九州大分&四国瀬戸内フェリー&鉄旅・その6.ジャンボフェリー/こんぴら2 (高松→坂手) 惜別乗船記

2022/10/13 - 2022/10/13

第236部-1079冊目　6/10
(令和5年3月1日配信)

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

予定が組めない業務に従事して会社に対して勤勉な筆者。←(単なる社畜.自分で言うな)
毎度の事ながら、旅の計画と手配をかけるのが出発日の4日から前日と言う計画性のない生活をしており、今回もポッと休暇を頂け、計画/手配をかけたのが3日ほど前‥
当然ながら航空券はみんな1万円以上となっていたのですが、ジェットスター/高松→成田を7,210円で発見！
そこで、九州大分から四国瀬戸内をフェリーと鉄道に乗るだけと言う、またまたマニアックな旅に出ました。

本編は、神戸-小豆島-高松航路に就航するジャンボフェリーの新造船/あおいの就航によって引退する「こんぴら2」の惜別乗船記です。

表紙画像‥2022年12月17日をもって引退した、ジャンボフェリー/こんぴら2。

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令和4年10月10～14日 4泊5日

10月13日(木) 第4日目-2　はれ
①ジャンボフェリー送迎バス
高松駅.6:00→高松東港FT.6:10
▼
②ジャンボフェリー:こんぴら2.神戸行
高松.6:55→小豆島坂手.8:10

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ジャンボフェリー‥700円
こんぴら2売店‥440円

エリア 高松(香川)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

ここは香川県高松市です。

早朝の高松駅。
さて、これから乗るのは鉄道でなく‥

高松駅 駅

5:50
フェリーです。
高松-小豆島-神戸航路を運航するジャンボフェリーに乗る為、高松駅から無料連絡バスに乗ります。

高松駅前に瀬戸内航路のフェリーのりばがありますが、ジャンボフェリーが発着するのは高松駅から約4km離れた高松東港なのです。

①ジャンボフェリー送迎バス
高松駅.6:00→高松東港FT.6:10

6:10
高松駅から10分ほどで、高松東港フェリーターミナルに着きました。

加藤汽船‥
以前、高松～神戸を運航していた海運会社で、ジャンボフェリーの愛称で運航していました。
この航路から加藤汽船が撤退する事になり、平成15年10月1日に設立されたジャンボフェリー(株)に航路運営が引き継がれました。
高松東港ターミナルには、加藤汽船の看板が今も残っています。

ジャンボフェリー (直島ライン) 乗り物

高松→小豆島→神戸航路に就航するジャンボフェリー。
今回は小豆島までの乗船なので‥

運賃は700円でした。

￥ジャンボフェリー(高松→小豆島坂手) 700円

▼ジャンボフェリー
https://ferry.co.jp/

早朝から深夜まで運航されるジャンボフェリー。
ターミナルは1便出航(定刻1:00)から4:00まで閉鎖されます。
よって、高松東港フェリーターミナルではFTBできませんね。

FTBとは？
俗に言う駅寝・野宿を意味する、STB=StaTion Bivouac/ステーション・ビバークから来た言葉で、FTBはFerryTerminal Bivouac・フェリーターミナル・ビバークと言います。

定刻6:15出航ですが‥
遅延して高松に着いたので、折り返しも遅延するとのこと。

平成元年(1989年)就航のジャンボフェリー/こんぴら2。
就航から33年に渡り、神戸-高松航路で活躍してきましたが。新造船の就航に伴い引退が決定。
てな訳で、惜別乗船にやって来ました。

②ジャンボフェリー:こんぴら2.神戸行
高松.6:55→小豆島坂手.8:10 (遅延55分)

高松東港では、船の外観を撮影するのに手頃なスポットがなかったので‥
以前、船内売店で購入したポストカードの絵でご了承願います。

= こんぴら2 =
船種‥フェリー
総トン数‥3,664t
全長‥115.91m
型幅‥20m
航海区域‥沿海
船籍‥日本
所有‥加藤汽船(株)
運用‥ジャンボフェリー(株)
建造所‥林兼船渠(976番船)
就航‥平成元年12月

6:30
では、乗船しましょう。

エントランスホール。
平成初期に建造された船なので、ちょったバブリーな感じがします。

ジャンボフェリーではプライバシー保護の為、撮影はご遠慮願いますとなっておりますので、この旅行記の船内画像は、第三者の写り込みがないように撮影をしております。

=椅子席=
2階前方はリクライニングシートとなっており、ゆったりとお寛ぎ頂けます。

=和室=
これぞ、船旅の基本。
大部屋雑魚寝の和室です。
ゴロゴロと寝っ転がって移動ができるのは、船旅の醍醐味。

=救命胴衣着用法=
これは重要です。
よく見ておきましょう。

軽食コーナー。
讃岐うどんが食べられますよ。

トイレは改装されているので綺麗。
個室にはウォッシュレットもあります。

船酔いの心配がない瀬戸内海航路なので、G○RO袋やG○RO処はありません。

男性小便器に立つと‥
窓から瀬戸内海の景色を満喫しながら用がたせます。

=ニャンコフェリー船体解剖図=
こんぴら2と同型船のりつりん2の船体解剖図です。
ニャンコフェリーとは、ジャンボフェリー50周年を記念した記念ペイントフェリーです。
令和元年7月5日から、こんぴら2・りつりん2は、ニャンコフェリーとして運航されています。

さて、恒例の船内視察(こんぴら2の詳しい船内レポート)は‥
▼シクタン.comをご覧頂けたら幸いです。
https://shikutan.com/0231-konpira2-inside-041013/

遅れていますが、そろそろ出航するみたい。
儀式に参列しようと、展望デッキに出ました。

出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。(笑)

6:55
ホーサーがビットから外されました。

・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー
定刻より40分ほど遅れて出航。

前進で離岸成功。
パチパチパチ‥

高松→小豆島坂手。
1時間10分の船旅が始まりました。

あっ！
あの船は‥

ズームしてみましょう。
こんぴら2の後継船として建造された、ジャンボフェリー/あおいです。

コンセプトは瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート。
現行船より大型化された新造船.あおいは、2022年10月22日(土)に就航します。

高松よ。
さらばじや。←(数時間後に戻って来るけど‥)

あっ！
左舷を眺めながら‥

ズームすると‥
本州(岡山県倉敷市)と四国(香川県坂出市)を結ぶ瀬戸大橋が見えますよ。
瀬戸大橋は、瀬戸内海をまたぐ本州四国連絡橋の児島・坂出ルートにある10の橋の総称で、昭和63年(1988年)に全線開通しました。

Sの字に航跡を描いて、高松の街が離れていきます。

これから数多くの島々が浮かぶ瀬戸内海をクルーズしますよ。

瀬戸内航路に乗ったら、うどん。
宇高連絡船で人気のあったうどんは今、民間フェリーで味わうことができるのです。

瀬戸内レモンうどん。
レモンの酸味ってうどんに合うんですね。

■瀬戸内レモンうどん‥440円

7:43
高松から48分。
こんぴら2は、小豆島沖に差しかかりました。

小豆島沖を航行中。
パノラマモードでカシャ。

7:51
あっ！
あの建物は‥

ズームしてみましょう。

映画/二十四の瞳に登場する岬の分教場です。
映画見ましたが、泣かされました。

二十四の瞳映画村 名所・史跡

寄港地である小豆島/坂手が見えてきましたよ。

以前、ジャンボフェリーは高松-神戸の運航だったのですが、平成23年7月6日から小豆島にも寄港するようになりました。

8:00
小豆島の東南にある、坂手港に入港。

いつもここに来て～♪
坂手港入港時BGM、瀬戸内の声(作詞/秋元康・作曲/井上トモノリ)が船内に流れ始めました。
この歌、瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ・STU48が歌っているのですよ。

さぁ、着岸地点が近づいてきました。

着岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。(笑)

狭い港内で巨大な船体を回頭中。

最終の着岸態勢に入り‥

ホーサーがビットにつながれました。

あぁ～
筆者にとって、こんぴら2最後の船旅が終わってしまうよ～

8:10
定刻より40分遅れて着岸完了。
パチパチパチ‥

8:12
では、本当に名残惜しいですが、下船しましょう。

坂手港のシンボル、芸術作品/スター・アンガー。
ミラーボールのように巨大な球体がクルクル回っています。

坂手港 乗り物

8:19
ゴゴゴゴォー
桟橋から出航の儀(単に眺めるだけ)に参列。
筆者にとってこんぴら2とは、これで永久のお別れとなります。

神戸へ向けて出航したこんぴら2。
ご安航をお祈り申しあげます。

さて、ジャンボフェリー/こんぴら2は‥
2022年12月17日、神戸港11時20分発小豆島経由高松行きを最後に引退。
航海回数52,537回・航海距離は地球約163.7周にあたる約655万km。
神戸港への入港回数国内のフェリー最多の2万6268回をたたえ、神戸市港湾局から記念の盾と、主機エンジン稼働時間が国内最長約212,800時間を記録し、エンジン製造元のJFEエンジニアリング(旧日本鋼管)から感謝状が贈られたそうです。

風が恋を運ぶ～♪
海を遠く渡り～♪
二人を結ぶジャンボフェリー♪

ジャンボフェリーCMソング、二人を結ぶジャンボフェリー(作詞作曲/森香・唄/早見にな)が筆者の頭を過っていました。

さて、2022年12月17日に引退したこんぴら2は、どうなったのか？
この旅行記を書きながら調べてみました。

日本を離れたこんぴら2。
ジャンボフェリー公式ツイッターでは「客室改装などを行い、東南アジアで活躍予定」と報じられました。
どうやら、バングラデシュに回航されたみたい。

引退した船はバイヤーに売船されます。
よって、売主(この場合はジャンボフェリー)側への情報が曖昧であることも多く、以前、太平洋フェリー/初代きたかみはアジアで再就職との情報があったにも関わらず、インドのアランで解体されてしまいました。
また、小笠原海運/2代目おがさわら丸は解体の噂が流れましたが、結果はインドのクルーズ船となり、売船された船舶がどうなるのか不明なことがあるのです。

※Marine Traffic.comの画像を引用。

MarineTrafficで検索してみると‥
2023年1月17日/15:00に福岡県門司港を出航。
ひと月かけて、2月19日に着いたのは、バングラデシュのチッタゴン/白丸の位置でした。

なぬっ！
チッタゴン！

※Marine Traffic.comの画像を引用。

バングラデシュ/チッタゴンはどういうところなのか？
実は船舶解体所があり、船の墓場として有名な場所なのです。
ジャンボフェリー/こんぴら2は、ここで解体となりました。(涙)

さようなら。
こんぴらⅡ。

※Marine Traffic.comの画像を引用。