2021/09/16 - 2021/09/25
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ワンダラーさん
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秋の北海道で、念願の大雪山の紅葉などと、美深のトロッコ王国などノスタルジックな地の再訪を目的に、新潟・小樽フェリーを利用してのフルムーンドライブの旅。 「その6 小樽、新潟にフェリー 赤城自然園に立ち寄り帰京」。表紙はJR余市駅前
高校生の時代から何度も訪問した北海道、特に人が少ない道東や道北は好きな場所。そこを回って、札幌から小樽に移動。小樽市内に泊まって北海道最終日は小樽旧市街と余市への旅。新潟港への夜行フェリーに乗って、関越道を赤城自然園に立ち寄って帰京。
カニ族で学友と放浪した学生時代、深田久弥氏の百名山踏破を目指した時期、旧国鉄/JR線完乗を目指した時期、家内と観光地や温泉/道の駅を訪ねた時期など色々な旅を重ねてきた集大成を兼ねて、愛車でのフルムーンドライブ二人旅。走行距離は2,500kmと、久々の長距離ドライブに。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 船 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
小樽といえば、明治時代は北海道の中心都市。当時は札幌の添え物ではなかった。
昭和30年代、40年代でも、青函連絡船で函館に渡り、当時はメインだった函館本線では、札幌駅の手前にあって、小樽駅(写真の背景)から先に観光がスタートしたことも多い。
駅前の左手、三角市場側には、石川啄木の歌碑が立つ。 -
石川啄木の歌碑の先には昔からの三角市場。昔は庶民向けの店が多かったのであろうが、今では観光客向けの水産物店や海鮮飲食店が多い感じ。
お値段も観光客向けか。 -
観光客向けの店舗が多い三角市場の中は、コロナで観光客は少なく、営業時間短縮店もあるよう。
-
観光土産の目玉は、タラバガニ、花咲ガニ、毛ガニ、ズワイガニなど。
小樽近海で獲れたカニは少なく、ロシアからの輸入品が多いのではないかと想像し、予算もないので買わず。 -
今晩のホテルは、小樽駅からもそう遠くないオーセントホテル小樽で、ヴィーナストラベルの新日本海フェリーパック旅行のおまけで1泊付いていたもの。
おまけにしては立派なシティホテルで、広いロビーにはきれいに花も飾られ、ビジネスホテルとは違う格式。 -
おまけなので割り当ての部屋は狭いが、ベッドカバーなどリッチで、窓からの海の眺望が良いのに満足。車での私どもの観光旅行では、部屋で過ごす時間は短いので、これで十分。
-
夕食がてら運河の夜景見物に、浅草橋公園まで出る。
昼間だけとか、夜だけとか、どちらかだけで済ます観光客が多いが、小樽泊であれば両方見に行く価値はある。 -
帰りのフェリーに乗り遅れるといけないので遠出せずに余市までにとどめ、あとは小樽市内観光に充てる。
余市といえばニッカウヰスキーの蒸留所。NHKの朝ドラ「マッサン」が2014年9月から全150回放送されて一躍有名観光地になり、見学予約が難しい日もあるほどの人気になった。
ここを見学したのは2015年だったか。今日はコロナで休館中なので外観のみ。 -
余市駅前から蒸留所への道路は、「リタロード」と名付けられた。
NHKの朝ドラ「マッサン」で一躍有名になった竹鶴政孝とスコットランド人の愛妻リタの苦難とロマンのウィスキー製造までの道に因んだ散歩道という。
リタさんよりも、テレビのシャーロット・ケイト・フォックスの顔を思い出してしまうが。
余市町のホームページによれば
『不良品となった製品のリンゴジュースを原料にしたブランデー製造をするために蒸溜器を導入し、蒸溜器が稼働しない時期に大麦を使ってウイスキーをつくろうとしたのがニッカウヰスキーのはじまりだということのようです。』
ということで、ウイスキー製造が主目的ではなかったよう。 -
小樽の街には、保存された歴史的な建物が多い。
これは、明治時代には北海道の中心都市として日本銀行が置かれ発展したが、その後に中心を札幌市に奪われ、衰退したためのように感じる。
写真は、堺町通りの瀟洒なつくりの小樽オルゴール堂(明治45年建築)。 -
街が発展を続けていれば、建物の建て替え更新が進み、時代に合わせた近代的なビル等に変わって行く。
それが少ないというのは、建物の建て替え投資をしても、それに見合う収益増加が見込まれないとか、投資をする資金調達ができない場合が多いということであろう。
お蔭で、現在も、明治時代や大正時代、戦前の建築物が数多く残っていて、現在も使われているものも多い。
しかし、近年は、戦前の建築物が建ち並ぶ一角に、レトロ感を演出した新築も多い。
写真は、小樽の屋台村である出抜小路入口。このシンボルタワーは、その昔小樽入船町にあった望楼「火の見やぐら」を模したもので、歴史的保存建物ではない。 -
堺町通りにある、こちらの出世前広場も、レトロ感を演出した新築。見分けにくい。
ネーミングの由来は、昭和初期の財界人や豪商たちが、広場の後方にある丘に豪邸を構え、そこに登る坂が出世坂と呼ばれたという。その出世坂の一歩手前が「出世前のこの広場」と面白い。 -
旧市街地の中央を縦断している、旧国鉄の手宮線(1888~1985年)跡。
北海道で最初の鉄道(官営幌内鉄道、幌内駅まで)の開業区間の一部である。
函館本線は旧市街地の高台を縦断しているので、同南小樽駅で分岐して、港湾への石炭などの輸送に使用されていた産業遺産。 -
小樽駅から徒歩3分の坂道に昭和レトロ感がにじむ小樽中央市場(イチバ)の3棟のビルがある。ここは、戦後に外地からの引揚者などによってつくられたらしい。
一般的には商店街にアーケードをつくって雨、雪を防ぐのであろうが、ここではビル1階の中廊下に面して小売店舗があり、ショッピングセンターを形づくっている。出入口には扉があり、冬は暖房効率が良く、夜間は防犯効果も高いのであろう。
2階、3階は住宅になった、いわゆる下駄ばきビルで、それが坂道に沿って建つので、1階の店舗は店ごとに段差があって面白い。地域ニーズに合った工夫であろう。 -
中央市場ビル1階の内部は、中央通路の緩いスロープ(坂)がユニーク
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旧市街地の北側の竜宮通りの坂道を登ると、JR函館本線の手前に龍宮神社が鎮座している。榎本武揚の建立という。
社の前には、徳川幕府の海軍を率い、戊辰戦争では旧幕府軍を率いて蝦夷地を占領して蝦夷共和国の総裁となって以来北海道に縁が深い榎本武揚の銅像が建って、北海道らしい趣。
この神社は幼稚園経営をしているようで、境内は園庭を兼ねている。 -
小樽は、本当に坂の街だ。その分、天然の良港で明治期に大発展したのであろう。
写真は、西側の天狗山中腹にのびた市街地から、石狩湾越しに暑寒別岳方面を望む。 -
こちらは、市街地の北側の手宮公園。
丘の上に植物園などがあって、小樽港の景色が良い名所。 -
手宮公園の海岸沿いには小樽市総合博物館本館があり、北海道開拓に役立った鉄道車両50両などが展示されている。重要文化財旧手宮鉄道施設「機関車庫三号」や蒸気機関車「しづか号」などが保存、展示されている。
しかしコロナで休館中で、屋外展示の一部を柵越の見学になる。 -
北海道の冬の交通路を守ったラッセル車と、それを押すディーゼル機関車。
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帰路は、往路の「あざれあ」の姉妹船「らべんだあ」、まだ新しい。
旧い船では午前中の出帆で、乗船当日は観光できなかった記憶だが、速力が早くなったことと、新潟港着時刻も遅らされたようで、乗船当日も15時くらいまで観光が可能になった。 -
定刻17時に小樽港を出帆して小樽水族館などがある高島岬を回ると、左手には余市から積丹岬への断崖がつづく。今日も日本海は平穏、航海日和。
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夕食はカフェテリアでビーフシチュー定食。
レトルトであろうが、ゆったりとした席で、海を眺めて食べるならば、レストラン並み。 -
小樽からのフェリーーで一夜を過ごし、定刻9:15に新潟港に着岸。
すぐに8号線バイパスから北陸自動車道、関越自動車道に入って、景色が良いので好きな越後川口SAで休憩。写真のような信濃川のパノラマが見られる。
半世紀前に越後川口SAが出来る前は、越後川口という地名は余程の旅行好きしか知らなかったと思う。旧国鉄の上越線から長野方面への飯山線が分岐しているが、首都圏の客にはなじみがなかった。 -
関越自動車道で帰京の途中、赤城ICで降りて、気に入っている赤城自然園に立ち寄る。
赤城自然園はセゾングループが整備して公開した有料公園であるが、バブル経済の名残でもあり、もっと時代を先取りした社会貢献とも言えよう。
春から初夏が花が多くて好きだが、秋も空いていて良い。 -
帯広の紫竹ガーデンにも咲いていたが、一番きれいと感じたのは、各所で満開だったコルチカム(イヌサフラン)。イヌサフランの仲間は、ヨーロッパから北アフリカ、中央アジア、西アジアなどに約60種が分布する球根植物というが、ここ赤城山腹の気候に合っているよう。
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日本では馴染み深いヒガンバナも満開。花の色が白いヒガンバナも混じる。
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こちらはシャクナゲの狂い咲きか?
赤城自然園にはシャクナゲの木が多いが、今年の気候変動で季節を間違えたのかも。そういえば街中でも、今年はツツジの狂い咲きをよく見かける。
アサギマダラも翔んでいる。
R17上武バイパスを使って、高速代を節約して帰京。
10日間で、2,500キロ余りを走り、久々にドライブを満喫できた旅だった。
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