2021/09/24 - 2021/09/26
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miharashiさん
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去年の旅行で東北の紅葉も見納めかと思ったが、どうしても八幡平の三ツ石山と栗駒山の紅葉を見てみたいということで、全部で1週間ほどの予定で晴れ間を狙っての出発となった。
その5は、今回の二つ目のメインの目的地、栗駒山へ登った時の旅行記です。栗駒山は、過去2007年にも登ろうとして途中で断念した経験があり、今度こそと思い2日間にわたり挑戦してみましたが、天気に恵まれなかったこともあり、結局今回も登頂できずに終わりました。(表紙写真は、真っ赤に紅葉していた栗駒山の岩手側斜面)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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栗駒山は宮城県と岩手県にまたがり、標高1626m。紅葉に関しては、東北では一番人気の山だという。栗駒山に登るルートは9つくらいあるそうだが、大半の人たちは宮城県側のいわかがみ平から登るか、岩手県の須川温泉から登るかの2つのいずれかのルートを登るようだ。私達は過去2007年10月2日に宮城県側から登った経験がある。(写真は、宮城県側からの登山道の途中)
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この時は快晴に恵まれて、絶好の登山日和だったが、暑すぎて、山頂まで行かず、途中の見晴らしのいいところまでで、引き返してしまった。まだ紅葉にはおそすぎたのか、その年は不作だったのか、山頂付近の斜面は真っ赤に染まってはいなかったので、登る気が失せたと記憶している。(写真は、引き返したところから撮影)
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今回は主人の勧めもあって駐車がしやすい岩手県側の須川温泉から登ることにしたのだった。写真は、2日目の登山の最後に名残ケ原から見えた栗駒山の真っ赤な紅葉。
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9月24日。朝6時53分に祭畤(まつるべ)温泉の宿を出て、須川温泉に向かった。くねくね曲がりくねった狭い山道を登るにつれて、霧が出て、雨足が強くなった。須川温泉駐車場も視界が効かないくらい霧に包まれて、どこにトイレがあるかもわからなかった。しばらく車の中で視界がよくなるのを待つことにした。写真がないので何時についたかは忘れてしまったが、8時前だったと思う。30分くらいしたら、視界がよくなり、雨もやんだので、ビジターセンター横のトイレに近い場所に車を移動。こんな天気なのに、広い駐車場はかなりの車で埋まり始めていた。
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天気予報では時間がたつにつれて晴れるということだったので、それを信じて霧の中を出発。須川温泉登山口は、勢いよく温泉水が流れ落ちる熱い川横の階段から始まっていた。
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歩き始めは舗装された階段を上り、最初の分岐点に着いた。蒸し風呂という表示だけだったので、右への道はどこへ行く道なのかがわからず、私達よりも先に歩いていたカップルも迷っていた。コースマップでは左左と進めば最短距離で登れると思い込んでいたので、左へと進んた。この先にまた分かれ道があり、名残ケ原という表示だけがあったが、コースマップにはいちばん左へ行く道しかかかれていなかったので、左へ行ってしまった。その道は下っていたのでおかしいと思い、途中で戻ったので、15分くらいタイムロス。入った道は、実際には須川温泉に下る別ルートで、戻って正解だった。正しいルートは、名残ケ原方面(直進)なので、注意が必要だ。
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名残ケ原(標高1154m)。ガスで先がまったく見えない。
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名残ヶ原の先は紅葉のトンネル。雨にぬれたナナカマドが美しかった。
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オレンジ色の紅葉も。
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苔花台(たいかだい)分岐には9時40分ごろ到着。写真右側は、岩手側から登るメインコースの須川コースに続いている。しかし、須川コースは苔花台から稜線上の天狗平(てんぐだいら)までは、2008年の岩手宮城内陸地震により立入禁止になっていて、写真中央に写っている自然観察路で回り道をして登頂しなければならなくなっていた。写真の道の先はぬかるんだ狭い道が沢へ続いていて、そこを慎重に下りていく。霧の中でも紅葉はすばらしかった。
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川の水量はそれほどでもなかったので、なんとか石伝いに渡ることができてほっと一息。
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沢の先は泥道。こんな道を雨天の中延々と登るくらいなら、ここで勇気ある撤退をしたほうがいいと判断して引き返すことに。写真は沢へ戻る前。
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再び沢を渡り終えた後振り返って。真っ赤な紅葉が美しい。
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再び紅葉のトンネル。
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トンネルの後は再び名残ケ原の木道を歩き、
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賽の碩のへの表示があったので、そちらに寄り道してみる。
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晴れていれば素晴らしい景色が望めたと思われるところだったが、視界が悪くて残念。そこまでの道もぬかるんで、歩きづらかった。寄り道したことをくやんだ。
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因みに晴れているとこんな景色だった(翌日撮影)。
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来るときは通り過ぎていた蒸し風呂の中で休憩したいと立ち寄ってみた。
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すでに2人が個室で休んでいた。中の様子はこんな感じ。レンガをはずすと、熱い蒸気が入ってくるようになっている。入ってはみたものの、落ち着かなかったので、早々に退散。
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12時58分に須川温泉に戻れた。下着まで濡れてしまったので、車にもどり、着替えとタオルを用意して、一人600円を払い立ち寄り湯へ。
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ドアを開けるとコバルトブルーの温泉が飛び込んできた。湯舟の色が空色に塗られているから一層鮮やかな色に見えたようだ。中には数人しか入っていなかったので、ゆっくり体を温めた。外が寒かったので、ややぬるめ。屋根があるところとお湯の出口の周辺は熱めだったので移動。主人のほうが遅くでてきたので、待っている間に冷めてしまった。
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車の中で祭畤温泉の宿で作ってもらったおにぎり弁当を食べる。写真は立ち寄った温泉。露天風呂からは写真のような紅葉が見れた。
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今日予約しておいた宿は、秋田県側の小安峡の手前にあり、チェックインタイムの3時まで時間があったので、車の中でしばらく時間をつぶした。宿に電話すると外出していて2時までには戻って来れるとのこと。それではと、途中須川湖に立ち寄ったりして、ゆっくり移動。道中も紅葉が進みつつあるようだった。
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渓流ぞいに立つこじんまりした温泉宿・小安山荘よしかわ。道路からはやや急坂を渓流側に下った先に建っていた。着いて5分も待たないうちにご主人たちが戻って来た。さっそくチェックイン。女将はきれいずきで、バックの先をぞうきんできれいにしてくださった。床はぴかぴかに磨かれて、立派なつくりの日本家屋だ。案内された部屋の広縁も広々。WiFiが使えないのが唯一の難点だ。スマフォは使えた。
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須川温泉で入ってきたばかりだったが、夕食の前に温泉へ。今日の女性客は私一人ということで、今日も温泉を独り占めだ。広い窓の外のグリーンがすばらしかった。もう少し立つと紅葉がすばらしそうだ。温泉はめずらしいアルカリ性の温泉で飲めるという。
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夕食は食堂で6時15分ごろから。ご主人が山からとってきた天然の舞茸のホイル焼きやてんぷら、ヤマネの塩焼き、牛肉の陶板焼きなど豪華な夕食だった。これで一人1万円弱。
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9月25日(土)、朝食は7時から。今日の天気は朝のうちは曇りがちで、昼頃にかけて晴れてくるというので、比較的ゆっくりと食べることが出来た。温泉卵や煮物がおいしかった。
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今日は昨日よりは晴れるということで、栗駒山へ再チャレンジ。宿を出る前は宮城県側から登ることも考えたが、いわかがみ平まで2時間近くかかり、出発時間(7時43分)が遅かったこともあり、昨日と同じ須川温泉側から再チャレンジすることにした。帰り道で撮影するというつもりで、名残ヶ原までは撮影を封印。今日は昨日とは雲泥の差で視界がきき、紅葉が美しかったので、我慢できずにカメラを出して撮影してしまった。
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苔花台(たいかだい)分岐。ここの紅葉も晴れているので、すばらしかった。
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沢を渡った先も見事な紅葉。この後は急坂が始まった。昨日雨の中この坂をよじ登るのは不可能だった。手前で引き返してよかった。
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急坂の後は泥道。足をどこに置けばいいのかわからないような泥道だった。私は本格的なキャラバンシューズを履いてきていたが、主人は普通のトレッキングシュース。たぶん、この先も同じような悪路が続くことだろう。
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さらに、行く手はガスが湧いてきて栗駒山頂も見えない。山頂から下りてきた人の話では山頂直下の急坂も道が悪かったそうだ。三ツ石山登山以来連続の登山で、筋肉痛が治らないこともあり、無理せず山頂登頂は断念することにした。
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沢の手前で美しい紅葉をバックに記念撮影。
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沢の向こう側の紅葉。
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苔花台(たいかだい)分岐にもどり、素晴らしい紅葉を再度撮影。今日は本当にきれいだ。
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上記同じ場所からのパノラマ(画像をクリックしてください)。右側の道が通行止めになっていた本来の登山道(須川コース)。
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再び紅葉のトンネル。
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名残ヶ原まで戻り、そこから賽の碩へ通じる木道へと入っていった。写真はその道からの眺め。
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木道には咲き残った可憐な花。
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名残ヶ原から400m歩くと、賽の碩に到着。
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賽の碩のパノラマ。
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再び来た道をもどり名残ヶ原へ。このとき遠くに初めて栗駒山の頂上付近の稜線が見え始めた。
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みごとなまでに山肌が真っ赤だ。
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拡大してみると、すごい。
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賽の碩から名残ヶ原に戻ると、来るときは見えなかった栗駒山頂の稜線がクリアにみえていた。一面紅葉の絨毯だ(このとき撮影に夢中になりストックを落としていた)。
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右側も日があたると真っ赤。
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山頂がクリアになったかと思うと、
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すぐに雲が湧き、斜面が雲の陰になってしまった。
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名残ヶ原の長い木道を須川温泉方面へもどる。壊れかけて歩きづらいところもあった。
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木道の間にはリンドウ。
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名残ヶ原を後にする前に栗駒山をバックに記念撮影(このときすでに手にはストックをもっていない)。
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パノラマにして(画像をクリックしてください)。案内板を右に行くと賽の碩。
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木道を歩きながら何度も振り返って栗駒山を撮影。名残ヶ原という名前にも納得。
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山を拡大して。雲が動いているので、斜面が全面晴れるのは一瞬だった。
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斜面が晴れているうちにさらに拡大。
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上記の左側斜面の拡大。紅葉の色はここらあたりが一番きれいだった。
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名残ヶ原を出て、道が登りになったときに、手にストックがないことに気づいた。あわてて名残ヶ原の木道をもどり、見つけた時はほっとした。何かに夢中になると忘れ物をするくせがあるので、気を付けなければ。反省。名残ヶ原を後にして、再び上りに入ったところからは眼下に名残ヶ原を見下ろせる場所があり、そこからの眺めがすばらしかった。須川温泉からここまでは幼子をつれてやってきている人達もいた。
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上記の場所の近くには蒸気が噴き出ているところも。立ち止まるとガスにやられそうになった。
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須川温泉の登り口にもどってきた。今日は暑いせいか蒸気の吹き出しがおだやかだった。(写真奥に見えるのが駐車場)。
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再び須川温泉の源泉が湧き出ているところ。今日は色が鮮やかだ。
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須川温泉に戻ったのが12時12分ごろだったので、温泉となりのレストランでお昼を食べることに。ざるそばのそばはこしがあっておいしかった。主人の頼んだきのこラーメンも美味。互いにシェアして食べた。素朴においしかった。
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昼食後は、須川温泉から宮城県側に下りる道(398号線)を運転して、東北道に入り、一路福島まで走る。登山が何時間かかるか予測できなかったので、車の中から夕べのうちに目星を付けていたサンルート福島を予約。ホテルは、福島駅を少し過ぎたところにあり、夕方の5時前には到着した。夕食は、館内のレストランを利用するとかなりの割引がきくというので、利用することにした。から揚げ定食は生ビールがついて1000円。カルビ丼は650円と格安でおいしかった。明日は晴れたら磐梯吾妻スカイラインを通って一切経山にのぼるつもりでいたが、天気予報が思わしくなかったので、東京へ直帰することに決定。
翌9月26日(日)は予報通り朝から曇り空。山にも行けるように早朝起きたので、ホテルを7時に出発し、東北道から圏央道、中央道と順調に走り、お昼ごろには自宅に帰りついた。今回は、国内旅行としてはやや強行軍の旅行となったが、紅葉だけでなく、温泉とグルメも満喫した充実した旅行になった。今回のドライブの総走行距離は1510キロ。(終わり)
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