2022/06/25 - 2022/06/27
3588位(同エリア4305件中)
RiEさん
旅行2日目。
HOTEL近くにある、地元の人や朝市で働いている人たち御用達のローカル向けな居酒屋食堂“お食事処 くいしんぼう”で朝食を食べた後は、坂の上に建つ教会群と“八幡坂”を観に行く。
この日は日曜日で時間帯も午前中だったため、どの教会もミサが行われていたので最初は周辺を散策してから、ブラウンの十字形をした屋根が印象的な“函館聖ヨハネ教会”と、江戸時代以降の日本へのカトリック布教史の中で最も古い起源を持つ“カトリック元町教会”を見学した(残念ながら“函館ハリストス正教会”は修復工事中)。
その後は市電で移動して“五稜郭タワー”にのぼり、赤レンガ倉庫近くにある“H.M.Works ozigi 函館麦酒醸造所”でクラフトビールの飲み比べを楽しんだ。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 ソラシド エア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝起きて窓の外を見ると曇っているけど時折小雨がパラついて、風も相変わらず強そう。
宿泊してHOTELの目の前には函館朝市があるけど、朝からにぎやかで引っ切り無しに「朝食べました?」と声が掛かって落ち着かないから、前日に調べておいた“くいしんぼう函館“へ。
HOTEL前の函館朝市を真っすぐ進んだ少し離れた場所にあるせいか観光客の姿は無く、年季を感じる味わい深い建物はインパクトがあった。くいしんぼう函館 グルメ・レストラン
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店内もかなり雑多な雰囲気でテーブル席とカウンター席のみだったから、空いているテーブルに腰かける。
地元の人や朝市で働いている人が主な客層らしく、瓶ビール片手に仕事上がりを労う人もチラホラいた。 -
Menuが豊富で、どれも美味しそうだから迷うけど…
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【特別定食(ホッケ)】1320円
特別定食はホッケ・鯖・赤魚・紅鮭・ハラス・銀鱈・銀鯖・鮭カマから選ぶことができ、今日のお勧めはホッケとのことで夫は即決。
刺身は普段はイカ刺しだけどこの日は不漁のためマグロ刺身 or タコ刺身が選べた。
副菜は定食共通で、帆立の貝柱&胡瓜&ピーマンのさっぱりした酢の物・竹輪とインゲンの和え物・生たらこ・蕪の漬物・雌株の味噌汁の豪華なセット。
ホッケはパリパリの皮目にフワフワの身が美味しく、夫はとても喜んでいた。 -
【生ラム定食】1320円
ここじゃないと今回ラム肉食べる機会無さそうと思って注文したけど、鉄板焼きで熱々のまま登場したラム肉は、柔らかくてコクたっぷりで美味しい。
キャベツ&ピーマン&玉ねぎがラム肉の旨味を吸っているのに、シャキシャキした食感が感じられて、ゴハンもペロッと平らげてしまった。
合計:2640円。 -
街中には熊をモチーフにした可愛いデザインが溢れている。
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少しずつ晴れ間が見え始めたので、TAXIを捕まえて“函館ハリストス正教会”へ向かおうとしたらドライバーが場所を知らなかったため、走りながら夫がGoogleMap片手に道案内をし、“カトリック元町教会”手前で降ろしてもらった。
大三坂の途中にあるカトリック元町教会を正面から見ると、傾斜が急な場所に建てられていることがよく分かる。
到着してから気付いたけど、日曜日の午前中だったためミサが行われており正午まで見学出来ないから先に周辺を散策することにした。カトリック元町教会 寺・神社・教会
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坂の上までのぼってから改めてカトリック元町教会を眺めると、12世紀のゴシック建築様式を用いたトンガリ屋根の大鐘楼上には、守り神となる雄鶏が乗っていた。
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大三坂の斜め向かいに伸びるチャチャ登りという急坂から行けるけど、左手に進んで壁伝いに歩いて行くと“函館聖ヨハネ教会”へ続くゆるやかな階段が見えたので、ここから入ることに。
函館聖ヨハネ教会 寺・神社・教会
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階段の上は芝生の広場になっていて、取り囲むようにバラが咲いていた。
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北海道の聖公会(イギリス国教会を母体とする教会)で最も古い歴史を持つ函館聖ヨハネ教会の特徴ある聖堂は、1979年11月に完成した近代的なデザインで中世紀におけるヨーロッパの教会にならった工法を用いており、函館山山頂やロープウェイなどからこのブラウンの十字形をした屋根を見ることが出来る。
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教会の建物側出口から出ると石畳の急坂があって、これが“チャチャ登り“。
「チャチャ」とはアイヌ語でおじいさんを表し、おじいさんのように腰を曲げなければ登れないほど急な坂という由来があるほど勾配がキツいから、階段を利用して正解だった。チャチャ登り 名所・史跡
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チャチャ登りを下って左に曲がると、185年に日本初のロシア正教聖堂として誕生した“函館ハリストス正教会”がある。
現在の建物は1916年に再建された2代目で、残念ながら耐震補強(鐘塔部)+保存修理中で立ち入ることが出来なかったけど、中から讃美歌の歌声が聞こえたので、ミサは別の建物で行われているのかも。函館ハリストス正教会 寺・神社・教会
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函館のビュースポットとして紹介されることの多い“八幡坂”は、この坂を上りきったところに函館八幡宮があったのが名称の由来だそう。
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イチオシ
時折車が通るので周りへの注意が必要だけど、海に向かってまっすぐ伸びる一本道が美しい。
青空が広がる初夏の陽気は、日向だと汗ばむくらいだったけど、ここは風が通って気持ちが良かった。函館 八幡坂 名所・史跡
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遠くに視線を送ると、かつて青函連絡船として活躍し現在は保存・展示がされている函館市青函連絡船記念館摩周丸が見えたけど、摩周丸はHOTELの目と鼻の先にあるので、思ったよりも距離が近い。
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正午を過ぎたので函館聖ヨハネ教会へ戻ってみると、入口の扉が開いていて信者の方が外に出てきた。
函館聖ヨハネ教会 寺・神社・教会
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入口で信者の方に声を掛けたら「写真撮影OKですよ」と了承貰えたので、見学者が立ち入り許可されている位置まで進んで天井を見上げてみると、聖公会の礼拝堂では珍しくドーム型の天蓋を確認できた。
無機質なコンクリートと、温かみがある木を上手く配置してモダンなのに、十字架が素朴な雰囲気で素敵だった。 -
ふと振り返ると、外正面から見えた大きな十字架がブルボンのキュービィロップのような可愛らしい配色なのに気付く。
信者以外は立ち入れないエリアなので、ここから存分に眺めさせてもらった。 -
再びチャチャ登りを下りて、カトリック元町教会へ。
1859年にフランス人宣教師:メルメ・デ・カションが教会堂で外国人のためにミサを行ったのが始まりで、1867年には仮聖堂が建てられ、1877年に最初の聖堂を設けられた。
2度の大火に遭ったため、荘厳なゴシック建築が美しい現在の聖堂は1924年に再建されたものだそう。カトリック元町教会 寺・神社・教会
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敷地に入ると、まず目に飛び込んでくる中央の大鐘楼は高さ33mもある。
教会内部は見学可能だけど撮影禁止になっており、水色の美しい天井には金色に輝く星が描かれていて、窓から差し込む光で輝く様子がクラシカルな雰囲気に良く合っていた。
火事の見舞いとしてローマ法王:ベネディクト15世から贈られた日本では唯一の豪華な中央祭壇や、美しいステンドガラスも大変素晴らしかった。 -
“東本願寺函館別院”の立派な瓦屋根。
この建物は日本で1番最初に建てられた鉄筋コンクリート造りの寺院。東本願寺函館別院 寺・神社・教会
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大三坂を平地まで下っていくと、バス停のある弁天末広通に出た。
ふた反対車線に目を向けると、蔵の外側を覆うように建物が建てられており、雪深い北の大地らしいアイディアに思わずシャッターを切る。 -
バス停の向かいには、尖塔アーチの窓などゴシック様式デザインが特徴の“日本基督教団 函館教会”があったけど、見学は事前予約が必要らしく一般開放されていないようで入口は閉まっていた。
1874年に宣教師:ハリスによって創設され、現在の建物は1931年建てられたものだそう。 -
幅広い“二十間坂”を横切って、しばらく歩くと…
二十間坂 名所・史跡
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函館市電:十字街電停に向かう手前の交差点に“操車塔”が建っていた。
それまでは手動だったポイント切替を、1938年8月に電動化したのを皮切りに登場したのがこのキノコ型操車塔で、現在唯一残されている十字街の操車塔は1939年9月に建てられ、路面電車用の操車塔としては国内最古とされている。
高さ5.4m・制御室直径1.9mと非常にコンパクトな造りをしていた。操車塔 名所・史跡
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函館市電:十字街電停に到着。
函館市電 十字街停留場 駅
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すれ違う函館市電たち。
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ちなみにモバイルSuicaが使用可能で、乗車時にタッチする。
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五稜郭公園前電停で下車したら、公園前とは名ばかりで目的の五稜郭タワーまでは10分ぐらい離れていた。
大通りに面して時折置かれている彫像がユニークで何枚か撮影したけど、特にこれはお気に入りのタイトルは【ぢっと手を見る】。
タイル敷きやレンガ敷き歩道は足裏への反動が大きくて本当にツラいから避けたいのに、函館の街はそういう道が連続していて、足底筋膜炎やモートン病患者の足裏を容赦なくビリビリ攻めてくるので、アスファルトの道なら普通に歩けるのに…と何度思ったことか。 -
「ゴールデンカムイ」に登場する例の井戸を探したくて本当は両方行きたかったけど足裏が痛いので、今回は“五稜郭タワー”から五稜郭を眺めるだけにした。
五稜郭タワーは五稜郭公園に隣接して建っており、展望フロアから五稜郭跡の星形を俯瞰できるようになっていて、展望2階の高さは地上90mある。
現在のタワーは2006年に完成した2代目で、1964年に誕生した初代タワーを創業40年を契機に建て替えた際に、展望位置を旧タワーの2倍の高さまで上げたのだそう。五稜郭タワー 名所・史跡
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入ってすぐ、ヒジカタ君というご当地キャラが出迎えてくれ、1階の土産物屋にはグッズなども販売していた。
チケット売り場が空いていたので並ぶことなく購入でき、大人1人:900円だった。 -
チケット購入後は順路に沿ってエレベーターへ。
2基並んだエレベーターは一方通行で運行しているようで、昇る乗客と降りる乗客が一緒になることは無いからスムーズだった。
展望2階に到着するまでの約30秒間、エレベーター内の照明が消えて驚くけど、音声付きのイルミネーションライトによって、函館の歴史が浮かび上がるのが面白い。 -
2階展望台に到着。
思ったよりも観光客が少なくて、重ならずに見学できる。 -
五稜郭タワーから見下ろす五稜郭公園は思った以上に広くて、日本初の西洋式城塞である五稜郭跡の、張り出した5つの稜堡が美しい星型を形作っていた。
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ズームレンズで拡大してみると五稜郭の中央に建てられた箱館奉行所が見える。
箱館戦争で旧幕府軍の拠点となり戦争終結後の1871年に解体されたため、現在は同じ場所に同様の設計で建物の約3分の1が復元されている。 -
展望2階は五稜郭の歴史を学べる五稜郭歴史回廊という展示スペースになっていて、1/250に復元された模型は竣工当時の五稜郭の姿を正確に再現してあった。
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フロックコートにブーツ、腰に刀をさした洋装姿の土方歳三のブロンズ像。
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展望1階へ階段を利用して降りてみると、カフェスタンドで新撰組サイダーを販売していたので涼をとる。
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最初気付かずにいたら、高所恐怖症の夫が「無理!早くこっちへ」とか言い出すので足元を見ると、床の一部が強化ガラスの床になっていて展望台真下がそのまま見えていた。
私は全然平気なので86m下を見ながら足踏みしみたところ、夫はこの世の終わりのような顔をしていた。 -
足が痛くなるあの道を戻って電停前のデパートで夜ゴハンを調達してから、函館市電:五稜郭公園前から乗車しHOTEL近くの函館駅前で下車した。
函館市電 五稜郭公園前停留場 駅
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HOTELに荷物を置くため16:00前に戻ったところ、昨日よりも函館山周辺の薄暗い雲が増えていて天気が崩れそうに見えたものの、TAXIアプリのDiDiを利用してさっさと出掛けることに。
雨が降るのは構わないけど風が強過ぎて、とくに海が近い場所だと傘が差せないのが1番困る。東急ステイ函館朝市 灯の湯 (あかりのゆ) 宿・ホテル
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赤レンガ倉庫手前にある“H.M.Works ozigi 函館麦酒醸造所”に到着。
築約100年の旧本久商店倉庫の渋い建物で醸造が行われていて、Barも兼ねている。ozigi グルメ・レストラン
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店内はこじんまりとしていて、カウンター席と3つのテーブル席に加えて…
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突き当りに半個室のようなスペースと、その上階にはロフトもあるみたい。
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夕刻に訪れたのはWeekend Menu(15:00-17:00)の3種の飲み比べがあるから。
ラインナップにはヴァイツェン・ペールエール・IPAなど定番のクラフトビールをはじめとする併設の醸造所で造られたビールが並び、日によって扱っているビールが異なるようで、この日は8種類中6種のビールが用意されていた。
ただ、この時間はフードメニューの提供が限られているそうで「おやさいDELI」 or 「ふたつのセット」しか提供できないそう。
HOTELに戻ったらすぐ夜ゴハン食べるつもりなので、オーダー取りに来た人におやさいDELIのボリュームを聞いたら「ゴハン前でも大丈夫だと思います」と要領得なかったのと、ふたつのセットの詳細が何を指すのか聞き取れなくて結局分からず。
つまみが無いと飲めない私には結構つらい。 -
【3種飲み比べ】1400円
飲み比べしたい夫が飲み比べを注文したところ、APA・Saison・Weizenが登場。
APA…少し苦みがあるけどするするイケてホップ強め
Saison…苦みは無いけどモルトの香りが広がる
Weizen…まったりまろやか -
【H.M.Works白すだち】800円
【トルティーヤチップス】500円
壁面Menuのトルティーヤチップスはオーダーできるそうで、これなら夜ゴハンに影響で無さそうだから注文した。
肝心の白すだちは、ふわっと爽やかな香りが広がって苦みゼロで、ビール特有の苦みが苦手な私でも美味しく飲めた。
合計:2700円。 -
今夜のワインは五稜郭公園前電停にあるデパ地下で購入済みだったので、1本じゃ足らないから小瓶ワインと、自宅の土産用にはこだてワインを調達したくて歩いて赤レンガ倉庫に立ち寄る。
この写真を撮った時は青空なのに、倉庫内をウロウロして外に出たらいつの間にか小雨がパラパラしていて、湿った強い海風さえ吹いていなければ、ギリギリ傘が無くても平気な小雨なのに、風が煽るので一気にびしょ濡れになるし傘も役立たなかった。
結局、時短営業で目的の店も閉店してしまったためDiDiでTAXIを呼びだして、HOTELに戻る途中にH.M.Works ozigi 函館麦酒醸造所に寄ってもらい、私の飲んだ白すだち瓶を購入してシェアすることにした。金森赤レンガ倉庫 名所・史跡
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今夜のワインも夜ごはんも、先に調達しておいて良かった…!
ちなみにおとべワインは、1976年創業の爾志郡乙部町にあるワイナリー。
この後も突然雨脚が強くなったり、風でHOTELの窓がしなる程悪天候だったので急いで戻って正解だった。 -
旅行3日目、最終日。
昨日までの曇り空と帽子が飛ばされるほどの強い海風はどこへやら。
HOTEL周辺も風がほとんど吹いておらず、晴れ間が見えて日向を歩くと暑いくらいの天候だった。
最終日のブランチは初日に決めていたので、本数の少ない函館空港行シャトルバスに必ず乗車できるよう、開店30分前から並んで1番乗りだったから待合椅子を確保できた。
開店15分前になるとスーツケースを持った人が続々と並び始め、開店時間直前になると待合椅子に座れない人もいた。回転寿司根室花まる キラリス函館店 グルメ・レストラン
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心残りが無いように食べたいけど、スーツケースを移動しながら11:50発の空港行シャトルバスに間に合わせるには、余裕をもって11:30には食べ終える必要がある。
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着席後すぐに、一昨日食べて美味しかったリピしたいネタを一気にオーダーしてから、前回は食べてないけど気になるネタは後から追加した。
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セントレアから車を運転する夫はお茶で我慢してもらい、私はレモンサワーを。
食べるのが遅いから、注文から30分で会計まで終わらせることは出来なかったけど… -
出発時刻の10分前にJR:函館駅前ロータリーにある函館空港行きシャトルバス停に到着。
函館駅 駅
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バス停前には既に長い行列が出来ていて満席だった。
函館帝産バス (函館空港~JR函館駅 市内シャトル) 乗り物
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20分後“函館空港”へ。
函館空港 空港
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搭乗時刻まで1時間あるので…
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空港保安検査前にある“ビジネスラウンジ A Spring.”へ。
カード会社の指定するゴールド会員が利用できるラウンジで、窓がないし通路中央をアクリル板で仕切ってあるから狭く感じた。
缶ビールが販売されており、その横のソフトドリンク・スープ・味噌汁はフリー。国内線ビジネスラウンジ A Spring. 空港ラウンジ
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往路とは大違いの無風&晴天だったので、14:10定刻通りスムーズに離陸。
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最初の2日間は曇りがちで風の強さに驚いたけど、天候に左右されることなく久しぶりの函館観光を楽しめた。
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旅行記グループ
異国情緒あふれる坂の街を歩いて楽しむ旅 in 函館★2022
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