2021/11/21 - 2021/11/23
2559位(同エリア3284件中)
tonaさん
陽明門
知らなかったけど、平成の大修理(2017年3月に終了)で、鮮やかに生まれ変わったんだそうで
ど~りで想像の象も、三猿も、色鮮やかだったね
そしてそして、東照宮と言えば、の陽明門!
いざっ
~日光東照宮~
駿府城にて没した徳川家康は遺言に基づき久能山に神葬(1616年)、翌年、「東照大権現」として日光に祀られた
1634年、三代家光により造替着工(寛永の大造替)、2年後完成。現在の社殿群はこのときのもの
社殿はおびただしい数の彫刻で装飾され、その総数5173体
日光の社寺として世界遺産に登録
- 旅行の満足度
- 5.0
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-
伝説の動物、蜃が気を吐く
その先、まさに蜃気楼のごとく浮かび上がる国宝・陽明門!東照宮陽明門 寺・神社・教会
-
彫刻群、鈴なりっ
その下では黒・金の塗り鮮やかに斗栱も鈴なりっ -
怒涛の鈴なりに、視点が定まらず、まるで蠢いているような迫力
金色の音が聞こえてきそう
シャンシャン
シャンシャン -
まずは上から
銅瓦葺き屋根の中央には鬼瓦
金色だ~!
この門の先は聖域。乗り出して睨みを利かせている -
風鐸(屋根の四隅の垂木)
くわえているのは、鳳凰!しかも頭部のみ -
真ん中に戻ろう
勅額には鮮やかな青をバックに「東照大権現」(家康の神号)の文字
神になったんだね -
勅額を掲げるように両サイドに座するのは、霊獣・麒麟
東照宮の麒麟は、「体系は鹿に似て、頭部に一角、蹄は2つに割れ、襟足の体毛はカール、体に風車紋。顔は龍に似ているけど、2本の牙、上唇の先端に鼻孔」、だそう
鐘楼の麒麟は上半身だけで見分けが難しかったけど、ここでは黄金の蹄がはっきり見える。襟足、カールしてる~ -
鳳凰と牡丹が描かれた丸桁(勅額下)
鳳凰の特徴は「頭部に3~4重の冠羽、目の下に肉誰、尾羽は帯状で長く全体に波打ち縁は鋸葉状で先に行くほど細くなっている」
肉眼ではほぼ無理だけど、ズームでなんとか・・・
おぉ~、特徴通り。造形、色彩の妖艶なこと!
冠羽が赤・青・赤・青と交互になっていてかわいいっ! -
丸桁の下、上下2列に霊獣がひしめく
-
龍だらけ・・・と思いきや、上段は「龍」で、下段は「息」
-
色といい、形といい、見分けがむずい・・・
-
龍(上段)の特徴は、一般的に「角は鹿、頭は駝、目は鬼(または兎)、項は蛇、腹は蜃、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎、耳は牛」
見上げる目線だと角は確認が難しい -
一方の息(下段)
な、なんと『宝暦結構書』(1753年、東照宮の宝暦の修理竣功後の社殿の様態を記した書)にのみ登場する生き物で、正体も、読み方すら謎!
つまり、東照宮から生まれたニューフェイス?!
インド神話に出てくる怪魚マカラの変形という説も
龍に似つつもその特徴は、「1角で、それが頭頂部から前へ湾曲。2本の牙、襟足にカールした体毛、上唇の先端に鼻孔」
1角・・・龍の顎の下で見ずらいけど、ある!ちょんまげみたいに前にへたっとした角!
牙・・・あるある!割と奥から天ににょっきりと!
襟足・・・かわいくカールしてる~!
上唇に鼻孔・・・鼻の穴、開いてる!上向き気味にかわいく2つ開いてる~~~
よく考えるとかなり特殊な気がするけど、そこは霊獣
宝暦のニューフェイス(勝手に・・・)らしく、元気ハツラツ! -
イチオシ
隅の龍は、上半絵は身がしっかり見える
爪の数は国によって違う(中国3本、韓国4本)そうで、日本は3本爪。かなり攻撃力のありそうな爪をもたげウズウズしている
一際大きく開けた口から、ご機嫌に咆哮している
それにつられて(?)、下段の息もご機嫌に猛っている -
龍も息も、目が飛び出さんばかり、涎を垂らさんばかりにノリノリに咆哮している
龍は西洋ではドラゴン
一方は瑞兆として現れる霊獣、一方は悪の象徴として聖人に退治される
けど、龍もドラゴン(教会のガーゴイル)も高みから下界を気持ちよさそうに見渡している -
息の下には色鮮やかに輝く鳳凰
いつもは優雅な鳳凰も、ここでは目、口をクワッと開け、猛々しい
その下、門の中央に一段と大きく身を這わせるのは「目抜きの龍」
白色の胡粉が眩しい。目、歯、口髭、爪が金色にギラリと光る -
その左右に座するのは、龍馬
こちらも白く胡粉で輝いている
特徴は文字通り、「顔は龍、体は馬に似ている。角は2本、蹄は馬同じ先の割れていない単蹄」 -
龍、息、龍馬の三重唱
-
隅にも龍馬
脇の辺りから火炎がたなびく
これは翼の名残りなのかもしれない、らしい -
イチオシ
柱を挟んで、阿吽な龍馬
角は龍、息が一層密集していて、すごいことになっている -
どこまでも続く龍&息の下、
斗栱の頂点に、唐獅子 -
イチオシ
黄金に輝く阿吽の唐獅子
振袖のように牡丹が美しく咲いている -
圧巻
-
下層の頭貫には白く輝く唐獅子が阿吽で構えている
側面にも獅子が駆ける -
門を支える柱にも、グリ紋(地紋)に混じって獅子や鳳凰の姿が
-
随身像(脇の間)
警護と威儀を兼ねて随従した、というディーカード的な官人だそうで、ここでは守護神として座している -
金金な衣装をまとった随身の足元を見ると・・
虎!
まさかのところでご対面。ちょっとかわいいし
けど、虎って家康の干支、だよね・・・五重塔では正面飾ってたのに。お尻に敷いちゃってる。守られてる、的な? -
イチオシ
背後の欄間に舞う鳥
冠羽のないつるっとした頭、帯状に波打つ尾羽、鸞かな
ジュディ・オングの「魅せられて」的な、華麗な色彩を披露する様に横っ飛び。平面彫刻だけに描き方は限られるけど、いいね~
背景では唐松と長春(薔薇)が咲き乱れる -
袖塀(陽明門と回廊の間の低い塀)
銅羽目には胡粉塗りで白く輝く唐獅子 -
登り龍(門の天井画)
平面とは思えないしなやかな躍動感!
描いた(元絵)のは狩野探幽 -
門を潜り抜けると、随神像がいた脇の間には狛犬
こちらは吽形。青い鬣だ~ -
こっちは阿形
青銅色の鬣
向かい合っている -
背後の欄間には、鶴
唐松と渦巻く波 -
魔除けの逆柱
柱のうち1本だけ、逆さま(グリ紋が逆向き)になっているのが、これ
ミスったわけじゃなくて、「完成と同時に崩壊が始まる」という考えから、故意に不完全にしてあるんだそう
いつまでも未完成か~、かっこいい -
袖塀
正面の真っ白な唐獅子たちとは対照的に、門内の銅羽目には色鮮やかな姿で元気に跳ねている -
その上空をこれまた色鮮やかな鳥
金色の冠羽、赤い胸、緑の背、放射状に開いた剣状の長い尾羽、錦鶏(オス)だね
錦鶏は、鳳凰などの霊獣ではなく、実在するキジ科の鳥
賢そうな目、ぐっともたげた頭、身をねじって足が横に伸びているのがたまらない
キャンバスが窮屈であればあるほど、逆に表現の自由度があがる
中世西洋のロマネスクにも通じる世界だね -
隅から隅まで、創造と想像が詰まりに詰まった門
いや~、すごいっ
い~~~仕事してます!
次は神輿舎、唐門へ
https://4travel.jp/travelogue/11781425
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