福岡・大分お手軽湯めぐり旅（４）　滝メグラーが行く２５４　スーツ姿で滝めぐり　天瀬三瀑

2022/11/06 - 2022/11/06

１１月６日（日）午後に福岡で仕事の予定が入りました。当初は日帰りのつもりでしたが、妻も福岡の友人との約束を取り付けたため、前日から福岡入りすることにしました。せっかくなのでどこか温泉に宿をとるつもりで、佐賀県の武雄温泉か嬉野温泉の宿を探しましたがどこも満室。両温泉地どころか佐賀県のほぼ全域の宿が全滅状態でした（遠いところとかものすごく高い宿は空いていました）。頭の中は？？？だらけでしたが、そんなにみんな旅行に飢えているのかと自分を納得させたのですが、福岡県の宿は普通に空きがある状況でした。実は６日に「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が開催されるということで、改めて納得したわけです。そこで福岡県内の温泉地を探した結果、「美肌の湯」で知られる原鶴温泉に宿泊することにしました。決め手は福岡市内からそれほど遠くなく時間が計算できる立地にあることと、源泉掛け流しということです。あくまで仕事で行くわけで佐賀県に宿泊する場合はスーツで行くつもりでしたが、原鶴温泉に宿泊することにしたため、レンタカーで滝めぐりをすることにしました。全国旅行支援事業が始まっており、混雑が予想されたため、往きの新幹線の指定席も確保しました。旅行の手配が完了したのは旅行の２週間前のことでした。

１１月５日（土）　姫路９時５２分発九州新幹線さくら５４９号で久留米へ。レンタカーにて近隣の滝めぐり。原鶴温泉延命館泊。
１１月６日（日）　午前お手軽滝めぐり。昼過ぎにレンタカー返却。久留米から博多へ移動（新幹線または在来線）。午後業務（妻は女子会）。夜、博多から新幹線で帰姫。

この日は午後３時までに福岡市内のとあるホテルに到着する必要があります。原鶴温泉に宿泊することになったため、比較的近隣にお手軽滝があるので滝めぐりをすることにしましたが、６日は仕事があるのでスーツ姿で行動しなければなりません。そのためお手軽滝の中でも超お手軽な「天瀬三瀑」に行くことにしました。「天瀬三瀑」とは天ヶ瀬温泉周辺にある、慈音の滝、桜滝、観音の滝の三滝のことで、いずれも国道から見えたり、遊歩道が整備されていたりとスーツ姿・革靴での滝めぐりでも何の問題もありません。このうち桜滝は初めての訪問になります。

桜滝滝見難易度：２、慈恩の滝滝見難易度：０、観音の滝滝見難易度：０
参考　滝見難易度０：道路から見える、１：片道徒歩５分以内、２：片道徒歩１５分以内、３：片道徒歩３０分以内、４：片道徒歩１時間以内、５：片道徒歩２時間以内、６：片道徒歩２時間以上もしくは２時間以内でも特別な装備が必要な場合など。私の旅行記ではほとんど出現することはないと思われる。

エリア 天ヶ瀬温泉(大分)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

桜滝へのアプローチは、ＪＲ天ヶ瀬駅近くの駐車場（無料）を利用することになります。２０１０年に国道２１０号線を通った際には存在に気付かなかった滝で、帰宅後に存在を知りました。

桜滝まで２００メートルとありますが、実際にはもっと遠かったです。普通に歩いて５分以上かかりました。

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駐車場から３分ほどで桜滝ふれあい広場です。駐車場近くにあった「桜滝まで２００メートル」は、おそらくこの広場までの距離だと思います。実際の桜滝までは駐車場からの距離と同じくらいあります。

桜滝ふれあい広場の真っ赤に色づいたハナミズキ。ここまでも、ここから滝までもきちんと舗装された遊歩道。これがスーツ姿でも滝めぐりができる所以です。

綺麗な蝶を見かけました。

桜滝の名の由来。なるほど。

桜滝到着。落差２５メートル、幅１５メートルの見事な滝です。スーツ姿で行ける滝はすなわち観光滝ですが、駅から歩いて行ける滝となると珍しいでしょう。２０１９年４月９日に放送された『マツコの知らない世界 ２時間ＳＰ』で、「楽して行ける秘境の滝」ランキング第１位として紹介されました。

桜滝 自然・景勝地

柱状節理の断崖を落ちる九州に多いタイプの滝です。

桜滝 自然・景勝地

この飛沫が桜の花のようだから「桜滝」。昔の人は想像力豊かです。

桜滝 自然・景勝地

滝壺は大きいです。

桜滝 自然・景勝地

水は残念ながらそれほど綺麗とは言い難いですが、この上流にも人の生活があるのです。桜滝は筑後川水系合楽川に懸かる滝で、このすぐ下流で玖珠川に合流します。

桜滝 自然・景勝地

桜滝の駐車場は玖珠川のすぐそばにあります。駐車場に戻って、玖珠川まで行ってみました。一部鮮やかに黄葉していますが、見頃はまだ先のようです。

桜滝から国道２１０号線で５キロ強、約１０分ほど東へ進むと慈恩の滝があります。２０１０年に一度来たことがあり再訪となります。国道２１０号線を走っているといやでも目に入り、大きな駐車場もあったで、当時いくらボーッとしていても見逃すはずはありませんでした。その当時と異なるところは、「道の駅慈恩の滝くす」ができたことです。「道の駅慈恩の滝くす」は２０１６年７月２３日にオープンしました。少し早めの昼食をとろうと思っていたのですが、この道の駅にはレストランはありませんでした。滝のすぐそばにお蕎麦屋さんがありましたが、大行列で断念しました。

道の駅慈恩の滝くす 道の駅

慈恩の滝は玖珠町と日田市の境に位置しています。道の駅は玖珠町側です。水量豊富で大きな滝壺を有する滝ですが、２０１０年に来た時はもっと水量が多かったです。

慈恩の滝(大分県日田市) 自然・景勝地

慈恩の滝は裏見ができる滝のはずですが、通行禁止になっていました。一時的なものなのか、災害等で危険が生じており、その危険がなくなるまで通行禁止なのかは不明です。２０１０年には裏見をしており、興味のある方はその時の旅行記をご覧ください。

https://4travel.jp/travelogue/11685064

慈恩の滝(大分県日田市) 自然・景勝地

慈恩の滝は上段の落差２０メートル、下段の落差１０メートルの二段滝です。観光バスが到着し、中国人団体客がやってきました。滝前を占拠し、収拾がつかなくなってきたのを機に退散しました。

慈恩の滝(大分県日田市) 自然・景勝地

２０１０年に慈恩の滝から久留米に向かう途中、観音の滝を走行中チラ見しました。周辺に駐車場がなかったので泣く泣くやり過ごしました。今回は桜滝に向かう途中で、観音の滝の場所と付近の駐車可能なスペースを確認していました。観音の滝から２００メートルほど東に路肩の広くなったスペースがそれで、そこに車を停め、観音の滝まで歩きました。観音の滝の前には、この標識とバス停（丸山）がありました。バスは１日１本のみの運行ですので、結果論ですがバス停のところに停めても問題はありませんでした。

観音の滝 自然・景勝地

滝の手前にあった「新道紀念碑」。

観音の滝 自然・景勝地

観音の滝の石碑。

観音の滝 自然・景勝地

観音の滝は落差２０メートルで、慈恩の滝や桜滝と比べて規模も小さく水量も多くありません。知名度の点からも天瀬三瀑の中でもっとも地味な滝でしょう。しかし、三者三様でいずれも個性のある滝です。天瀬三瀑に楓葉（かえで）の滝、山伏（やんぶし）の滝、夕日の滝を加えて、天瀬六瀑と呼ばれていますが、スーツ姿ではやや無理があり今回はパス。次回の宿題です。

観音の滝 自然・景勝地

滝の岩肌が、観音菩薩のように見えることから観音の滝と呼ばれるそうですが、私は修行が足りないようです。

観音の滝 自然・景勝地

観音の滝が懸かる支流が、玖珠川に合流する地点あたりから見る玖珠川の下流方向の風景。久大本線の鉄橋が見えていますが、「ゆふいんの森」が走行していると絵になるのになぁ

同じく上流方向の風景。こちらにも鉄橋が見えています。

この後大分自動車道経由で久留米へ戻り、久留米１４時１１分発の九州新幹線つばめ３１８号で博多へ。福岡で業務をこなし、博多２０時６分発のさくら５７２号で帰りました。