
2022/11/02 - 2022/11/02
167位(同エリア1405件中)
キートンさん
この旅行記スケジュールを元に
2022年10月、全国旅行支援を利用して計画した秋の沖縄&奄美の旅。
運悪く南洋で発生した台風22号の影響で悪天候が続いたが、奄美大島での観光初日はどうなるのか・・・
鹿児島県では、2022年7月~2023年1月末の間に催行される体験・アクティビティが1人あたり最大5000円の割引が適用されるキャンペーンが行われていた。(11月半ばには予算に達したためほとんど終了)
これを利用し、VISIT鹿児島から「金作原(きんさくばる)探検コース」4000円→0円、ACTIVITY JAPANから「野生生物が生息する森を車で探検するナイトツアー」7000円→2000円で予約することができた。
奄美大島は生物の多様性が評価され、世界自然遺産に登録された。
その神髄に触れるにはぴったりの二つのツアーなのだが、相手は自然。
沖縄は悪天候で予定が狂ったが、ここでは運は味方してくれるのか・・・
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今日は朝ゆっくりできるので朝食込にしていた。
奄美ポートタワーホテルの朝食は10階のレストランで眺めが良い。奄美ポートタワーホテル 宿・ホテル
-
朝食メニューは3種類くらいから選べた。
品目が多くて栄養のバランスが良さそうだ。 -
名瀬港にはフェリーきかいが停泊している。
空模様は完全に曇りだが、昨日までに比べると雨の心配はあまりなさそう。 -
名瀬は奄美市の中心地で、湾の奥まった周辺に市街地が広がっている。
金作原(きんさくばる)のツアーの送迎が来るまで時間があったので、明日の予定を検討した。
素泊まり&海遊びwith DiOというところのツアーで地域クーポンが使えそうだったので、①宿泊者でなくてもツアーの参加は可能か、②明日のツアーに空きはあるか、③ツアー費用に地域クーポンは使用可能か、④一人参加は可能か、を確認して全てOKだった。
プランはいくつかあったが、「ボートで加計呂麻島(大島海峡~外洋)1日遊び」1人15000円+ウエットスーツレンタル1000円を予約した。
素泊まり&海遊びwith DiOのURL↓↓
https://withdio-amami.com/ -
「金作原(きんさくばる)探検コース」のツアーは観光ネットワーク奄美が主催するもので、9:10頃ホテルに送迎に来た。
参加者は全8名で、名瀬運動公園でトイレ休憩があった。
ここから先2時間程度はトイレがない。 -
小宿大川沿いの細い道をさかのぼって行く。
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途中からでこぼこの砂利道になり、9:45頃に金作原まで1.5kmの交差点まで来た。
奄美群島国立公園の表示があるが、2017年(平成29年)に指定された日本で最も新しい国立公園である。
ガイドの話によると、近年まで林業で山林の大部分の樹木が伐採され、枕木や建材にされたという。
聞き違えていなければ、古くは満州鉄道の枕木や中国の建材として輸出されていたという話もあった。
山林の自然がある程度回復してから、ようやく国立公園に指定されたようなのだ。 -
10:00前に下車し、ここからハイキング開始。
先着のツアーが一組あるようだ。 -
ハブは体温に反応するらしいので、肌をできるだけ出さない(特に足)服装が良いようだ。
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奄美大島は固有種の宝庫である。
野鳥の会の説明板には、ルリカケス、オオトラツグミ、アマミヤマシギ、オーストンオオアカゲラが紹介されている。 -
根茎がサトイモに似ているが食べられないことからその名がある、クワズイモ。
その葉は雨宿りができるほどの大きさにもなる。 -
なので、こうして記念写真を撮るのが定番となっている。
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奄美群島の森林生態系は、旧北区と東洋区の2つの生物地理区の移行帯に位置しており、数多くの分布限界種により構成される。
北方系の生物と南方系の生物の混在、豊富な降水量などの特別な環境、地史的な分離・独立の変遷など、さまざまな要素が重なり合って、奄美大島の豊かな生物相が形成されている。
日本全体の生物種として確認されている種数は約38,000種、そのうち奄美大島での確認種数は5,083種となっており、国土の面積の0.2%に満たない奄美大島において、国内全体の生物種の約13%が確認されている。 -
このゲートから先は、奄美大島認定エコツアーガイド同行でないと入れない。
動植物の採取はもちろん、落ち葉でさえ持ち帰ってはいけないという。 -
苔むした倒木の上にいた、アマミハナサキガエル。
奄美大島と徳之島に生息する固有種で、県の天然記念物になっている。
比較的大きなカエルで、ジャンプ力が優れている。 -
見上げると金作原を代表する植物、ヒカゲヘゴ。
日本最大のシダ植物である。 -
イチオシ
空に広がる葉がレースのように美しい。
バックが曇り空なのでちょっと冴えないが。
太古の時代から存在しているといわれ、奄美大島から南でしか見られないシダ植物である。 -
ヒカゲヘゴの幹の下部から出ている葉は、着生植物のオオタニワタリ。(たぶん)
着生なので寄生植物のように幹から栄養を摂っているわけではないようだ。 -
ヒカゲヘゴは、日影を好むわけではなく日光を求めて伸びていく。
日影をつくるヘゴという意味に由来しているようだ。 -
奄美大島以南に分布するツバキ科の樹木、イジュ。
幹が非常に硬く毒を含んでいて虫が付かないことから建材に使われることが多かったという。とガイドが説明していた気がする。 -
途中ちょっとしたせせらぎを横切るが、大川ダムに流れる大川の源流らしい。
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ヒカゲヘゴと間違いやすい植物もあるようで、見分け方として葉の根元に茶色の毛が見られるものがヒカゲヘゴなのだという。
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イチオシ
ゼンマイのようなヒカゲヘゴの新芽。
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ヒカゲヘゴの幹に見られる楕円の跡は、葉が枯れて落ちた葉痕である。
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記念写真に片足を上げるようなポーズをとるように言われて撮ったもの。
画像を見るまではどんな写真になっているのかわからなかったが、遠近法を使ったちょっとしたトリック写真である。
突発性難聴の後遺症で三半規管がおかしくなっているので、このポーズで静止するのは至難の業だった。 -
1kmちょっと歩いたところで長い階段を下りて行く。
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階段を下りきったところには、オキナワウラジロガシの大木。
オキナワウラジロガシの木材は硬堅で緻密、建材として利用されていた。
首里城前の丸柱、守礼門などもオキナワウラジロガシがつかわれたという。
戦後の森林伐採により北限域の奄美大島ではまとまった森林はほとんど残されていないという。 -
板根がよく発達し、船の舵に利用された。
このオキナワウラジロガシの大木がツアーの折り返し地点で、ここから来た道を引き返す。 -
復路では気付いた実や花を撮りながら歩いた。
ここからの植物の名は、調べた結果で推測が含まれる。
丸くて白い果実を沢山つけるアカネ科の植物、シラタマカズラ。
本州では和歌山県、四国と九州の南部、南西諸島からインドシナにかけて分布する。 -
果実が球形で赤く熟すアカネ科の植物、ボチョウジ。
種子島以南の南西諸島からインドシナにかけて分布する。 -
アオイ科フヨウ属の半落葉低木、サキシマフヨウの花。
和名は先島諸島に由来し、主に南西諸島から台湾に分布する。 -
11:30過ぎに金作原のハイキングを終了し、復路は往路と違う大浜海岸沿いのルートを走って帰った。
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さらに朝仁海岸近くを通って名瀬の市街地に戻った。
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ツアー解散後、急いでしまバス本社営業所へ行き、しまバス路線バス乗り放題3日券を購入。
ぎりぎり12:19発のせとうち海の駅行きバスに乗ることができた。 -
バスは国道58号線を通り、東城内海近くを通り過ぎていく。
国道58号線は鹿児島市から那覇市に至る一般国道で、海上区間を含む国道の路線別総延長で最長の880kmである。(2020年時点)
途中、種子島、奄美大島を経て、沖縄本島に達する。全体の約7割を占める海上区間の延長は610 km。
その海上区間は未供用区間という扱いらしい。 -
12:50頃、マングローブパークに到着。
ここには2022年7月に開館した奄美大島世界遺産センターがある。
開館時間は9:00~17:00、木曜日休館。
入場無料。 -
2021年、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産として登録された。
奄美大島を含むこの4地域は、地殻変動によりユーラシア大陸から分離隔離されたという成り立ちと、過去の気候変動や黒潮・渡り鳥などによってもたらされた多様な分散などの歴史により、独自の生態系が形成されている。
生物地理的に北方系要素と南方系要素の境界線に位置し、生物分布の移行地帯である。
世界の同緯度の亜熱帯地域の大半が乾燥した気候であるのに対し、希少な亜熱帯多雨林が発達している。
このような地理的要因も複合的に影響し合い、高い生物多様性が生まれ、現在も保たれている。 -
内部の展示は、固有種・希少種である動植物が生息している森の様子を再現している。
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リュウキュウコノハズクは、奄美大島以南、台湾、フィリピンの一部に分布する小型のフクロウである。
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アマミヤマシギは、奄美大島から徳之島に生息する固有種の鳥類である。
日中に活動し、ミミズ等の土壌生物を餌とする。
飛ぶのは苦手で、ほとんど地上で過ごすようだ。
リュウキュウイノシシは、南西諸島の一部に分布するイノシシの固有亜種で、日本のイノシシの中では小型である。 -
ルリカケスは、奄美大島の固有種で、頭部から頸部にかけての羽衣が紫がかった濃青色(瑠璃色)で美しい鳥だが、カラスの一種である。
実は、ルリカケスは日本に普通に生息する比較的ありふれた鳥だと思っていたので、奄美大島の固有種だと知って驚いた。
なぜ間違ったイメージを持ってしまったのかよく考えてみると、さだまさしの「胡桃の日」(1976年)という曲に登場していたのを思い出した。
ってことは、その曲は奄美大島での出来事を歌っていたらしい。
で終わればいいが、そう単純ではなかった。
曲の中でルリカケスはカラマツの枝にとまっているのだが、カラマツは静岡県より北の高山に分布するようなのだ。
可能性があるとすれば、カラマツを奄美大島に移植したか、昔はカラマツが育つ地域にルリカケスが生息していた、とか・・・
あの曲は夢の中の出来事を歌ったといえばそれまでだし、ひょっとすると作者はありえないことをわざと歌にして指摘されるのを待っている可能性さえある。作者があの人だからそんなことを企んでも不思議ではない。
真相はいかなるものか・・・
さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する番組に調査依頼したい気になるが、めんどくさいのでやめておく。 -
奄美大島で最も人気のある固有種が、アマミノクロウサギである。
中新世に南西諸島が台湾と陸伝いだった際に侵入したが海水面の変動により島嶼に隔離され、ノウサギ属が侵入しなかったため、ウサギ科の内でも原始的形態を残した種として生き残ったと考えられる。
森林伐採、道路建設、河川改修などによる生息地の減少、交通事故、野猫や人為的に移入されたマングースによる捕食などにより生息数は減少していた。
しかし天敵の駆除が進み、マングースはほぼ根絶が近く、アマミノクロウサギは増加傾向に転じているという。
哺乳類で国の特別天然記念物に指定されているのは、アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ニホンカモシカ、ニホンカワウソの4種のみである。 -
ケナガネズミは、奄美大島から沖縄島北部に分布する固有種で、日本で最も大型のネズミである。(国内の一部に生息するヌートリアもネズミだが外来種である)
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のぞいた先に見えるのはオットンガエル。
奄美大島と隣の加計呂麻島のみに生息する大型のカエルである。 -
奄美大島世界遺産センターの見学後、5~6分歩いてマングローブ茶屋へ。
ここでカヌーを申し込む。
料金は1700円。
受付後、車で役勝川のカヌー乗場まで移動し、ライフベストを付けて、パドルの使い方を3~4分レクチャーしてもらう。マングローブ茶屋 名所・史跡
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13:30頃、役勝川のカヌー乗場をスタート。
川を下って行くとガイドがいるので、その指示にしたがうらしい。 -
記憶にある限りカヌー初体験だが、どうってことはない。
ただ、ズボンは濡れやすいので、服装は汚れてもよい速乾性のものが良いだろう。
上体を後ろに倒し気味でこぐと推進力が得やすいがオールからの水が足にかかりやすく、上体を起こしてこぐ方が濡れにくいようだ。
川は潮の干満で水位が変わるくらいなので湖のように穏やか。 -
大型の鳥発見。
たぶんダイサギ。
S字の長い首が特徴。 -
羽根を広げると2m近くありそう。
豪快に飛んで行った。 -
マングローブっぽい植物が見えてきた。
高台には展望台があるようだ。 -
400~500m進むとガイドが見えてきた。
自分のペースで進めるので、束縛感がなくいたってフリー。 -
ガイドの指示でまず左に折れて支流の方へ進む。
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やがて細くなって両側からマングローブの茂みが迫ってくる。
-
イチオシ
そしてとうとうマングローブのトンネルへ突入。
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マングローブとは、熱帯や亜熱帯地域の河口などで満潮になると冠水するところに生えている樹木である。
ここのマングローブでは、オヒルギとメヒルギの2種が見られる。
このあたりはオヒルギらしい。 -
マングローブのトンネルを進んでいくと、遊歩道の終点があった。
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そこから左にカーブして少し行ったところでUターンして引き返すことにした。
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今は比較的潮が満ちているのでカヌーで進めるが、干潮時はマングローブのトンネルは干上がってカヌーで進めなくなるらしい。
カヌーでマングローブのトンネルを通るなら、満潮の時間を調べてその前後を狙うのがよさそうだ。
ただ、干潮時に見られる干潟の生物もいるので、干潮時は満潮時と違った楽しみ方ができるようだ。 -
水面にマングローブと空を写してみた。
泥のせいか水の透明度は良くない。 -
再びガイドがいるポイントに戻ってきて、そこから河口の方へ向かってみる。
ガイドから見える範囲で自由に移動してよいとのこと。 -
ここで見られるオヒルギとメヒルギは、概ね樹高の高いのがオヒルギ、低いのがメヒルギと判断してよさそうだ。
見分け方のひとつとして、葉の先端がとがっているのがオヒルギ、丸みのあるのがメヒルギである。 -
もうひとつの見分け方が根っこで、細い根がたこ足のように何本も出ているのがオヒルギ、板状の根(板根)がメヒルギである。
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こちらがメヒルギの板根。
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イチオシ
河口が広くほとんど流れがないので湖のようだ。
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オヒルギは緑の葉の中に、赤い花と黄色の葉が混じっている。
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オヒルギの花は独特である。
赤い部分は花びらではなく、萼(ガク)であり筒状で先端が8~12枚程度に裂けている。
萼の内側で実がなり、花びらは目立たない。 -
ひととおりカヌーで周ってスタート地点に戻る。
実際にカヌーに乗っていたのは1時間弱だった。 -
マングローブ茶屋には徒歩で戻った。
途中、橋の上からカヌー乗場とカヌーで行き来した役勝川を望む。 -
国道58号線を通ってマングローブ茶屋に向かう。
映画「男はつらいよ 寅次郎紅の花」で、さくら(倍賞千恵子)の息子である満男(吉岡秀隆)のマドンナ及川泉(後藤久美子)が、満男を捜して加計呂麻島へ向かうバスの車窓でこのあたりが出てくる。
この映画は実質的に渥美清の遺作であり、加計呂麻島には数か所にロケ地の記念碑や解説板が設置してある。 -
マングローブ茶屋には、屋上と横に展望テラスが設けられているが、屋上は今閉鎖中で横のテラスしか使えなかった。
ただ、ここからの展望は樹木が支障になっている。 -
マングローブ茶屋の裏庭の方へ周ったポイントの方が展望が良かった。
蛇行した役勝川とその向こうに湾が見える。
役勝川からこちらの方にカーブしてマングローブの切れ目があるのが、カヌーで通ったマングローブのトンネルだと思われる。
ここのマングローブは西表島に次いで、日本で二番目に広いマングローブである。 -
数艇のカヌーが見える。
約1時間前にはあのあたりにいたわけだ。 -
遊歩道を歩いたりしてもう少し滞在したいところだったが、14:54発のバスに乗ることにした。
この便を逃すと1時間半待たなければならない。 -
ホテルに戻る途中、123マートというコンビニに寄った。
コンビニといってもややスーパーに近い感じで、総菜が少なめだが土産になりそうな商品も置いてあった。 -
16:00過ぎにホテルに着いて、ナイトツアーの出発までのんびりできたが、問題が起こった。
窓を開けようとしたところ、レールから外れたのか動かなくなった。
一人では下手すると下に落下させてしまうリスクもあったので、フロントスタッフに連絡した。
対処してもらう間にナイトツアーの出発時間になったので、あとはお任せした。奄美ポートタワーホテル 宿・ホテル
-
18:30過ぎにホテルにナイトツアーのお迎えが来た。
車は普通の乗用車で、20分ちょっと走りナイツツアーのメインルートである市道三太郎線の東側入口まで来た。
夜間にこのルートを通行するには事前予約が必要で、東西それぞれの入口から30分おきに1台ずつに限定されているらしい。
適当な時間帯はほとんどナイトツアー会社で押さえられていそうだ。 -
世界最大の豆といわれるモダマのサヤ。
アフリカからアジアまでの熱帯と亜熱帯のマングローブ林や海岸近くの常緑樹林に分布するつる性のマメ科常緑植物。
サヤの平均は長さ1m、幅10cm。
モダマは、「ジャックと豆の木」のモデルになったともいわれている。 -
ガイドのN氏は徐行運転しながら、ライトで希少生物を探す。
最初に見つけたのが、リュウキュウコノハズク。
撮影体制が整う前に飛んで行ってしまったので、写真は失敗作のみ。 -
電線にルリカケス。
夜行性ではないので、寝ているのかもしれない。 -
イチオシ
コンクリート吹付けの斜面を上っていた、アマミノイシカワガエル。
黄緑色の体色に黒褐色の斑紋が入り、日本一美しいともいわれる。
比較的大型のカエル。
奄美大島の固有種で、鹿児島県の天然記念物に指定されている。
苔が生えたコンクリートの表面では、完全に保護色となっている。 -
非常に細長い足をもつザトウムシ。
クモの仲間ではないらしい。
頭と腹部が分かれているクモに対して、ザトウムシは頭と腹部が一体となっている。
日本の山林に普通に生息していて、市街地では見られない。 -
道路を横断していた、アカマタ。
南西諸島の固有種。
夜行性で毒はないが性質は荒く、ちょっかいを出すと嚙みついてくる。
黒と赤褐色の横縞が入り、結構美しく目立つ。 -
探し始めてから約50分後、ようやくアマミノクロウサギを写真にとらえた。
これより前に道路を横切ったアマミノクロウサギを見かけたが、写真を撮ることはできなかった。 -
イチオシ
奄美大島と徳之島の固有種。
500万年~300万年前からいたといわれ、大陸では後に生存能力の高いノウサギが登場し原始的なこの種のウサギは絶滅したが、天敵の少ない奄美大島と徳之島でのみ生き残ったという。
ウサギの割に耳が小さく走るのは得意ではないが、穴掘りが得意。
昼間は斜面上に掘った巣穴で過ごし、夜になると穴を出て活動をはじめる。
親の巣穴とは別に子供用の穴を掘り、ハブが入らないよう土で入り口にふたをして、授乳ごとにふたを掘り開ける。
前述の通り、国の特別天然記念物に指定されている哺乳類は、アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ニホンカモシカ、ニホンカワウソの4種のみ。
ニホンカワウソはすでに絶滅した可能性が高く、イリオモテヤマネコは個体数が少なく遭遇率は低い。
ニホンカモシカを見るツアーはトレッキングになるので、アマミノクロウサギが最も手軽に見ることができる哺乳類の特別天然記念物といえるだろう。 -
木の幹で動いていたのは、ケナガネズミ。
日本に生息するネズミ類の中でもっとも大きく、ほかに似た種類もない特異な存在。
南西諸島の固有種で、天然記念物に指定され学術的にも貴重な種。 -
ガイドのN氏によると、ケナガネズミは秋の繁殖期に行動範囲が広がるので約1ヶ月間見ることがあるが、それ以外の時期はほとんど見ることができないのだという。
-
茂みの中に今日3羽目のアマミノクロウサギ発見。
ちょっと距離があって、オートフォーカスが手前の葉にフォーカスしてしまった。
それにしても、こんな目立たない場所にいるアマミノクロウサギを見つけるとは、プロのガイドは凄い。
この後も2回アマミノクロウサギを目撃したが、2回とも道路を横切って逃げたのでカメラを向ける暇もなかった。
市道三太郎線での希少生物探しは1時間ちょっとで終了。
ここから真っすぐホテルに帰るか、それとも途中で希少生物が見れるかもしれないルートを通ってみるか聞かれたので、迷わず希少生物出没ルートを選んだ。 -
イチオシ
城海岸付近から国道58号線の旧道に入ったようだ。
そこで電線の上に見つけたのは、ケナガネズミ。
尻尾の先の方が白いのが特徴である。 -
今度は路上にケナガネズミ。
今日3匹目だ。
こんなことはこの時期ならではだろう。 -
国道58号線の旧道で遭遇した希少生物はケナガネズミだけだった。
沿道のヒカゲヘゴがライトに照らされると結構映えたので、撮影してみた。
21:00過ぎ頃にホテルに到着し、大満足のナイトツアーが終了した。
走行距離はおそらく50km前後だったと思われるが、一人参加でも料金は7000円なので、タクシー代よりずっと安いツアーだった。
しかも鹿児島県のキャンペーンで5000円引きなので、実質2000円。
もう、言うことなし。
今日1日で、金作原、マングローブカヌー、ナイトツアーと奄美大島ならではの3大アクティビティを満喫。
特にナイトツアーの希少生物探しは初めての感覚の観光で、非常にワクワクした。
全てガイドが探し当てた生物で、自分では何一つ探し当てられなかったとしてもだ。
明日はさらに天気が回復しそう。
明日も楽しみだ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- naniwa ladyさん 2023/01/07 16:36:21
- おめでとうございます。
- 新年あけましておめでとうございます。
沖縄といい奄美大島といい、自然がいっぱいですね。堪能させていただきました。このツアー、行きたい!!奄美大島は行ったけど、海が奇麗だったとしか覚えていません。
キートンさん、バランス力ありますね。葉痕、初めて見ました。
コロナ禍と年のせいで、旅の回数も減ってきましたが、今年こそもっと旅を楽しみたいです。
いつもありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
- キートンさん からの返信 2023/01/07 18:32:11
- RE: おめでとうございます。
- こんにちは、naniwa ladyさん。
書き込み、ありがとうございます。
この秋の旅では、前半の沖縄は台風の影響で消化不良でしたが、後半の奄美大島は天候も回復し満喫できました。
海の綺麗さが期待以上だった奄美大島ですが、世界自然遺産に登録となった自然と生態系を楽しむことができて良かったです。
いつもの旅ではガイドツアーに参加することは稀ですが、今回はガイドなしでは立ち入れないエリアもあり、様々な知識も得ることができたので、貴重な体験となりました。
特にナイトツアーは貴重種を探すという自身初の経験で、今までの旅とはちょっと違ったドキドキ感が忘れられません。
奄美大島に行く機会があれば、ぜひ参加してもらいたいお勧めのアクティビティです。
冬はザトウクジラが来る時期なので、ホエールウォッチングも楽しめるようですよ。
では、また。
キートン
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