3週間のイタリア旅行 ツレヅレの記 シチリア編③ アグリジェント

2022/11/27 - 2022/12/16

3週間の旅程でイタリアを回りました。
ずっと行きたかったシチリア島、家庭料理を学ぶ短期留学のためのフィレンツェ、また南イタリアに戻ってバーリ、マテーラ、アルベロベッロ、ソレント。
コロナ禍で旅に行けなかった3年間の念を込めて計画したら、驚くほど長い日程になってしまいました。

◆◆◆◆◆◆

3日目は直前まで行くのを迷っていたアグリジェントの神殿の谷へ行くことに。

事前に行き順を調べたところ、とにかくわかりにくい、入り口が二つあるがどちらか開いてないことがある等々、方向音痴を震え上がらせる情報ばかり。行き順を頭に入れて、受験生のごとくブツブツ言いながら、パレルモ駅からアグリジェント中央駅へ向かう。

駅から少し歩いた場所にある広場からTUAバスに乗る。1番～3番どれに乗っても「神殿の谷」にたどり着くとは聞いていたけど、確か/2番に乗ったような気がする。

エリア シチリア島(イタリア)

とにかく観光客フレンドリーに欠けるシチリア。
チケット売り場らしき場所で降りるも、門は閉まっている。
遠くに、あれは遺跡では…？と思う柱が見える。

これもきっと遺跡。

そうこうしているうちに、門の中から車に乗ったおじさんが出てきた。身振り手振りで「入り口はここじゃない」「送ってやるから、車に乗りなさい」「大丈夫だから、乗りなさい」的な事を言われる。たどたどしいイタリア語で「公園で働いている人？」と聞くと、イエス！イエス！と心が通じた。泣きそうな顔の婆を救ってくれたスーパーヒーロー。

だだ広い神殿の谷をひたすら歩く。
これはゼウス像。柱を支えていたそうだけど、今はゴロンと転がされてる。

ヘラクレスの神殿

この海の向こうはアフリカ大陸、チュニジア。

12月になるのにこの日差し。
水なしで真夏に来たら、きっと行き倒れる。

コンコルディア神殿までの道。
遠くから見ても壮大すぎる。

壮大すぎるモノに出会った時、人は笑けてくる。

遺跡がゴロゴロ。

ヘラ神殿。
ギリシャ時代の人、頭おかしくないですか？
凄まじくて、口をポカンとあけて佇む。

一泊してライトアップを見てみたかった。
ただただ、圧倒された。

たどたどしいイタリア語で「駅までのバス停はどこ？」と聞いて教えてもらったものの、右と左を間違えて歩き出したような気がする。結局、神殿の谷に戻って、ちょうど観光客を運んできたタクシーに乗せてもらうことに。
今日一日で2万歩以上歩いたのでは。運動不足解消を軽く超えている。

アグリジェント駅にたどり着いて、駅近くの「Bar Milano」で
アランチーノとレモンソーダ。

猫が多い街だ。

市街地から神殿の谷の方をのぞむ。
ここで育った子どもたちは、こんな近くにあんな壮大な歴史の痕跡が
残っていることをどう思うんだろう。
彼らにとっては、当たり前の風景なんだろうか。
「えー、また今度の遠足、神殿の谷？」とか言うんだろうか。
聞いてみたくなった。