アンコール遺跡をめぐる（その５：プリアカン、バンテアイサムレ）

2015/04/06 - 2015/04/06

2015年4月　カンボジア・ベトナム旅行
３日目、引き続きトゥクトゥクをチャーターし、アンコール遺跡を巡りました。
アンコールトムの北側にあるプリアカンと、シェムリアップ郊外にあるバンテアイサムレを訪ねました。
この後、ベトナムのホーチミンへ移動します。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

プリアカンに着きました。
プリアカンは１２世紀末にバイヨン寺院と同じシャヤヴァルマン七世によって創建された仏教寺院です。

プリアカンは「聖なる剣」の意味があり、チャンパ軍との戦いに勝ったことを記念して建てたと言われています。
かつて千人以上の僧侶が住み、荘園には１０万人近くが暮らしていたと言われています。

東第二塔門を入ります。

タブローム寺院のようにスポアン（榕樹）が壁を破壊しています。

寺院の内部は倒れた石が雑然と転がっています。

デバター像は残されていました。

ほっとするデバター像です。

この破風の下部にいるのはヒンドゥー教のシヴァ神でしょうか。
仏像は多くが削り取られたと言われています。

この像はなんでしょうか。

デバター像ではなく兵士の像のように見えます。

この中を参道が通っています。

壁面に観世音菩薩が残っていました。

首のない像に守られた祠堂。

二階建ての経蔵がありました。

円柱の柱がギリシャ建築のようです。

次にバンテアイサムレを訪れました。
バンテアイサムレは１２世紀初頭に、アンコールワットを造営したスールヤヴァルマン二世が創建したヒンドゥー教の寺院です。

バンテアイサムレは古代民族である「サムレ族の砦」という意味です。
高い塀に囲まれた砦にふさわしい重厚な外観を持っていると言われています。
ラテライトと赤色砂岩を用いて造られています。

内部はとても保存状態が良く、先程のプリアカンとは大きく異なります。

美しい塔門。

美しい経蔵。
建物の大きさが適度でしかも精巧な造りをしています。

中央祠堂です。
アンコールワットの中央祠堂を小さくしたような感じです。
近くでじっくり堪能できます。

中央祠堂と塔門と経蔵。よいバランスです。

塔門。

すばらしい空間です。
観光客も少ないのでじっくりアンコール遺跡を見るには最適な寺院です。