2022/11/26 - 2022/12/01
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sunnyさん
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数年前に計画倒れに終わっていた小笠原諸島の父島・母島を訪ねた。
1航海、現地3泊の1週間の旅。
小笠原に行く人は、きれいな海でダイビングやシュノーケリング、ホエールウォッチング、と目的はいろいろ。私は小笠原に上陸することと、戦跡巡りです。
☆過去の戦跡巡りシリーズ
ガダルカナル島
https://4travel.jp/travelogue/11269457
パプアニューギニア・ラバウル
https://4travel.jp/travelogue/11107447
ミクロネシア
https://4travel.jp/travelogue/11040306
-
小笠原渡航のための事前準備、コロナPCR検査。
郵送で対応しているそうだが、日本滞在中は国内を激しく移動していたため、出発日前日に田町にある小笠原汽船本社へ検査キットを取りに行った。そしてトイレを借りてその場で唾液検査、浜松町の竹芝桟橋に移動しての指定の場所に検体を提出。
その日の夜までに連絡が来なければ陰性
→連絡来ず、無事小笠原諸島へ! -
おがさわら丸の2等寝台
予約時点でレディースルームが取れなかったので、当日乗船後にカウンターに行って空きがあれば変更してもらえる。往復ともに入り口から一番奥の下段を確保。上段は空いてたので自由に使えた。
乗船券は3か月前の10時から発売開始。
南アフリカに住んでいたので、朝の3時にPC前にスタンバイして予約頑張った。
ちなみに予約完了したら送られてくるPDFの搭乗券引換書。バーコードがついてるのに印刷が必要。予約完了メールにも「引換書を印刷の上、カウンターへ」と書かれてたんだけど、バタバタしていてすっかり忘れていた。最終的には印刷してもらえたけれど、要注意。 -
11月26日(土)朝から小雨がぱらつく悪天候。
船もかなり揺れた。
竹芝桟橋にお見送りに来ていた人たち。
行ってきまーす! -
おが丸の7デッキにあるラウンジhahajima
乗船後に荷物を部屋においてこちらに直行し、席取り合戦。
外が見える人気の席はすぐ埋まってしまった。 -
午前11時、おが丸出発。
しばらくは東京湾内の穏やかな航海。
ターミナルで販売されていた島寿司を食べながら、しばしレインボーブリッジや羽田空港に向けて降下する飛行機などを鑑賞。 -
船内にWIFIないものの、私の格安スマホSIMでも、東京湾内は問題なく携帯電話が通じた。
ドコモだと出発日の夜くらいまでは問題なく通じるみたい。 -
第二海堡が見えてきた。
明治から大正にかけて、東京を防衛するために作られた海上要塞。
年に何度か上陸できるツアーが開催されている。
友人から同じ船に落語家が乗っているという情報を得た。調べてみると、明日父島、明後日母島でおがさわら寄席があるらしい。これは行かねば!! -
島や半島を通過するときに、XXが見えてきましたと逐一船内放送が入る。
かなり船が揺れる。ベッドで横になっていても体がごろごろ転がる。
人生初の船酔い、これは酔い止めの薬を飲まなきゃいけないレベルだったか。
気持ち悪いのにしっかり朝ごはん食べてしまい、さらに気持ち悪くなる。 -
父島に近づくころ、デッキの外で風にあたっていると気分が落ち着いた。
その日は下船後もずっと、まっすぐ立っていても揺れを感じた。恐るべしおが丸航海。
これは南極クルーズするときは、きちんと酔い止め飲んで備えないと死ぬレベルだな。 -
出発から24時間後、翌日午前11時に小笠原村父島の二見港に到着。
地元の人たちも、あんなに海が荒れてたのに時間通りついたね、とびっくりしていた。
定刻運航のために波風に逆らってぶっ飛ばしてたんだろうとw -
ホテルの出迎えの人と合流し、今日から3泊するPATT INホテル。
二見港から徒歩15分ほどの奥村地区にある。
こ洒落たブティックホテルなので、女子が多いと思いきや、男性客のほうが多かった。 -
部屋も快適。机椅子もあり、テレワークもばっちり。
まずはランドリーで東京本土で着ていた冬服を洗濯。
小笠原は亜熱帯の気候なので、12月でもTシャツ、朝晩は薄手の羽織るものがあれば十分過ごせる。 -
ホテルは朝ごはん付き。
夜はご飯を食べに、島の繁華街エリアへ繰り出す。 -
居酒屋で小笠原の地魚の刺身をいただく。
しまぽで支払い。 -
宿の2日目の朝ごはん
食後にコーヒーがつく -
宿の3日目の朝ごはん
-
宿の4日目の朝ごはん
パパイヤのキムチが美味
この日は特にボリューム大で、食べきるのがやっと。 -
お昼ご飯は適当に。
生協で買った昼ご飯。
伊豆七島行のフェリーや八丈島でよく飲んでいた小笠原チューハイ。今回初めて、小笠原上陸して飲んだ。 -
到着2日目の夜に小中学校体育館で開催されたおがさわら寄席。
子供たちが楽しめるように演目も工夫されていた。
そして笑いのツボが小学生と同じおばちゃんも大笑いであった。 -
翌朝。日帰りで母島に行ってみた。
昨日の寄席ご一行と同じ船、ご一行は、今日は母島で寄席。
何度も近くでお会いする機会があるも、なかなか声がかけられず。最終日にようやく、小笠原フェリーターミナルでお声掛けして、寄席面白かったです!とお伝えした。 -
次の航海まで父島二見港に停泊中のおがさわら丸。
-
父島から片道2時間の航海、母島が見えてきた。
-
母島の連絡船待合所。
Wifi飛んでるので長居できる。 -
連絡所の横にあったクジラのモニュメント。
父島に来る途中に、おが丸でクジラを見る(みられるかも?)エクスカーションが予定されていたけれど、悪天候で中止になってしまった。 -
母島滞在時間は4時間。
Googleマップと地図を片手に、歩いて散策開始。徒歩だと、
・港の近くの元地地区
・戦跡のある静沢の森遊歩道
・昼ごはん
・残り一か所
でタイムアウトだな。 -
静沢の森遊歩道マップ
-
まずは遊歩道へ。いきなり急な山道が見えてきて心が折れそうになるも、踏ん張って歩く。
海軍施設跡地。
中に入ると、一周ぐるっと回れるようになっている。
草ぼうぼうで思わず迷子になるところであった。 -
静沢の森遊歩道の入り口。
看板が落っこちていて、入り口を見失い、ずいぶん先まで歩いて行ってしまった。 -
海軍の砲台、対空防御
-
弾薬庫
この付近には3基砲台があったといわれている。 -
正門
母島警備隊の施設の正門と考えられている -
小剣先山から、元地村が見渡せるというので行ってみる。
-
登りの階段が急で、最後は鎖伝いになった。
意外としんどかった山登り、ビーサンで来なくてよかった。 -
母島唯一の集落が一望できた。
停泊中のははじま丸も見えたよ。 -
運動の後のランチは、お食事処めぐろにて。
島サラワフライカレー、1300円。
食後のドリンク追加してしまぽで支払い -
父島に戻る時間までちゃちゃっと仕事して、14時発のははじま丸に乗り込む。
11月は燃料サーチャージ高騰で、父島母島間の片道5,310円かかった。
12月から少し値下がりした。 -
午後2時に母島を出発。
登りを振ってお見送りしてくれた。
今回いけなかった北部の戦跡も見に、次回は泊りで来たいな。 -
それほど揺れず、快適な船の旅2時間。
父島が見えてきた、ただいま父島。 -
父島最終日は半日の戦跡ツアーに参加。
父島到着日にガイドの板長さんに電話して、この日であれば空きがあると。
参加者が一人だけといわれるも、その後二人増えて3人になった。
ツアーの最後に板長さんからのメッセージ入り色紙、リハビリを兼ねて作っているという折り鶴、そして年賀状もいただきました。 -
朝8時に車でホテルまで迎えに来てくれ、戦跡ツアー開始。
長崎生まれの板長さん、ネットでツアー情報など出てくるので興味あれば調べてみてね。
懐中電灯とペットボトルのお茶は準備してくれるので、帽子、歩きやすい靴、長袖長ズボン、手ぬぐいを準備すればOK -
おがさわら丸がかなり揺れた、という話をすると、一笑された。
その昔長崎から上海まで航海していたよと、揺れるというレベルではなかったそうな。
山の中に、物資を運ぶトロッコのレール跡が残っている。島に鉄筋がなかった時代、レールの残骸も家の土台に使われてたんだって。 -
横須賀から運ばれたビール瓶、一升瓶のかけら。
米軍のB-29爆撃機は、山の中に無数に残る防空壕から見上げると、それは恐ろしく巨大に見えたという。勝てっこないと悟った兵士もいただろう。
要塞化した小笠原だけど、米軍による上陸を免れている。 -
攻め込まれなかった父島だけに、破壊されず残っている戦跡が多い。
巨大な大砲。ここまで原型が残っているのは珍しいとのこと。セメントも何十年もたつと、木の皮みたいにべろべろになるのか。 -
大砲の置かれた豪からの眺め。
板長さんも80を過ぎ、この後何年続けるんだろうという話をされていた
この史実を後世に伝えていく板長さんのような語りべ跡継ぎが早く育ってくれることを願いつつ、半日ツアー終了。 -
父島の港の近くのトンネルも、戦時中は防空壕として使われていた。
同じツアーの参加者で、父が知覧特攻隊地所属だったという方がいた。戦後、日本全国の遺族を訪ねて回られたそうだ。小笠原はお父様が来れなかったというので代わりにいらしたらしい。 -
小笠原最後のランチは、オーベルジュサトウでレッドカレー。
ものすごく好みの味付け。 -
いよいよ小笠原父島を出発し、本土竹芝桟橋へ帰る日。
警官や海上保安庁も出動。 -
おがさわら恒例のお見送り。
みんなこのお見送りが忘れられず、またここに帰ってくるんだね。
小笠原10回以上のリピーターの友人たちがいるけど、すごくわかる気がした。 -
この2隻のお見送りボートのの人たちが海に飛び込んでくれた。
さて、ここから24時間の航海の始まり。
往路ほどではないけど、復路も揺れた。 -
翌朝日の出を見ようとデッキに向かうも、デッキ外7階部分も海水でびしょびしょ。
船尾へアクセスするドアしか開放されていなかった。 -
東京湾に入ると、波が穏やかになった。
15時過ぎに竹芝桟橋に到着。 -
船を降りると外が寒いっ!この日の東京の気温3℃。
いってらっしゃい、でお別れした小笠原。
また帰ってくる日が来ますように。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Matt Yさん 2023/01/08 11:50:43
- 小笠原
- 小笠原、他の人の旅行記を見てもそれほど惹かれるものは無かったのだけどsunnyさんの旅行記見て行きたくなりました。
問題は船の都合と自分の都合が合わないんですよね。
1週間休みだと思っても微妙に合わないことが多くて。
しかし壕を掘って玉砕覚悟だった兵隊さんたち、さぞ攻められないことが決まった時点でホッとしたでしょうね。
- sunnyさん からの返信 2023/01/09 22:13:04
- RE: 小笠原
- Mattさん
コメントありがとうございます。
自然遺産を求めたい人には?な旅行記かもですが、お役に立ててよかったです。
戦跡に興味ありましたら、ぜひ早いうちに。おが丸が増便する夏か年末がねらい目だと思いますが、海外旅行復活したためどうしても後回しになりがちですよね。
小笠原は激しい戦火を逃れたものの、その分沖縄戦が早まり。兵隊さんの運命を分けた大戦でしたね。
sunny
> 小笠原、他の人の旅行記を見てもそれほど惹かれるものは無かったのだけどsunnyさんの旅行記見て行きたくなりました。
> 問題は船の都合と自分の都合が合わないんですよね。
> 1週間休みだと思っても微妙に合わないことが多くて。
>
> しかし壕を掘って玉砕覚悟だった兵隊さんたち、さぞ攻められないことが決まった時点でホッとしたでしょうね。
>
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