2021/11/21 - 2021/11/23
2948位(同エリア3281件中)
tonaさん
日光東照宮
狛犬&木鼻にはまってから、もう一度行きたいと思いつつ、人の多さに躊躇していた日光
今、じゃない?
行ってみよう!
~日光東照宮~
駿府城にて没した徳川家康は遺言に基づき久能山に神葬(1616年)、翌年、「東照大権現」として日光に祀られた
1634年、三代家光により造替着工(寛永の大造替)、2年後完成。現在の社殿群はこのときのもの
社殿はおびただしい数の彫刻で装飾され、その総数5173体
日光の社寺として世界遺産に登録
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 徒歩
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三神庫(上神庫・中神庫・下神庫の総称)
表門をくぐり抜けると、三神庫
春秋渡御祭で使われる馬具や装束類が収められている日光東照宮 寺・神社・教会
-
上神庫
三神庫の中で、最も重要な御神宝を収められているのがここ -
豪華な金色に輝く装飾(破風、妻)
妻には、向かい合う2頭の象
下絵を描いたのは、狩野派の巨匠・狩野探幽(江戸初期、1600年代に活躍)。なんと、実物を見たことがなかったから想像で!
「まずくないですか?」「探幽ちゃんだから大丈夫っしょ」的な?
象は神使でもあるし、あちこちに獏やら麒麟やら息やらが闊歩してるわけだし、ノープロブレムなんだろうね -
では探幽の頭の中を見ていこう
「長い鼻」「大きな耳」「牙」はわりと正解に近い
けど、全身を覆う体毛、でっぷりしたお腹、何より玉つなぎに盛り上がった眉、横に伸びる三日月目と耳リング(?)と探幽ファンタジ満載
ピカソの絵のように向こう側の目まで見えて、一層不思議感が増す -
一方、こっちはつるっつるボディー
けど耳リング&一段と目がキュビズムしてる~。よく見ると、尻尾が三叉に!
神の領域はどこの世界も未知で、厳格そうでいてどこまでも曖昧
そんな曖昧さを甘受し、楽し気に跳ねる二頭の神の使い -
イチオシ
象に見惚れて気付かなかったけど、柱の上では龍が鳴き、柱台には唐獅子が睨みを効かせる
不思議さといい、賑やかさといい、ロマネスク(中世西洋建築)のレリーフを思わせる大好きな世界! -
さらに象の背後にも象パオーン!
付け柱から半身を覗かせ、妖しげに笑んでいる
この象、見覚えが・・・、表門の木鼻にそっくりだ -
神厩舎
ご神馬をつなぐ厩で、唯一の素木造り
一段と人が集まっている日光東照宮 神厩舎 名所・史跡
-
猿の彫刻
昔から猿は馬の守り神とされ、厩にはよく猿の像や彫刻が見られる
ここにも長押(なげし)上にぐるりと8面に渡って彫刻が施されている
正面向かって左から
「子猿の将来を案ずる母猿」、見ざる・言わざる・聞かざるの「三猿」、「独り立ち」と、猿の一生を描き、人として歩むべき道を説いている -
猿界のスーパースター「三猿」
色鮮やかっ!
平成の大修理(2013年から約4年間)で、40年ぶりに塗り直し修理がなされたんだそう
耳、口、目をふさいでる~。かわいいっ
手が黒いんだね -
ちょっと成長した若猿が志を抱いて天を仰ぐ「青雲の志」
挫折し、友に励まされる「友情と挫折」 -
「友情と挫折」
天を仰ぐ姿や、頭をうなだれる描写が、彫刻なのに平面的でかわいい -
さらに大人になり、「恋愛」「結婚」「妊娠」と続き、1枚目に戻る
回る~回るよ、時代は回る~♪だね -
妻の部分にはきれいなお花のレリーフ
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鉄灯籠(御水舎の手前)
中台、基礎部分に獅子、龍が楽し気に舞う -
わらび手(笠の突端)に、もれなく何かがのけぞってる
-
獏が牙を剥いてる?龍が水を吹いてる?
違うっ!
寛永寺(根元中堂前、上野)にもいて、ず~っと龍だと思っていたけど、今回日光旅であれこれ調べていたら、どうやら違うらしい
龍とよく似た姿で、気を吐いて楼閣(=蜃気楼)を出現させる霊獣
その名は、蜃(しん)!
かっこ良過ぎ
姿は龍と大蛤の2説。蛤も気になる -
イチオシ
気を吐いた先に、陽明門が揺らめく
-
唐銅鳥居(第二鳥居)の奥、御水舎、輪蔵、鼓楼が並ぶ
-
御水舎(1636年)
不思議な感じ・・・と思ったら、なんと柱が花崗岩!
しかも四隅に3本ずつ
水による腐食を考えてのことらしい。さらに独立した御水舎を建てたのは、これが初なんだとか。二度ビックリ
しかも石なのにしっかり金具飾りが施されてて、三度ビックリ
次々と現れる霊獣だけでも大興奮なのに、わくわくが止まらな~い -
イチオシ
蟇股
青い波間にいるのは、鯉!
水回りだけに
ここに鯉を彫るって、誰のアイデアでどの段階で決めるんだろう
神聖なエリアだけど、ロマネスク(中世西洋建築)のレリーフみたいに、わりと自由なのかな~ -
唐破風
石柱にどかっとド装飾の屋根。和洋折衷っていうか、合体!的な -
水を司る霊獣、飛竜(唐破風の妻部分)
猛々しい翼が生えて、体はよく彫られている龍に比べるとかなり短い
ダ・ヴィンチのように、見た目の美しさより、実際に飛べるかを重視、的な?
左右、阿吽になっていて、こっちは吽形 -
こっちはクワッと口を開けた阿形
どちらも激しく渦巻く波の上を羽ばたいている -
陽明門は蜃気楼じゃなく、もうすぐそこに・・・
けどまだまだ見所が -
廻転灯籠
1643年、オランダからの奉納品 -
別名、逆紋の廻り灯籠
葵の御紋が逆さまなので、こう呼ばれるんだそう
って、正解はどんなだったっけ?ああ、天地逆な感じか~
単に間違えたんだろうけど、それをそのまま飾る~?って謎も残る -
謎も楽しいけど、目は燈籠を囲む覆屋の四隅に釘付け
何かいる
小さな耳、渦巻く体毛、牙・・・。獏だ~~~! -
ペコリ
-
イチオシ
さっき見た蜃とは逆に、だいぶうなだれている
火除けの鯱でもない、雨樋のガーゴイルでもない、珍しい角度
目が金色なのが妙にリアルで目を離せなくなる -
蓮灯籠
1640年、オランダからの奉納品
燭台だから、室内用だと思うけど外にポツンと置いてある
まあ、全部にロウソク立てたら火事が心配か~
台座がイルカっぽくてかわいいけど、風なデザインかな -
飛び越えの獅子
飛び越えて今まさに着地!
と見せかけてしっかり石柵を支える二刀流
次は回廊、そして陽明門
https://4travel.jp/travelogue/11765102
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