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2019年の年始に真夏のオーストラリア、メルボルンとシドニーに行きました。メルボルンに入り、夜行列車で移動してシドニーから帰る7泊8日のスケジュール。航空券の高いこの時期でも、出発日を12月31日まで遅らせて、通常料金に戻った航空会社を選定。<br /><br />メルボルンとシドニーは、1993年以来の26年ぶり。今回は気楽な一人旅。2度目なので前回に見た、カンガルーもコアラもペンギンパレードも、羊の毛刈りもなく、トラムや蒸気機関車を求めて鉄道旅行の現地滞在正味6日間。<br /><br />0日目<br />成田から中国国際航空で上海浦東乗り継ぎ。<br /><br />1日目<br />空港からバスでメルボルン市内へ。無料区間のトラムで巡るメルボルン。トラムの全型式制覇。<br />https://4travel.jp/travelogue/11717478<br /><br />2日目午前<br />メルボルン・サザンクロス駅から、中距離列車V/Lineでキャッスルメインへ。ヴィクトリアンゴールドフィールズ鉄道の蒸気機関車と、100年前のヴィンテージ客車。<br />【この旅行記です】<br /><br />2日目午後<br />メルボルンの北西130kmのベンディゴ。クラシックなトラムで巡る、ゴールドラッシュの面影の残る街。<br />https://4travel.jp/travelogue/11718690<br /><br />3日目午前<br />メルボルン・フリンダースストリート駅から、メトロでベルグレーヴへ。丘陵地帯を走る蒸気機関車の牽く観光列車、保存鉄道パッフィンビリー。100以上年前の機関車とヴィンテージ客車。<br />https://4travel.jp/travelogue/11720192<br /><br />3日目午後<br />メルボルン・フリンダースストリート駅のメトロとサウスバンクプロムナード、セントパトリックス大聖堂見学後、夜行列車XPTでシドニーへ<br />https://4travel.jp/travelogue/11721569<br /><br />4日目午前<br />シドニートレインズで街歩き オペラハウスのサーキュラーキーとシティー。<br />https://4travel.jp/travelogue/11722491<br /><br />4日目午後<br />トラム代行バスで行くパワーハウスミュージアムとダーリングハーバー。<br />https://4travel.jp/travelogue/11722529<br /><br />5日目午前<br />シドニーから列車とバスを乗り継いでニューサウスウェールズ鉄道博物館へ。<br />https://4travel.jp/travelogue/11723906<br /><br />5日目午後<br />ピクトンから列車を乗り継ぎシドニーへ 夜のハーバーブリッジとオペラハウス。<br />https://4travel.jp/travelogue/11723999<br /><br />6日目午前<br />シドニートレインズに乗ってシドニートラム博物館へ。<br />https://4travel.jp/travelogue/11727155<br /><br />6日目午後<br />オーストラリア鉄道の旅(その11 シドニートレインズで渡るハーバーブリッジとシドニーライトレール)<br />https://4travel.jp/travelogue/11727329<br />シドニーから北京へ<br /><br />7日目<br />北京乗り継ぎで羽田着。<br /><br />

オーストラリア鉄道の旅(その2 ヴィクトリアンゴールドフィールズ鉄道の蒸気機関車と100年もののヴィンテージ客車)

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2019/01/02 - 2019/01/02

12位(同エリア47件中)

モボ101

モボ101さん

2019年の年始に真夏のオーストラリア、メルボルンとシドニーに行きました。メルボルンに入り、夜行列車で移動してシドニーから帰る7泊8日のスケジュール。航空券の高いこの時期でも、出発日を12月31日まで遅らせて、通常料金に戻った航空会社を選定。

メルボルンとシドニーは、1993年以来の26年ぶり。今回は気楽な一人旅。2度目なので前回に見た、カンガルーもコアラもペンギンパレードも、羊の毛刈りもなく、トラムや蒸気機関車を求めて鉄道旅行の現地滞在正味6日間。

0日目
成田から中国国際航空で上海浦東乗り継ぎ。

1日目
空港からバスでメルボルン市内へ。無料区間のトラムで巡るメルボルン。トラムの全型式制覇。
https://4travel.jp/travelogue/11717478

2日目午前
メルボルン・サザンクロス駅から、中距離列車V/Lineでキャッスルメインへ。ヴィクトリアンゴールドフィールズ鉄道の蒸気機関車と、100年前のヴィンテージ客車。
【この旅行記です】

2日目午後
メルボルンの北西130kmのベンディゴ。クラシックなトラムで巡る、ゴールドラッシュの面影の残る街。
https://4travel.jp/travelogue/11718690

3日目午前
メルボルン・フリンダースストリート駅から、メトロでベルグレーヴへ。丘陵地帯を走る蒸気機関車の牽く観光列車、保存鉄道パッフィンビリー。100以上年前の機関車とヴィンテージ客車。
https://4travel.jp/travelogue/11720192

3日目午後
メルボルン・フリンダースストリート駅のメトロとサウスバンクプロムナード、セントパトリックス大聖堂見学後、夜行列車XPTでシドニーへ
https://4travel.jp/travelogue/11721569

4日目午前
シドニートレインズで街歩き オペラハウスのサーキュラーキーとシティー。
https://4travel.jp/travelogue/11722491

4日目午後
トラム代行バスで行くパワーハウスミュージアムとダーリングハーバー。
https://4travel.jp/travelogue/11722529

5日目午前
シドニーから列車とバスを乗り継いでニューサウスウェールズ鉄道博物館へ。
https://4travel.jp/travelogue/11723906

5日目午後
ピクトンから列車を乗り継ぎシドニーへ 夜のハーバーブリッジとオペラハウス。
https://4travel.jp/travelogue/11723999

6日目午前
シドニートレインズに乗ってシドニートラム博物館へ。
https://4travel.jp/travelogue/11727155

6日目午後
オーストラリア鉄道の旅(その11 シドニートレインズで渡るハーバーブリッジとシドニーライトレール)
https://4travel.jp/travelogue/11727329
シドニーから北京へ

7日目
北京乗り継ぎで羽田着。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
鉄道 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • メルボルン2日目は、中距離列車のV/Lineに乗って北西へ120kmのキャッスルメインと、さらに40km先のベンディゴに出かけることに。ホテル最寄りの停留所から、無料のトラムでサザンクロス駅へ。

    メルボルン2日目は、中距離列車のV/Lineに乗って北西へ120kmのキャッスルメインと、さらに40km先のベンディゴに出かけることに。ホテル最寄りの停留所から、無料のトラムでサザンクロス駅へ。

  • メルボルンとその周辺の公共交通機関の利用には、共通のICカード Myki の利用が必須。カードはAU$6、約500円の買い取り制で、運賃相当額は駅にある専用機やセブンイレブン等で、topup(チャージ)します。前日にAU$9チャージ済みの Myki express を購入したものの、無料区間のトラムに乗っただけ。まだ全額残っていても、ベンディゴ往復には全然足りないので、乗車前に駅でチャージしておきます。

    メルボルンとその周辺の公共交通機関の利用には、共通のICカード Myki の利用が必須。カードはAU$6、約500円の買い取り制で、運賃相当額は駅にある専用機やセブンイレブン等で、topup(チャージ)します。前日にAU$9チャージ済みの Myki express を購入したものの、無料区間のトラムに乗っただけ。まだ全額残っていても、ベンディゴ往復には全然足りないので、乗車前に駅でチャージしておきます。

  • 自動改札機にタッチして構内へ。ごく一部の長距離列車を除いて、紙の切符はありません。

    自動改札機にタッチして構内へ。ごく一部の長距離列車を除いて、紙の切符はありません。

  • 発車時刻までの間に構内を見て回ります。Victoria 州の頭文字をとったであろう中距離列車、V/Lineのホームは頭端式。

    発車時刻までの間に構内を見て回ります。Victoria 州の頭文字をとったであろう中距離列車、V/Lineのホームは頭端式。

    サザン クロス駅

  • ディーゼルカーや、客車の編成が停車中。2本のホームの間には、機回り線を設けています。

    ディーゼルカーや、客車の編成が停車中。2本のホームの間には、機回り線を設けています。

  • 向こうは、近距離電車メトロが発着する通過式のホーム。メトロで西へ1駅行くと、前日に駅前でトラムを撮っていた、フリンダースストリート駅。

    向こうは、近距離電車メトロが発着する通過式のホーム。メトロで西へ1駅行くと、前日に駅前でトラムを撮っていた、フリンダースストリート駅。

  • 乗車する列車は2番線の手前に停車しているディーゼルカーだと思っていたら、発車案内を確認するとホームは2B。長いホームを前後でAとBに分けて使っていて、2Bはずっと前方。慌てて駆け込んだらセーフだったけど、乗車する車両を撮る時間がなかった。前日の駅の下見が役に立たず。<br /><br />サザンクロス駅を発車すると、列車はドックランズ・スタジアムの横を通過。開閉式の屋根があり、サッカーやラグビー、クリケットなどの試合が行われているのだとか。<br />

    乗車する列車は2番線の手前に停車しているディーゼルカーだと思っていたら、発車案内を確認するとホームは2B。長いホームを前後でAとBに分けて使っていて、2Bはずっと前方。慌てて駆け込んだらセーフだったけど、乗車する車両を撮る時間がなかった。前日の駅の下見が役に立たず。

    サザンクロス駅を発車すると、列車はドックランズ・スタジアムの横を通過。開閉式の屋根があり、サッカーやラグビー、クリケットなどの試合が行われているのだとか。

  • メトロの電車と並走。これは正面2枚窓の3扉車。

    メトロの電車と並走。これは正面2枚窓の3扉車。

  • メトロの駅に停車している正面1枚窓の2扉車を追い抜き。

    メトロの駅に停車している正面1枚窓の2扉車を追い抜き。

  • 貨車の並ぶ留置線には、落書きだらけのホッパー車。

    貨車の並ぶ留置線には、落書きだらけのホッパー車。

  • 市街地を外れると、車窓にはこんな荒野が続きます。

    市街地を外れると、車窓にはこんな荒野が続きます。

  • 列車は3両編成モノクラスのディーゼルカー。座席は回転やリクライニングはしないものの、座り心地は良好。

    列車は3両編成モノクラスのディーゼルカー。座席は回転やリクライニングはしないものの、座り心地は良好。

  • 検札の車掌さんは、乗客の Myki を手持ちのICカード読み取り機でチェックしていきます。

    検札の車掌さんは、乗客の Myki を手持ちのICカード読み取り機でチェックしていきます。

  • サザンクロス駅から1時間と50分ほどで、キャッスルメインに到着。2面3線のホームのうち、V/Lineは駅舎側の1番線と向かいの2番線を使用。キャッスルメインの周辺では19世紀半ばに金鉱脈が発見され、ゴールドラッシュでにぎわったところ。今は人口7000人足らずの田舎町。

    サザンクロス駅から1時間と50分ほどで、キャッスルメインに到着。2面3線のホームのうち、V/Lineは駅舎側の1番線と向かいの2番線を使用。キャッスルメインの周辺では19世紀半ばに金鉱脈が発見され、ゴールドラッシュでにぎわったところ。今は人口7000人足らずの田舎町。

    ビクトリアン・ゴールドフィールド鉄道 アクティビティ・乗り物体験

  • この駅でメルボルン・サザンクロス行きの列車と交換。V/Lineを代表するこの車両は、メルボルンの郊外、ダンデノンにあるアドトランツの工場で2005年から製造が始まり、ボンバルディアに買収された今も増備が続いているVLocity160。窓には、Madein Victoria for Victoria の文字。3両編成の各車両に、カミンズ製の高出力559kWのエンジンを搭載した液体式ディーゼルカーで2軸駆動。設計上の最高速度は210km/hだが、線路の関係で運行速度は160km/hに制限。

    この駅でメルボルン・サザンクロス行きの列車と交換。V/Lineを代表するこの車両は、メルボルンの郊外、ダンデノンにあるアドトランツの工場で2005年から製造が始まり、ボンバルディアに買収された今も増備が続いているVLocity160。窓には、Madein Victoria for Victoria の文字。3両編成の各車両に、カミンズ製の高出力559kWのエンジンを搭載した液体式ディーゼルカーで2軸駆動。設計上の最高速度は210km/hだが、線路の関係で運行速度は160km/hに制限。

  • 数人が下車したあと、列車はベンディゴに向けて発車していきます。

    数人が下車したあと、列車はベンディゴに向けて発車していきます。

  • ホームの出入り口に自動改札機は無く、黄緑色の Myki の読み取り機にタッチするだけ。JR東の無人駅では、入場と出場でSuicaの簡易改札機を色分けしているけど、ここでは1台だけ設置。

    ホームの出入り口に自動改札機は無く、黄緑色の Myki の読み取り機にタッチするだけ。JR東の無人駅では、入場と出場でSuicaの簡易改札機を色分けしているけど、ここでは1台だけ設置。

  • レンガ造りの平屋建て、キャッスルメイン駅舎。

    レンガ造りの平屋建て、キャッスルメイン駅舎。

  • キャッスルメインで下車したのは、この駅で保存鉄道のヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道が接続しているから。週に2日、日曜と水曜に、キャッスルメインとその北西17kmにあってゴールドラッシュ当時の街並みが保存されているモルドンの間を、蒸気機関車がヴィンテージ客車を牽引して2往復しています。この日は、2019年1月2日の水曜日。<br /><br />ホームのメルボルン側に立つと、色灯式信号機のある左はV/Lineの線路。右側の腕木式信号機の、夏草の茂る線路がヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道。<br />

    キャッスルメインで下車したのは、この駅で保存鉄道のヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道が接続しているから。週に2日、日曜と水曜に、キャッスルメインとその北西17kmにあってゴールドラッシュ当時の街並みが保存されているモルドンの間を、蒸気機関車がヴィンテージ客車を牽引して2往復しています。この日は、2019年1月2日の水曜日。

    ホームのメルボルン側に立つと、色灯式信号機のある左はV/Lineの線路。右側の腕木式信号機の、夏草の茂る線路がヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道。

  • ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道の車両基地はモルドンにあり、1日2往復の列車といっても、メルボルンから日帰りで乗車できるのは1往復だけ。終点には保存車両もあるらしいが、ここで往復しているとベンディゴのトラムの営業時間に間に合わなくなり、モルドンから直接ベンディゴに向かうバス等もないようなので、乗車は諦めることに。<br /><br />V/Lineの線路の間に設置されているのは、ATSの地上子でしょうか。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道の方には、そんな保安装置はありません。<br />

    ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道の車両基地はモルドンにあり、1日2往復の列車といっても、メルボルンから日帰りで乗車できるのは1往復だけ。終点には保存車両もあるらしいが、ここで往復しているとベンディゴのトラムの営業時間に間に合わなくなり、モルドンから直接ベンディゴに向かうバス等もないようなので、乗車は諦めることに。

    V/Lineの線路の間に設置されているのは、ATSの地上子でしょうか。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道の方には、そんな保安装置はありません。

  • メルボルンからのV/Lineの到着から10分余りで、ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道の列車が到着するはずだけど、下車した乗客はみんなどこかへ行ってしまい、駅には他に誰もいない。時間になっても蒸機列車は姿を見せず、本当に来るのか心配になった頃、ホームの横の土手の上で三脚に望遠レンズのデジイチを乗せた男性が一人。

    メルボルンからのV/Lineの到着から10分余りで、ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道の列車が到着するはずだけど、下車した乗客はみんなどこかへ行ってしまい、駅には他に誰もいない。時間になっても蒸機列車は姿を見せず、本当に来るのか心配になった頃、ホームの横の土手の上で三脚に望遠レンズのデジイチを乗せた男性が一人。

  • やがて遠くで汽笛が聞こえ、10分遅れでカーブの向こうから蒸機列車が姿を現します。

    イチオシ

    やがて遠くで汽笛が聞こえ、10分遅れでカーブの向こうから蒸機列車が姿を現します。

  • 5両の客車を牽引するのは、台枠の先端に“J”と“549”のナンバープレートを付けた蒸気機関車。

    5両の客車を牽引するのは、台枠の先端に“J”と“549”のナンバープレートを付けた蒸気機関車。

  • 列車は3番線ホームに停車。ヴィクトリアンゴールドフィールズ鉄道は全線一閉塞なのか、腕木式信号機は動作していないようです。

    列車は3番線ホームに停車。ヴィクトリアンゴールドフィールズ鉄道は全線一閉塞なのか、腕木式信号機は動作していないようです。

  • 後方の客車から、ホームに乗客が降りてきます。

    後方の客車から、ホームに乗客が降りてきます。

  • 赤く塗られた機関車のデフには、メーカープレート。英国、北西イングランドのランカシャーにあったヴァルカンファウンドリーが1953年に製造。ヴィクトリア州営鉄道のJ型で軸配置は1D。ディーゼル機関車と並行して導入された最後の支線用蒸気機関車で、1950年ごろの石油価格の変動と石炭の供給不安定を見越して、石炭炊きが30両と重油炊き30両に分け、J500からJ559号まで合計60両製造されました。入れ換え機として1978年まで残り、現在もJ549号機を含めて11両が保存されているのだとか。

    赤く塗られた機関車のデフには、メーカープレート。英国、北西イングランドのランカシャーにあったヴァルカンファウンドリーが1953年に製造。ヴィクトリア州営鉄道のJ型で軸配置は1D。ディーゼル機関車と並行して導入された最後の支線用蒸気機関車で、1950年ごろの石油価格の変動と石炭の供給不安定を見越して、石炭炊きが30両と重油炊き30両に分け、J500からJ559号まで合計60両製造されました。入れ換え機として1978年まで残り、現在もJ549号機を含めて11両が保存されているのだとか。

  • キャブ横のナンバープレートを見るとJ549と一体で表示。その上のブライアン・フリューインのプレートは、この機関車の名前でしょうか。

    キャブ横のナンバープレートを見るとJ549と一体で表示。その上のブライアン・フリューインのプレートは、この機関車の名前でしょうか。

  • 下車した乗客が写真を撮りに、機関車の方に集まってきます。先ほど土手の上で三脚を立てていた男性もやってきました。

    下車した乗客が写真を撮りに、機関車の方に集まってきます。先ほど土手の上で三脚を立てていた男性もやってきました。

  • 折り返してモルドンに向かうまで、ダイヤ上では45分。機関車は客車から切り離して一旦停車。左右にバッファがあるものの、使っているのは中央の自動連結器だけ。

    折り返してモルドンに向かうまで、ダイヤ上では45分。機関車は客車から切り離して一旦停車。左右にバッファがあるものの、使っているのは中央の自動連結器だけ。

  • 後方からテンダを見ると石炭は無く、円筒のタンクが載っていて、重油炊きの蒸気機関車らしい。GoogleMapの航空写真で、右側の建物の先にターンテーブルがあるのは確認できたけど、近くに行くすべがありません。

    後方からテンダを見ると石炭は無く、円筒のタンクが載っていて、重油炊きの蒸気機関車らしい。GoogleMapの航空写真で、右側の建物の先にターンテーブルがあるのは確認できたけど、近くに行くすべがありません。

  • 停車時間の間に、J549号機が牽引してきた5両の客車を順番に見ていきましょう。蒸気機関車より、100年前のヴィンテージ客車の方が価値があるような。<br /><br />機関車の次位に連結されてきて、復路モルドンに向かうときは最後尾となる、ダブルルーフの木造車は展望車。<br />

    停車時間の間に、J549号機が牽引してきた5両の客車を順番に見ていきましょう。蒸気機関車より、100年前のヴィンテージ客車の方が価値があるような。

    機関車の次位に連結されてきて、復路モルドンに向かうときは最後尾となる、ダブルルーフの木造車は展望車。

  • 車体側面の窓上には、“ジ・オーバーランド”の切り抜き文字。窓下の“TAMBO”はこの客車の愛称でしょうか。ヴィクトリア州営鉄道の自社工場が1919年に建造して、長距離路線の優等列車で運行してきた車両。車体側面の後方にパーラー、前方にスリーパーと書かれているので、広窓の部分が展望室、2連の狭窓の部分が寝台でしょう。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道では、ファーストクラス(1等車)として運用されています。

    車体側面の窓上には、“ジ・オーバーランド”の切り抜き文字。窓下の“TAMBO”はこの客車の愛称でしょうか。ヴィクトリア州営鉄道の自社工場が1919年に建造して、長距離路線の優等列車で運行してきた車両。車体側面の後方にパーラー、前方にスリーパーと書かれているので、広窓の部分が展望室、2連の狭窓の部分が寝台でしょう。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道では、ファーストクラス(1等車)として運用されています。

  • 展望室部分には、窓に背を向けて1人がけの籐の椅子が並んでいます。

    展望室部分には、窓に背を向けて1人がけの籐の椅子が並んでいます。

  • 寝台の部分は片側廊下で、個室内では座席の背ずりを座面の上に倒して下段の寝台とし、壁面に収納している上段の寝台を手前に倒して設置する2段寝台の構造らしい。

    寝台の部分は片側廊下で、個室内では座席の背ずりを座面の上に倒して下段の寝台とし、壁面に収納している上段の寝台を手前に倒して設置する2段寝台の構造らしい。

  • 2部屋続きで間にテーブルを設けた、4人用の広い個室も。

    2部屋続きで間にテーブルを設けた、4人用の広い個室も。

  • 後ろから2両目は、ダブルルーフで車体にリベットの並ぶ鋼製車。車体側面の窓上には、“プルマン”の文字。窓下の“Macedon”はこの客車の愛称でしょうか。英国イングランド南海岸のブライトンにあった、プルマン・キャリッジ社で1928年に製造。

    後ろから2両目は、ダブルルーフで車体にリベットの並ぶ鋼製車。車体側面の窓上には、“プルマン”の文字。窓下の“Macedon”はこの客車の愛称でしょうか。英国イングランド南海岸のブライトンにあった、プルマン・キャリッジ社で1928年に製造。

  • 車内には、1人がけのソファーが並び、この列車では、ファーストクラス(1等車)として運用されています。これら2両のファーストクラス車は、乗車券がないと乗れないので、窓越しに車内を撮影。

    車内には、1人がけのソファーが並び、この列車では、ファーストクラス(1等車)として運用されています。これら2両のファーストクラス車は、乗車券がないと乗れないので、窓越しに車内を撮影。

  • 5両編成の中央、3両目は丸屋根の木造車。車体中央の番号は43BPL。ビクトリア州営鉄道が1921年に建造して、都市近郊路線で運行してきた客車で、側面の窓上には2ndの表示。BPLはセカンドクラス(ファーストクラスはAPL) を表すのだとか。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道では、この車両の乗降には入り口に車いすマークがある中央の扉だけ使用し、その部分の車内は、車いすやベビーカースペース確保のために、一部の座席を撤去したものと推測します。

    5両編成の中央、3両目は丸屋根の木造車。車体中央の番号は43BPL。ビクトリア州営鉄道が1921年に建造して、都市近郊路線で運行してきた客車で、側面の窓上には2ndの表示。BPLはセカンドクラス(ファーストクラスはAPL) を表すのだとか。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道では、この車両の乗降には入り口に車いすマークがある中央の扉だけ使用し、その部分の車内は、車いすやベビーカースペース確保のために、一部の座席を撤去したものと推測します。

  • 片側3ヶ所にドアがあり、車内は中廊下の4人がけと6人がけのボック席。車内の数か所の仕切りで、喫煙室と禁煙室や女性専用室等に区分。

    片側3ヶ所にドアがあり、車内は中廊下の4人がけと6人がけのボック席。車内の数か所の仕切りで、喫煙室と禁煙室や女性専用室等に区分。

  • トイレを含む片方の車端部はロングシートで、女性専用席。その隣は、向かい合わせの座席間に乗降扉を設置する英国式。

    トイレを含む片方の車端部はロングシートで、女性専用席。その隣は、向かい合わせの座席間に乗降扉を設置する英国式。

  • 後ろから4両目はダブルルーフの木造車。車体の番号は41BU。ビクトリア州営鉄道が1925年に建造した車両で、車体にはECONOMYの表示。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道でもセカンドクラス(2等)として使用。

    後ろから4両目はダブルルーフの木造車。車体の番号は41BU。ビクトリア州営鉄道が1925年に建造した車両で、車体にはECONOMYの表示。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道でもセカンドクラス(2等)として使用。

  • 車内は片廊下で、ドア付きのコンパートメントが並びます。

    車内は片廊下で、ドア付きのコンパートメントが並びます。

  • コンパートメントの内部は、向かい合わせのゆったりとした座席。

    コンパートメントの内部は、向かい合わせのゆったりとした座席。

  • ドアと車端部の間のロングシートには、窓を避ける形で枕を設置しているのが面白い。もう一端の車端部にはトイレを設置。

    ドアと車端部の間のロングシートには、窓を避ける形で枕を設置しているのが面白い。もう一端の車端部にはトイレを設置。

  • 一番前は、丸屋根になった以外は41BUとよく似た木造車で、車体番号は80BW。ビクトリア州営鉄道が1926年に1等と2等の合造車として建造した61ABWを2等に格下げした車両で、両端のドア付近には2ndの表示。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道でも、セカンドクラス(2等)として使用。写真の向こう側、2連の窓3組がもと1等で、窓の間の柱の幅が広くなっています。中央の独立した1つの窓の部分は、女性用トイレ。

    一番前は、丸屋根になった以外は41BUとよく似た木造車で、車体番号は80BW。ビクトリア州営鉄道が1926年に1等と2等の合造車として建造した61ABWを2等に格下げした車両で、両端のドア付近には2ndの表示。ヴィクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道でも、セカンドクラス(2等)として使用。写真の向こう側、2連の窓3組がもと1等で、窓の間の柱の幅が広くなっています。中央の独立した1つの窓の部分は、女性用トイレ。

  • 車内は、片廊下でコンパートメントが並びます。

    車内は、片廊下でコンパートメントが並びます。

  • コンパートメントの内部は、向かい合わせの座席。

    コンパートメントの内部は、向かい合わせの座席。

  • 車端部には、ロングシートのある男性専用室と男子用トイレ。<br /><br />列車の乗客の多くは、クルマをモルドンにおいてキャッスルメインまで一往復の乗車らしく、折り返しの列車に乗って帰るようです。モルドンまで行けば車両基地があり、この編成以外にも保存車両に出会えるのだとか。

    車端部には、ロングシートのある男性専用室と男子用トイレ。

    列車の乗客の多くは、クルマをモルドンにおいてキャッスルメインまで一往復の乗車らしく、折り返しの列車に乗って帰るようです。モルドンまで行けば車両基地があり、この編成以外にも保存車両に出会えるのだとか。

  • ヴィンテージ客車の車内を見学しているうちに、ターンテーブルで向きを変えたJ549号機が戻ってきました。

    ヴィンテージ客車の車内を見学しているうちに、ターンテーブルで向きを変えたJ549号機が戻ってきました。

  • 客車の横をすり抜けた先で停車。ポイントを転換して、

    客車の横をすり抜けた先で停車。ポイントを転換して、

  • バックで列車の先頭に連結。

    バックで列車の先頭に連結。

  • ブレーキ管をつなぎ、出発準備が完了。

    ブレーキ管をつなぎ、出発準備が完了。

  • 隣の線路にこんなトヨタのトラックがスタンバイ。タンクに水タンクを積んだ、簡易消防車らしい。

    隣の線路にこんなトヨタのトラックがスタンバイ。タンクに水タンクを積んだ、簡易消防車らしい。

  • 駅を出た先のカーブで、モルドンに向かう列車を撮ることに。線路にフェンスなどはありません。<br /><br />先に、メルボルン・サザンクロス行き、V/Lineのディーゼルカーが通過。<br />

    駅を出た先のカーブで、モルドンに向かう列車を撮ることに。線路にフェンスなどはありません。

    先に、メルボルン・サザンクロス行き、V/Lineのディーゼルカーが通過。

  • 定刻の12時ちょうどに汽笛一声。

    定刻の12時ちょうどに汽笛一声。

  • 気温が高いのと重油炊きで、目の前を通り過ぎていく蒸機列車の煙はスカスカ。

    イチオシ

    気温が高いのと重油炊きで、目の前を通り過ぎていく蒸機列車の煙はスカスカ。

  • 最後尾の1等展望車は3軸ボギー台車を履いている。

    最後尾の1等展望車は3軸ボギー台車を履いている。

  • 間を空けて、列車の後を追う簡易消防車。蒸気機関車が排出する火の粉による沿線火災を防ぐため、初期消火に対応するためだそうで、重油炊きでも必要なようです。乾燥した晴天が続く夏のオーストラリアでは山火事の発生が多く、気象台が Total Fire Ban(火気使用厳禁)を発令すると、ディーゼル機関車の牽引に変更されるのだとか。

    間を空けて、列車の後を追う簡易消防車。蒸気機関車が排出する火の粉による沿線火災を防ぐため、初期消火に対応するためだそうで、重油炊きでも必要なようです。乾燥した晴天が続く夏のオーストラリアでは山火事の発生が多く、気象台が Total Fire Ban(火気使用厳禁)を発令すると、ディーゼル機関車の牽引に変更されるのだとか。

  • 駅の待合室に戻ってきました。周辺では食料の調達が困難なようで、メルボルンのコンビニで買った昼食を持参して大正解。<br /><br />窓口に、真夏のクリスマスツリー。乗車にはICカードの Myki の使用が必須のため、駅で紙の切符は売らないのでここはインフォメーション。<br />

    駅の待合室に戻ってきました。周辺では食料の調達が困難なようで、メルボルンのコンビニで買った昼食を持参して大正解。

    窓口に、真夏のクリスマスツリー。乗車にはICカードの Myki の使用が必須のため、駅で紙の切符は売らないのでここはインフォメーション。

  • キャッスルメイン駅前の停留所に、路線バスが到着。

    キャッスルメイン駅前の停留所に、路線バスが到着。

  • 次のベンディゴ方面のV/Lineの発車まで、時間あるので駅の周辺を散策。交差点の角に建つ、屋根に THE MIDLAND とある2階建ては、ゴールドラッシュの時代の建築でしょうか。

    次のベンディゴ方面のV/Lineの発車まで、時間あるので駅の周辺を散策。交差点の角に建つ、屋根に THE MIDLAND とある2階建ては、ゴールドラッシュの時代の建築でしょうか。

  • その前の木陰には大砲が。

    その前の木陰には大砲が。

  • 鉄道の敷地内と思われる駐車場の向こうに、レンガ造りの倉庫でしょうか。その側面のコンクリートは、貨物ホームの跡ように見えなくもありません。

    鉄道の敷地内と思われる駐車場の向こうに、レンガ造りの倉庫でしょうか。その側面のコンクリートは、貨物ホームの跡ように見えなくもありません。

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