン』とも呼ばれている槍ヶ岳!
北アルプスのシンボルで、標高3,180mと日本で5番目に高い山です。
以前テレビでやっていた槍ヶ岳登山を見て、『いつか自分も行ってみたいなぁ~』と何となく思っていましたが、今回遂に登る事を決意しました!
と言っても、自分は登山素人!
今まで富士山には登った事はありますが、本格的な登山は今回が初めて!
登山に関する知識もなければ、必要な装備もありません。
という事で、槍ヶ岳に関する書籍を購入して登山ルートを調べ、アウトドアショップに行って登山に必要な装備品を買い漁り、何とか準備完了。
槍ヶ岳へ登るルートはいくつかありますが、今回は初挑戦という事で、初心者向けで最も一般的なコースである『槍沢コース』でアタックします。
上高地を出発し、梓川沿いから槍沢沿いを進み、槍沢ロッヂ、槍ヶ岳山荘と山小屋に宿泊して槍ヶ岳の山頂を目指す、2泊3日のコースです。
しかし!
出発直前になって、まさかの台風が日本列島を直撃するとの予報が!!
そんな状況で素人が無事に槍ヶ岳に登れるのでしょうか?
2019年の旅行なので記憶に曖昧な点があったり、金額が現行と違うところがあると思いますが、そこはご容赦下さい。
台風が心配ですが、とりあえず槍ヶ岳に向けて出発です!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2019年8月17日 土曜日。
おはようございます。
先ほど暴風雨の中、無事に槍ヶ岳を登頂し、ただ今槍ヶ岳山荘にいます。
今から下山しますが、15:30に上高地バスターミナルを出発する東京駅行きのバスを予約しているので、15時ぐらいにはバスターミナルに到着したいと思っています。
時刻はすでに7時を過ぎています。
2日かけて登ってきた約20kmの道のりを、今から8時間で下らないといけません。
これって間に合うのか!?
昨日登って来る時は、台風直撃で大変な思いをしましたが、今日の予報は晴れ。
天気は良さそうなので、とりあえず大急いで出発します!槍ヶ岳山荘 宿・ホテル
-
山頂を離れても、相変わらず辺り一面モヤだらけで何も見えません。
でも、昨日は暴風雨の中、寒さに震えながらここを登って来たので、それに比べたら風は強いですが雨は降っていないので大した事はありません。 -
山頂から離れるにつれて徐々にモヤが晴れ、下の方の景色がうっすら見えてきました。
-
おや?
モヤの中に山小屋らしき物が見えます。
あんな所に山小屋があったなんて、登って来る時は全く気付きませんでした。
それにしても、すごい崖っぷちに建っています。
天気が良ければ景色も良さそうですね。 -
7:20。
槍ヶ岳から約1km、生きるか死ぬかの境目『殺生分岐(せっしょうぶんき)』まで下って来ました。
ここは標高は2,860m、槍ヶ岳山荘と殺生ヒュッテへの分岐点です。
さっき見えたのは殺生ヒュッテだったんですね。
殺生ヒュッテまではここからわずか150m。
せっかくなので、ちょっと行ってみましょう。 -
登る時はモヤが酷くて全く見えなかったですが、殺生ヒュッテは殺生分岐からこんなに近かったんですね。
-
殺生ヒュッテに到着しました。
ここで少しトイレ休憩。
モヤも晴れてきたので、雨具を脱ぎます。
登って来る時は、暴風雨で殺生分岐では凍えそうなぐらい寒かったのですが、今日は雨が降っていないし風も弱くなってきたので、それほど寒さを感じません。
快適に下山が出来そうです。 -
モヤが晴れて、殺生ヒュッテからは周囲の山々が見えてきました。
-
しかし、山頂の方を見上げると、相変わらず真っ白です。
今までこの真っ白の中を歩いて来たんですね。
ていうか、槍ヶ岳って本当にこっちの方向で合ってるのかな? -
辺りの山々が徐々に姿を現し出しました。
険しい岩山につづら折りの登山道あり、登山道を歩く人も見受けられます。
あの人達はどこから歩いて来たんだろう!? -
周囲の景色も良く見えて来ました。
下の方からは人が登って来ています。 -
下から登って来たパーティーが休憩をとっています。
我々もちょっとここで休憩をします。
このパーティーは、今朝槍沢ロッジから登って来たのかな?
ここから先はモヤで何も見えなくなるから、気を付けてくださいね。
それにしても、急いでいる割には休憩ばっかりしてます。
その理由は・・・!? -
これこれ!!
ここからの景色が絶景すぎます!
こんな景色を見たくてここまで来たんですよ!
登山最終日にして、やっと見る事が出来ました!! -
何しろ、昨日登って来た時のこの辺りからの景色はこんな感じでした。
台風の影響をモロに受け、モヤで何も見えなかったし、暴風雨と寒さで回りの景色を見る余裕もありませんでした。
こうやって昨日の写真と見比べると、全く違う自然の顔が見れて面白いですね。
ここからは、昨日登って来た時の景色と比較しながら下りて行きましょう。 -
せっかくなので、槍ヶ岳山荘で購入した『槍T』を着て、周囲のパーティーにちょっと自慢気に写真を撮ってみました。
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この場所は、下を見ても上を見ても良い景色です。
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休憩ばかりとってしまったので、急いで下山します。
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ここからは、この絶景を眺めながら下山出来るかと思うとウキウキします。
これこそ登山の醍醐味です。 -
この辺りは『グリーンバンド』と呼ばれる高山植物が咲き誇るエリアです。
緑が映えてきれいですねー。
今日は天気が良いから、植物を愛でる心の余裕があります。 -
昨日はモヤがかかって幻想的でしたが、愛でる余裕はありませんでした。
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水沢に到着しました。
『沢』というだけあって、流れも穏やかです。
ここはひとっ飛びで通過します。 -
昨日の水沢はこんな感じ。
水量は多くないですが、勾配があるので流れが激しく、滝の様になっていました。 -
滝見岩からは、その名の通り一筋の滝を見る事が出来ます。
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昨日はあちこちに幾筋も滝がありました。
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目の前に広がる雄大な景色!
この絶景を眺めながら下山していると、疲れも忘れてしまいます。
急いではいるのですが、つい足を止めて眺めたくなってしまいます。 -
8:50。
天狗原分岐(てんぐっぱらぶんき)を通過します。 -
足元はガレ場(岩や石が散乱している場所)となっています。
浮き石等で足場が不安定になるので、足元に注意しながら進みます。 -
昨日は滝の様に水が流れ落ちるガレ場を、ひたすら流れに逆らって登って行ったので、昨日に比べたらまだまだ余裕です。
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中ノ沢です。
『沢』の文字が付いていますが、全く水がありません。 -
でも、昨日は『沢』どころか激流でした。
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天気が良いお陰で、かなり日射しが強烈に感じてきました。
僅かな日陰を見つけて水分補給をします。 -
ガレ場には、雪渓があります。
昨日の大雨でも溶けずに残っています。 -
ここも昨日は濁流が流れていました。
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絶景を眺めながら、上高地バスターミナルを目指してひたすら下って行きます。
この景色は、何度見ても全く飽きる事はありません。 -
曲沢です。
昨日はここが一番流れが強く、膝まで水に浸かりながら命からがら激流を渡りましたが、たった一晩で何事も無かったかの様にあの激流が消えて無くなっています。 -
昨日はこの激流を見て、登頂を諦めて引き返すところでした。
諦めないで良かったです。 -
槍ヶ岳山荘を出発して3時間が経ちました。
今歩いて来た道を振り返ると、山頂の方は相変わらずモヤっていて槍ヶ岳の姿を見る事は出来ませんが、北アルプスの絶景を見る事が出来ます。
すごい景色の所を歩いて来たんですね。 -
昨日はこの辺りは至る所から水が流れ込んで来て、どこを歩いたら良いのか分からないぐらいでした。
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天気が回復して、昨日は濁流になっていたガレ場も、一晩であの濁流はどこへ行ったんだと思うほど快適な登山を満喫しています。
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10:10。
槍沢大曲りを通過します。 -
乗越沢です。
この状況なら、簡単に乗り越えられます。 -
昨日は乗り越えるのに一苦労でした。
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赤岩沢です。
その名の通り、赤い岩がゴロゴロ転がっています。 -
昨日は、赤い岩より激流の方が気になりました。
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すれ違う登山者の数も増えてきました。
今日は天気が良いので、登山者がいっぱい登って来ます。
こんな良い景色を眺めながら登山出来る訳だから、槍ヶ岳が人気なのも頷けます。 -
昨日は景色も見えないし、登山者も少なく不安でいっぱいでした。
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きれいな青空と、北アルプスの山々のコントラストが映える良い景色です。
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昨日は周囲の山々から雨が滝となって流れ込んで来ていました。
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10:30。
ババ平キャンプ場に到着です。
槍ヶ岳から約3時間半で5km下って来ました。 -
今日は絶好のキャンプ日和で、10時を過ぎているのにまだテントがいっぱい張られています。
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昨日は池の様になっている中に、僅にかテントが張られていました。
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ババ平からは、北アルプスの山々を眺める事が出来ます。
この景色を眺めながらのキャンプは最高ですね。
長居したくなる気持ちも分かります。 -
ガレ場に架かる木橋を渡って行きます。
周囲は岩がゴロゴロ転がっていて、なぜここに橋が架かっているのか分かりませんね。 -
雨が降るとご覧の通り。
昨日は橋が飲み込まれそうなほどの激流が流れていました。 -
『槍見』からは、青空をバックに勇壮に佇む岩山を見る事が出来ます。
でも、あれって本当に槍ヶ岳!?
登った時はあんなに木が生い茂っていなかったけどなぁ・・・
今回の登山で一度も槍ヶ岳を目視出来ていないから、はっきりした事は分かりません。 -
昨日はモヤでうっすらしか見えなかったうえ、大雨で上を見上げる余裕もなかったので、あまり深く考えていませんでした。
-
11:00。
一昨日宿泊した槍沢ロッヂに到着しました。
昨日はここを出発し、槍ヶ岳山荘まで6時間かかりましたが、4時間ほどで下って来ました。
ちょっとここで一息ついて、すぐに出発します。槍沢ロッジ 宿・ホテル
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次の山小屋がある『横尾』までは約4km。
ノンストップで行きましょう。 -
12:20。
横尾山荘に到着しました。
さすがに少し疲れてきました。横尾山荘 宿・ホテル
-
ここが槍ヶ岳とバスターミナルのある上高地のちょうど中間地点になります。
バスの出発まであと3時間。
登って来る時は、バスターミナルからここまで寄り道をしながらですが6時間程かかりました。
残り11kmを3時間で行かないといけません。
大丈夫かなぁ?
ここから先は平坦な道が続くので、ペースアップで行きます。 -
13:30、徳澤園を通過。
ちょっとだけ小休止。氷壁の宿 徳澤園 宿・ホテル
-
上高地まであと6.4km。
そしてバスの出発まであと2時間。 -
14:20、明神館を通過。
上高地 明神館 宿・ホテル
-
上高地まであと3km。
そしてバスの出発まであと1時間。
ここからはもう小走りで移動です。 -
15:10、ついに河童橋に到着です。
バスターミナルまではあと400m。
何とか間に合いそうです。河童橋 名所・史跡
-
ちょっと余裕が出来たので、河童橋から最後の北アルプスの眺めを堪能します。
上の方は相変わらずモヤっていますが、そんな中から無事ここまで戻って来る事が出来ました。
その苦労を思うと、名残惜しい景色です。 -
登る時に河童橋を通過したのは朝7時前だったので観光客も少なかったですが、この時間はかなり混雑しています。
さすが、上高地のシンボルです。 -
さて、バスターミナルまではもう一息です。
頑張れ! -
15:20。
何とかギリギリ間に合いました。
まだ乗客が全員集まっていない様で、出発まで少し時間があるとの事。
そういえば、お土産を買っていなかったので、大急ぎでお土産を買いに行きます。上高地バスターミナル 乗り物
-
15:40。
バスは10分遅れで上高地を出発し、一路東京駅を目指します。
無事に乗れて良かったー。
この3日間の登山の疲れのせいか、バスの中ではずっと爆睡でした。 -
21:30。
予定より1時間ほど遅れましたが、無事東京駅に到着しました。
といったところで、今回の旅はこれにて終了。
今回は初めての本格的な登山という事で、登山計画や装備の準備等、出発前からかなり大変でした。
また、出発直前になって台風直撃の予報が出たので、登る事が出来るか不安でしたが、暴風雨の中なんとか槍ヶ岳の頂上に立ち、そして無事に帰って来る事が出来ました。
最終日はかなりバタバタしましたが、終わり良ければ全て良しです。
ただ、登頂はしましたが、槍ヶ岳の姿をはっきり見ていないので、あの山が本当に槍ヶ岳だったのかが若干不安です。
普段の旅では観光がメインとなるので、ホテルではほぼ寝るだけの慌ただしい旅をしていましたが、今回は早い時間に山小屋に入ってのんびりした時間を過ごしました。
宿泊先でこんなにのんびりした旅は初めてです。
次の登山はいつになるか分かりませんが、せっかく登山の装備も揃えた事だし、どんどんチャレンジして行きたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本日の歩行距離:約20km、歩行時間:約8時間(休憩も含む)
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