ハート・アイランド　黒島

2023/02/14 - 2023/02/15

八重山諸島は石垣市の石垣島、日本最西端の与那国島以外の島々は竹富町に属しています。
古い家並みの残る竹富島や日本最南端の波照間島には多くの観光客が訪れますが、黒島はほとんど観光客はいません。
人口は約220人、人口の10倍、黒毛和牛の飼育されている黒島。
そんな素朴な島、ハートの形をした「ハート・アイランド」黒島に宿泊しました。

エリア 竹富島(沖縄)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日の八重山地方は雨が降りそうな曇りの天気です。
石垣から黒島行は1日３便、早朝の次は昼間でありません。
そこで、まず竹富島に久しぶりに寄ってから黒島に渡ることにしました。
9時半、竹富島行の船に乗船します。

八重山観光フェリー 乗り物

石垣島から竹富島までは船で15分。
この島へはたくさんの観光客が下船していました。

天気が悪いのでビーチに行っても無意味なので、歩いて竹富島散策することにしました。
港から集落まではおおおよそ15分程度です。

集落に入るところにあるスンマシャー。
スンマシャーとは集落の入り口に巨木とそれを取り囲むように石垣を積みまわしたっものです。

竹富港 乗り物

竹富島の集落は古い沖縄らしい家並みで、まるでテーマ・パークのようです。
竹富郵便局と昔竹富島に来た時に宿泊した高那旅館。
ユースホステルも兼用していて、当時ユースホステルに宿泊しました。
懐かしい。

竹富郵便局 名所・史跡

竹富島のシンボル・「なごみの塔」
ここからは竹富島の家々がとてもよく見えて、ガイドブックなどにもよく使われています。
ただ老朽化なのか、塔の上は立ち入り禁止になっていました。

なごみの塔 名所・史跡

塔の上には登れませんが、塔のある高台から見た竹富島の家並み。
赤い屋根の家々がほとんどでひと昔前の沖縄の集落が残されています。

赤山公園 公園・植物園

竹富島名物の水牛車。
これに乗って、竹富集落の中をまわるのが竹富観光の定番です。
今回私は乗りませんでしたが・・・

西塘御嶽 寺・神社・教会

竹富島は多くの花が咲き乱れる「花の島」ですが、その代表がブーゲンビリア。
すっかり美しく咲いていました。
晴れだったらもっときれいだっただろうな。

竹富島の町並み 名所・史跡

さて、竹富島を4時間ほど散策して、港に戻ります。
ちょうど石垣行の八重山観光フェリーと安栄観光フェリーの2隻のフェリーが石垣島に出航するところです。
どういう理由か、この２つの船会社は同じ時刻に出航します。
時間をずらせばそれだけ乗る機会が増えるのに。
たくさんの観光客が2隻のフェリーに乗り込んでいました。

竹富港 乗り物

一方黒島行の船は小さな船。
お客さんは10人程度しか乗っていませんでした。

竹富島から15分ほどで黒島に到着します。
黒島は島内を走るバスなどはありません。
民宿の方が迎えに来てくれていました。

黒島港 乗り物

今日の宿泊は民宿「パーラー　あーちゃん」。
お客さんは私ともう1人の男性だけのようです。

無料の自転車を借りて黒島めぐりに出発。
黒島は平たんな島なのでサイクリングに最適です。

民宿 パーラーあーちゃん 宿・ホテル

まずは民宿の前にあるビジターセンターへ。
観光客はほとんどおらず、一部屋だけの小さな建物ですが、それでも黒島のことをいろいろ説明、紹介していました。
また星空が美しいそうで、その案内のビデオもありました。
ただ、今日は曇りなので星空は見えないでしょうけど。

黒島ビジターセンター 美術館・博物館

近くにある黒島研究所。
ここではウミガメなど黒島で生息している生き物を飼育しています。

黒島研究所 動物園・水族館

黒島に生息しているインドクジャク。
美しい鳥ですが、外来種でいわば黒島の生態系を壊している害獣でもあります。

ちなみに一度サイクリング中、野生のインドクジャクを見ました。

沖縄のへびといえばハブ。
三角の頭部が印象的です。

黒島研究所のそばにある海岸、保慶海岸。
牛の姿のようなふり向き岩をはじめ、奇岩が見られます。

保慶海岸 ビーチ

プズマリ。
先島諸島火番盛（さきしましょとうひばんむい）の１つです。
平たんな黒島ではもっとも高い建造物だそうです。
ここでのろしのための火を燃やして監視した番所でした。

プズマリ 名所・史跡

プズマリの近くの仲本海岸。
黒島で一番のビーチのようです。
今の時期にはマンタが来ているそうで、少し期待しましたが、見れませんでした。

仲本海岸 ビーチ

仲本海岸から南の先端へ向かいます。
黒島は北半分に人が住んでいて、南半分は黒毛和牛の放牧地帯です。

黒島はサトウキビはとれないようで、ほとんど黒毛和牛の放牧地。
黒島の人口約220人の10倍以上の黒毛和牛が飼育されています。

黒島の最南端にある灯台です。
小さな灯台で草むらの中にあって廃止されたように見えましたが現役のようです。

黒島灯台 名所・史跡

最南端の黒崎灯台からは今度は北上すると、黒島で一番の集落である東筋集落に入ります。
黒島伝統芸能館が中心にあり、これは公民館のような感じです。

黒島伝統芸能館 名所・史跡

黒島の唯一の商店「たま商店」
この店主のおばあさんが引退したため、町の人が交代でお店をやってるそうです。
唯一の商店なので黒島にとっては生命線です。

たま商店 専門店

東筋集落には郵便局、診療所などがあります。
ここから黒島小中学校を通り、港への道は日本の道１００選に選ばれた牧草地の中のまっすぐな道です。

黒島小中学校。
時期によっては学校の先生と生徒はその先生のお子さんだけ、ということもあったそうです。
子供たちがグラウンドでランニングをしていましたが、小中学生あわせて１０人くらいのようでした。

黒島小中学校の前にある展望台からの風景。
牧草地の中をまっすぐの道路が走っていて、ここだけだとまるで北海道のようでした。

黒島展望台 名所・史跡

この道が１００選の道。
牧草地の中をまっすぐの道路が走ります。

その道の途中にある水道記念碑。
川のない黒島は水不足にたびたび苦しめられました。
昭和５０年（１９７５年）、西表島より海底送水管が開通したことで水不足が解消されました。
その記念の石碑です。

水道記念碑 名所・史跡

黒島の西側にある伊古集落にある伊古桟橋。
かつてはここが黒島のメインの港でした。
今は桟橋は残るのみ。
かつては一番の集落だった伊古集落も４世帯だけになってしまったとか。
ちょうど伊古集落に帰宅する小学生の女の子とすれ違いました。

伊古桟橋 名所・史跡

黒島をサイクリング一周を終えて民宿に戻ってきました。
夕食は黒島でとれたタイの味噌汁やサザエ、ゴーヤなどでした。

民宿 パーラーあーちゃん 宿・ホテル