2023/04/30 - 2023/05/02
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つららさん
2023年のゴールデンウィーク、私の勤務先は9連休なので、世間のカレンダーで平日の5月1日と2日もお休みです。どこか行こ。
行ったのは熊本です。
そして、今回自分に課したのは「グリーン車封印」「昼ごはんもちゃんとしたものを食べる」「夕食難民にならない」です。「夕食難民にならない」は、1月にサイコロきっぷで山口を訪れた際の食べものの恨みによるものです。←しつこい
Part 2ではゆふいんの森に乗って久大本線を完乗し、晩は熊本の食材を使った洗練されたごはんをいただいて、旅先でトラブルの神さま(食べもの担当)によく邪魔をされるトラウマをはねのけたのでした。
Part 3ではSL人吉に乗ります。
最初は満席で取れなかったのですが、何回か見に行ってるうちに取れました。空いているだけでもほとんど棚ボタものなので、通路側の席でもよしとしています。
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Part 2ではゆふいんの森に乗って、楽ちんに久大本線を完乗し、
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トラブルの神さま(食べもの担当)にたたられないよう、気を強く持ち(?)、大変おいしい晩ごはんを食べることができました。
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Part 3はここから。
5月1日 7:45
熊本市電 花畑町電停。
ラッピングのない車両が来ました。ええ感じですね。
5:45起床で三角線に乗りに行くつもりでしたが、起きたら7:00。頭をフル回転させ、朝ごはんをあきらめれば、三角線は予定より1本遅いのに乗ってもその先の行程は大丈夫という結論を出しましたが、問題はその1本遅い8:06熊本発のに間に合うかどうかです。
乗り換え検索では、市電で花畑町から熊本駅前まで15分、熊本駅前から熊本まで4分となってます。でも、この4分は市電を降りてからホームまでかどうかは怪しい。 -
まあ、だめならだめで、ホテルに朝ごはん食べに帰ったらいいですし。
市電の床が木であることに和む。 -
熊本
必死に走って、写真を撮れる程度に間に合いました。
8:06 熊本発 三角行 キハ220
2両ワンマン
私が乗りたいのはこの色じゃなかったけど。
オフホワイトに青い線のやつなんだけど。 -
車内はこんな感じ。
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ちょっとしたテーブル。かぶりつき用?
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椅子はこんなの。
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ガラスが青い。
UV96とわざわざ書いてあります。 -
川尻
駅員さんが、お習字が上手な方なのかもしれません。 -
宇土市
海苔の養殖で使う船でしょうか。
このあたりは海苔の養殖が大変盛んです。 -
向こうのほうに海から電柱が出ているのは「長部田海床路」といって、干潮時のみ現れる道路です。漁師さんが作業用に使われる道で、夜は電柱に灯りがともって、それが海面に映るそう。きれいでしょうね。
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この風景が、そのままの色で見えたらどんなにいいでしょう。
絶景路線なのに青いガラス窓ではもったいないです。 -
肥後長浜
ブルーが使われているのは、海をイメージしているのかもしれませんね。 -
網田(おうだ)
干潮時には風と波による美しい砂の曲線が現れる御輿来海岸(おこしきかいがん)へは徒歩15分。 -
宇土市 網田の少し先
御輿来海岸の夕景は、熊本にお住まいのとのっちさまの旅行記を見て「行きたいところリスト」に入れていました。ところが、日没の時刻と干潮時刻が合い、しかもそれが潮が大きく引く大潮などの日は1年の中でもわずかで、とても私の休みには合わせてくれません。
干潮なら、列車からでもうっすらと端っこくらい見えたのでしょうか。 -
赤瀬
駅名標のフレームが青い。 -
赤瀬
熱帯風に野生化。 -
三角に着きました。
三角線完乗、パチパチ。 -
窓口はまだ開いていません。
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三角
外に出てみましょう。 -
穏やかな三角港
正面の開いているところから八代湾に出られます。
思わず深呼吸、気持ちいい。 -
三角
青空に映える、明るい建物ですね。
屋根を教会にしてしまって大丈夫?とも思いましたが、考えてみたら神社風の駅もありますしね。 -
9:07 三角発 熊本行き キハ220
熊本に戻りましょう。 -
網田
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網田
南国風の開放感がある駅舎。
「1のりば」とあります。
「のりば」表記なのですね。 -
宇土市
潮が少し引いてきて干潟が現れてきました。 -
川尻
こんなのがいた。 -
熊本に戻りました。
駅名標のイラストは熊本城。わかりやすい。 -
熊本
木の柱ですが、熊本駅が高架になったのは最近なので、古いものではないのかな。 -
次に乗るのは10:58発のSL人吉です。
2020年の豪雨災害で、肥薩線は橋梁が流出するなどの被害があって、現在も八代ー吉松間が不通になっています。
そして、SL人吉の2024年3月の引退が先日発表されました。そのため、SL人吉が人吉に行くことはもうできません。 -
皆さん、早くからお待ちです。駅員さんだけでなく、赤い旗を持った方、警備員さんも。
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ここだけ線路が黒く煤けているので、蒸気機関車が停まるのはきっとここやわ。←妙な知恵だけ働く
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来た!
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息づいている。
熱と匂いを感じます。 -
一度廃車になって、復活させて、さらに改造。
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下のほうもピカピカ。
かなり昔のテレビ番組で、JR九州の機関助士の方が機関士になるためにJR西日本のSLやまぐち号で研修を受けておられるドキュメンタリーを見たことがあります。すごく感動したとともに、SLというのは一筋縄でいかないこともわかりました。 -
客車というのも、記憶がある限りでは乗るのは初めて。
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ハチロクって呼ぶんですよね。
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サボもある。
SL人吉は熊本ー鳥栖間で運行されています。 -
後ろにDE10がくっついています。
熊本から鳥栖に行く時はSLが牽引しますが、鳥栖から熊本への運行ではこのDE10が牽きます。
それ以外にもSLにとって田原坂がきついので、ちょっと押してあげてるとかなんとか。 -
さすがにこれはやり過ぎ。(笑)
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この穴はミトーカさんのスタイルですね。他社を含めていろいろな車両で見かけます。
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窓の外が白くなっているのは汚れているのではなく、SLが吐いている煙です。
すごいすごい。 -
熊本駅
発車時には、駅員さんや関係するスタッフの方が手を振って見送ってくださいました。
これ、結構感動します。
ちなみに、旗はくまモンでした。 -
10:58 熊本発 SL人吉 鳥栖行き
機関士さん、機関助士さんのお名前も放送されました。
椅子はこんなの。
アテンダントさんが、おそろいで同じ柄のバッグを持っておられるのを熊本駅で見ました。徹底してるのね。
タナボタで取れた切符ですが、席は通路側だけど進行方向向きだったのでよかったです。 -
前のほうの車両に行ってみましょう。
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1番前にはこのような展望デッキがあります。
自席が後ろ向きの席の方は、ずっと展望デッキにいるということもあるようです。 -
検察の時、こんなスタンプを押してくださいました。
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デッキには、いろいろなSLの模型が展示してあります。
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通っているのは鹿児島本線なので、車窓はいたって普通。
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さて、ではお昼にしましょう。
熊本駅のファミリーマートで人吉駅の栗めしが売っているのは調査済でした。
く~りめしっ! ワクワク。 -
干し椎茸の煮付け、卵焼き、高野豆腐と、好きなものが並んでます。ごはんも炊き込みごはん。ビールがあればよかったのですが、きっと子どもさんがたくさん乗っていると考えて自重。
そして、なんといってもすぐれものが人吉の栗です。
栗の味自体がとてもしっかりしていて、香りもいい。栗だけでも売ってほしいくらい。
大変おいしい駅弁でした。 -
デッキはこんなふう。
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ちょっとしたテーブルもあり。
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山の中に入ってきました。
客車だから静か。満席なんですが、みなさんビュッフェに行ったり、乗っているのとは違う車両の見学に忙しく、席にいない人も多かった。 -
この梅みたいなマークは「86」なんですね。
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玉名
ここで10分停車。発車2分前にカラーンカラーンとベルで知らされます。 -
玉名
皆さん、写真タイム。
これでも、熊本よりは写真が撮りやすくなっています。 -
もとは大正11年生まれ。
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「熊」の字がきれい。
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客車のほうの銘板はこんなの。
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大牟田
4分停車。
駅名標のイラストは「大蛇山」で、夏に行われる大蛇山祭の山車です。ここはもう福岡県です。 -
大牟田
あ、西鉄のソーダアイスや。 -
SL自体だけでなく、これを操られる機関士さんと機関助士さんも、かっこいいですよねぇ。
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栗あいす
アテンダントさんがお盆に乗せて「いかがですか?」と勧めて回っておられました。栗の入ったアイスクリームと粒あんを挟んだアイスもなかです。
まあ、想像通りの味でした。 -
終点の鳥栖に着きました。
味がある駅です。
立ち食いうどんのお店はやってないみたいですね。
やはりここも「1のりば」「2のりば」という表記でした。 -
鳥栖
ホーロー看板が残っていました。
子供の頃、交通の要衝と習いましたが、ここを通る特急はずいぶん減ってしまいました。 -
石炭
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すごい装置。
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鳥栖は終点です。
SL人吉はお客さんが下りてから回送になります。何も考えず、先頭側にそのまま行くのかと思いこんでいたら、DE10に引っ張られて逆向き(画面奥)に行ってしまいました。後ろ向けに連れて行かれるSLもちょっと間抜けで、かわいらしかったのでした。
念願のSLに乗り、貴重な経験をすることができました。JR九州さん、どうもありがとうございました。
Part 3はここまで。
Part 4に続く。
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この旅行記へのコメント (6)
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- まるきゅーさん 2023/10/02 11:49:59
- SLは乗れるときに乗っとけというのを痛感します
- つらら様、こんにちは。
西日本のSLは山口線と肥薩線ですよね(肥薩線はBRTになりそうですが) でもSLより115系を優先してしまった過去があるので肥薩線でのるのもありだったなぁと本当に思ってます。(そもそも鈍行で東京から熊本に行くのがおかしいというのはおいといて)
あるあるですが廃止になってから「乗っとけばよかった~」は通用しないので… それこそ鶴見線205系とかまさにそれなんですが(新車出るの発表されました)
乗れるときに乗っとけと言う言葉を今になって痛感してます。
あまくさみすみ線は香椎線と似た雰囲気だと思いました。関東にはこういう路線がないので…
川尻は昔常磐線にもあったらしいです。(今は十王だっけ)
次のお話と被りますが肥前山口を変えるよりはいいのではないかと思います(あれはちょっとナンセンス…)
別府の旅行記が半分千葉県の画像で占めそうなまるきゅー(少しネタバレです)
- つららさん からの返信 2023/10/05 20:33:19
- どんどんいなくなりますね。
- まるきゅーさま
こんばんは
私も最近「乗れる時に乗っとけ」をひしひしと感じる機会が多いです。
103系しかり、117系しかり。新潟の115系もあっという間にいなくなってしまいました。
SL人吉号は元々は肥薩線にいる時に乗るはずで指定も取っていたのに、大雨で大きな被害が出て不通になってしまいました。今回は鹿児島本線を走るといえども、タナボタでSL初乗車がかない、熱やら煙やら匂いやらを間近に感じて乗ることができて楽しかったです。欲を言えば肥薩線で乗りたかったのですが、SLに乗れただけで充分ありがたいとしなければいけませんね。今は緊急度が一番高いのはSLでしょう。乗れる時に乗っとけてよかったと思っています。
肥薩線はBRTになるのですか。只見線方式なのかと思っていました。結局は地元の方がどれだけ利用されるかなのでしょうが、鉄道好きとしては、こうして災害が起こるたびに、そこに便乗するような形で廃止とかバス転換するとかの議論になるのはやり切れないです。
鶴見線はついに置き換えが来ましたか。これまでのE131系より少し車体の幅が狭い車両が来るのですよね。
これで205系は首都圏ではみられなくなってしまうということでしょうか。これもさびしいですね。
別府の旅行記の大半が千葉⁇
楽しみにしています。
つらら
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- 毛利慎太朗さん 2023/09/03 16:16:09
- SL人吉とか。
- つららさん、頭のなかでコメントがまとまりましたので、なにごともやる気…ですかねえ。
私は2015年の11月に熊本に行き、SL人吉は乗らなかったにせよ、発車シーンを見に行った…くらいですかねえ。
尤も、黒いde10の撮影に夢中で、本務機(8620)はおろそか…動画にとったけど、人が入らないようにカメラを立ててしまったため、再生するとき、どうしても横向きになってしまいます…動画から切り抜いて、縦向きに直すことができるので、それが唯一の慰めですがね。
>川尻
こんなのがいた。
え、これって2021年に大村線から引退したキハ66の国鉄色!
まあだいたんですか、このまま朽ちていくのは惜しい、九州鉄道資料館で保存されることを強く願います!
毛利慎太朗
- つららさん からの返信 2023/09/04 20:32:40
- SL人吉もDE10もキハ66もみんないい
- 毛利慎太朗さま
こんばんは
毛利さまは8年前にSL人吉を直接ご覧になっていたのですね。その頃は本当に人吉に行っていたんだなと思うと今は残念ですが、その時に記録しておかれてよかったですね。
DE10の黒いのは、私は最初に見た時にはびっくりして目が釘付けになって固まり、そして写真を撮らなくちゃと小倉駅のホームで走りました。もう、そのドタバタぶりといったら。(笑)
あの黒いのは迫力もかなりありますよね。九州ではDE10は黒が普通というのは、目撃して旅行記にした時にコメントで教えていただいて初めて知りました。九州以外の人にとっては(特にもし黒いDE10の実物を初めて見る機会だったとしたら)DE10もSLも両方撮らないといけない状況になって、うれしいような、でも大変でおられたことと拝察いたします。
川尻にいたのは大村線にいたキハ66でしょうね。番号が撮れればよかったのですが、いつもの如く、あわわわとしていて、これを撮るのが精一杯でした。キハ66は大村線で乗ったことがあり、大好きになった車両です。私が乗ったのは青いのでしたが、長崎駅で国鉄色のを目撃しました。他の編成はほとんどすでに廃車になっているらしいのですが、これは大切にに保存してほしいですね。
つらら
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- Akrさん 2023/08/28 13:49:54
- SLは非日常感を味わえますね
- つららさま
こんにちは。
意地でも三角線に乗られたのは面白かったです。気持ちはわかります。
でも、キハが「思ってたのと違う」は残念でしたね。私もアタマが煤けた国鉄型キハに乗りたいです。ガラスが青いのはご愛敬。東北なんてE721系なんかグリーンですからね。車内から写真撮りづらい。UVカット要らないからカーテン付けて欲しい。
SL人吉。
活躍の場であった肥薩線の復旧を待たずして廃車ですか。残念ですが車齢を考えるとやむを得ないでしょうね。SLは、そもそも部品がないので欠品したら一から作るそうです。保守していくのは並々ならぬ苦労とお金がかかりますし。
それにしてもよく指定券が取れましたね。指定券が高いのにはびっくりしました。JR東だと530円なので。
牽引機のハチロクは小さくてかわいらしいですね。これ見てからD51やC57を見ると大きく感じてしまいます。SL人吉、現在は熊本~鳥栖間だから架線下の都会的な区間の運転なんですね。初めてSL列車に乗られて気に入ったらなら次は東日本へお越しください。SLばんえつ物語、SLみなかみ。素敵なSL列車がたくさんお待ちしています。
特にばんえつ物語は国内SL最長距離を走るSL列車です。乗りごたえ抜群。車窓も◎です。(宣伝)
Akr
- つららさん からの返信 2023/08/31 19:51:49
- すごく非日常でした。生きてるみたい
- Akrさま
こんばんは
三角線はここで乗らないと次の機会があるのかさえ怪しく、熊本駅で市電の電停からホームまで必死に走りました。走って走って乗った先がアタマが煤けた国鉄型キハだったらよかったんですけどね。
思い込みもあるかもしれませんが、三角で降りた先に広がっていたのは九州の西側の明るくて暖かい海でした。しかし、車内からも有明海の穏やかな海が見えるのに青いガラスごしのクールな風景になってしまいました。これもアタマが煤けた国鉄型キハ(なんかこの表現が気に入りました)なら、普通のガラスなのでもっと素敵だったのに。
SL人吉が取れたのは棚ボタもので、座席の向きがどうとか、窓側がどうとか言っていられません。見つけて即ポチでした。
取れた席は進行方向向きだったのと、同じボックスの人は2人どこかに行っていたし、隣のボックスは結局誰も来なかったためにそちら側の写真は撮れたので、かなり運はよかったと思います。
ただ、せっかくの客車に手を加えすぎていたのが大変残念でした。あれをポツポツ天井のミトーカテイストにしてほしくなかった。指定席料金は、違う島から行く旅行者が「まあ仕方ないなあ」と払う消費者心理のギリギリをついているのでょうね。とはいえSLは初めてで、得難い体験ができて、満足しています。今度はばんえつ物語号も乗りたいという欲も出てきました。
つらら
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