利尻・礼文・稚内３泊４日　２日目

2022/07/15 - 2022/07/18

７月１６日（土）曇り時々晴れ
２日目は、利尻島・礼文島を定期観光バスで巡り、フェリーで稚内に戻るハードスケジュールです。天気予報は雨でしたが、元祖晴れ男健在。行く先々で曇りから時折晴れ間も見えて降られることもなく、無事観光することができました。

エリア 稚内(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 2.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス 船 タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

２日目の朝が明けました。部屋からの眺め。

ホテル雲丹御殿 宿・ホテル

鴛泊港には早くもフェリーが接岸しています。

ホテル隣の野塚展望台。利尻山は雲の中。

野塚展望台 名所・史跡

朝食の準備でしょうか？
生簀から帆立や

雲丹を掬い取っています。

朝食のお膳。珍味類が並びます。

ワカメのしゃぶしゃぶも。

他にもカフェテリア方式で好きな料理が選べます。

ジュースや牛乳も。

私はサラダにゆずジュース。

帆立カレー
貝柱がたくさん。満腹です。

仕上げはシフォンケーキとコーヒー。
夕食とはまた違った趣で楽しめます。

リシリヒナゲシ
女将さんが「ハンモックの下に咲いているよ」と教えてくれたのでパチリ。

エゾニュウ
いたるところで見られます。

送迎車でフェリーターミナルまで送ってもらいます。
気温は16.5度、肌寒い。

鴛泊港 乗り物

ペシ岬が見えます。

ペシ岬 ビーチ

宗谷バスの定期観光バスで利尻Aコースを回ります。所要時間3時間10分。

群れるのが嫌いな私たち夫婦は、これまでツアーに参加したことはありませんが、定期観光バスくらいなら、ほどよい距離が保てて、ガイドの説明も聞けるので悪くありません。コースもギュッと濃縮されていて効率的。

利尻島観光コース (宗谷バス) 乗り物

乗車率は８割くらい。

まず姫沼。
ヒメマスの養殖を試みましたが、あえなく失敗。今は利尻富士を眺める観光地になっています。

姫沼 自然・景勝地

沼の周囲は約１km、木道が整備されているので散策します。

池に写る逆さ富士が見どころですが、この天気では望めません。

朽ちた倒木。

クラブツーリズムやトラピックスのツアーグループが何組か訪れていますが、騒がしくもなく静かです。

オオミミナグサ
散策路周辺の草木です。

グミ
田舎育ちの私は、子供の頃よく食べました。

ナナカマド
紅葉が始まっています。

リシリアザミ
蝶が止まっています。

オニシモツケ

エゾノシシウド
ウドという名前ですが、セリ科の植物です。

タモギタケ
北海道では食用キノコとして知られています。

アキタブキ

北海道道108号（利尻ファンタスティックロード）のバスツアーを再開します。

ラナルド マクドナルド上陸記念碑（車窓）
宿泊したホテル隣の野塚展望台にあったのに見逃していました。

日本に憧れたラナルド マクドナルドは、日本が鎖国中の1848年に野塚に漂着したものの密入国者として捕らえられ、長崎で収監されている半年間に多くの武士に英語を教え、日本最初の和英辞典を作りました。彼は日本上陸から10ヶ月後にアメリカへ強制送還されますが、帰国後、アメリカ議会で日本が法治国家であり、日本人は礼節正しく民度も高いと日本のすばらしさを説き、後のアメリカの対日政策にも影響を与えたそうです。そして、それから４年後にペリーが黒船で来航し開国を迫った時、彼から英語を学んだ教え子たちが通訳を果たすことになります。

ラナルド マクドナルド上陸記念碑 名所・史跡

雄忠志内漁港
ウニ・コンブ等が主体の根付・沿岸漁業を営んでいるようですが、この後の旅行中、漁に出ている漁船は１隻も見かけませんでした。過疎化が進み、後継者不足が深刻なようです。

オタトマリ沼
空が晴れてきました。

オタトマリ沼 自然・景勝地

それでも頂上は雲に隠れて見えません。

オタトマリ沼は、日本最北限のアカエゾマツの原生林に囲まれた周囲約1.1km、島で一番大きな沼。１周約20～30分の遊歩道も整備されていますが、私たちは歩かず土産物店で時間を潰します。

ニシン場の袋澗
大量の漁獲で処理が出来ない場合に備え、ニシンを生かしたまま一時保存する生け簀。袋網をいれると言う意味から袋澗と称されたそうです。最盛期には日本海沿岸に300ヶ所以上の袋澗があったようですが、ニシン漁が衰退すると船揚場や漁港に姿を変えたものを除き、多くは放置され、崩壊、消滅の一途をたどっています。利尻で原型を保っているのは２カ所ほどしかないそうです。

11:00 仙法志御崎公園に到着。

仙法志御崎公園 動物園・水族館

利尻富士の裾野が海岸線までつながっています。

頂上が少しだけ顔を覗かせます。

自然磯観察場ではゴマフアザラシに餌をやることができます。
ノシャップ寒流水族館の政宗くんが出張中。背泳が得意そう。

磯辺には昆布が密生。

利尻富士頂上の雲が取れてきました。
茶色いのはカモメの雛鳥です。

これがベストショット？

人気のパン爺が営業中。

エゾオグルマ

ハマナス

バス旅再開。

北のいつくしま弁天宮（車窓）
龍神の岩の上に建てられ、四面がいずれも正面になっている珍しい弁天宮です。

北のいつくしま弁天宮 寺・神社・教会

寝熊の岩（車窓）

人面岩 寝熊の岩 自然・景勝地

人面岩（車窓）

利尻町の街灯は、リシリリンドウとリシリヒナゲシをモチーフにしているそう。

利尻島西側からの利尻富士の眺め。上を向いた女性の横顔に見えます。

定期観光バスは利尻空港に停車。数名が下車しました。
利尻富士の雲が取れてきました。

利尻空港 空港

夕日ヶ丘展望台（車窓）
バスは時計回りに島を一周します。

夕日ヶ丘展望台 名所・史跡

ペシ岬（車窓）
南側からの眺め。

ペシ岬 ビーチ

鴛泊港にはためく大漁旗。

鴛泊港 乗り物

フェリーターミナルからペシ岬の眺め。

鴛泊フェリーターミナル
この後、ツアー団体客が続々と押し寄せます。

お腹が空いていないので、昼食は売店のクロワッサン１個を二人でシェア。私はそれに牛乳１杯。

ボレアース宗谷
2003年5月就航、3,578トン、旅客定員550名。

ツアーバスがバックで乗船します。ツアー客は荷物を乗せたままなので身軽です。

見送りの人々。

混雑を懸念して１等ラウンジ席にアップグレードしました。
椅子はフカフカで座り心地最高、居眠りしてしまいます。

礼文島が見えてきました。

香深（かふか）港フェリーターミナル
14:00着 フェリーの運行時間は航空機より正確です。

香深港フェリーターミナル 乗り物

宗谷バスの定期観光バスで礼文Bコースを回ります。所要時間2時間25分。
満席で予約客以外乗車できません。さすがトップシーズンの３連休です。

礼文島周遊観光コース 乗り物

礼文島の西海岸は断崖絶壁で道路がないので、東海岸の北海道道40号（れぶんアツモリロード）を往復するルートです。

見内神社（車窓）

見内神社 寺・神社・教会

最北の島の雰囲気満点。

金環日食観測記念碑（車窓）
1948年5月9日、通常の皆既日食では片側にしか見えないベイリー・ビーズが、月の表面の谷間の部分から全周に見えるという珍しい金環日食の観察に、日米の科学者1,500人が集まったそうです。

日食観測記念碑 名所・史跡

礼文島北部の丘陵は、山稜が丸みを帯びて，谷に向かってなだらかに続く緩い斜面です。また、その斜面に続く谷はスプーン状の形をなす場合が多く、それらのほとんどは、最終氷期に形成された周氷河地形であると言われています。

途中、レブンアツモリソウ群生地を通過しますが、盗掘が多く、数は激減しているそうです。いずれにせよ、今は花期が終わっています。

西上泊漁港に到着。

澄海岬
この旅一番の絶景！　西上泊から少し登ったところにあります。
雪があれば南極みたい（行ったことないけど）。

澄海岬 自然・景勝地

ズームします。

角度を変えて‥。

遠くに見えるのはゴロタ岬。

岩礁はカモメ（たぶん）の営巣地。

南側、召国方面の眺め。礼文島西海岸です。
緑の山は礼文岳（たぶん）。

エゾオグルマの群落

ハマヒルガオ

最北端スコトン岬にやってきました。

スコトン岬 自然・景勝地

民宿スコトン岬
充電旅で出川哲朗さんが泊まったそう。雰囲気が良いので若ければ泊まってみたい。

アザラシの見える宿 民宿スコトン岬 宿・ホテル

トド島が見えます。
日本最北端の無人島です。

トド島 自然・景勝地

「最北限の地」とありますが、実際は宗谷岬の方が北にあります。

海の向こうはロシアです。

観光おみやげ店でショッピング。
品揃え豊富、店員も若くて活気があります。

ここからフェリーターミナルに戻ります。

スコトン岬観光おみやげ店 グルメ・レストラン

久種湖（くしゅこ）
アイヌ語で「山越えする沼」の意。礼文島最大の湖。

近くに礼文空港がありますが、滑走路が800mと短く、搭乗率も低いので現在休止中。

久種湖 自然・景勝地

車窓から遥かに利尻富士が見えます。

16:40 香深フェリーターミナルに到着。稚内まで戻ります。

アマポーラ宗谷
2020年就航、4,265トン、旅客定員550名。最新鋭です。

香深港フェリーターミナル 乗り物

１等アイランドビューシートを確保。
最終便は乗客が少なく、２等席で十分でした。おまけにシートが硬く、座り心地も今一つ。

妻が気を効かして右舷席を確保してくれたので、航海中ずっと利尻富士が見えます。

その利尻島も離れていきます。

稚内港フェリーターミナルに到着。

稚内港フェリーターミナル 乗り物

タクシーで宿泊ホテルへ。

ホテル美雪 宿・ホテル

遅い夕食は花楽。
稚内は飲食店が少ない上にトップシーズンの３連休初日とあって、どこも予約で満員。危うく夕食難民になるところでしたが、ドーミーイン稚内正面のこのお店を発見。

花楽 グルメ・レストラン

店に入って尋ねると空席があるとのことでホッとします。
この後も続々と来店が続き、満席となりました。

「吉田類の酒場放浪記」を見続けて、居酒屋の禁断症状が出ていたところです。しかも、全店禁煙は稚内の居酒屋では貴重です。

まず飲み物を注文。
私は日本酒のぬる燗。

昆布の入ったチェイサーが提供されます。

妻はノンアルコールビール。

お通しは、きゅうりの塩辛和えとつぶトウモロコシ。

料理は分かりやすいメニューからチョイス。

やわらかタコザンギ
期待通りの美味しさ。

真つぶの刺身（特A最高ランク）
ウロが絶品です。

二世古 吟風を追加。
料理が美味しいので酒が進みます。

カスベ（稚内産）のヌタ
軟骨コリコリ。

もちもち・いももち

さらに上川大雪を追加。

〆はイカ飯を二人でシェア。

行き当たりばったりで入ったお店ですが、快活でテキパキした女将の接客で旅の疲れが癒やされました。どの料理も美味しく、名店だと思います。
値段も合計8,010円、信じられない安さです。

この旅行記へのコメント （4）

• travelさん 2022/08/25 18:10:39

  礼文島

  beanbagさん、利尻島と礼文島の旅行記を懐かしく読ませていただきました。
  稚内からのフェリ－も穏やかな波で揺れる事も無く良かったですね。
  私の時は稚内～礼文島でしたが波が高くて揺れに揺れて礼文島に到着した時はへなへな状態でした。
  澄海岬からスコトン岬までハイキングしたのを思い出しました。
  花がいっぱいの礼文島は大好きです。
  
  アマゾン河クル－ズの旅行記に訪問頂き有難うございます。
  リスザルのフワッとした感触が今も記憶に鮮明です。
  旅はいいですね。
  
  　　travel

  beanbagさん からの返信 2022/08/26 11:22:49

  Re: 礼文島

  travelさん
  
  コメントありがとうございます。
  
  パタゴニアや南米の旅は見果てぬ夢となりました。コロナで海外旅行ができなくなり、その２年間に大病を患い、体力も衰えてしまったので、海外旅行はもう無理かなと半ば諦め気味です。ただ、行きたいところにかなり行けたし、その旅も充実感があったので納得しています。
  
  海外のあちこちに行かれて羨ましい限りです。一人旅が多いのでしょうか？それも気ままで楽しいですね。
  
  旅行記を拝見して代理旅行を楽しみたいと思います。これからもよろしくお願いします。
  
  beanbag

• 164-165さん 2022/08/15 06:48:55

  雲丹御殿。観光バスも一緒で楽しく思い出しました

  beanbagさん　おはようございます。
  雲丹御殿の生簀は私ものぞいてみました。その時には少ない帆立とムラサキウニしか見えませんでした。
  車窓からの写真が上手く撮られていて感心しています。人面岩とかはガイドの案内がなく気付きませんでした。
  リシリヒナゲシは見たかった花です。可憐な花ですね。
  利尻・礼文を観光バスで一日で回るのは楽ですが、ハードですね。
  見覚えのある写真が多く、楽しく拝見しました。
  
  　　　　　　　　　　　　　【164-165】

  beanbagさん からの返信 2022/08/15 09:18:24

  Re: 雲丹御殿。観光バスも一緒で楽しく思い出しました

  164-165さん
  
  いつもコメントをありがとうございます。
  直前に利尻・礼文の旅をなさっていて、参考にさせていただきました。当初は稚内に３泊を予定していましたが、雲丹御殿を教えていただき、急遽予定を変更しました。最後の１室が残っていて幸運でした。
  
  レブンアツモリソウの開花時期、しかも好天に恵まれた周遊は素晴らしかったですね。私たちは雲の多い一日でしたが、それでも予報よりずっと改善されてラッキーでした。妻は歩くのが得意でないので、ゆっくりハイキングという選択肢はなく、１日で利尻・礼文を観光バスで回るスケジュールにしましたが十分でした。座っている時間が長いので体力的にも負担はありません。
  
  利尻・礼文も良いですが、私たちには道北の東西の海岸線をドライブしたことが感動的でした。機会があればぜひ訪れてください。オススメです。
  
  beanbag