![TV・CMを見た時、あれは一体何処だろうと疑問に思ったのだが、ボロブドゥール遺跡はジョグジャカルタから42km北の椰子の樹海が広がるケドウ盆地にあった。<br /><br /> ボロブドール寺院は8~9世紀頃シャイレンドラ王朝によって約50年の歳月を掛け建立されたが、その後王朝は崩壊しジャングルの中で火山灰に埋もれて千年の眠りにつき、人々に忘れ去られていた。それを1814年イギリス人のラッフルズが発見し、その後ユネスコ主導で修復工事がされて1991年世界文化遺産に登録された。<br /><br /> 10年以上にもなるが、朝焼けに立ち並ぶストゥーパが登場するたけしのポカリスエットのCMを見て、「一体、この風景は何処だろう?」と不思議と心に強く響いたのだが、それがボロブドール寺院だった。<br /><br /> 今回のインドネシアの旅は、そのボロブドール遺跡を自分の目で確かめることだ。<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/77/26/650x_11772605.jpg?updated_at=1667460268)
2018/12/08 - 2018/12/08
105位(同エリア438件中)
kiyoさん
TV・CMを見た時、あれは一体何処だろうと疑問に思ったのだが、ボロブドゥール遺跡はジョグジャカルタから42km北の椰子の樹海が広がるケドウ盆地にあった。
ボロブドール寺院は8~9世紀頃シャイレンドラ王朝によって約50年の歳月を掛け建立されたが、その後王朝は崩壊しジャングルの中で火山灰に埋もれて千年の眠りにつき、人々に忘れ去られていた。それを1814年イギリス人のラッフルズが発見し、その後ユネスコ主導で修復工事がされて1991年世界文化遺産に登録された。
10年以上にもなるが、朝焼けに立ち並ぶストゥーパが登場するたけしのポカリスエットのCMを見て、「一体、この風景は何処だろう?」と不思議と心に強く響いたのだが、それがボロブドール寺院だった。
今回のインドネシアの旅は、そのボロブドール遺跡を自分の目で確かめることだ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ANAセールス
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ボロブドール遺跡へ行く前に、ジャワ建築の粋を集めて1756年に造られた王宮クラトンを訪ねました。
クラトン (王宮) 城・宮殿
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王宮は広々としていて、ヨーロッパの宮殿とは違って簡素な感じ。熱帯ならではの印象を受けます。
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この看板は、”車両進入禁止”と直感しましたが、インドネシアの表現は英語とちょっと違うような気がします。
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ヨーロッパなどの王宮とは全く違った雰囲気で、日本の民家みたいな建物も多い。
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王宮の中は、熱帯の暑さを凌ぐためでもあるのか、テラスが広がるような平屋建ての建物ばかりで、ちょっと王様が住んでいるとは思えない。しかし、この国や地域ではこれが王様が暮らす宮殿で、庶民はさらに簡素な住まいなのです。
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王宮という重厚な建物ではなく、公園の休憩所みたいなところもあります。
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これもちょっとした、散歩の途中の休憩所みたいで、儀式をするという雰囲気ではない。
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ゲートのような門構えになっていますが、兎に角簡単な造り
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王宮の中は、テーマパークのようでもあり、クラトンというには質素な平屋の建物ばかりでした
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守り神のお面カーラ。
この神様の顔は、あちこちに見られたので、クラトンの魔除けのシンボルかと思います。 -
人形劇の影絵シアター
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この人形劇は、影絵として上映されます
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スクリーンの後ろには楽団のように、演奏者が勢揃い
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影絵として観客には見せられるのですが、人形そのものも凝った色合いが付けられています
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人形劇お語り部と楽器の奏者たち
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シアター内部全景。スクリーンの前が観客席になっている
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ここでは毎日伝統芸能が上演されており、人形劇の影絵と音楽演奏を観賞。
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語り部はマイクを通して物語を進行していきますが、なかなかの迫力です!
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ドノプラトポ門
守門神ドヴァーラパーラ像が左側にありますが、本来は右にもおいてあるらしい。この中が王宮の中心部で、大奥のようなところ -
ドノプラトポ門から入ると、壁には守り神のお面
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シバ神の息子、ガネーシャ像
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王宮内部に展示されいる、スルタンが使っていたという椅子
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歴代のスルタンが使用していたという輿も展示してありました
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謁見の間。
ステンドグラスや天井から下がるランプなど、ここが最も王宮らしい感じです。 -
王宮・謁見の間は龍と紋章の手摺り装飾がジャワの王朝らしさを表現していました。
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王宮から出てきたところです。バス停があって、何でだろうと思ってしまいましたが、乗り合いバスはこの高さから乗車する仕組みです。
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インドネシアのバス。
乗車口は高い位置にあるので、プラットホームが必要。
(ジャカルタで撮影) -
ジョグジャカルタのメインストリート。
日本と同じ、左側通行 -
ジョグジャカルタの大通りではたくさんのバイクにまみれて馬車も走っていた
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乗客は向かい合う席になっていて、普通に乗り合いタクシーのようなもので料金も交渉次第。
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通りはバイクと車がひしめき合っていて、事故も起こりそうな危険を感じました。
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心は早くボロブドゥール寺院へ行きたいのですが、ガイドさんがどうしてもジャコウネコを見て欲しい、と言います。
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ジャコウネコは、猫と比べるとちょっと細い感じ。しかし、寝ていて起きてきません。
コピ・ルアクという珈琲を作り出すために、珈琲の実を食べさせるのだそうです。 -
コピ・ルアクの豆が、たくさん乾燥してしょうけに入れて並べられていました。
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コピ・ルアクをひく、コーヒーミル
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ジャコウネコがコーヒーの実を食べて、体内で発酵し、便と一緒に出したものを直ぐに洗浄して、乾燥させます。
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コピ・ルアクを一杯、いただきました。
そんなに味と香りがちがうのかなあ、と私には違いがわかりません。 -
お土産などもたくさん並ぶ、蔵の中みたいなところでしたが、コピ・ルアクを知る社会勉強といったところでした。
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さあ、いよいよジョグジャカルタの市街地を抜けて、ボロブドゥールへ向かいます。
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遺跡の見学前にジャングルの丘にある宮殿のようなレストランでランチを食べました。
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しかし、その前に昼食のレストランに立ち寄ります。
これが、宮殿のようなレストランで、丘の上にたち、遠くにボロブドゥール寺院が見えるのだそうです。 -
そこからは遠くの山の手前、ジャングルの中央に、ボロブドゥール遺跡が小さく見えていました。
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たった一人で、ここで昼食です。ガイドさんは、飲物の注文をすると姿を消します。
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ジャングルの中のためか、エアコンはありません。オープン・エアのテーブルで、キンキンに冷えたビール、最高でした。
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湿度が高く、気温も高いので、ちょっと不快感はありますが、日本ではないので十分かと。
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メニューは辛いエビチリのようで、汗をかきながら食べました
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見るからに辛そう!!
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食後のコーヒーが出て。。。
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デザートにはアイスクリーム。
ジャングルの中なので、日本で食べるのとは、ひと味違うような気がして感無量!! -
空は雲が広がっていて、今にも雨が落ちてきそう。
何せ、日本とは全く違った気候でした。 -
食事を終えて、宮殿のようなレストランを後にします
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これって、ちょっと贅沢な時間だったような気がします。ガイドツアーのルートなので、個人で来たらこんな演出は味わえなかったことでしょう。
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ボロブドゥール寺院は、ジャングルの平原にポコッと頭を出しています。日本の仏教寺院とは似ても似つかぬというか。。。
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ボロブドゥール遺跡に到着すると、雨が降り出しました。熱帯雨林気候なので、こんな天気なのか。
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入場券売り場
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外国人は、現地の人と比べると、高い別料金が設定されています。
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ガジュマルの木と記念撮影。
どこにでもあるようなスポットですが、旅にやって来た、という気にさせられます。 -
正面入口から見たボロブドール寺院
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寺院の見学の後は、この裏側にも階段があって、そこから降りていきます。正面側は緑が生い茂っている雰囲気で、ジャングルの中に聳え立つ姿が印象的
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ボロブドール遺跡は平面がシンメトリーな四角形で、中央部の円壇に円形の大ストゥーパがあってそれを取り囲むように釣り鐘型のストゥーパ72基が配置されている。
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世界遺産の認定表示板
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正面アプローチ。長い参道のようで、寺院の威厳を高めています
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寺院を取り囲むように、史跡公園となっていました
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史跡公園から一段高い丘の上に寺院は築かれたよう。階段でまず丘の上に登ります
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さらにその外周には432体の仏像が配置されていて保存状態も良く、他では見たことがない世界最大規模の仏教遺跡だった。
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ライオン像、のような気がします。
メキシコのチャックモール像のように、何かを置くのでは?と直感させられました。 -
階段手摺りも動物の像で装飾され、神聖な場所へ行く雰囲気がします。
日本では、龍とか獅子みたいなものでしょう。 -
いよいよ世界最大の仏教遺跡に上っていきます
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土の丘の上に石を積み重ねた構造で、内部空間はない。
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仏教寺院とはいうものの、日本や中国のものとは全く違った印象を受けます。石を積み上げた、大きな山みたい。そこにあるストゥーパ一つ一つが、一つの寺院を象徴しているようでもありました。
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精密な壁画が刻まれた回廊
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参道から正面階段を一登りしたところが平らな台地上になっていて、ここが基壇と言えます。この基壇の上に、ボロブドゥール寺院が建設されています。
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平面図は幾何学模様になっていて、第一回廊から第四回廊の壁には、仏陀が悟りを開くまでの生涯がジャワ様式のレリーフで描かれていた.
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精緻な壁画が刻まれた第一回廊
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その壁画の細かさは見ていると凄いな、と思うのですが、中々そのストーリーを理解するところまではいきません。
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それは精緻な壁画が刻まれた回廊で、1万人が登場する総延長5kmに及ぶレリーフの森だった。
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この門を抜けて上段へ上がると、ストゥーパが並ぶ円壇に出ます。
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第一円壇から見た、林立するストゥーパ
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このストゥーパ、一つ一つに仏像が納められています。
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第一円壇から、これまで歩いてきたジャングルの中の参道を振り返る。周辺は熱帯雨林のジャングル。
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椰子の樹林が広がるケドウ盆地。
昼食のレストランは、向こうの山裾辺りにある -
このストゥーパが並ぶ景色を見たくて、ここまでやって来ました!
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ストゥーパの釣り鐘のような屋根が無いものもありました。
内部に置かれている仏像が、あらわになっている。 -
仏像は周りのジャングルの先を見つめています。
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ストゥーパの中には仏像が安置されていて、切り窓から様子を覗き込むことができるが、中央部の大ストゥーパには窓がない。
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この広大な密林の中に忽然とストゥーパの並ぶ山が築かれた、それがボロブドゥール遺跡だったのです。
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ストゥーパはたくさんあって、整然と並んでいる。
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大ストゥーパと第3円壇ストゥーパ
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第1円壇ストゥーパと第2円壇ストゥーパ
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円壇でストゥーパを見ていると、心が癒やされるような境地に。
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異次元の別世界のようで、世界でここだけで味わえる空間と時間を堪能して、現実の世界へ下って行きます。
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ちょこちょこ見かけた、ライオン像
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その他、首が折られている仏像もあった。折れたのかもしれないが。
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しかし、これだけ巨大な遺跡がジャングルの中に眠っていた、というのは、どういうことなのだろうか。土に全体が埋もれていたのか、部分的に木が生い茂っていたのか、あるいは、人々が気にかけない存在だけだったのか。
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この寺院にある仏像は、ストゥーパの中にあるのも含めると、かなり多くの像が建立されていることになります。
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外周部では、ストゥーパに変わり屋根付きの洞窟から、ジャングルというか国を仏像が見張っている感じがします。
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このボロブドゥール寺院は、仏教で国を治めようとした王の、信念だったのかもしれません。
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裏側の基壇部まで下りて来ました。回りがジャングルなので、これだけの石造りの、いわゆる仏塔のような寺院は、周囲の雰囲気からしてもかなり異質です。
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窓のようにも見える、一つ一つの屋根の下には、仏像が納められていて、そのスケールと規模からして、何かメッセージを今の時代に伝えているよう感じました。
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寺院を少し離れてみると軍艦のようにも見えました。
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当時のシャイレンドラ王朝は、ボロブドールを仏教の大本山の聖地にしたかったのではと私は思った。
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そして、仏教を中心に国を治めていくはずだったが、王朝が崩壊したという歴史を歩んだのだろう。
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王朝のお陰で大乗仏教は母国インドを凌駕するほどの高度な芸術文化を花開かせた。
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下まで下りて来ると、頂上の円壇でストゥーパが並んでいた優しい雰囲気とは違って、何かを仏教が守っているような堅固さを感じます。
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この寺院は、人知の底知れなさと仏教文化の当時の成熟・発展を今の時代に伝えているように思えました。
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ライオン像
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寺院の裏側への下って行きます。
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裏側から見た大ストゥーパ。
正面参道から寺院へと登り、帰り道は裏側へ下って駐車場へ向かいました。 -
寺院から駐車場まで、結構な距離があるので馬車で帰ることもできます。
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電動のシャトルバスも利用可能
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出口では土産物店がたくさんあって、ここで記念の仏像を購入しました。
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ちょうどいい時間にガイドさんがドライバーを呼んでくれていて、移動などとても助かりました。時間も節約できて、充実したジョグジャカルタの旅となりました。
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