2006年年末カンボジアとホーチミン６日間①（アンコールトム）

2006/12/28 - 2007/01/02

15年以上も経って、ふと、この旅行を振り返ることがありました。
でも、アルバムをめくっても古ぼけた写真が並んでいて、インクが滲んでいるところもチラホラ。
そこで、デジカメの画像をもう一度整理し、旅行記としても残そうと思いました。

当時はデジカメが主流になりつつありましたが、フィルムカメラの方がまだ画質が良かった頃。
デジカメ２台（私と彼の）とフィルムカメラの計３台を持参し撮影した旅なので、フィルムの写真はこの旅行記には（技術がなくて）載せられませんが、デジカメの残った画像を拾って旅行記にしてみました。

写真に文字が入っていますが、これはデジカメを持つ前からの私なりの写真の整理方法で、旅行後はいつも写真に文字を直接書き込んでいました。デジカメを使うようになってからは、文字を入れてからプリントをしてアルバムに入れています。
今回は、そのコメントもインクが滲んだりしていたので、新たに文字を入れ直してみました。

①の今回は、成田からシェムリアップに到着し、翌朝のアンコール・トムの観光までをまとめました。

(1USドル=仲値で115円)

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.0

暦どおりしかお休みができなかったので、泣く泣く法外に高い費用でカンボジアとベトナムの旅へ…
まずは、恒例の成田空港のカードラウンジで「行ってきます！」のお写真。

成田10：30発ベトナム航空951便で、ホーチミンへ。
初めてのベトナム航空。
機内食でお蕎麦はよく見かけるけど、今回はピンクの素麵!?

ホーチミンまで６時間の飛行。
嬉しいことに、スパークリングワインもありました！
ベトナム航空のおしぼり、とっても良い香りがして好き～
ジャスミンの香りかな～？

ホーチミンに無事に到着。
トランジットは１時間半だけど、実質の自由時間は30分程度。

初めてのベトナム。
とりあえず何か買ってみたいということで、バナナケーキとミートパイをゲット！

ホーチミン16：30発ベトナム航空829便でシェムリアップへ。
わずか１時間の空の旅だけど、軽食が出ました！
カットフルーツがものすごく甘くて美味し～！

17：30シェムリアップ国際空港に到着。
日本との時差は２時間。
思っていたほど暑くはない！

ボレイアンコールホテル（BOREI　ANGKOR　HOTEL）に到着。

ボレイ アンコール リゾート & スパ ホテル

ホテルの近くのレストランで夕食★
カンボジア料理と思ったけど、ここはアメリカンレストラン。
ビーフピザ（6ドル）、具だくさんで美味し～！

カンボジアの通貨はリエルですが、USドルもかなり流通していて、併記されていることがほとんど。この旅では、リエルを使いませんでした。

メインはお肉だね！
私は「テンダーロインステーキwithバターソース」。
何とこのボリュームで３ドル!?
文句なしに大満足！

彼は「テンダーロインステーキwithアメリカンスタイル」。
これも同じ３ドル！

ビールは１ドルだし、カンボジア、物価が安くて大満足！

フォーも追加！
…初日で浮かれているとはいえ、食べ過ぎ(;''∀'')

翌朝の朝食はホテルでビュッフェ！
パンケーキにフォーに、バナナも房ごともらって…

ボレイ アンコール リゾート & スパ ホテル

まずは「アンコール・トム」へ！
太陽の光の関係で、午前中はアンコール・トム、午後がアンコール・ワットの観光へ行くのがオススメなんだそうです。

アンコール トム 南大門 史跡・遺跡

参道の左右にはヒンズー教の神話「乳海攪拌（にゅうかいかくはん）」の像が並んでいます。
「乳海攪拌」はヒンズー教では重要な天地創世神話の一つ。
神々と阿修羅が、蛇神ナーガの胴を引き合っています。
それぞれ54体の像が並んでいますが、ほとんどの像の顔が盗難にあってしまったそうです。
今は、復元された白い顔の像が、ナーガを引っ張っています。

アンコール トム 南大門 史跡・遺跡

まずは南大門から入ります。

アンコール トム 南大門 史跡・遺跡

南大門の上には「観世音菩薩の四面像」が！

アンコール トム 南大門 史跡・遺跡

南大門を抜けると、バイヨン寺院が！
バイヨンは「美しい塔」という意味なんだそうです。

バイヨン 史跡・遺跡

オベリスクのような柱が残っていました。
柱には、蓮の上で踊るアプサラ（天女）が至る所に彫られています。

アンコールトム 建造物

バイヨンの四方回路は一大絵巻になっています！
ベトナム（チャンパ）軍との戦いに赴くクメール軍が描かれています。

アンコールトム 建造物

当時の生活の様子や市場の様子なども精巧に彫られています。

アンコールトム 建造物

これは舟を漕いで戦いに向かう兵。
水面にはたくさんの魚もいます。

アンコールトム 建造物

メインの中央祠堂が見えてきました！

アンコールトム 建造物

こっちの柱にはデバター（女神）の浮き彫りが！

アンコールトム 建造物

蛇神ナーガとシンハ（獅子）の像が並んでいます。

アンコールトム 建造物

まだまだ回路は続きます。

アンコールトム 建造物

アンコールトム 建造物

アンコール・トムと言えば！
この四面仏塔！
50以上ものの観世音菩薩がいます。

アンコールトム 建造物

ずっと見たかったこの光景。
でも、どうして顔だけなんだろう。

アンコールトム 建造物

一番有名な「クメールの微笑み」と呼ばれる四面塔。
200リエル札の絵柄にもなっています。

アンコールトム 建造物

54基の仏塔が並んでいます。

アンコールトム 建造物

少し角度を変えて…
とっても見たかったところなので、 デジカメで撮ってはフィルムカメラでもと、ひたすら写真を撮り続けました。

アンコールトム 建造物

見上げてばかりだったけど、ふと下を向くと、遺跡のすきまからお花が咲いていました！

アンコールトム 建造物

塔の中に入れます！

アンコールトム 建造物

中には、仏像や守護神が祀られていました。

アンコールトム 建造物

ここから見てもステキすぎる！

アンコールトム 建造物

何度見てもステキだな～
もっと見ていたいケド、次へ進みます。

アンコールトム 建造物

16の塔は、巡礼するかのように奥へ奥へと繋がってつながっています。
これが、古代インドの宇宙観なんだそう。

アンコールトム 建造物

中央祠堂を抜けました。
他にも見どころがあるので、周ってみます。

アンコールトム 建造物

王様専用の沐浴場。

アンコールトム 建造物

「象のテラス」に来ました！
このテラスは、王族の閲兵に使われました。
壁には象のレリーフが彫られています。

象のテラス 史跡・遺跡

象のテラスは高さ３ｍ、長さは350ｍもあります。

象のテラス 史跡・遺跡

この象たちは、鼻で蓮の花を摘んでいるんだそう。

象のテラス 史跡・遺跡

象のテラスの北側の側壁には、ガルーダとシンハのレリーフがあります。
鳥神ガルーダと獅子神シンハが蛇神ナーガの欄干を支えています。

象のテラス 史跡・遺跡

ん？ガルーダちゃん。
ナーガを支えているっていうより、握っている？
ナーガはガルーダの天敵なんです。

象のテラス 史跡・遺跡

象のテラスの内側にある王宮の塔門をくぐると、「ピミアナカス」が見えてきました。
「ピミアナカス」の意味は「天上の宮殿」で、三層のピラミッド型寺院の最上階には塔が建っていたと考えられています。

ピミアナカスの北側には、大小2つの池があります。
大池は「男池」と呼ばれていて、125×45ｍの大きさがあります。
この池もまた、沐浴場でした。

アンコール トム 男池 女池 史跡・遺跡

さらに進むと、高さ６ｍもある「ライ王のテラス」が見えてきました。

12世紀末にジャヤヴァルマン7世によって建立、それ以前にテラスの原型があり再建築したもので、新しいテラスの奥に以前のテラスが残っていて二重の壁面になっています。
この二重の壁の内壁と外壁の間は迷路のような通路になっています。

ライ王のテラスの壁面には、上から下まで阿修羅と神々の彫刻がびっしり！
クメール美術の傑作です！

ライ王のテラス 史跡・遺跡

９頭を持ったナーガの浮き彫りもありました。
よく見るナーガは７頭なのですが、どのような意味があるんだろ？

ライ王のテラス 史跡・遺跡

テラスの上にはライ王の座像（レプリカ）が鎮座しています。
本物はプノンペン国立博物館にあります。

この片足を立てた坐像は、ヒンドゥーの死の神「ヤマ（閻魔）」。
でも、なぜ「ライ王」と呼ばれるのかには諸説あって、歴代クメール王の中にライ病を患った王がいたからという説があります。

このライ王のテラスでアンコール・トムの観光は終了。
次はプリヤ・カン遺跡に向かいます♪

ライ王のテラス 史跡・遺跡