房総花紀行.3--大多喜、菜の花の夷隅に滝を見る-

2022/04/11 - 2022/04/11

新シリーズ、地元の房総を巡る再発見の旅。
　第三弾は、四月中旬の夷隅、小湊鉄道といすみ鉄道紀行です。房総のローカル線を乗り継いで、大滝の「黒原不動滝」という滝に行ってきました。
　粟又の滝や小沢又の滝、濃溝の滝がある養老川だけでなく。夷隅川の支流にも滝はあったのです。春の夷隅川、菜の花の時期をご覧ください。

エリア いすみ・大多喜(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝8時50分前の五井駅。
今回の改正から8時52分発になった上総中野行小湊線列車で、一気に終点上総中野を目指す。これを逃すと、次は11時20分まで上総中野行はないのだ（日によっては9時11分発養老渓谷行里山トロッコがある）。

小湊鉄道 乗り物

入れ違いで上総中野発の上り列車が8時48分に到着。こっちはキハ40の単行か。

五井駅 駅

2両編成のおかげか、空席のある状態で出発した列車。
最近の小湊鉄道、気候の良い時は平日でも混雑することが目立ち、単行の列車だと立ち客も出る。
鉄オタが目立った。

上総三又駅、この駅も変なモニュメントがある

上総三又駅 駅

小湊線で一番近代的で、最近は「昭和」の風情を感じるようになった駅。
光風台駅

光風台駅 駅

高滝ダムを渡る

高滝湖 自然・景勝地

高滝駅
小湊鉄道はこのような古風な木造駅舎が多い

高滝駅 駅

里見駅
交換可能駅はここが最後。なので、この駅で大抵の列車は行き違いのために長時間停車する。

里見駅 駅

里見駅に長時間停車中のディーゼルカー

桜はちょっと残っていた。季節的には菜の花の時期かな

かなりの乗客が下車していった。養老渓谷駅

養老渓谷駅 駅

五井を出て1時間10分余り。
養老渓谷駅から勾配と峠を越えて、ようやく列車は終点、上総中野駅に到着した。

上総中野駅 駅

菜の花にかこまれた、春の上総中野駅
小湊鉄道の駅のうち、ここだけが大多喜町にある。

本数は少ないがバスの発着もある上総中野駅
いすみ鉄道との乗換駅で、駅舎は供用、ホームが別。
いすみ鉄道の列車が車でしばらく待つ

いすみ鉄道の列車がやってきた。
折り返し大原まで行く列車で上総総元駅まで行く。
車両はいすみ名物、偽キハ２０系

いすみ鉄道 乗り物

いすみ鉄道と小湊鉄道の車両が並ぶ
まんま国鉄時代の風景
いすみのキハ58系と小湊のキハ40が並べば完璧なんだけどな。国鉄時代の水郡線みたいで。

上総中野駅 駅

偽キハ20系の車内はボックスシートだった。
いすみ鉄道はボックスシートとロングシートの車両は半々。
国鉄時代は全てキハ30系だったので、オールロングシートだった。

房総の山々にしては山らしい風景の上総中野-西畑間
標高もこのあたり結構高い。上総中野駅が標高90m前後。
小湊鉄道の上総中野-養老渓谷間の中間にある峠が、もっとも標高が高く、標高110mほど、これが千葉県の鉄道で一番高い所である。
埼玉の八高線はもっと高い所を普通に走ってるんだよね。金子のあたりで標高150m超えてるし。

のどかな総元駅に到着。上総中野から2駅目。
ここで降りる。
ここで降りたのは、目指す「滝」が、この駅から徒歩数分のところにあるからだ。

総元駅 駅

総元駅

総元駅 駅

駅前に「滝」への案内道標が完備されてる。
徒歩6分くらい、ただ標高差がややあるか。
「黒原不動滝」という

まず駅そばの大多喜よりの踏切を渡ります。

あと道なりに坂を降りてくといすみ川の支流に出る。

駅舎の反対側から見た総元駅

谷に橋が架かっているが脇の道を川面へ降りていくと

このような風景が待っていた
この灘のような激流が「黒原不動の滝」

橋の上からも撮影できる
加古川の「闘龍灘」に似てるかも

中洲へ浮橋がかかっていて、これで中州に行くと、もっと滝の近くへ行ける

黒原不動滝 自然・景勝地

黒原不動滝
よくイメージされる那智の滝のような直瀑とはだいぶ違うが、これも滝の一種。「清流瀑」とよばれるタイプかな。群馬の吹割の滝なんかのミニチュア版。

音が結構ごうごうとして勇ましい

黒原不動滝 自然・景勝地

まさに激流

橋の上からもズームして一枚
滝のそばまでは、道がないのでたぶん行けない
最近はやりの「谷渡りの鯉のぼり」がここにも悠々となびいてるが、これは地元の有志が架けたものらしい

もう一枚
この川は外房にそそぐ夷隅川の支流だが、夷隅川の水系にも滝があるとは初めて知った。
さあよく鑑賞したし帰ろう

反対側、下流域の風景

駅に戻る途中
長閑な風景です

駅周辺、桜と鯉のぼり

駅の北側を国道464号が通る
一応、バスも通ってる
この国道は、大多喜からいすみ線沿いに上総中野まで通り、上総中野から粟又の滝付近をぬけ、筒森峠を通り亀山ダム、久留里線の上総亀山駅へゆく。
内陸の道路がそれなりに整備されてきた房総半島である。

総元駅、菜の花色の偽キハ20が来ました。これで上総中野まで戻ります。

総元駅 駅

上総中野到着
上総中野駅は、いすみ鉄道の方が小湊鉄道より本数がずっと多い。
小湊線は、ここまでくる列車は日に6往復と本当に少ない。一応両路線は接続しているけど、今回は1時間ほど待合時間があるので、駅周囲を廻ってみる。

踏切をわたり駅舎の反対側
南側へ行く

駅のすぐ南に夷隅川の支流が屈曲しながら流れ、小さな谷をつくっている。
川に飛び石が作ってあり、そこを渡ると、神社に行く。

雰囲気満点

沢を渡ったところにあった、山神水神神社

雰囲気が本当いいです

駅南側
桜と上総中野駅

ヤマツツジ

のどかな風景です

駅にもどってきた

上総中野駅 駅

帰りの列車がやってきました

いすみ鉄道の気動車と並ぶ
12時50分の列車で帰ります

里見駅で列車交換
下り列車はキハ40でした

里見駅 駅

高滝ダム

五井駅に到着しました
あとは内房線で帰ります
今回天気に恵まれ、また桜が残っていたのは幸いでした。
のどかな房総の山中を楽しみました。
おわり

五井駅 駅