
2022/12/02 - 2022/12/04
577位(同エリア959件中)
RiEさん
高速を使えば日帰り可能な距離ということもあって数えきれないほど訪れている奈良県だけど、いつも決まった場所ばかりを観光しているため飛鳥エリアは未踏の地だったので、じっくり奈良県観光を楽しむための2泊3日で遊びに行くことに。
初日は、大化の改新を経て律令国家が初めて形成された飛鳥時代に政治・文化の中心として栄えた現在の明日香村へ行き、飛鳥時代の文化に触れて改めて知ることも多く実りの多い旅だった。
1日目、前編がスタート。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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明け方から始まったカタールW杯の日本 vs スペイン戦を視聴していて予定より30分出発が遅くなり、勝利の興奮冷めやらぬまま自宅を出発したのが朝7:00。
12月に入って一気に気温が下がったため、凛とした冬の冷たさがまとわりついてきた。
途中名阪国道で工事渋滞にハマってしまい、“石舞台古墳”最寄り駐車場に到着したのは9:50。
石舞台古墳・高松塚壁画館・亀形石造物は各施設300円の入場料が必要だけど、この共通券を購入すれば700円で3施設を見学出来る。 -
石舞台古墳周辺は何もないため風が強いけど、見事な晴天でコントラストが激しくて肉眼でも直視できないくらい眩しかった。
石舞台古墳は1933年-1935年の発掘調査で方形の墳丘・堀・外堀が存在し、6世紀代の小古墳を壊して築造されていたことなどが確認されているそうで、築造は7世紀はじめ頃と推定されている。
どうやって運んだのか想像できないほどの巨石を含めると30個を積み上げて造られた石室古墳は、日本最大級を誇るのに、この巨大古墳が誰の墓なのかは不明というのが興味深い。
(大化の改新で滅ぼされた蘇我入鹿の祖父でもある、蘇我馬子の墓説が有力視されている)石舞台古墳 名所・史跡
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盛土が失われて露出した天井石の上面が平らなことから石舞台と呼ばれているそうで、近づいてみると結構隙間が多くて目を凝らすと中が見えた。
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墳丘は1辺50mの方墳に、幅8.4mの濠がめぐっているのでぐるっと回ってみると、石段が続いていて…
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外から鑑賞するだけだと思っていたのに、古墳内に実際に入ることができたのは嬉しい驚き。
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下まで降りるとその迫力に言葉を失う。
強い日差しで奥まで見えないけど古墳最大の巨岩である天井石は南側が約77トン・北側約64トンあり、石室の長さは19.1m・玄室は高さ約4.7m・幅約3.5m・奥行き約7.6m、そして石の総重量は推定2300トンもあるのだそう。
中央には水路のような溝があって少し湿っていた。 -
日本最大級の石室をもつ方形墳内部を独り占めして堪能する。
石の隙間から降り注ぐ日差しが幻想的で天井が高いため圧迫感は無い。 -
敷地の一角に石舞台古墳の復元石棺がひっそり置かれていたけど、石蓋の隙間から中を覗くと水が溜まっているだけだった。
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石舞台古墳を囲う通路を歩いているとまた日差しが強くなってきたので、PLフィルターを持参しなかったことを悔やんだ。
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車で移動して“キトラ古墳”へ。
緩やかな坂道を上っていくと小高い丘にトップ付近に、小さなドーム型がポコっと盛り上がっていて、案内が無ければ古墳だと思えない程シンプル。キトラ古墳 名所・史跡
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キトラ古墳は高松塚古墳に続いて2番目に発見された大陸風の壁画古墳で、7世紀末-8世紀初め頃に造られたと推測されており、古墳時代と呼ばれる時代の終わり頃に造られたので終末期古墳とも呼ばれる。
別角度から見るとキトラ古墳地形復元模型が設置してあるので、通路から見上げるだけではわかりづらい部分も想像することが出来た。
キトラ古墳は二段築成の円墳で上段が直径9.4m・テラス状の下段が直径13.8m・高さはあわせて4mを少し超えると推測されている。 -
隣接する“キトラ古墳壁画体験館 四神の館”は入館料無料という太っ腹さ。
キトラ古墳壁画体験館 四神の館 美術館・博物館
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1階入口から入ってすぐにあるキトラ古墳壁画保存管理施設(撮影禁止)では、実物の壁画や出土遺物を保存管理する施設となっており、距離はあるけどガラス越しにその様子を見学可能。
私が訪れたときは残念ながら日程外だったけど実物の壁画も四半期毎に期間限定で公開されているので、タイミングが合えば貴重な壁画見学できるかも(事前申し込み制)。
https://www.nabunken.go.jp/shijin/schedule/ -
キトラという名前が古い時代と結びつかなかったので調べたところ、キトラ古墳の中を覗くと亀と虎の壁画が見えたため亀虎古墳と呼ばれたという説や、古墳南側の地名である小字北浦がなまって【キトラ】になったという説など、由来が多数存在するみたい。
パンフレットに掲載された古墳内の壁画を見ると、個人的にはキトラ古墳=亀虎古墳がしっくりくる。 -
1階はキトラ古墳壁画保存管理施設だけなので、階段を降りて地下へ。
ここは地下だけど中庭に繋がっているから、どちらかでも入場できるようになっている。 -
地下は1つの巨大空間になっていて、キトラ古墳について4つの展示(概要・壁画・調査研究・渡来文化と飛鳥文化)に分かれており撮影もOK。
キトラ古墳に関する説明展示の奥には、石室の原寸大レプリカが設置されていて… -
覗いてみると床以外に描かれている実際の配置がわかるようになっている。
石室は分厚いけど室内が狭いから、入口を塞いでいたらかなりの圧迫感があるはず。 -
天井に投影されているのは石室内に描かれていた星空で、円を描くためにコンパスを使った形跡も残っているそう。
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外に出ると中庭から直接駐車場まで行けたので、道路を横断せずにキトラ古墳壁画体験館 四神の館の地下から見学を始めるのが良さそう。
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無料で開放されている国営飛鳥歴史公園館前の駐車場まで移動して、公園内を歩いて行く。
自転車をレンタルして周っている人も見かけたけど、結構坂道も多いので大変そうだった。 -
強い日差しを浴びてキラキラ輝くススキが揺れる。
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まだ紅葉が残っている場所もあり、秋の終盤を楽しみながら向かったのは…
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高松塚古墳は1972年3月に石室から彩色壁画が見つかり、戦後最大の発見として大きな注目を集めたのは教科書で習ったけど、ここ“高松塚壁画館”では高松塚古墳の棺を納めていた石槨を復元した石槨模型(撮影不可)や、壁画の模写・副葬品レプリカ(撮影可)を展示している。
国営飛鳥歴史公園を横切ると結構距離があって10分ほど歩くので、急いでいるなら高松塚古墳近くのコインパーキングに停めた方が早い。高松塚壁画館 美術館・博物館
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建物入ってすぐの入口と出口の中間に展示されているのが、色鮮やかで豊かな色彩が美しい飛鳥美人と呼ばれる西壁の女子群像。
高松塚古墳と同じ材質の凝灰岩に、漆喰を塗って再現した原寸大で「再現模造模写」されている。 -
そのまま視線を左移すと、剥落や汚れを加減した「一部復元模写」が展示されている。
中央にあるのは副葬品などのレプリカ、その奥が石槨模型で石室は鎌倉時代頃に盗掘にあっていたものの一部が残されていたため再現出来た。 -
一部復元模写は欠損などはそのままだけど、色の鮮やかさが再現されているから華やかさが感じられた。
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白虎の表情も生き生きとしていて躍動感があった。
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対になっている右壁には全く同じで天井部の星宿図、北壁の玄武、西壁の男子群像・白虎・月像、女子群像、東壁の男子群像・青龍・日像、女子群像が展示されているけど、こちらは壁画発見当時の精密な壁画を模写している「現状模写」のため…
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激しい欠損・退色・汚れが目立つため、随分印象が異なっていた。
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隣接する高松塚古墳が造られたのは8世紀初頭と考えられていて、葬られたのは天武天皇につながる皇子のひとりという説が有力視されている。
高松塚古墳 名所・史跡
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この位置から古墳を見ると左右対称のなだらかな小山のような円墳で、直径18m・高さ5mある。
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古墳脇には階段が造られているので上ってみると…
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真横から見ると見上げた印象と随分異なっていて、苔で覆われているようにも見える。
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続いて訪れたのは“橘寺”。
聖徳太子誕生の地といわれ太子建立の7ヶ寺の1つになっており、8世紀には66もの堂宇が立ち並ぶ大寺院で四天王寺式伽藍配置をとっていたそう。橘寺 寺・神社・教会
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拝観料は大人1人:350円。
明日香エリアも奈良エリアもだけど多くの施設や周辺の土産物屋が現金のみ取り扱いで、日常生活で現金払いする機会がほぼない私には小銭の重さとアナログ世界をヒシヒシ感じた。 -
現在は西門から真っすぐ伸びる参道奥にある本堂の太子殿は江戸期に再建されたもので、諸堂をわずかに残すのみになった。
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五重の塔跡に出来た水たまりに水浴びをしに集まる小鳥たち。
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聖徳太子が勝鬘経を講讃した際に、太子の冠が日・月・星の光を放ったとされる故事を表現した三光石の上には小銭が並べられていた。
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参道右側に建っている観音堂。
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堂内に安置されている六臂如意輪観音像は、物憂げな表情で右ひざを立てて、左足はあぐらを組みながら両足の裏を合わせるように座る輪王坐をとっていた(堂内は撮影禁止)。
その隣には護摩堂があり、靴を脱いで上がってみると中央に五大明王像が安置されていた。 -
参道を挟んだ斜め向かいに建つのは経堂で、入口脇には撫でると身体の悪い部分を直してくれるという賓頭盧尊者像が出迎えてくれ、阿弥陀如来像が安置されていている。
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親鸞聖人像と写経塔。
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本堂である太子殿の本尊は聖徳太子35歳のとき、勝鬘経を講讃された姿とされる国重要文化財:聖徳太子座像。
案内が無ければ普通の仏像と変わらない印象で、その他に室町時代に制作された重要文化財:聖徳太子坐像をはじめ、多数の聖徳太子像が並んでいた。
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太子堂内も撮影禁止だけど、出口付近にある令和四年の聖徳太子1450歳を祝って奉納された掛け軸のみ撮影可だった。
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太子堂の左側を進んだ奥に善悪2つの顔が刻まれた二面石がある。
右善面・左悪面とされていて、悪面は企んでそうな表情をしていた。
ちなみに手塚治虫の『三つ目がとおる』では、飛鳥に修学旅行に来ていた写楽の絆創膏が剥がれ覚醒し、この二面石の中央を割って薬の調合方法を習得する場面が描かれている。
残念ながら気付いたのはここを離れた後だったけど。 -
西門付近まで戻ってきたけど収蔵庫は限定公開のときしか見学出来ないため、向かいに建つ往生院へ。
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見学・撮影は自由だけど本尊は阿弥陀三尊は撮影禁止のため、出入り口に向かって撮影した。
往生院の見どころは、折上天井に描かれている天井画。 -
著名な画家らから奉納された260点の花の絵が飾られていて、明るく華やかな雰囲気だった。
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明日香村エリアにはほぼ飲食店が無いので、ランチ難民を避けるために再び石舞台古墳の駐車場へ戻って、石舞台古墳向かいにある“夢市茶屋”に駆け込んだ。
2階の高さが石舞台古墳と同じなので橋を渡れば2階からも入れるようになっており、こちらはバリアフリーになっていた。夢市茶屋 グルメ・レストラン
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1階は土産物屋で2階が飲食店になっていて、カフェメニューの他に食事も出来るようになっているけどメニュー数は少なめ。
階段をのぼるとすぐレジになっているので、先に注文&支払い(現金のみ)をしてから席を確保する。 -
【小雪鍋御前】1280円
古代米ごはんと季節の野菜と果物、生姜の佃煮(鍋横の黒い塊)が付いていて、フードコートみたいだけど座席までスタッフが運んでくれた。 -
グツグツ煮えた鍋に箸を入れてみると、もちもちの大和芋の団子・子供の拳くらいありそうなプリップリで超柔らい鶏肉の塊・豆富・椎茸・水菜・人参が入っていて身体が温まった。
この後は車で移動して謎多き酒船石と亀形石造物を見学したり、蘇我馬子の発願で建てられた日本最古の本格的仏教寺院である飛鳥寺を参拝する予定。
続きは02へ。
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旅行記グループ
秋から冬へ移りゆく古都の彩りを巡る旅 in 奈良★2022
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