JR北海道　６日間周遊　ほんとにサロベツ原野へ

2022/06/06 - 2022/06/11

今頃サロベツ原野は、エゾカンゾが咲き乱れているのだと思いました。
３０数年前に旅した時は、地平線まで咲き乱れていた記憶があります。
稚内駅前でレンタカーを借りて、行ってみましょう。

エリア 豊富・サロベツ(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー JR特急 徒歩

札幌と稚内を直通で結ぶ「特急宗谷」は一日一往復のみの運行です。
それ以外は旭川と稚内を結ぶ「特急サロベツ」を使うことになる。
わたしたちは行き（12:40着）、も帰り（17:44発）も「宗谷」を使いましたから、およそ５時間の滞在時間になります。
その時間を利用してレンタカーを借り、サロベツ原野や宗谷岬を回ってみようと思います。

まずは、ノシャップ岬まで来てみました。
上空を見るとどうも、北から東に掛けて厚い雲が覆っているようです。
あっち、つまり宗谷岬の方は天気が悪そう。
まずは、日本海に沿って南下してみるか。

ノシャップ岬 自然・景勝地

利尻富士がかろうじて見えている。

抜海港のあたりまで日本海沿いに下ってくると、だいぶ雲も晴れて見通しが良くなってきました。

抜海港アザラシ観察所 名所・史跡

この辺り、冬になるとアザラシがたくさんやってくるらしい。
道東に住んでいたころは、冬場にオホーツク海の方にドライブに行くとよく見かけました。
サロマ湖の東端の方にも、大きな群れが氷上で日光浴をしていたりします。
いつかトドの群れも見てみたいものです。

この辺りは、何が獲れるんだろう。

日本海オロロンラインというらしい。

レンタカーは日産マーチを貸してもらいました。
以前に乗っていたのと同じモデルで懐かしい。
外見ほど燃費は良くなかったですが、愛着のわくデザインで気に入ってました。

この辺り、海に沿って潟があり景色に変化を加えている。

利尻富士も一周した思い出があります。
確か路線バスで回れたはず。

「こうほねの家」という場所に来ました。

浜勇知展望休憩施設 名所・史跡

駐車場と二階が展望台になっているトイレと、簡単な湿原のトレイルがあります。

浜茄子の　咲きみだれたる　サロベツの　砂丘の涯の海に立つ富士

昭和52年放映のテレビドラマのロケで訪れた森繫久彌さんが、ここで詠んだ短歌だそうです。

エゾカンゾウには少し早かったのか、あるいはこの辺りには咲かないのか。
コウホネ、というのは5㎝くらいの黄色い小さな花をつける蓮の一種かと思うのですが、やはり時期的にこれからの花です。
生薬になる地下茎が骨のようなのでこの名があると書いてありました。

湿原の先に立つ富士。
森繫さんのドラマは「天北原野」という三浦綾子の同名小説を原作にしたものだそうです。
読んだことはありませんが、今回の旅でここと塩狩峠と二度も出会った三浦綾子さん。
ちょっと読んでみようかと思いました。

再び、アメリカ大陸をドライブしているような道を走り、サロベツ原野に向かいます。

ハンドルを左に切り、海辺を離れると

サロベツ原野のビジターセンター。

サロベツ湿原センター 名所・史跡

デイジーが咲き乱れる。

原生花園へと続く木道。

八分がたつぼみでした。
昔の写真を見たら、6月下旬に来ていました。
二週間以上早いのか。

湿原の乾燥化が進んでいるかもしれません。

これはなんだ？
ジブリのアニメに出てきそうなマシーン。
軍艦のブリッジみたいにも見える。
時が来たら、この下にある本体が現れて……

と思ったら、浚渫の機械でした。
かつて泥炭の採掘が活発に行われていたんですね。

同じく、水洗分離機。
上の浚渫機で掘り出した泥炭を選別する機械。
かつては、重要な燃料としての役割を担っていたわけです。
と言っても、ほんの四半世紀前くらまで採掘がおこなわれていたそうですので、今にも動き出しそうな現役感があります。

ビジターセンターの中では、その湿原の農地化への歴史や、湿原本来の姿への再生への取り組みについて詳しく説明しています。
一年で１ｍｍしか成長しない泥炭を再生する道のりは険しい。
色々学びの時間になりました。

いつしか時間が過ぎ、宗谷岬に行くのはやめました。
なんか、暑い雲に覆われている感じでしたから。

エゾカンゾウではなく、アブラナか何かが草原を彩っていました。

ちょっと早めに駅前に戻って車を返し、付近を散策。

かつて、樺太航路が発着していた港の名残。
これが戦前に建設されたころは、大勢の人が樺太と北海道を行き来していた。
隙を見せると領土を取りに来る大国主義が、か弱い国を蹂躙する。
地球はだれのものだろうか。

稚内港北防波堤ドーム 名所・史跡

旅館紀ノ国屋か。
どうしても、こういうところに目が行ってしまう。
どんな旅人たちがここを通り過ぎて行ったのか。

半世紀も前に北海道を旅した時は、こんな宿に泊まると得体のしれない人たちがいて、とんでもなく面白い話をしてくれたものです。

駅前なのに人通りがないのは釧路駅と同じ。

周遊券を握って青春旅してたとき、雪が降る中あの神社の方に歩いて行ったのを記憶しています。
そのあと何をし、どうやって帰ったかも思い出せない。

ロシア語が街のあちらこちらに。

古い街並みに、稚内を感じるのは私がいけないのか。

けなしているわけではありません。

空中に出口のあるアパートがあってもいいではないですか。
あそこの郵便受けに郵便を届けるには梯子が要る。

稚内駅で、帰りの列車を待つひととき、ポテラーナを頂きました。
焼けたカラメルがアイスクリームのようなポテト（？）と絶妙にマッチ。

帰りの列車の５時間のために、ビールやら何やらを北海道応援クーポンを使って購入いたしました。

この旅行記へのコメント （2）

• ひでじいさんさん 2023/02/18 10:36:43

  お邪魔します。

  北海道はいいですね、道北・道東・道央はノンビリドライブ（80ｋｍ/ｈ以上か？）は最高です、駐車場の心配が無く、目的地に行けます。ただし、北海道の地名をナビに入力するのが大変（当て字みたいで）
  7月は稚内・宗谷岬・前回見逃した稚内公園を加えて稚内に宿泊します。翌日は迷いましたがサロベツ原生花園に寄ります。ちょうど花が咲いていそうで。
  稚内は3回目になりますが樺太と利尻富士が見えるといいなあ。
  2日の宿泊が迷ってます。
  北海道万歳！！

• ひでじいさんさん 2023/02/18 10:36:41

  お邪魔します。

  北海道はいいですね、道北・道東・道央はノンビリドライブ（80ｋｍ/ｈ以上か？）は最高です、駐車場の心配が無く、目的地に行けます。ただし、北海道の地名をナビに入力するのが大変（当て字みたいで）
  7月は稚内・宗谷岬・前回見逃した稚内公園を加えて稚内に宿泊します。翌日は迷いましたがサロベツ原生花園に寄ります。ちょうど花が咲いていそうで。
  稚内は3回目になりますが樺太と利尻富士が見えるといいなあ。
  2日の宿泊が迷ってます。
  北海道万歳！！