2022/06/25 - 2022/06/27
3938位(同エリア4711件中)
RiEさん
函館1日目、後編。
3館共通入場券を手に、基坂の途中にある“函館市旧イギリス領事館”を訪ねる。1859年に国際貿易港として開港してから以来75年間設置され、函館の歴史を現在に伝える函館市旧イギリス領事館はちょうどバラが見頃の時期で、裏の様式庭園では美しいローズガーデンを鑑賞できた。
その後は1988年まで日本銀行函館支店として営業していた建物を利用し、アイヌやウイルタなどをはじめとした貴重な民族資料を展示している“函館市北方民族資料館”へ。
自然とともに歩んだアイヌ民俗の歴史がよくわかる内容になっており、貴重な資料の数々に心奪われる。
“金森赤レンガ倉庫”で、今夜飲むはこだてわいんを調達して函館最初の夜を締めくくる。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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元町公園を出て基坂へ。
元町エリアをベイエリアに向かって直線に走る坂の1つ:基坂 by RiEさん基坂 名所・史跡
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知名度の高い八幡坂は明日行くけど、坂の街でもある函館には元町エリアをベイエリアに向かって直線に走る坂が幾つもある。
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基坂を半分くらい下った場所に、1859年の函館開港とともにアメリカ・ロシアに次いで函館では3番目に開設された“函館市旧イギリス領事館”がある。
現在の建物は火災により焼失した後で再建されたもので、1913年にイギリス政府工務省上海工事局の設計によって竣工し、1934年に閉鎖されるまで領事館として使用され、1979年に函館市の有形文化財に指定された。3代目領事が使用していた当時を再現した部屋で記念撮影できる:函館市旧イギリス領事館 by RiEさん函館市旧イギリス領事館 名所・史跡
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門の一部に薔薇のモチーフがデザインされているのが、何ともイギリスらしい。
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シンボルツリーの下に洋風庭園の案内があり【バラの見頃は、6月末から7月末までです】と書いてあったので、裏手に周って先に見に行くことにした。
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この洋風庭園は18種45株のバラに囲まれているそうで、アーチ&ゲートは美しいバラがトップを飾りとても華やかだった。
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クラシカルな雰囲気の建物だけどブルーの窓枠が印象的で、庇の裏も同じ色で塗装してあった。
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時計回りにぐるっと回ると大きなアーチ型の窓が目を惹き、光が沢山取り込めるようになっている。
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3館共通入場券を入口で見せればOKだけど、函館市旧イギリス領事館の見学のみなら大人1人:300円。
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靴を履いたまま、急な階段をのぼって2階に進む。
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【領事執務室】
2009年の開港150周年を機に館内をリニューアルした際、領事執務室と家族居室は函館の町づくりに尽力した3代目領事:リチャード・ユースデンが使用していた当時を再現してあり、実際に椅子に腰を掛けたり、調度品に触れることができるようになっていて、記念写真が撮影用の三脚が複数用意されているのも面白い。
窓から函館港を望遠鏡で覗き込む姿がユーモラスで、壁に飾られたヴィクトリア女王の肖像画がその時代を感じさせる。 -
【家族居室】
文明開化時代を象徴する電話などの新しい道具や調度品が展示され、テーブルには当時のティータイム様子が再現してあって、厳かでだけど日常を感じさせる温かみがあった。
函館を愛したユースデン夫人の功績や人柄を紹介した展示も見逃せない。 -
家族居室を出るとL字に曲がった廊下の先に短い階段があった。
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【箱館開港の歴史室】
ここからは開港ミュージアムになり、ペリーの黒船来航をきっかけに日本で初の国際貿易港として開港するまでの歴史を学ぶことが出来る。 -
横に細長い箱館開港の歴史室を出るとテラスがあり、その先は吹き抜けの開けた空間になっていて…
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【開港記念ホール】
古い絵地図の箱館真景をモチーフに、ペリーの航路や開港当時の箱館を表した世界地図(鳥瞰図)が絨毯で表現され迫力がある。
ただこの地図、誇張が凄いので突っ込みどころ満載だった。 -
【函館ハイカラスクエア】
横長の通路の壁面には開港当時の町並みが描かれていて… -
顔の部分だけ丸く切り取られており、中を覗くとカラーバージョンの同じ絵が描かれていた。
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そこから顔を覗かせれば顔出し看板みたいな状態になり、鏡を通して自撮りできるようになっている。
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基坂を下って坂の終点まで行くと、信号を渡った向かいに“函館市北方民族資料館”の建物が見えた。
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1926年に建設され、1988年まで日本銀行函館支店として営業していた建物を活用し、現在はアイヌやウイルタなどをはじめとした貴重な民族資料を展示している。
魅せかたに工夫が感じられて細かいところまで知ることが出来る:市北方民族資料館 by RiEさん函館市北方民族資料館 美術館・博物館
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こちらも受付で3館共通入場券を提示 or ここだけ見学する場合は大人1人:300円の入場チケットを購入する。
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館内は展示ホールと7つの展示室に分かれており、まず1階の展示ホールから見学スタート。
幕末から明治初めにかけてのアイヌの生活を描いた「アイヌ風俗12ヶ月屏風」が出迎えてくれる。 -
ちなみに原本は函館市立博物館に所蔵されているそうで、アイヌ民族の1年を通した季節ごとの生業を12か月に区切って描いてあった。
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【丸木舟(プチ)】
河川や湖沼で使用された漁業・運搬・移動などに用いられたそうで、材料は主にカツラ・ヤナギ・アオダモが選ばれ、1本の木を半分に切ってくり抜いて制作した。 -
【北方民族の分布】
北方民族の生業が8種類に分けられいて、居住地による違いが一目でわかる。 -
【子供服】
毛皮を用いた千島アイヌの子供用アウターで、前合わせ部分を見ると小さなビーズで装飾が施されていて、手が込んでいるのがわかる。
気になる背中部分は鏡を利用した展示のお陰で360℃隈なく鑑賞することが出来た。 -
【ウイルタ民族の上着と手袋】
襟元や袖口が窄まっていることから、寒さ対策が考慮されているのがわかる上着で、ブラウンの生地は凹凸があってコーデュロイ素材のようにも見える。 -
【山丹服(蝦夷錦)】
アムール川下流域に住んでいた山丹人と呼ばれる人々との交易で入手していたことから山丹服と呼ばれているそうで、美しいブルーの生地と龍の力強い眼が印象的だった。
中国大陸由来の豪華な刺繍が施された衣装はアイヌ民族の祭りや儀式で着飾るのにピッタリだったことから珍重されてきた。
平置き展示されているのは背面部分で、しゃがむと鏡を用いた展示方法で前面を見ることが可能。 -
【ニンカリ(耳飾り)】
アイヌ民族の装飾品として代表的なものの1つで現在のピアスにあたるけど、儀式や祭りのときにだけ装着したそうで、日常的に着用するアクセサリー的なものでは無かったそう。
ちなみに耳穴が塞がらないように、普段は赤い布を通しておいたとか。 -
【草皮衣】
イラクサという草から繊維を取って織り上げた樺太アイヌ独特の衣装で、樹皮衣に比べると着心地が柔らかい。
ブーツはアザラシの皮で作られており、毛が内側に来るよう仕上げてあるから温かく過ごせた。 -
【チキリイミ(刺繍服)】
樺太アイヌの衣装でカラフルな刺繍糸が目を惹くけど、よく見ると腰から下の模様が左右非対称になっている。
これは襟を重ねて帯を締めたときに、左右対称のデザインになるよう考慮されていると予想されていて、細やかな気遣いと実際に着用した時の美しさを追及しているのが感じられた。 -
【アットゥシ(樹皮衣)】
オヒョウやシナノキなどの内皮から繊維を取って糸にし、織機で織った衣類は普段着や作業着として、北海道全域やサハリンで着用されていた。
生地をよく見ると麻や目の粗い木綿に似ていて、通気性が良さそうだけど馴染むまではゴワゴワしそう。 -
【チヂリ(刺繍衣)】
北海道アイヌの衣装で、木綿の衣装の上に直接刺繍を施しているのが特徴。
全体的に刺繍してあるから晴れ着のように見えるけど、普段着として着用していた。 -
階段を利用して2階へ。
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テーマごとに小部屋に分かれていているので順路に沿って見学する。
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【展示室2…北の神々】
アイヌ民族は和人との交易でよく漆器を入手していたそうで、儀式や祭りの際にはごちそうや酒を入れて祭壇に供えるための欠かせない道具だった。
ちなみに漆器の数が多ければその家の財力を誇示出来たとか。 -
【展示室3…くらしの中の手仕事】
くらしの中で育まれた生活の知恵や道具が展示してあり… -
中でも目を惹いたのが、セイウチの牙に刻まれた【狩猟風俗図】。
上から見た構図は槍でクマを捕っている様子、鏡越しに見る裏側は皮舟を漕いでセイウチを捕獲している構図。 -
【アリュートの狩猟の様子】がわかるこの牙は絵巻物さながら…これ1本で流れがわかるようになっており、上から見た構図はセイウチ猟で、鏡越しに見る裏面はトナカイ猟の様子が描かれていて、細かな線で細部まで描写されていることに驚いた。
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【展示室4…北方民族資料】
函館市北方民族資料館で展示・保管されている資料の数々は、函館博物館旧蔵資料・馬場脩氏による馬場コレクション・児玉作左衛門氏による児玉コレクションの大きく3種類に分類されるそうで、その一部が紹介されていた。
【展示室5…あそびの世界】
アイヌの子供達の代表的な遊びについて紹介されており、実際に使用された道具ではなくて遊んでいる様子の描写が展示されている。 -
【展示室6…アイヌ民族の先駆者たち】
かつて支店長室だった部屋で腰壁部分に手焼きの高級タイルが貼られており、今までの展示室よりも重厚感を感じる。
その上部には、北海道周辺に特化した珍しい年表が掲げられていたけど、蝦夷が初めて文献に登場したのは1356年でその後、暫くは海外の探検家による蝦夷に関する報告が続き、蝦夷から北海道に名称が変わったのは戊辰戦争が終わった1869年とのこと。
上記のことから推測すると、一般的な日本人にとって北海道は長いこと謎に満ちた土地だったのかも。 -
江戸時代後期に生きた経世家(ほころびが出始めた江戸幕府の支配体制を見直すために政策や対策を考える担当で、今でいえば政治学者・経済学者にあたる):林子平が1785年に書いた「三国通覧図説」内の、北海道に関するページがガラスケースに展示してあった。
右が本州で、左が北方領土らしいけど縦長の歪な形をしていて面白い。 -
【展示室7…アイヌ絵の世界】
かつて支店長応接室だった部屋で展示室6と7は他部屋よりも天井が高く、開放感のある作りになっているのが特徴。
日本銀行函館支店の面影が随所に残されていて、天井を見上げると豪華な装飾が施されている。 -
アイヌ文化に関する絵画だけど、実はアイヌ民族に文字と絵の文化はないため、和人が書いたものが展示されている。
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しばらく歩いて函館港方面に行くと、童謡で有名な“赤い靴の少女像”が立っていた。
靴だけ赤いので目を惹いたけど気付かない人も多い:赤い靴の少女像 by RiEさん赤い靴の少女像 名所・史跡
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“函館西波止場“には広大な売り場を誇る土産物専門店が入っていて、海産品・銘菓・乳製品・地産アルコールなどの土産物を買い揃えられる。
ここだけで様々な北海道土産を買い揃えることが出来る:函館西波止場 by RiEさん函館西波止場 お土産屋・直売所・特産品
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夕方の光に照らされて赤味を増す“金森赤レンガ倉庫”では、強烈な海風が吹いていてこの時間になると肌寒く感じた。
函館ベイエリアのランドマーク:金森赤レンガ倉庫 by RiEさん金森赤レンガ倉庫 名所・史跡
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BAY HAKODATE・金森洋物館・函館ヒストリープラザ・金森ホールの4つの施設からなる金森赤レンガ倉庫は、函館ベイエリアのランドマークであり、しっかり見て周ろうとするとかなり広い。
今回は端にあるBAY HAKODATEへ。 -
中に入ると、通路を挟んで両サイドにオープンスタイルのショップが店を構えている。
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“はこだてわいん 葡萄館西部店”はワイナリー限定商品や、世界最深級のワインカーヴ:はこだてわいん青函トンネル蔵置所で貯蔵したワインを取り扱っているそうで訪ねてみた。
スタッフに話を聞きながら選んだ今夜のワインは…
【北海道100 ドルンフェルダー2019】
【年輪 白(200ml)】
【青函トンネル熟成年輪 白(200ml)】
青函トンネル熟成年輪は、はこだてわいん青函トンネル蔵置所で約1年間熟成させているのに惹かれて、この3本を購入。ワイナリー直営店だからこその品揃え:はこだてわいん 葡萄館西部店 by RiEさんはこだてわいん 葡萄館西部店 グルメ・レストラン
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HOTELに戻ると部屋の窓から金森赤レンガ倉庫と函館山が見え、函館山山頂には相変わらず雲がまとわりついていた。
明日は坂の上に建つ教会群を見に行ったり、八幡坂から函館港を眺める予定。
続きは03へ。東急ステイ函館朝市 灯の湯 宿・ホテル
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