北海道の旅８日間　⑨　痛恨の・・礼文島

2021/08/02 - 2021/08/03

早朝、稚内を出航したフェリーで、礼文島に渡りました。予定では、礼文島で観光できるのは一日半。

港までお迎えに来てくれた民宿香栄丸に荷物を預け、まずは宗谷バスでバス停一つ分を歩き、スコトン岬へ。強風の中を歩きながら、絶景を堪能しました。

バスで香深港に戻り昼食後今度は礼文林道をトレッキング。レブンウスユキソウは、残念ながらもう盛りを過ぎていたけれど、自然の中でのひとときは貴重な時間。はるばる来た甲斐があったものと感動し、宿へ戻ります。

ところが、林道入り口まであと少しというところで・・・・・。

エリア 礼文島(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 2.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス 船 レンタカー JALグループ JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅館山一のご主人に送ってもらい、稚内フェリーターミナルに到着しました。

午前5時35分でした。

ハートランドフェリーのHPには、出航40分前までに手続きしているようにとあったので、早めに送ってもらったけれど、もう少しギリギリでもよかったみたい。

乗船客はまばら。

稚内港フェリーターミナル 乗り物

さあ、これから行く礼文島、明日渡る利尻島どどんなところかしら？

稚内→礼文島　2等2850円。

午前6時すぎ、乗船客の列ができ始めました。

いよいよ乗船。
船酔いしないといいな。

午前6時30分　出航。

ハートランドフェリー 乗り物

海の色が夏とは思えないこんな色。

船内は明るいです。

2等の船室。

2等の船室。

午前8時25分、無事、礼文島香深港に着きました。

本日のお宿、香栄丸の若主人さんにお迎えをお願いしてありました。
早速香栄丸さんへ行き、荷物を置かせてもらいます。

香栄丸のロビーで、色々観光情報を教えてもらいます。

スコトン岬にバスで行くなら、終点より手前の「江戸屋」バス停で降りて、終点スコトン岬を目指して歩く方がいいよと。なぜならば、帰りのバスの時刻が、始発であるスコトン岬ならはっきりわかるし、バスを待つ場所もあるからとのこと。

なるほど、アドバイス通りにしましょう。

香栄丸さんの最寄りバス停は、「病院前」。

薬局の前にあります。ベンチが目印。

この薬局に後程お世話になるとは、この時はつゆとも知らず・・。

午前9時30分、バスが来ました。

宗谷バス 乗り物

整理券3番をもらって乗車。

バスの中はこんな感じ。

乗り物に乗ると、車内のポスターを見るのが好きです。
「利尻島　沓掛港から鴛泊港行きの無料シャトルバス運行。」

そんなポスターもぼんやり眺めました。後で役に立つとも知らず。

車窓から見た海。

波も結構ありそうだな。

車窓からみた案内板。スコトン岬まで8㎞。もう少しかな。

午前10時8分　江戸屋バス停着。　運賃1180円。

初めは、バスで終点スコトン岬まで行って、この江戸屋バス停まで歩こうかと思っていました。

でも、なかなか江戸屋バス停の時刻表がはっきりしません。先ほど宿のご主人に、スコトン岬の手前までバスに乗り、帰りはスコトン岬から乗るとよいとアドバイス頂き、従います。

江戸屋山道の案内表示に従って歩きます。

白い花、なんだろう。

スコトン岬目指して歩き始めます。

振り返ってみるとこんな感じ。

風が強いです。

ほとんど人に会いません。

レンタカーで来てる人、一組。
貸切タクシーで来た人、一組。

そのくらい。

銭屋五兵衛・貿易の地の記念碑。

銭屋五兵衛貿易の地 名所・史跡

銭屋五兵衛さんは、江戸時代後期の加賀の商人。

礼文島を拠点にロシアと密貿易をし、巨利を得た悪徳商人のように言われていたけれども、明治時代以降は、鎖国体制で海外貿易を試みた先駆者と評価されているそうです。

10時38分、歩き始めてちょうど1時間後。トド島展望台に到着。

トド島展望台 名所・史跡

トド島が割と近くに見えます。

午前11時、歩き始めて1時間半ほど経過したころ、スコトン岬の先端が見えてきました。

それにしても強い風。遮るものがないから余計に強く感じます。

見下ろすと港。

午前11時20分。スコトン岬に到着。
こちらの建物は、「最北限の公衆トイレ」

割ときれいなお土産屋さんがありましたので、バスを待ちながら、お土産選び。

スコトン岬 自然・景勝地

宿のご主人のアドバイス通り、こちらでバスを待つようにしてよかったです。

8月とは言え、強風ですし気温もあまり高くないので、お土産物屋さんでバスを待てるのはありがたい。

香深まで行く宗谷バスも、もう来ていました。

11時56分　スコトン岬発　香深港行きバス。

バスも最初はガラガラでしたが。途中、船泊診療所前からは、高齢の方たちが乗ってきました。皆さん香深から船泊まで通院しているのかな、大変だなとこの時もぼんやり思いました。

午後1時少し前、香深港に戻ってきました。

香深港近くのレストラン「かふか」は漁協がやっているレストランです。

ここで昼食をとることにします。

海鮮処 かふか グルメ・レストラン

おしぼりとともに渡されたマスクケース。

感染対策のしっかりしたお店のようです。

お品書きを見て、
わたくしは、ホッケのちゃんちゃん焼き定食にします。

このお店一番売れ筋のメニューのようでしたし。

ハイ、ホッケのちゃんちゃん焼き定食。

美味しく頂いたのですが、その夜、宿でもホッケがでましたので、宿泊する方はホッケは避けた方がよさそう。よほど好物なら別ですが。

夫は、いか焼きに、ご飯と味噌汁。

とても立派ないかで、味も最高だったとのこと。
私もこちらにすればよかったなと、思いましたよ。

レストラン「かふか」、清潔で気持ちよくお食事できますし、コスパも良いです。

午前中に荷物を預けた時に、民宿のご主人から、「礼文林道」に行くなら、入り口まで車で送りますよと言われていたので、昼食後宿に戻り、送って頂くことにしました。

礼文林道コース 自然・景勝地

午後2時ちょうど、早速林道コースを歩き始めます。

今は、盛りを過ぎてしまいましたが、高山植物の宝庫で、6月から7月にはそれを目当てに訪れる人が多いそうです。

見晴もよい礼文林道コースです。

レブンウスユキソウの群生地も近そうです。

レブンウスユキソウ群生地。

高山植物の宝庫ですが、盛りは6月から7月。

礼文島のあちこちに花の群生地があります。

チングルマかな？

レブンウスユキソウに似ているけれど？

群生地にあったレブンウスユキソウの写真。

香深井まで歩くとかなりの距離になるので、途中までで元来た道を引き返すことにします。

午後2時45分　林道レンジャーハウス到着。

ここでトイレを借りて、引き返すことにいたします。

トイレにあった貼り紙。

バイオトイレ・・だそうです。

帰りも通ったけれど、すでに時期は遅くレブンウスユキソウは見られませんでした。

林道の終点まであと少しの所。

砂利道に気をつけろよ!と夫のアドバイスを聞き流し、ずるっと滑ってしまいました。
足を捻ったみたい。　すごい痛み！　痛恨の一瞬。

時刻は午後4時頃。

宿に電話して、お迎えをお願いします。忙しい時間に申し訳ない！

宿のオーナーご夫妻が気遣ってくださいます。
まずは、アイシングと、アイスノンなどお借りしました。

香深の診療所は午前中のみの診療。船泊診療所まで今から行くかどうか・・。
午前中、バスで通り過ぎたあの場所で、ここからだとタクシーでも40分くらいはかかるでしょう。
骨折ではなさそうなので、テーピングと手持ちの湿布で様子を見ることにします。

今朝、スコトン岬に行くときにバスに乗ったところが薬局とのこと。夫がテーピングテープを買いに行ってくれました。薬局のご主人が、結構林道の砂利道で滑ってけがをする方多いよと話していたそうです。

足を引きずりながらもなんとか入浴出来ました。

民宿香栄丸は、オーナーの親御さんが漁師・・と聞いていたので、夕食は楽しみでした。期待以上！

足は痛いけれど、カニ、ウニ、ホッケなどなど海の幸に、一瞬痛みも忘れて完食。

夕食後、今後のスケジュールの見直し。

明日、お昼過ぎのフェリーで礼文香深港から、利尻沓掛港に渡ることにします。
本来は夕方午後4時25分のフェリーで、利尻鴛泊港に移動する予定でした。でも、この足の具合で明日の夕方までどこで過ごすかを考えると、早い便で利尻に移動したほうがよさそうです。

鴛泊の宿を予約していたので、香深港→沓掛港の航路は念頭にありませんでしたが、今日、スコトン岬に行くバスの中で、フェリーに接続する沓掛港から鴛泊港への無料シャトルバスの広告を見たばかり・・。それを利用すれば沓掛港着でも何ら問題ありません。

そして、利尻島2泊の予定を1泊キャンセルし、1日早く帰ることにしました。
幸い、同じ時間の便に、利尻→丘珠、新千歳→羽田とも変更できました。

朝食。朝も海の幸がいっぱい。

朝食後、JALに電話して、けがをしているので・・と座席の変更などをお願いしました。

沓形港へのフェリーは12:55発。宿のご主人には出発まで部屋を使っていてよいですよとありがたいお言葉を頂きます。

昨日港にお迎えに来てくださった時から、とても好感の持てる宿のご夫妻でしたがわたくしの不注意でアクシデントに見舞われ、一層親切が身に沁みます。

12時に、フェリーターミナルまで宿のご主人に送って頂きました。最後の最後までお世話になりました。リベンジを果たすため、また伺いますねと思いながら、乗船を待ちます。

本当なら、今日は朝から桃岩の方にトレッキングして、夕方16:25発のフェリーで利尻に向かう予定。

とても楽しみにしていた礼文島で過ごす時間がこんな風になって悔しいこと。
そして、やはり楽しみにしていた同行者にも申し訳なく・・。

香深港フェリーターミナル 乗り物

旅先でのけが、油断していたのかなと反省。
自分の年齢と体重とよく考えて、これからの旅は行動しないとね。

夫が、春の旅のひざの故障で用心して、折り畳み式のステッキを持ってきていたので貸してもらいました。それでも足を引きずりながらなんとか歩けたのは不幸中の幸い。

最終目的地、利尻島に向かいます。