2021シルバーウィークにドライブ　~名取→塩釜→松島→気仙沼~

2021/09/22 - 2021/09/27

シルバーウィーク後半、広島・松山に観光に行こうと予約をしていました。

ところが緊急事態宣言の関係もあり、道後温泉も閉館、呉あたりの海軍施設も閉館、平和記念公園近辺の施設も閉館、これだと昼間の時間も持て余しそうですし、道後は外湯前提のホテルを取っていたので、むしろ密に身を置く可能性が高い感じがしました。

そこで思い切ってキャンセルして、自家用車で３０年ぶりぐらいになる気仙沼を最終目的地とし、その行き帰りで美味しいものを食べまくるたびに路線変更と相成りました。

ロクに計画もせず出かけた旅。
前半、気仙沼を観光するところまでです。
気仙沼は（というより宮城県が結構そう）祝日の翌日は休みになる施設が多く、そこに滞在がぶつかってしまったため消化不良です。

エリア 気仙沼(宮城)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

シルバーウイーク後半。
この後まとまった休みが取り難いので、午後の仕事を早目に終えて、
２２日の夕方から東北方面に移動を開始しました。

食事を途中で取りたかったので、
常磐道⇒国道２９４?４０８⇒国道４⇒東北道で、前泊地の白石まで行きます。

守谷SAです。

守谷サービスエリア 下り 道の駅

お昼は抜いて仕事を片付けていたので、おやつ時にお昼です。

Pasar守谷 グルメ・レストラン

生姜焼き～。
トラジの焼肉定食と迷いましたが・・・

丁度宇都宮のあたりで通勤渋滞と被ってしまい、
那須SAに着いたのが１９時ぐらいでした。

この先、緊急事態制限でもう食事できない（テイクアウトしかない）と考えて、
もう一度食べることにしました。

時間の制限がなければ、安達太良か国見ぐらいまで引っ張ったのですが。

那須高原サービスエリア(下り線)フードコート グルメ・レストラン

芽吹というお店でお蕎麦とミニ豚丼。
さっき生姜焼き食ってたやん・・・

那須高原SAに来ると、何故か毎回うどんかそばですね。
お肉が美味しい場所なのですが。

前泊地でどこを選ぼうか考えてたのですが、
新幹線の白石蔵王駅前にきれいなホテルがあるようだったので、
そこにしました。

ベネシアンホテル白石蔵王。
テラスで焼き肉できたり、１階のカフェも感じ良さそうでした。
ただ、緊急事態宣言下なので、遅く着いたら当然閉まっています。

ベネシアンホテル白石蔵王 宿・ホテル

客室も旅行組の他、
高さを自由に変えられるテーブルがあって、
テレワーク需要も意識しているようです。

翌朝。

前日到着時に降っていた豪雨は止んで、快晴です。
見ての通り、新幹線駅の最寄です。
ゴミゴミしてなくていい場所ですね。

白石蔵王駅 駅

新幹線の駅に散歩がてら行ってみました。

白石市の観光案内所的な性格の、しろいし情報館がありました。

近隣の蔵王というよりは、片倉小十郎景綱ゆかりの白石の街の案内が中心。
一度桜の時期に来ました。お勧めです。

しろいし情報館 名所・史跡

白石の街を散策するなら、事前に寄ってみるといいと思います。
JR駅の方が中心街ですが、クルマならすぐです。

蔵王連山も西に見えました。
雪の時期だときれいそうですね。

東北観光開始です。

と言いながら計画はさしてありません。
ふらっと出てきました。

朝食を食べていないので、まずは朝ごはん。
この日は塩釜・松島経由で気仙沼まで行きますので、
海沿いに出て、名取市のかわまちてらす閖上。

震災で大きな被害を受けた閖上地区の復興のシンボル。
私はこの場所が大好きです。

かわまちてらす閖上 ショッピングモール

名取川の土手も整備されていて気持ちいいです。

さて、朝ごはん。

以前来た時に気になっていたフードコート内のお店があったので、そこに行きました。

カツ丼のももやさん。

ももや グルメ・レストラン

カツ丼６００円＋お味噌汁です。

ももやさん、以前はこの場所のすぐ近くで店を構えていたのですが、
お店ごと津波に流され、お店を営んでいた夫婦も亡くなりました。

その夫婦が偶然妹の所に送っていた、お店のカツ丼のダシに使っていたサバ節ひと袋。

その妹さんが保管していたサバ節、妹さんが知っている限りの知識。
それを基に、閖上で育ったコックの方が「閖上のために何かをしたい」と復元した味が、今のももやさんの味です。
そのコックさんも、このお店によく食べに来ていたとのことです。

ハッキリ言います。
今まで食べたカツ丼の中で一番おいしかったです。
こんなカツ丼あるのかって思いました。

この話は後から知ったのですけどね。

かわまちてらすのすぐ南側。
子供たちの遊戯施設。
楽天さんもいい仕事します。

かわまちてらすの隣が、震災伝承復興館。

無料の施設で、名取市の震災時の様子や被害を生々しく伝えています。

名取市 震災復興伝承館 名所・史跡

楽天イーグルスの選手たちの寄せ書きです。
悲しいかな、１０年経過して、寄せ書きを書いた選手監督コーチで残っている人はマー君含め３名ぐらいですかね。

名取市の被災状況。

閖上地区は津波の被害が特に大きく、名取市の中でも多くの被害が出ました。
その爪痕は今でも景色を見ると分かります。

そして、津波発生当時の住民の声を集めた展示が必見です。
津波は三陸のものだと思っていた、津波が来るぞと車から叫んで回ったけど、「バカが何か騒いでる」みたいな顔をされた、以前の地震で津波が来なかったので安心した　など。

日本人の悪い所は楽観思考な所だと思います。
逃げておいて、何もなければ、それでいいんですよね・・・

いつ起きるか分からない次の地震。
教訓になればよいと思います。

次は塩釜に移動しました。

塩釜に立ち寄った目的はただ一つ。
今野商店の美味しい海苔を買うことです。

テレワークで家でテイクアウトの食事をする機会も増えて、
海苔は欠かせないんですよね。

今野商店 専門店

とても美味しいので、塩釜に寄った際にはお勧めします。

本塩釜の駅前です。

津波の到達位置が表示されています。

幸い、塩釜は津波被害が少なかった場所です。
以前来た時は、イオンの２階に逃げた人が話をしてくれました。
それでも自分のクルマが流されていくのが見えたそうです。


丁度奥に広がる湾のようになっていて、津波が低くなったのだと思います。
松島や仙台港も地形的には湾の中なので、同じですね。

逆に、その湾の外側、東松島や石巻、南側の仙台の荒浜・先の閖上などは何も遮るものがなく津波が来たので、被害が大きくなっています。

駅にあった、塩釜神社のウサギさんです。

本塩釜駅前のモール街にあるデパートの藤崎さん。

日用品で役立ちそうなものがしれっと売られていて好きです。

次は松島に移動。

水族館跡に新しく出来た松島離宮を訪れてみました。

宮城県松島離宮 美術館・博物館

３階の屋上からの松島の景色。
このエリアは有料ですが、言うほどじゃないな・・・

なお、バーベキューコーナーがあるので、
松島を見ながらバーベキューという体験をしたい方はぜひ。

食材込みでチケットを売っていますので、てぶらでOK。

大正2年に開業した「松島パークホテル」のシンボル”十角三重塔”を再現したレツルタワー。

２階の博物館で、松島パークホテルの展示を見ることもできます。
このエリアも有料ですが・・・いうほどでもないかも。

同じく有料の庭園エリア。
感想は、略・・・

松島離宮のお店は結構優秀だと思います。

日乃本帆布。
コインケース買いました。

スターバックスも入っていて、２階席（写真の窓のところ）からは松島の眺望が楽しめます。

そのまま松島離宮の駐車場に車を置いて、松島観光に出かけました。

別名・テレワークでなまった足を鍛えるコーナー。

日本三景の碑。

広島の宮島にもありましたが、ここ松島にも。
天橋立にはあったっけか・・・

五大堂。

起源は８０７年と言われます。
現在の建物は、１６０４年に、伊達政宗が瑞巌寺の再興に先立って再建したものです。津波が来なくてホントよかったです・・・

五大堂 名所・史跡

五大堂からの松島と福浦島。

五大堂の本堂。

中には五大明神が安置されているはずですが、普段は見れないです。

福浦橋まで歩きました。

この先は有料だったので、渡るのはやめており返し。

橋が見れればよかったので、これで満足です。

福浦橋 名所・史跡

福浦橋のあたりのレストランだけ、客引きしてましたね。

子供の頃、このあたりで１１００円のとんかつ定食を頼んだら、
殆ど脂だけ（お肉部分がほとんどない）のとんかつが出てきたのは
３０年以上たった今でも恨みとして覚えていますよ！

写ってる店のどれかです。どれとは言わんけど！

日本三景キティちゃん。

リラックマも置いてくれ！

日本三景展望台（松島城）。

コロナ対策で休業中でした。

松島城 名所・史跡

松島に来たら食べようと思っていたのが、アナゴ丼。

何故かというと・・・
元々このシルバーウイークは広島⇒松山に行く予定だったのですよ。

広島で公共交通機関で宮島に行くのもどうかと思い、
おまけに後半の松山では道後温泉が殆ど休業。
それでは行く価値無しと思い、自家用車で行ける宮城・山形に変更したのです。

なので、アナゴは食いたい！

南部屋 グルメ・レストラン

そのアナゴ丼でございます。

お弁当でも持ち帰りたかったです。

松島と言えば瑞巌寺。

久しぶりに訪れることにしました。

総門をくぐると、瑞巌寺の境内です。

なお、この手前まではお店がいっぱいあります。

鰻塚。

松島は天然鰻の一大産地だったそうです。

その後漁獲量が激減した時に、ウナギを供養しないことが理由とされ、建てられたものだそうです。

鉄道殉職者弔魂碑。

文字通り、東北地区で鉄道建設の最中に命を落とした方を鎮魂するために建てられたものです。７５０名以上の方が亡くなったとのことです。

先に入ったのは円通院。

数年前にライトアップで入って以来です。

円通院 寺・神社・教会

円通院の中の三慧殿。
仙台藩主二代忠宗の次男光宗の霊廟で、才能を評価されながら僅か１９歳で亡くなった光宗の死を悼むために開創されました。

ガラスで保護されていますが、厨子を見ることができます。

円通院の別名はバラ寺。

支倉常長がヨーロッパから伝えた西洋文明の影響が、先の厨子に描かれた模様にも強く表れています。園内にもまるで西洋の公園のようなバラ園がありました。

続いて瑞巌寺。

台所の役割を担う建物である庫裡。
ここから入って、瑞巌寺の本堂まで一気に見学します。

なお、撮影は禁止なので外観のみ。
台所か・・・と思って入って行ったら、そのまま立派な金箔張りの部屋（法要が営まれたり、藩主が滞在した部屋）だったり、素晴らしい展示が見れます。

大改修が２０１８年に終わったので、五大堂や円通院を見た後だとやや違和感ありますね。

瑞巌寺 寺・神社・教会

本堂は外からは見ることができます。

この後宝物殿を見て、瑞巌寺を後にしました。
宝物殿には、歴代伊達藩主に関する展示や円通院での出土品などが展示されています。

松島離宮まで戻り、茶屋勘右衛門さんで買い物をして、松島を後にしました。

ここから三陸にかけては、常温で保存できて一食おかずにできるようなお魚のお惣菜がいろいろ売られていて、かなり買ってきました。

茶屋勘右衛門 松島店 お土産屋・直売所・特産品

松島からは三陸道で１時間半ほどで気仙沼。

ホテルは、中心街からやや内陸にあるラ・ジェント・イン気仙沼。

ラ・ジェント・イン気仙沼 宿・ホテル

緊急事態宣言下で夕食は２０時で閉まるうえ、
気仙沼だと個人のお店が多く、どこに行けばいいか・・・と思い・・

近くのファミレスで夕食（笑）

このホテル、すぐ近くにスーパーやファミレスもあり、土地勘分かると便利だなと思いました。

翌朝。

朝食は付けていなかったので、気仙沼の港のあたりに行き、鶴亀食堂を訪れました。

トレーラーハウスで作った銭湯と、港町で朝から食べられる食堂。

鶴亀食堂 グルメ・レストラン

朝からカツオと、カジキの煮つけ。
これで１０００円はお得だと思います。

閖上に続き、東日本大震災の遺構を見学しようと思いましたが・・・

祝日の翌日の気仙沼、なんと殆どの施設が休みです！
なんてこったい。

この時点で、もう一度気仙沼に来る宿題ができたのでした。

気仙沼市 東日本大震災遺構 伝承館 美術館・博物館

宮城県気仙沼向洋高校の校舎が残されており、その横に伝承館が建てられています。

１０ｍ以上の高さの津波が襲っていて、４階まで被害が及んでいます。

先の塩釜や松島とは逆に、このあたりは外海に面しているので被害は大きかったとのことです。

伝承館の前はグランドゴルフ場になっています。

伝承館の少し先が、岩井崎。

岩井崎 自然・景勝地

気仙沼出身、史上最も身長が低かった、１６４ｃｍの横綱、秀ノ山雷五郎の像が建っていました。

岩井崎の先端には潮吹岩があります。

波が高くなくとも、岩の隙間に水が入って激しく潮を吹く様子が見られます。

龍の松 。

東日本大震災の津波で枝や葉が全部流されてしまったものの、
津波に立ち向かう竜のようにこの地に残った松の木です。

ホント、竜みたいですね。

岩井崎 自然・景勝地

気仙沼大島に渡って、大島の最南端・竜舞崎。

車を停めてアップダウンのある遊歩道を15分ぐらいで、最南端の灯台です。

龍舞崎 自然・景勝地

ほぼ外海に出るからか、海がとてもきれいでした。

気仙沼大島のウエルカム・ターミナル。

本当は気仙沼から船でここに来たかったのですが、
土日だけ運行ということで乗れませんでした。

海鳥たちが船の後ろをついてきた、子供時代の記憶。

大島の中ではブッチギリで設備が整ってます。

NHKドラマで、気仙沼が舞台になっている『おかえりモネ』の展示もありました。

この船に乗りたかったのYO！

この後、リアス・アーク美術館に行ったのですが、
祝日の翌日はほぼ休みの気仙沼ルールにまた当たってしまいました。

テレワークなので、家で食べるおつまみを期待して、気仙沼のお魚いちば。

できれば食事もと思いましたが、海鮮のお店は混んでいて断念しました。

温めて食べられる三陸の魚の加工食品をGET。

お魚いちば お土産屋・直売所・特産品

東日本大震災の時には、１階が津波で壊滅したそうで、その展示がありました。

上の写真の「いらっしゃいませ」の上にある印が津波到達地点。

裏手が高台のホテルになっていて、そこに逃げてきた人も多かったとのこと。

湾の反対側に浮見堂が見えました。
もう少し涼しい日なら歩いたのですが（めんどくさがり）

こちらも津波で被害を受け、最近復興されたそうです。

浮見堂 自然・景勝地

気仙沼側のフェリーターミナルの所です。

お昼を探しながら休憩で、アンカーコーヒーさん。

このあたりも、新しい建物が並びます。

アンカーコーヒー 内湾店 グルメ・レストラン

カフェラテとクロワッサンで休憩です。

気仙沼湾を見ながらの食事やコーヒーを楽しめますし、お洒落な店内。

ただ、コーヒーとパンで昼食は・・・なので、
別に注目していたこのお店に行きました。

揚げたてコロッケ屋！

気仙沼まで来てコロッケ（笑）
でも気になったので。

揚げたてコロッケ屋! グルメ・レストラン

５００円のランチプレートに、８０円のコロッケを付けました。

パンを食べたこともあるんですが、ボリュームたっぷりで全部は食べきれず。

ただ、総額５８０円とは思えない美味しさでした。

気仙沼海の市。

ここは、気仙沼で一か所どこかに立ち寄ろうと思ったら外せない場所です。

海鮮のレストラン、物販からミュージアムまで揃っています。
観光案内所などの設備もあります。

気仙沼 海の市 専門店

仕事を少ししなければならなかったので、空きスペースを探してテレワークした後に、海の市に入っている２つのミュージアムを見学。

まずはシャークミュージアム。

シャークミュージアム 美術館・博物館

サメの展示館なのですが、半分ぐらいは気仙沼における震災の被害を伝える展示になっていました。

これはこれで、いいと思います。

先ほどお魚いちばの津波は書きました。

海の市のあたりでは、さらに津波の高さは高く、建物の２階部分に目印がありました。

未曽有の災害なので不謹慎ではありますが、
後世にしっかり語り継いでいくべきだと思います。

もちろん、サメに関する説明の展示もあります。

さすがに大きなサメは展示してませんが（笑）

もう一つ、共通券で氷の水族館も見学。

氷の水族館 動物園・水族館

マイナス２０度の館内で、さまざまな魚が氷漬けされていて、
それがきれいにライトアップされています。

厚手の防寒コートを貸してくれますし、館内はもちろん無風なので、言うほど寒くはなかったです。

扇風機の風でも当てられたらヤバいですけど・・・

１０分ぐらい、のんびり過ごしました。

さすがに体も冷えてきて、そこで退出。

この日は山形県高畠町に宿泊予定で、そこまで戻ります。

途中、道の駅大谷海岸。
震災後BRTの停車駅も兼ねています。

BRT=Bus Rapid Transit　バス高速輸送システム

途中で１車線の道を作っているところを結構見かけたのですが、バスの専用道だったんですね。JRの路線を復活させる代わりに、JRがバスを運行していて結構な本数が出ていました。

道の駅 大谷海岸 道の駅

走っているのは普通のバスです。

三陸道→仙台北部→東北道と走り、国見SA。

まだ緊急事態の最中で、食事は８時まで。

なんとかギリ間に合いまして、フードコーナー。

国見サービスエリア(上り線)スナックコーナー グルメ・レストラン

昼はコロッケ、夜はヒレカツでカロリー高い１日です（笑）

この後米沢で、今度は牛ばかり食べる予定ですからね！

宿泊地の、ホテルフォルクローロ高畠。

高畠駅隣接のホテルで、駅併設の温泉も無料で使えたり、こちらも駅併設のレストランがコスパ良かったり、２階の部屋が当たると階段になる以外はお勧めです。

ホテルフォルクローロ高畠 宿・ホテル