国境の島・対馬へ行ってみよう　（１.比田勝サイクリング）

2022/07/16 - 2022/07/18

海外旅行に行けなくなってから、ミニ海外に行こうと島旅が多くなりました。奄美大島、小笠原、宮古島　に続いて選んだのは対馬！　昨年から仕事の関係もあって対馬に興味を持ちはじめてました。
対馬は釜山から近いので、コロナ直前までは多くの韓国人観光客であふれていたそうです。コロナが落ち着いてきたので（計画時は・・・）もうすぐ韓国人観光客も戻ってきそうです。空いているうちに行きましょう。

表紙写真は豊砲台跡

エリア 対馬(長崎)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

国土地理院の地図です。ほんとに韓国の方が近い。
対馬へはどうやって行こう？　フォローしているオーヤシクタンさんの旅行記に、フェリーの欠航で急遽、飛行機で帰ったと言う話が載っていました。
仕事が忙しくなってくるころなので、帰れなかったら困るな、と往復飛行機で行くことにしました。
飛行機は福岡と長崎から対馬ヤマネコ空港に飛んでいるけれど、福岡からの方が安い。ANAの乗継便より羽田空港⇔福岡　ANA、福岡⇔対馬　ORC　と買う方が安いで、乗り継時間を考慮して別々に買ったけれど・・ちょっと誤算がありました。

6：40福岡行き
メジャーな福岡行きなのに、なぜかバス搭乗口へ。しかもバスが今までに通ったことのないエリアまでどんどん走って行きました。

機材変更があって、787、座席が最後尾2列シートの右窓側になってました。
窓側ならいいわ。座席変更画面を見ても窓側空いていないし。

と思ったのに最後尾座席の窓側は、窓との間が半席分開いていました。長時間乗る国際線ならば最高に楽な席なのですが、景色が見にくい。
まあ、ほぼ雲の上だったので、機内モニターでまだアマゾンプライムで有料な「アンチャーテッド」見ていました。もちろん2時間の映画は見切れないので続きは帰路。
と、油断している間に、いつの間にか福岡市内が見えます。昨年登った福岡タワー見えるかな？

福岡空港はめちゃくちゃ便利だけれども、こんなに市内近くては騒音で大変じゃないのかな？

福岡空港に到着。まだ9時です。ORC（オリエンタル・エアブリッジ）のカウンターで搭乗手続きして、帰りに土産を買うため空港内を下見して、クロワッサン2個買ってバス搭乗口へ。

ユニバーサルスタジオ塗装機が停まってました。

福岡空港のバス搭乗口へ行くと、滑走路に面したカウンター席があるではないですか！
しかも滑走路とても近いし1階なので目線で離発着が見れます。
この時　9：40
対馬行は10：05発、まだ少し時間があるのでクロワッサン食べながら見ていましょう。

ボンバルディアが着陸
9：42・・・後で考えると、この機材が対馬行の可能性が高い

この搭乗待合室、最高！
次回、福岡空港利用するときは早く制限エリア内に入って、ここでゆっくり飛行機見物しようかな！　バス搭乗でなくても、この場所に来れるし。

待合室の奥の方が着陸の瞬間を見やすく、目線を左に写すと接地で煙が上がっているのが見えます。大型の機材が着陸したときは、滑走路より手前に着陸するのではないかと思えるぐらい近くに見えました。

他の便はアナウンスがしきりに入るのに、対馬行は？
搭乗口を見に行くと、
10:05⇒10：30　おくれ（使用機着陸遅れのため）　
と表示されていました。
旅行記作成時、3枚前の9：42着のボンバルディアが、その機体だったのかな？

やっとバスに乗れて飛行機へ。
ドアがタラップになる飛行機に乗るのは、初めて。

搭乗中
74席（100席以下で手荷物の規制が厳しい）ですが、リュックとボストンバッグだけなので荷物は預けていません。
満席です。

残念なことに、座席指定するときに空席は後部通路側しか開いていず、最後部１９C の座席。75日より前に予約したのに。
DHC8－Q400
10：42　に着席。ドアクローズからタクシイングして止まって・・なかなか離陸体制になりません。
福岡空港は滑走路が一本なので、着陸機2，3機、出発機2，3機の次にようやく離陸しました。
フライトは約30分しかないので、離陸後、ベルト着用ランプが消えて、約5分後、機は着陸態勢にはいりました（笑）
機長からのアナウンス、到着時間は11：40を予定しています・・
・・！！！・・
予定では、対馬空港到着後、11:30空港発の路線バスで比田勝に向かいます。
それに乗れないと次のバスは14:00。　
路線バスなので飛行機を待ってくれないとリサーチ済みですが、定刻に到着すれば50分も余裕がありましたが、遅延のため間に合わない！
このバス、2時間も乗るので乗車前にトイレも済ませないと不安ですが、間に合いそうならバスに乗るのが優先です。

11：20、着陸しました。前から順にお降りください・・と恒例のアナウンスがあるけれど、バスの時間ギリギリで急いでるんです～と心の中で叫び、まだ通路に出ている人が少ない間に中央近くまで進んで、（なぜか、こういう時に限って前に杖をついた方がいます。）ドアのタラップを降りて目の前のターミナルビルに駆け込み、トイレへ行って（こういう時に限って目の前でトイレが塞がってしまいます）・・とにかく空港前のバス停に5分前に到着。
良かった～。空港で2時間半待たなくてすんで。予定どおり比田勝の観光もできます。
私の他に、このバスに乗ったのは、後から観光パンフレットを何枚もゲットして悠然と現れた男性一人。・・なぜか全然焦っていません。不思議。

バスの時刻表。
対馬の旅行記読んでいたら、予定していたバスに乗れず空港で待っているよりは、と反対方向の厳原行に乗り、厳原で1時間過ごし、厳原から再び空港を経由して比田勝まで行った方がいました。（2時間半の乗車です）

時間通り11:30 バスが来ました。
2時間も乗っているので、一番後ろの右側にゆっくり座りました。

対馬空港ターミナルビル

こんなに近くに飛行機止まってます。

対馬独特の「石屋根」空港の近くに移設されているものです。

対馬空港から比田勝までのルート　約2時間です。
海岸線でなく中央を走ります。

大船越
ここでやっと海が見えました。

ちょっと雲が多いけれど、雨でなくてよかった。

11l54
湖のように見えますが、島と島の間か、入り江です。

対馬交通豊玉営業所
バス停の名前は「似位」、ここで乗務員の交代があって、しばらく停車するので、トイレを借りることができそうでした。

この日に泊まったゲストハウスのオーナーに、翌日、厳原へ行く途中、ここで降りてバスの営業所に荷物を預けて、タクシーを呼んでもらって、烏帽子岳展望所へ行くと対馬らしい素晴らしい景色が見える。そこでタクシーは返して徒歩で和多都美神社を見て戻ってくると2時間後のバスにちょうど乗れる。と言う情報をもらいましたが、パンフレットもなくスマホの小さい地図ではよくわからないし、途中で降りるのも不安なのでやめておきました。
今調べてみると、よくわかったので次回・・があれば。

12:29
三根川　シャインドームと言う競技場が近くにあります。
あと1時間も乗車します。

すれ違ったバスが、橋を渡って行きます。

比田勝のバス停を過ぎ、終点、比田勝国際ターミナルに13時30分頃到着。
ここまでバス料金がどんどん上がって、たしか3000円超えていますが、オーヤシクタンさん他の方の旅行記で、一日券1040円でOKと知っていたので料金を気にせず乗っていました。

降りるときに、運転手さんに一日券でいいんですよね、と聞くと、そうです。今日まだ乗りますか？と聞かれたので、乗らないと言いましたが、一応渡しておきましょうと、日付を記入して1日券をくれました。
（この写真は翌日撮影）

いつの間にか、いい天気！

暑い～
でも、今夜の宿は歩いてそんなに遠くありません。
途中で食事と思ったけどお目当ての店は「準備中」・・戻って14：00までと書いてあった焼肉屋に入ってみたけれど、もう終わってました。
でも、そんな時のために行動食はちゃんとリュックに入ってます。

みどりゲストハウスの看板がありました。
MIDORI以外は、韓国語です。

みどりゲストハウス
階段の脇の入り口に行くとオーナーさんが出てきて、その場でチェックイン。
右側の1階（朝食もここで）にたいていいて、お客さんが来ると出てきてくれるようです。（留守の場合はTEL)
部屋に荷物を置いて、必要なものだけ持って外にでると、目の前の駐車場で自転車を用意してくれていました。

予約時に、自転車のレンタルをリクエストしておきました。その場で支払い。たった1000円！宮古島空港の電動アシスト付き自転車は4000円もしたのに！
最初予約した「ホワイトハウス」は手違いで部屋が空いていなかったとTELが来たので、みどりゲストハウスにしたのは正解でした。それまでレンタサイクルをどこで借りようか、タクシーで観光しようかと迷っていたのですが、みどりゲストハウスなら、宿にレンタサイクルが用意されていたからサイクリングに決定できたからです。

オーナー（韓国人です）が、観光スポットへの行き方を説明してくれました。
そんなに回れないかも、と言うと、時間は十分あるし、２７ｋｍぐらいだから大丈夫と言われたけれど、本当に回りきれるかなあ・・・
電動アシスト付き自転車の使い方も教えてくれて、出発。
この地図の右下から左回りに一周します。

西泊海水浴場

海岸沿いでなく、こんな坂を登るのか疑問に思って戻ってみましたが、他に道はありません。
初めてのママチャリ型の電動アシスト付き自転車のため、怖くて上り坂の途中からスタートできないので平になった場所からスタート。
結構な坂も登れる！

殿崎に到着

日本海海戦記念碑

1905年（明治38年）5月27～28日。日本の連合艦隊はロシアのバルチック艦隊を殲滅。
この海戦の際、撃沈されたロシアバルチック艦隊のウラジミル・モノマフ号の水兵143名が上陸。村人は水兵達を水の湧き出す泉へ案内し、夜は西泊の民家へ分宿させるなど、手厚く持てなしたそうです。
ということで日露友好の地と碑が立っていますが、今、ロシアは知床観光船の犠牲者の遺体さえ返してくれないので、この碑を正面から写すことに抵抗があってこんな写真になってしまいました。

殿崎からの風景

殿崎からの風景

レンタサイクル
宮古島空港でレンタルした小さい車輪の自転車と違って、どんどん進みます。
籠も付いているのでリュックを背負わなくていい！

殿崎から細い半島が出ていて、「キタタキロード殿崎コース」と言う遊歩道が延びています。行ってみましょう。
何もない森の中を、どんどん歩いても、なかなか海も見えません。ひきかえそうかと3，4回思ったけれど我慢して歩くと下り道になり、海がやっと見えました。ベンチもあったので、昼食にランチパックを出して食べ始めましたが、暑くて疲れて1枚しか食べられませんでした。

同じ方向にねじれた木々。
森の中を歩いているときにブンブンブンブン　周りをずっと虫が飛んでいたけれど、目視もできず何かわかりませんし、振り払えませんでした。やっといなくなったけれど、テリトリーに入ってきた侵入者を警戒していたのでしょうか。振り払ったら攻撃されたと思ってまずかったかも。もしかしてスズメバチだったかも・・・

引きかえそうかと思ったら、先に登る道が続いています。
行ってみると、絶景！層になった岩が面白い。

登って行く道だから、戻れるかな？　山道はGoogleマップに出てこないのでわかりません。

調べてみると、ハマナデシコのようです。　

往路は気づかなかった散策路の分かれ道まで、戻ってきました。

ロシア兵上陸地、1905年5月28日。
この先300ｍの看板
キリル文字とハングルで書いてありますが、英語では書いてありません。

サイクリング再開。あれ？坂が登れない・・散策して思った以上に疲れたのかなあ・・ペダルが重い・この先サイクリング続けられるかなあ・・・でも気づきました。長く停めていたので電動アシストがオフになってました！　
その後、3段ギアを替えたりアシストの強弱を切り替えたり、少しずつ慣れてきました。
でも海岸線が入り組んでいるので、なかなか目的地に着きません。

殿崎から走ること、約1時間。
ずっと走っていた剣道182号を外れて、くねくね坂を登ります。電動アシストすごい！普通の自転車だったら坂下に置いて徒歩で登ると、かなり大変だったし時間もかかったでしょう。やっと目的地の豊砲台跡に到着。

砲台跡入り口
他にいたのはバイクで来ているカップルだけでした。

通路

いろいろな用途の部屋があるけれど、説明書き写してません。

砲台の周りの通路

砲台を据え付けた大穴。見上げてみるとすごい！

実際に使用はしなかったけれど、この施設があったおかげで攻撃受けずにすんだとか。

砲台跡から、すぐに韓国展望所があります。

また坂をぐいぐい上って、展望所へ

韓国が・・見えませんでした。
状態が良ければ釜山の町が見えるそうです。

すぐ先に、現在の防人、航空自衛隊隊　栗島分屯基地が見えます。

展望台から降りてすぐ、ヒトツバダコ（なんじゃもんじゃの木）の群落がある場所ですが、もう花期は終わっています。ヒトツバダコは高知の牧野植物園で咲いているのをみました。
ヒトツバダコ・トンネルを快走中、後ろから車が来たので左に寄ろうとしてバランスが崩れて左右に振られ、ブレーキと足でやっと自転車停めました。停めたのは道路の真ん中ですが、追い越して行った車の後は車が来ていなくてよかった。電動アシストは思ったよりスピード出てたんですね。怖かった～
マックスバリューを過ぎると、さっきバスで通った道にでて、展望所から1時間ほどで、みどりゲストハウスに戻ることができました。

みどりゲストハウス、なかなか広い部屋です。
ベッドにシーツがないけれど、マットレスカバーと掛布団カバーを洗ってるかな？　
ま、暑いので掛布団使わないしタオルを頭の部分にひくだけでいいかー
残念なことにコーヒーパック持って来ているのにポットがありませんでした。テレビもないけど、朝早く家を出たしサイクリングで疲れたので早く寝られて良かったかも（笑）

シャワールームに洗面台があるのは初めてみました。アメニティはメリットと歯磨きチューブと石鹸。私は常にアメニティは持参してるので問題なし。エコでしょ？（本当は慣れないアメニティ使うと肌に悪いから）

窓の外は謎の駐車場・・廃車？

さて、昼飯を食べ損ねたし満席になって断られても、と18:00の開店時間に近くの寿司屋へ。・・・予約でいっぱいと断られました。

その手前にあった「島めし家　北斗」へ。こちらはOK

刺身盛り合わせ

アナゴの刺身！　新鮮でないと食べられないですよね。骨っぽくもありませんでした。
生のアナゴは初めて食べたって、お会計の時にお店の人に言うと、僕がアナゴ漁師なんですよ～ですって！
新鮮なはずです。

山芋と梅の揚げ物
山芋の揚げ物好きなんです。カリッとおいしい。

なすの田楽
白飯をプラスして満足の夕食でした。（3000円弱）

翌日はまた路線バスに2時間半乗って、厳原へ向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• Eremiyaさん 2022/12/28 18:29:31

  対馬にも行っていたんですね

  お返事があったので、旅行記を検索していましたら、対馬にも行っているではありませんか。私も島巡りで対馬と壱岐島を計画しています。自転車を持っていく必要があるので、飛行機ではいけませんが、これも参考にさせていただきます。時期によっては釜山に渡れるかも？パスポートを持っていきます。人力のみの自転車では坂道のアシスト自転車にはかないません。

  夏への扉さん からの返信 2023/01/01 12:02:21

  RE: 対馬にも行っていたんですね

  Eremiyaさん、明けましておめでとうございます。
  
  昨日、小倉〜境港の旅から戻りました。
  今回は萩でサイクリングしてきました。意外と暖かくてサイクリングしていても快適でしたが、電車乗継の待ち時間を利用した3時間だけだったので、萩観光には全然足りませんでした。
  
  
  > お返事があったので、旅行記を検索していましたら、対馬にも行っているではありませんか。私も島巡りで対馬と壱岐島を計画しています。自転車を持っていく必要があるので、飛行機ではいけませんが、これも参考にさせていただきます。時期によっては釜山に渡れるかも？パスポートを持っていきます。人力のみの自転車では坂道のアシスト自転車にはかないません。
  
  比田勝で泊まった宿のオーナー（韓国人）に、今度は釜山経由で来ると早いと言われましたが、釜山行くなら釜山を主に観光したいと言いました。
  
  昨日は堺港に泊まりました。隠岐へのフェリーが出ていましたが冬の隠岐の島はさすがに寒そうで無理！
  
  ではまた。
  
  なつ