2022/10/22 - 2022/10/22
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ノーーウォリーズさん
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2022年10月、タイ・バンコク経由でインド・デリーへと渡航しました。2022年後半は航空チケットの値上がりや円安で海外旅行の費用は上がっています。ようやくコロナ禍が終わると次はインフレ禍です。海外旅行に安く気軽に行くのは今は難しい感じです。世界的に物価が上がる中で、バックパッカー格安旅はできるのでしょうか。かつてバックパッカーの聖地と呼ばれたバンコクとデリーにて2022年に現地の最低価格は幾らかかるのか調べてみます。ついでに私の昔のバックパッカーの思い出話も語っています。(2022年11月現在: 1タイバーツ=3.90円・1インドルピー=1.72円)
今はバックパッカーの旅行自体が下火です。かつて日本人の沢山の若者がバックパッカーとして世界を旅したのですが、今回の2週間のインドで見かけたのは僅かひとり。むしろ円安の現在は出稼ぎ目的のワーホリ・バックパッカーが日本のニュースでよく取り上げられています。また仕事しながら旅するデジタルノマド・バックパッカーも登場しています。将来はもっと自由に国境を越えられるかも知れません。バックパッカーも時代に合わせて進化しています。
私にとって途上国でのバックパッカー旅とはRPG(ドラクエ)です。敵(泥棒・客引き・食中毒・誤った情報など)と戦い、経験値(語学力・情報収集力・病気にならない力・騙されない力など)を上げて、時に仲間と一緒に旅したりして、目的を達成する事です。今はどこへも快適に移動できてネットで旅情報はすべて手に入ると思うでしょう。しかしインド秘境では未だに質素な設備しかなくネット情報は不正確で、20年前のバックパッカーというRPG(ドラクエ)を楽しめます。バックパッカー旅にインドへ出発しますが、これはその序章となります。
- 旅行の満足度
- 4.5
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旅へ出発です。今回はタイ航空を利用してバンコク経由でデリーへと向かいます。航空チケットは高いです、昔のピークシーズンの料金が今の通常シーズンの料金という感じです。格安バックパッカーには痛い出費です。
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バンコク行き機内は満席です。2022年10月現在、乗員は皆マスクしていますが乗客の90%はマスクしていません(マスク義務ではないので)。ほぼタイ人以外の乗客です。タイ入国は通常通りで、もうワクチン接種証明も陰性証明もありません。
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タイに入国。乗客の外国人の90%はマスクせずに入国ですが、バンコクのタイ人はほぼ100%マスクしています。今日本で起きているマスクしない外国人問題?はタイでも起きているのでしょうか。タイではマスク不着用は罰金と聞きましたが、私含めて予め知っている人はどれだけいるのでしょう。
バンコクでは約7時間のストップオーバーがあり、久しぶりにまずカオサンロードへ向かいます。私は約15年前にカオサンを拠点に近隣国をバックパッカー旅していました。スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港
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バンコク市内パヤタイ駅までエアポートラインで行きます。そこから先カオサンロードまでタクシーと思いましたが、渋滞の為か全く掴まりません。そこでパヤタイ駅から南へ500mほど歩き、赤バス2番に乗ります。2番はカオサンロードとサイアム・スクンビットを結ぶ、カオサン滞在者にはお馴染みのバス路線です。バス料金は定額8バーツ(30円)、15年前と変わっていません。赤バスは15年前でもオンボロでしたが今でも現役とは、さすがいすゞや日野製です。
パヤタイ通り 散歩・街歩き
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カオサン近くのバス停に着くとバス59番が。59番はドンムアン空港とカオサンロードを結ぶ路線で20年以上前からありますが、今でも走っているとは。かつてカオサンのバックパッカーはバス路線を記憶して、バンコク市内どこでもバスで行ける事が自慢でした。
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2022年のカオサンロードです。カオサンロードはバックパッカーの聖地と呼ばれましたが、2010年代に再開発されて雑然さがなくなって小綺麗になりました。かつては隙間も無く屋台が並び、昼夜関わらず狭い歩道には人の波に押されていました。ヒッピーや怪しい風貌の人たちもよく見かけました。今はタイ人の若者や普通の格好の外国人の遊び場という感じです。カオサンはバックパッカーの聖地としてはオワコンでしょうか。
ソンクランの水祭りでずぶ濡れになる (最後に訪れた2011年のカオサンロード)
https://4travel.jp/travelogue/10750392カオサン通り 散歩・街歩き
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屋台にはバックパッカー定番の服が今でも売られています。派手な色で染めたヒッピー服(洗濯すると他の服に色が移ってしまう)やビール柄のティーシャツ(洗濯すると縮む)。私もこんな格好をしていました。
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15年前とはMixiが人気で初代iPhoneが登場した頃で、旅の情報源はまだネットカフェとガイドブックが主流でした。2022年ネットカフェはオワコンで絶滅してしまいましたが古本屋は生き残っていました。私はロンリープラネットの古本を買って近隣国へ行き、旅を終えてたらまた売っていました。
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屋台でタイ料理が売られています。定番のパッタイは15年前は10バーツでしたが、今は50バーツで量は少なめです。かつてパッタイ・パッタイ!と叫ぶおばさんが元気でよく売れていましたが、今はひっそり営業中です。
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私がカオサンに長期滞在した頃、カオサンロードの裏通りのローカル向け屋台がより安くて通っていました。今でも営業中です。2022年現在、定番のガパオライスが50バーツ、辛くて量も多めです。今のカオサンロードの裏通りはシャッター街または工事中で、活気がなく夜歩くのは怖い位です。
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私がカオサンに長期滞在したゲストハウスです。15年前からボロい安宿でしたが活気はありました。15年前は個室一泊150バーツ(550円)。ドミトリーなら50バーツ(180円)でした。今は看板は出ていますが、上階は真っ暗で営業しているのか不明です。
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Trivagoで2022年のホテル価格を調べてみます。カオサン地区の最安値ドミトリーで約750円・個室で1200円からです。カオサンの安宿はかつては無数にありましたが、かなり減りましたね。将来はどこへ向かうのでしょう。
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タイの昆虫食。芋虫からサソリやクモを食べるのでしょうか。昔からあります、一度も挑戦した事ないですが。
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2022年のタイ、昔と大きく違うのはマリファナが合法化された事。あちこちに専門店があります。
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こんな感じでマリファナが屋台でも堂々と売られています。時代は変わりました。15年前はタイの近隣国ではマリファナの話も聞きましたが、タイではヤーバーの方がやばかったです。
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カオサンロードがタイの起点だったなんて知りませんでした。この碑は昔からあるのか知りませんが(屋台に囲まれて見えなかったのかも)、バックパッカーの出発地点としての碑なのでしょうか。昔はカオサンロードで多くのバックパッカーがデビューしていました。
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次にタクシーでファランポーン駅へ向かいます。タクシーの初乗りは2022年も35バーツ(140円)、何と15年前と同じです。ただメーターの上がりは早くカオサンロードからファランポーン駅(約4km)まで約60バーツ、15年前はこの値段でスクンビット(8km)まで行けた記憶が。タクシーに乗る前にメーター交渉を済ませば後でドライバーと揉める事もないです。
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ファランポーン駅です。ファランポーン駅は私にとって思い出深い場所。まず初めてのタイ旅行の初日に空港から駅前ホテルへタクシーで向かい、ドライバーにぼったくられて喧嘩になった所。当時はバンコクのタクシーは悪名高く、空港に向かう客を降ろした直後のタクシーは安全と言われていましたが。タイ初心者にはメーターを使う交渉が必要とは想定外で、初日に早くも洗礼を受けました。
ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅
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ファランポーン駅は移転されて2022年には廃駅になる予定でしたが、諸事情により延命されて今も使われています。私はチャンマイなど北へ向かうときには必ず訪れていました。昔は今ほどLCCやバスが発達しておらず鉄道旅も多かったです。LCCエアアジアは15年前には隣国マレーシアで定着していましたが。
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BANGKOKと書かれた駅の標識にはタイ人の若者が頻繁にやってきて記念写真を撮っています。こういうのを懐かしがるのは中高年か鉄オタだけかと思いましたが若者にも響くとは。タイ人にとって鉄道はオワコンな感じかと思っていましたが、そうでもないようです。日本から輸入されたオンボロ中古車両も人気があるようですし。
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日本で言うと上野駅?かつて北へ向かう入口として昔は栄えて今は哀愁がある駅です。バンコク滞在7時間でバックパッカー時代の思い出の地を訪問しました。
まとめるとバンコクで最も安く滞在できるカオサンロード(他のタイ人専用地区は知りません)の2022年最低価格は、ドミトリー一泊750円・屋台一食200円・赤バス30円です。スクンビットやサイアムの日本レストランやホテルなど日本と同等の生活を望めば物価高ですが、カオサンであれば2022年でもまだまだ安く滞在できます。 -
続いてインドのデリーへと向かいます。私は約20年前にも同じくバンコクからデリーを旅した事があります。その当時でも発展したバンコクと喧騒のデリーの差は大きく、インドは初めてでしたがタイとは全く違うと感じていました。20年が経ってデリーはどう変わったのでしょう。
ホリデイ イン ニューデリー インターナショナル エアポート ホテル
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当時と違ってデリー空港からニューデリー駅までメトロが通っており、市内までは簡単に移動できます。空港前に居るタクシーの客引きはメトロは走っていないと言いますが無視して歩けば何の問題ないです。ただし終着駅ニューデリーに着いてからが本当の勝負。写真はニューデリーのターミナル駅。西の安宿街パハールガンジへ向かうには東から西へ駅の陸橋を渡らなければいけませんが、ここが一番大変です。陸橋には2人組が待っていて、今日はディワリフェスティバルで許可書が要ると言います。無視して通り抜けようとすると体を張ってブロックされます、俺は警察だと。何とか振り切ると次は鉄道チケットを見せろと偽駅員に捕まります。。ニューデリー駅の陸橋の通過は最難関で、早速インドの洗礼を受けました。
ニューデリー駅 駅
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早朝のパハールガンジ。ここでも客引きや怪しい日本語使いが50m毎に寄ってきて鬱陶しい。まるで自分の後ろに行列をつけて順番に近づいている様。20年前と全く変わってなく、日本語使いの客引きはコロナ禍後も生き残りビジネス再開の様で。。この地区は安全でないので、と言いながら善意を見せて近づく厄介な客引きもいます。パハールガンジも相変わらずバックパッカーの鬼門です。不思議なのはこんな目に遭ったのは1日目のみで、2日目以降はバックパックを背負っていても陸橋は普通に通れて近寄ってくる客引きは激減します。
ザ ゴールド リージェンシー ホテル
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パハールガンジは表通りも裏通りも雑然で、20年前と全く変わりません。裏通りのレストラン街にはハエが大量に居る場所もあります。相変わらず汚いです。西洋系のバックパッカーはちらほら見かけますが、東アジア系は殆ど見ないです。かつてのバックパッカーが沢山集まった聖地には見えません。
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ベジタブル・ターリーは50ルピー(85円)、おそらく最安値。ターリーとはセットメニューの事でお代わり自由で腹一杯になれます。バックパッカーに必要な能力のひとつは、腹を壊さない店を選ぶこと。見分けるのは現地人が多く利用している・見える位置で調理されている・人気メニューを選ぶ事です。回転率が良ければ食材は新しいですし、調理の様子が見えれば作り置きではありません。前回10年前にインドの不人気レストランで食中毒になり入院した時の教訓です。幸い今回は2週間で下痢しませんでした。
世界一高い峠?からMTBダウンヒル(入院記を含む)
https://4travel.jp/travelogue/10714319 -
2022年10月時点インドではコロナ禍は終わった感じで、デリーの街中でマスク姿のインド人はほぼ見かけません。バンコクのタイ人はほぼ100%マスク着用だったのと対照的です。こう言う常識は科学的ではなく国民性が現れます。ただ親しくなったインド人にコロナ禍の当時の話を訊くと皆黙ってしまいます。
今回インドでの旅がコロナで制限された事は一度もありませんでした。インド入国時にワクチン接種歴は訊かれますが、接種証明書は見せなかったです。 -
インド旅行での困難は鉄道やバスでの移動です。インドの鉄道は安い、例えばデリー・バナラシ間の750kmをスリーパー庶民クラスで620ルピー(約1000円)。上級クラスは2480ルピーと価格差は激しいです。2022年現在インドの鉄道チケットはオンライン予約(https://www.irctc.co.in)できるはずですが、これは意外と難しいのです。
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私の経験談ですが、外国人枠がない・または決済がうまくいかない等の理由で、結局オンライン予約できたのは1区間のみ。残り5区間はニューデリー駅近くの外国人専用窓口でチケットを予約します。外国人専用窓口の場所も観光ガイドの情報とは違って、2022年はニューデリー駅西口から南へ300mほど歩いた建物でした(地図参照)。鉄道の旅はスリーパークラス以上なら詰め込みではないので比較的快適です。
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インドのバスの移動も難しく、目的地へのバスがどこから出発するのか・出発時刻などネットの情報は不正確な事が多いです。インド人の旅行者もヒンズー語で現地人に訊いていますので。外国人なら英語を話すインド人の助けは必須です。
ようやくバスに乗れても、満員詰め込みで身動きができない状態で10時間も耐えます。目的地ヒマラヤのヒンズー聖地への移動手段はバスかヘリコプター(金持ち専用)しか選択がなく、正にバックパッカーらしい過酷な旅です。10時間バスに乗ってわずか500ルピー(850円)です。高くても快適なVIPバスは無く、バックパッカー旅を強制させられます。 -
インドの田舎で泊まった安宿、田舎はこれ以外の選択肢はあまり無いです。20年前は個室で50ルピー(当時の日本円換算で200円)からありましたが、2022年デリーの安宿は個室600ルピー(1000円)・ドミトリー450ルピー(800円)からです。
インドには時代に合わないホテル(法律)が沢山あります。チェックインの方法は20年前と変わっておらず、宿泊者のパスポート番号や生年月日の個人情報が記載された台帳が、無人のホテル受付に放置されたりしています。またパスポートのスキャンデータ(鮮明なデジタルコピー)が3年以上ホテルのパソコンのハードディスクに残されている事を見かけて、大きな不安を感じます。これが外に漏れたら一体どうなるのでしょう。パスポート盗難は自身で対策できますが、パスポートのスキャンデータの流出には対策がありません。インドでバックパッカー旅は、こんな現代的な理由で大きなリスクが有ります。 -
バス仲間となったインド人です。インド人旅行者はあまり英語堪能ではありませんが、色々と旅の情報を持っています。誤ったネット情報を信じて一度は諦めかけましたが、インド人の助けもありヒマラヤのヒンズー聖地にたどり着けて目的達成、という場面です。詳しくは後ほどの旅行記で。
まとめるとデリーで最も安く滞在できるパハールガンジの2022年最低価格は、ドミトリー一泊800円・屋台一食85円・地下鉄20円と、今でも安く滞在できます。昔のバックパッカーは一日数百円で滞在できる事を自慢していましたが、節約だけの貧乏旅行自体に何の意味もないですよね。 -
まとめとしてインフレで物価が上がったバンコクやデリーでも、2022年現在一日の最低予算は1500円と低予算で滞在できます。しかし今の殆どの日本の若者は、バッカパッカー旅行に必要な予算も時間も意義も無いのでしょう。将来目指すとすると手に職をつけてデジタルノマドビザで海外に仕事しながら長期滞在するバックパッカーでしょうか。ただの格安を目指すバックパッカーはオワコンでしょう。次回からは2022年絶滅寸前のインド・バックパッカー旅の様子を紹介します。
Source: https://ltr.boi.go.th/index.html
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