神戸での夕食は鉄板焼きでも炭火焼きでもない「神戸炉釜工房」の炉釜焼き神戸牛

2022/09/29 - 2022/10/01

阪急交通社の「姫路城と竹田城跡　鳥取砂丘・倉敷美観地区・出石城下町　西日本ぐるりいいとこどり３日間」というツアーに一人参加しました。

２日目、神戸泊でのフリー夕食は神戸牛しか思い浮かびません。
鉄板焼きや、焼き方を訊かれて提供される炭火焼きステーキと違い、1,000℃という高温の炉釜で火入れをするという「神戸炉釜工房」の珍しい調理法に ”これだ！” とそそられて、このお店の定休日を外してツアーに参加しました。

　【２日目　9/30（金）】
　05：00　ホテル発 徒歩
　05：40～06：45　鳥取城跡自主散策
　07：15　ホテルにて朝食
　08：30　ホテル発
　09：25～09：45　余部鉄橋空の駅
　10：50～12：50　出石城下町散策（120分）
　11：25　正角田中屋にて名物：皿そば
　13：40～15：55　竹田城跡見学（120分）
　17：00　赤松PAにて休憩
　18：00　ホテル着
★20：00　神戸炉釜工房にてフリー夕食
　22：00　ホテルクラウンパレス神戸泊

エリア 神戸(兵庫)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス JALグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

18：00　「ホテルクラウンパレス神戸」着。
予定よりも１時間半早く到着出来ました。
部屋で持参のビールでアペリティフした後、

ホテルクラウンパレス神戸 宿・ホテル

地下通路を通ってＪＲ「神戸駅」に向かいます。
エスカレーターは右立ち左空けで、ここは関西圏なんだな～と実感。

ホームの向こうに見える「ホテルクラウンパレス神戸」は駅からすぐの所に在りアクセスは抜群

神戸駅 (兵庫県) 駅

２分の乗車で一駅隣の「元町駅」東口に降り立ちます

元町駅 駅

「神戸炉釜工房」はまさに隠れ家的なお店。
駅から徒歩１分なのですが、ちょっと路地に入った所に在り少し迷いました。
でも、スマホのナビちゃんが案内してくれて無事到着。
本当に今の時代、文明の利器の恩恵は凄いものだと思います。

完全予約制のお店なので別に分かりやすくなくてもいいんですね。

でも、このサッシのエントランスって、想像していたお店のイメージとはナンカ違うよ～　(u_u)
最初、裏口かと思ってしまいました。

「KOBE BEEF 神戸炉釜工房」

神戸に宿泊ならやっぱり夕食は神戸牛でしょう！という訳で、色々ほかのお店も検討してここに決めました。
最初、このツアーは５月末に予約を入れたのですが、その日程ではこのお店が定休日だったのでキャンセルして今日になったという経緯もあります。

20：00が予約時間なのですが、
19：30に着いてしまいました。
ドアを開いてその旨を告げると、「中でお待ちください」とのこと。

お店はこじんまりとカウンター10席だけで、一番奥の席が確保されていました。
シェフの手捌きも目近に見られる炉釜前の特等席です。

この写真は最後の客となった退店時に撮影したもので、入店時は満席でした。

お料理の開始時間は定刻どおり
20：00～という成り行きです。
この時間がラストオーダーで「ツアーで行くのでもしかしたら少し遅れるかもしれません」と予め伝えておきましたが、逆に早まってしまいました。

一番搾り生（税込850円）をオーダーして待っていました。
ドリンクはいつもは頼まないのですが、時間つなぎでお願いしました。
お通しは無しでしたね。

目の前はこのお店の立役者：特注の「炉釜」。
右端の握り棒で釜の扉の開閉を行います。
「紀州備長炭使用店」の木板の表示が脇を飾ります。

神戸炉釜工房 グルメ・レストラン

夜のコースは税込み
霜降り赤身　　　 100g 7,800円～
シャトーブリアン 150g 24,000円まで。　
選ぶ部位とグラム数で値段が異なります
それ以外の副菜や食事はみんな同じです。

①一口炙り寿司
②前菜
③サラダ
④季節のスープ
⑤メインディッシュ
⑥土鍋で炊いた白ごはん
　お吸い物
　香の物
⑦デザート

最初に本日使うお肉を見せてくれます。
綺麗！
２名以上の場合、異なる部位を注文して取り分けて食べ比べもできるのですが、いつもの如くお一人様の悲しさ・・
サーロイン単品100ｇのコース（税込8,800円）でお願いしました。

焼く前のお肉を常温に戻して部位毎に最適な火入れをするため、前日までの完全予約制です。

神戸牛だからもっとサシが入っているお肉なのかと思ったら、炉釜焼きに合わせて敢えて赤身の勝った肉を選んでいるそうです。

証明書も見せてくれます。
生産者に拘り一頭買いして熟成するんだそうです。

①一品目は「一口炙り寿司」
ガスバーナーで軽く焙って最後の仕上げをしてくれます。
これはスタッフの仕事。

神戸牛のロース肉の肉寿司です。
上には芽ねぎと雲丹が乗っています。
一口で頬張りましたが口の中でとろけます。
飲み込みたくないよ～

厚手のお皿は美濃焼。
何焼きか訊いてもスタッフは答えられませんでしたが、シェフは優しくフォローするように答えてくれました。

②前菜はバケットと一緒にどうぞ・・

正直、HPの前菜盛り合せと品数・ビジュアルがかなり違うので、ちょっと意外な感じが拭えません　(-"-

粗塩の上に食用菊とエディブルフラワーが散らされ、そこに

神戸牛の一口シチューが乗っています。
デミグラスソースが美味しい。

黄人参のマリネを土台に牛肉と豚肉のパテ ド カンパーニュ。
ピスタチオと白ワイン漬けの粒マスタードが添えられています。

③神戸市西区で採れた野菜のサラダはキウイとバルサミコ酢のドレッシング

パルメザンチーズがたっぷりと掛かっていました。
甘味のあるキウイのソースがよくマッチしています。

野菜の中からキハダマグロも顔を出します

④季節のスープ
南淡路産の玉ねぎをベースにした、南瓜ととうもろこしのポタージュ。
生クリームと牛乳がコクを出しています。
調味料は殆ど使わず野菜の甘味だけで直球勝負。

⑥一組毎に土鍋で炊いた白御飯
最初にご飯を出すタイミングを訊かれます。
メインのお肉と一緒か？
それとも、お肉の後にか？と。
お酒を飲む、飲まないによって提供のタイミングが分かれるんでしょうね。
基本的に夜はお肉の後なんだそうですが、
私は「一緒で」とお願いしました。
一人客でも手間は同じなのに私のためだけに炊いてくれた御飯です。

結果、このように頂きました

⑤メインディッシュはサーロインの100ｇ。
鉄板焼きとも炭火焼きとも違う初めての食感。
特注の炉釜で、紀州備長炭を使い1000℃に達する火力で全方位から一気に炙ります。
そうすることで、表面はパリッと、中はじっくり蒸らされて旨味を閉じ込め、やわらかく仕上げます。
このお店の真骨頂はまさにこの火入れにあります。

お肉は提供30分前くらいから焼きが始まります。
1,000℃の炉釜に入れて焼いては取り出して、外気700℃で蒸らし、肉の旨味を循環させる・・を数回繰り返しています。
一人分でも二人分でも手間は同じなのに、シェフ、お手数をお掛けします。

繊細な匙加減が必要なので、完全予約制だし、30分早く行ってしまっても予約時間までスタートしないのも理解できます。
100ｇって少ないようですが、もっと食べたいと思うこのくらいが丁度いい量です。

アンデス山脈の岩塩と山葵味噌が添えられていましたが、お肉にもほんのりと下味が付いているので何も付けないのが一番美味しかった

付け合せは、さつま芋の上にインゲンと赤パプリカと紅蓼

御飯は但馬産の美味しい蛇紋岩コシヒカリ。
お漬物が余ってしまったのでお代わりしました。

枕崎産鰹節で出汁を取ったお吸い物。
平茸と椎茸が泳いでいました。

香の物は
・セロリの浅漬け
・長芋の山葵漬け
・牛肉の生姜しぐれ煮

⑦デザートは
岡山県産ジャージー牛乳のパンナコッタ＆シャインマスカット

一番最後の客だったので食べ終わった頃にはみんな帰ってしまいました。
おかげでシェフと少しだけ色々お話ができました。
ＨＰで見るシェフは5～6年前の写真だそうで、なんか若いオニイサンという感じですが、実際にお会いしてみると落ち着いた風格の中年のオジサマでした。
アルバイト？の男女2人のスタッフへの当たりもソフト。

お会計は
コース税込み　　　8,800円
一番搾り生　　　　　850円
　合計　　　　　　9,650円
神戸牛のコースでこの値段はコスパもとても良いと思います。

カードも使えますが敢えて新券の現金10,650円でお支払いしました。
お釣りの1,000円はちゃんと新券で返って来るお店なのが判明。

また、客が帰る時は店外まで出てシェフと男性スタッフの2人で見送ってくれます。
駅への曲がり角を曲がるまで見送ってくれました。
京都の老舗のお料理屋さんのような対応です。

明日は姫路城なんだから姫路のホテルに泊まりたかったな・・と若干思ったのですが、神戸で憧れの美味しい神戸牛に出会えて満足・満腹のディナーでした。
このあと「元町駅」から電車に乗って

元町駅 駅

「ホテルクラウンパレス神戸」に戻ります

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