2022/11/21 - 2022/11/21
93位(同エリア169件中)
sallyさん
- sallyさんTOP
- 旅行記307冊
- クチコミ329件
- Q&A回答101件
- 816,693アクセス
- フォロワー73人
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
今回ほど、ノープランな旅もないだろう。
直前まで、行くのを諦めかけていたこともあり、下調べはほとんどしていない。
というわけで、
良い天気に恵まれた二日目、
思いつきで「こんな日は、瀬戸内の島へ行ってみよう」となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
快晴のお天気、
広島市中心部を出発し、呉市に入り
ここ、「安芸灘大橋(あきなだおおはし)」に到着したのは、ちょうど10時でした。安芸灘大橋 名所・史跡
-
730円だったかな?
料金を払って渡る大きな橋です。
ここから「安芸灘とびしま海道」の始まりだとおもいます。
(この時点ではよくわかっていなかった) -
行き先は、ここから4つ目の島の先っちょにある地区「御手洗(みたらい)」。 -
遠い、です
広島市中心部から向かうには。
1時間30分、というナビの見積もりでしたが、それでも、(↓) -
その島、というか、その地区へ行こうと思った理由は、(↓)
-
「ドライブ マイカー」という映画に、その地区、そして、さっきの「安芸灘大橋」が出てきたからなんですね。
-
この映画です、
「ドライブ・マイ・カー」
国際的な映画祭で賞を獲ったので、ニュースにもなってましたね -
その映画がすごく好きで、って、ことでもないんですが、なにかその風景がとても”残る”映画で。
(平羅橋、たぶん。) -
主人公を乗せた車の、車窓に流れていく景色が、独特の静けさを持ってました。
そして主人公の滞在先が、木造の低い建物が並ぶ街並みで、夜の風景だったと思うんですが、とても印象的だったんです。
それがこの「御手洗(みたらい)」だったんですよね。 -
ただ、いざ向かってみると、
やはり、遠い・・・
道路はとてもすいていて、前も後ろも走っている車がいない。 -
そのひと気のなさに
”こんなに遠いのに行ってみて、思った感じじゃなかったら(映像の方が勝る場合は結構あるから)ちょっとやだなぁ”
などと、「こちら勝手」な事を思いながら、島のまわりを縁取るように舗装された道路をずんずん進んでいったら、、、 -
あれ?「愛媛県」?
「うん????」 -
落ち着こう、、、
一旦、クルマを停めて、降りてみた。
「愛媛・広島県境地」・・とな? -
“島と島の間に、県境かい・・・“
”広島と愛媛県が隣り合ってる”って、そういう認識ないわけよ、陸続きの土地で育ったもんには。だから、”おぉっ”てなっちゃうわけよ。。。 -
戻ってみる。
橋の途中にこの表示あったんだ
気付かないで渡ってきてしまったらしい。
これは驚いちゃったな。
助手席の同行は全くの無反応・・しかし自分は「県境に興奮するタイプ」なんで、道を間違えてお釣が来るラッキーな経験でした。 (@中の瀬戸大橋)中の瀬戸大橋 名所・史跡
-
「御手洗」地区がある、大崎下島を通り過ぎてしまったので、
広島県に戻ります。 -
『重要伝統的建造物群保存地区「御手洗」』
・・・どうやら着いたらしい。
しかし・・・ひと一人見かけず。
これ駐車場ここでいいんかな?御手洗の町並み 名所・史跡
-
島の先まで、いったんクルマで行ってみる。
-
「江戸時代の港町 みたらい散策絵図」の看板があった
”駐車場はさっきのところで、良いらしい。。。”
さきほどの所に戻り、駐車したら観光協会があって
その門戸に「散策マップ」が置いてあったので頂く。 -
おトイレに入ってみたら
「トイレットペーパーの持ち帰りは犯罪です
観光地での思い出の持ち帰りは光栄です」
思わず笑った。
広島のひとのユーモア、ゆるい感じでいいですね。御手洗休憩所 名所・史跡
-
この小道に入った時の感覚、
-
「どの時代へ来ちゃたんだ?」って錯覚した。本気で。
-
月曜日の11時頃、なんですが、ひとが誰もいなくてですね。
でも、ひとが住んでる感じはあるんですよ。
でも、静かなんです、とっても。 -
マップがよく出来ていて、
-
みたらい地区は、島の突端の三角形の地域。
そこを、効率良くまわれるように道順が引いてあったりします。 -
ここは、江戸時代に最大の規模を誇った「お茶屋」、若胡子屋(わかえびすや)。
-
お茶屋ってなに?って、まぁ、男性をもてなす女性がたくさんいる所、ですよね。
ほら、看板に”おいらん”の絵があるし、ね。若胡子屋跡 名所・史跡
-
そもそも、この「御手洗」は、なんで江戸時代に発展したか、というと、その時代、移動・物流の手段が船の時代だったから(らしい)。
瀬戸内海のこの島は、参勤交代の大名から、商いの船まで「潮待ち、風待ち」の寄港地になって、たいそう繁栄したという。
鉄道、クルマ、飛行機で移動できる今の時代からは、「こんな島の突端に、なぜ?」って思ってたんだけれど、行ってみると、なるほどねぇでした。 -
そんなわけで、あの、坂本龍馬も投宿していたというこの住宅は「金子家」。
奥の方にひっそりとある、こじんまりした家でした。
(内部は、この簡素な外側からは想像できない、茶室と庭園などを備えた瀟洒な日本家屋のようです)旧金子家住宅 名所・史跡
-
歴史の「御手洗条約」というのは、ここ「みたらい」で結ばれた条約なんですね。
(・・・や、そもそも、そんな条約知らなかったんだけどね。てへ。) -
「大政奉還」があったあと、長州藩(山口)と、芸州藩(広島)が軍艦を率いてこの港に合流し、”上京後の役割”(大政奉還される前には、薩摩藩含めた三藩の”討幕同盟”があったことを踏まえて、なのか)を定めたのが「御手洗条約」で、それを締結したあと、軍艦は京都へ出航したという話。
-
御手洗ってすごい土地なのね・・・ -
コンクリートの建物、
映画館かな?
昭和初期のたてものだろうね江戸みなとまち展示館 乙女座 美術館・博物館
-
海沿いにある大きなお屋敷。
ここは、たくさんの人が仕えるような有名な「商家」で、要人の宿泊場所としても使われていたらしい。 -
三条実美ら倒幕派の公卿が「ハマグリ御門の変」で、長州へ「落ち延びる」途中、ここへ宿泊した、とあって、、、
(”さんじょう さねとみ”・・・”大河ドラマ「せごどん」で、いたなぁ・・・”くらいの自分です)
ただ、「七卿落(しちきょうおち)遺跡」って看板があるが、遺跡、なのか?御手洗七卿落遺跡 名所・史跡
-
「越智医院」
たぶん、これ「越智」”おち”って読むんだと思うんだけど、
この苗字が、この辺に多いのか、たくさん見かけた気がします。 -
このお宅の、
-
何が素敵かって、、
-
窓枠の上側から降りてくる細かい桟の意匠が、とっても綺麗でした。
”波”をイメージしているのかな?
当時は、きっと斬新なデザインだったろうな。 -
島の先まで来たら、、
-
レモンと、みかんが路地販売されてました。
使う予定もないのに、そして、荷物になるのに、レモンを買ってしまった。 -
こうして書いている今、知ったんですが、
ここ「大崎下島」は「国産レモン発祥の地」らしいです -
海・・・
砂浜じゃない海・・
近寄って見たいんだけど、ちょっと怖い、
海に慣れてないせいか、ヒヨってる自分に苦笑い -
掲示板に
映画「ドライブ マイ カー」のことが貼ってありました。
島のあちこちでロケしたんですね。主役は、西島秀俊さんでした。 -
この横に長いお屋敷はどこかの藩邸だっただろうか・・・
縁側がいい具合にベンチになってました。 -
杉だとおもうんですが、木材を焼いて使ってるんですよね
-
「江戸時代の防波堤」と、
-
この突き出しているところ、ですね。
-
灯篭
-
防波堤のたもとには
「住吉神社」というのがあって、お参りをして、 -
神社の屋根、よくみると、、、
-
あれ、なにか動物が埋まってる?
-
狛犬だった。
-
真っ赤。
-
少し奥まったところを歩いていたら
高さがしっかりある、りっぱな石垣が目の前に出てきた・・・ -
「満舟寺(まんしゅうじ)の石垣」
どうやら、この上はお寺らしい。
ガイドブックによると「平清盛が庵を結び(”庵をむすぶ”ってどういう意味?)、十一面観音を安置した地」として知られる。
そう、この広島に来て知ったのは、このへんは「平清盛」ゆかりの地という事。満舟寺の石垣 名所・史跡
-
こっちの石垣は、
ガイドブックによれば
「豊臣秀吉が四国攻略の際、加藤清正に築造させたと伝わる”乱れ築き”」とあるけれど
諸説あって、
このお寺の境内を整備するにともなって築かれた可能性もある、らしい。 -
石垣の上には、こんなところがひろがっているようです。
-
りっぱな瓦屋根、焼いた杉材の壁をもつ家々が続きます、、
-
鬼瓦が、
-
すごい。
-
蹴魚(けぎょ)も、凝ってる。
-
このへんか
-
全然ひとに会わなくて、、
唯一、近所どおしのおしゃべりをしているらしい方々に出逢って
「こんにちわ~、お邪魔してま~す」と挨拶をしてみたら
「ゆっくりしていってくださいね~」と、あたたかいお返事をいただきました。 -
「なまこ壁」のお屋敷
-
「なまこ壁」って知らなかったんですが、
平な瓦(カーブがない奴)を、タイル状に貼って、その目地に、白い漆喰を「ナマコ」のように、こんもり盛ったから「なまこ壁」っていうんですね
防火性、保温性、保湿性に優れてるんですって。
前から”なまこ壁”は好きでしたが、ナマコは苦手なんです。
”なまこ壁”の、その明るい白い漆喰が、”ナマコのようにこんもり盛られたために”なまこ壁”となったことを知ってしまった今、
この種の壁を見る度に、毎回”ナマコ”が思い浮かびそうで
ちょっと複雑な気分です。 -
○田屋敷
”鞆”が読めない。
(”ともだ”住宅です。革編に「丙」で”とも”) -
この、格子(こうし)の縦の細かなやつは「千本格子」っていうらしい
-
路地の交差するところにあった、この青い壁の御宅が非常に気になった。 -
青さが、とってもいい。
モロッコの青い町、シャウエンみたいな青色(行った事ないけど)が、たまんない。
それでいて、人を寄せ付けない「閉じた」感じが、また、いい。 -
こういう時期でなければ、ガイドさんに説明してもらいたかったな。
-
でも、まぁ、そもそも、キャンセルしようとまで思っていた旅で、ここまで来れて満足。
1時間くらいの散策で、御手洗をあとにしました。 -
呉(くれ)方面に戻ります。
豊浜大橋。
「大崎下島(御手洗地区がある島)」と「豊島」をつなぐ橋。豊浜大橋 名所・史跡
-
向こうに見えるのが、たぶん、、、本土
-
対岸は、「豊島」
-
途中でお手洗休憩した「であいの館」
「上蒲刈島」という所にありました。蒲刈であいの館 グルメ・レストラン
-
南側方面
向こうに見える島は、愛媛県の島なのか?
いや、広島県か・・・? -
みかんが、”たわわ”になっていました。
「御手洗」に行く道程では、島の北側の道路を走ったせいか、「わー、みかん畑~!」っていうような、丘一面にひろがるみかんの木(もしくはレモンの木)っていうのは、見かけなかった記憶です。
ただ、家の軒先の”ニッチな”場所に、レモンの木が植わっていて、レモンがわんさかなってるのは、印象的でした。
旅の2日目の午後、次は「呉市」へ向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
岩国・広島の旅 2022冬
-
やって来ました、錦帯橋。 ~岩国・広島旅その1
2022/11/20~
錦帯橋周辺
-
広島民泊滞在記。 ~岩国・広島旅 その4
2022/11/20~
広島市
-
御手洗(みたらい)へ ~岩国・広島旅その2
2022/11/21~
大崎下島・豊島・下蒲刈島
-
海軍の街、呉・大和ミュージアム ~岩国・広島旅その3
2022/11/21~
呉・海田・安浦
-
平和記念資料館・広島城・環境局中工場 ~岩国・広島旅その5
2022/11/22~
広島市
-
日本のウィスキーの父、マッさんに会いに。 @竹原 ~岩国・広島旅 その6
2022/11/23~
竹原
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (4)
-
- mom Kさん 2022/12/04 11:07:33
- 再訪気分
- sallyさん、ありがとうございます。私が旅する前は、御手洗旅の日記がなくて・・・。
とても遠かった。でもたどり着いた値打ちいっぱい。たった1店開いていたお店でまったりしたので、Sallyさんのみつけられた素敵を見逃しています。お写真もいっぱい、うれしくて見入っています。今日は、いい朝。あなた様も!
- sallyさん からの返信 2022/12/04 13:53:53
- RE: 再訪気分
- コメントありがとうございます。
わたしも mom Kさんの旅行記を読んで、「こんなところあったんだ」が、沢山ありました。
それにしても、旅行記へのコメントでみなさんおっしゃっている通り、よく歩かれましたねぇ。沢山調べてあきらめて、、ではなく、建築雑誌の太文字「御手洗」が"呼んでいた"、、のでしょうか。自分が行ったとき、間違えて橋を渡って”愛媛県側”に行っちゃった”その橋”と同じお写真があり、ということはその先にある港から歩かれたとのね、と。
他の旅行記も楽しく読ませて頂きたいと思います。
-
- ひびき56さん 2022/11/29 20:59:03
- そうか~読めないのか~
- ゆめタウンや越智や鞆はSallyさんの生活圏にはなかったのですね。
私の中では普通当たり前だったので、そこが面白かったです。
それにしても人気のなさと町の古さがいいところですね。
とても勉強になりました。
- sallyさん からの返信 2022/11/29 21:32:25
- Re: そうか~読めないのか~
- 革へんに、丙、で「とも」って読むんですねー。さすがにいま、調べました、恥ずかしいんで。
越智っていうのも、うちの方では、聞かないかなぁ。たまたま、昔、中国地方出身の方がいたからに知ってた感じです。
そっちの方に行くと日本の歴史が身近にあるから、歴史に対しての感覚が違うよなぁって、つくづく思う、みたらい訪問でした。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
大崎下島・豊島・下蒲刈島(広島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 岩国・広島の旅 2022冬
4
78