2021/08/29 - 2021/08/30
27位(同エリア336件中)
つよしさん
この旅行記のスケジュール
2021/08/30
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8月27日から3泊4日で知床半島の羅臼へ。北海道では、8月下旬からカラフトマスの遡上が始まります。そうすると、餌の少ない夏場で痩せたヒグマは、カラフトマスを狙って海岸にやって来ます。そんなヒグマの写真撮影が主目的の旅。空路は羽田⇔釧路でANA。宿は知床サライ3泊。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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▽8月29日(日) 3日目
おはようございます。部屋の窓から、国後島が見えています。海上のガスも少ないようで、日の出が見えるかもしれません。 -
太陽が顔をのぞかせくれました。国後島の山影もクッキリしています。ただし、宿の部屋からなので、どうしても港の堤防が写ってしまいます。
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クジラの見える丘公園か羅臼国後展望塔からだと、港の堤防が写り込まない構図にできるのでしょうが、時既に遅し―。旅行を終えてから調べたところ、羅臼国後展望塔にはライブカメラが設置されているので、自宅から日の出の様子を確認できます。サイトへのリンクは↓です。
https://www.rausu-town.jp/pages/view/272 -
太陽が綺麗な○になりました。今日もヒグマが見えますように!
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それでは、羅臼の天気予報を確認。よく晴れて、気温も上がりそうです。
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続いては、この日もクルーズ船に乗るので、知床岬の風と波を確認。風が10m以上、または波が1m以上になると、知床の観光船は欠航になる可能性が高いです。午前中は風が7.6~5.9mとやや強めですが、時間と共に弱くなるようなので予定通り出港できそうです。
https://www.umitenki.jp/ -
7時から宿のレストランで朝食。
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8時ごろママちゃりで相泊漁港へ向けて出発。道中の写真をしっかり撮るため、早めの出発にしました。
知床サライ 宿・ホテル
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羅臼岳はこの日もクッキリと見えています。
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羅臼の海はベタ凪です。左上は羅臼灯台で、クジラの見える丘公園もこちらにあります。
クジラの見える丘公園 公園・植物園
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天狗岩。
天狗岩 自然・景勝地
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羅臼昆布の天日干し。めちゃくちゃいい香りがしていました。
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熊岩。そう言われると、熊に見えなくもないけど…。
熊岩 自然・景勝地
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観る角度を変えると、何がなんだかサッパリ分かりません。
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セセキの滝。
セセキの滝 自然・景勝地
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瀬石温泉。
セセキ温泉 温泉
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相泊温泉。干潮時のみ浴槽が現れます。この時間帯は海水の中でした。
相泊温泉 温泉
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相泊漁港に到着。所要時間は1時間45分でした。
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トイレを済ませ、長袖のパーカーとカッパ兼ウインドブレーカーを着込んで乗船します。
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クルーズのコースは前日と同じルシャ湾折り返しです。
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この日も人が揃ったらところで出港。時刻は予定よりも早い10時25分。
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観音岩に到達。
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尖がった観音岩のアップ。観音様に見えるような、見えないような…。
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タケノコ岩。
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モエレウシ。
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ツルギ岩。
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昆布漁は8月31日まで。2021年は不漁だったそうです。
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クズレ滝。ここはカラフトマスの釣り場です。カラフトマスは、2歳で成魚となり遡上します。8月に入ると生まれた川の河口に戻ってきて、淡水に対応できる体を作ります。8月下旬になると、遡上の開始です。北海道のカラフトマスの遡上は、偶数年が早く、奇数年が遅い傾向があります。また、海水温が高いと時期が遅れます。2021年は奇数なので、8月下旬になってもカラフトマスの魚影は薄いそうです。
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左が男滝(おだき)、右が女滝(めだき)。定置網があるように、ここにもカラフトマスが沢山やって来ます。
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手を合わせた形が2つあるように見える念仏岩。
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カブト岩。
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赤岩地区の番屋。右手前にある岩が赤いことから「赤岩」と名付けられました。
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尖がった形のタテ岩。
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知床岬灯台と知床岬。
知床岬 自然・景勝地
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知床岬灯台。
知床岬灯台 名所・史跡
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知床岬のウトロ側へ回り込んできました。
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メガネ岩。
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イヌ岩。
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知床ブルーの穴間湾。光の角度が微妙に違うのか、海の色は前日の方が綺麗でした。
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観音岩。この日は前日と違い、まったくヒグマを見つけられず、そろそろ焦ってきました。
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そんな時、この湾の入口斜面で、茶色い背中のヒグマが森に向かってはい上がる姿を発見。船長に場所を教えて、急ぎカメラを構えたのですが…。ヒグマは森の中に姿を消していました―。場所を教える前に、1枚だけでもシャッターを切っておくべきでした。
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カシュニの滝。ここは午後、太陽の光が強いと虹が出るのですが、この日は観ることができませんでした。
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過去写真ですが、虹が出ているカシュニの滝です。
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チャラセナイの滝と滝の下の番屋。ここは滝で水力発電をして、番屋に電気を供給しているとか。
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おっと、ヒグマ発見!
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船を近づけると、ヒグマもこちらに気付き、視線が合いました。
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こちらが気になるようで、立ち姿を見せてきました。ただ、顔は怒っていないようです。
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岩場を移動して船に近づき、左腕を上げてきました。やはり、こちらが気になっているようです。
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私達が何もしないことが分かると、岩場を移動し、頭を海水に突っ込みました。
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魚か何か獲物をくわえたのでしょうか。
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口から海水がしたたり落ちます。
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何を食べたのかは分かりませんが、口からはみ出すカラフトマスやシロザケではなかったようです。
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そして、移動。
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滝の下の番屋に近づいてきました。ここでクイズです。ヒグマはどこに居るか分かりますか?
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少し拡大してみます。もう分かりましたよね!
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更に拡大。ヒグマは滝の下の番屋の右側、海岸近くにいたのでした。現地でヒグマを探していると、最初の写真のように小さくて、見つけるのが大変なことがお分かりいただけたでしょうか。
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その後、ヒグマは番屋の左側の斜面を山側に向かいました。
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そして草むらの中に入っていきます。
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ヒグマの姿は草の影に消えてしまいますが…。その場所の左上の方で、さっきまで見えなかったエゾシカが跳ね、山の上の方に逃げていきました。その直後、熊が向かったであろう草むらから大きな石が斜面を転がり落ちました。どうやら、ヒグマはエゾシカを狩ろうとしていたようです。そんな野生動物の荒々しい営みを目の当たりにできて、とてもラッキーでした。
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船はルシャ湾に向かって進みます。硫黄山が見えてきました。
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ルシャ湾の19号番屋。
ルシャ湾 自然・景勝地
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船をウトロ側に進ませると、ルシャ川にかかる橋付近でヒグマを見つけました。
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シャッターを何度か切るうちに、何故だか腰を落として座りました。
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番屋から車が近づいても気にならない様子。
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ヒグマを拡大すると、生態や行動を研究するためのGPS発信機(首輪)が取り付けられていました。
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首輪は知床財団により取り付けられており、この画像のように位置情報を収集します。首輪によっては動画を記録するものもあるようです。詳しくは下記リンクを参照ください。
https://www.shiretoko.or.jp/report/2014/07/2292.html -
ヒグマの写真撮影にハマっている私は、ヒグマの生態についてあれこれ調べていますが、Webページ1枚で良くまとまっているのは以下URLのページ「ヒグマの生態@知床」だと思います。興味のある方はご覧になってください。
https://brownbear.shiretoko.or.jp/seitai/ -
このヒグマを発見してから7、8分が経過―。なぜだか移動しようとしないので、船を反転させて、ヒグマを探しながら相泊に戻ることにしました。
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カシュニの滝。
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アウンモイ川の近くでヒグマ発見。
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体の大きさからすると3歳半ぐらい。来年の初夏(5月下旬~7月)には繁殖できる年齢ですね。
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海に獲物がいないか注視するヒグマ。
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海を注視するヒグマ。Take 2。
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獲物に向かって、海に入る!(私の心の叫び=ヒグマがんばれ。カラフトマスを捕まえろ。そして、私にいい写真を撮らせて。お願い、神様!)
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獲物が逃げたようで、陸に戻ってきました(私の心=(;_;))。
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岩場に上り、獲物が居ないか周囲を見渡すヒグマ。
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海岸でのエサ取りを諦め、山へ戻るヒグマ。
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アウンモイ湾の打ち捨てられた番屋。
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ポロモイ湾の番屋。
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文吉湾の避難小屋。左上の方に人が居ます。
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人の居る場所を拡大。
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知床岬の突端沖。どの岩場が知床岬でしょうか?
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国土地理院地図と照らし合わせたところ、矢印を入れた岩場が突端でした。
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空にはゴメ(カモメ、ウミネコを総称する北海道弁)の群れとオジロワシ(左)。
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オジロワシをカメラで追ってパシャリ!
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相泊漁港に戻ってきました。この日観ることができたヒグマは4頭。うち1頭はすぐに姿を消したので、写真を撮れたのは3頭でした。頭数は少なくても、立ったポーズが撮れたのは良かった。しかし、1頭だけでもいいから、カラフトマスを捕まえて食べているヒグマを観たい。そして写真を撮りたい。そんな思いが残ったクルーズでした。
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宿に帰る途中、天狗岩の近くでキタキツネとバッタリ。
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ちょっと面倒なヤツと出くわしたぜ! と思ったのか、舌を出すキタキツネ。
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ソーシャルディスタンスを保ちつつこちらを警戒。そして、どこかへ行ってしまいました。
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羅臼の街に戻ってきました。羅臼川沿いの道路脇には雄のエゾシカが2頭。夕食をもぐもぐ食べていました。
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追いかけて写真を撮ると「それ以上は近づくな」という視線を送ってきました。
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もう1頭は「もう、いいだろ。早く行ってくれ」とでも言いたそうな表情だったので、宿へ帰ることにしました。
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知床サライに戻ってきました。2日間で100キロ走ったママちゃりに感謝。
知床サライ 宿・ホテル
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部屋のお風呂で汗を流した後は、夕食。
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この日は和食。知床サライの夕食は1泊目が洋食、2泊目和食です。この中では、カレイの煮付けが、とても美味しかった! レストランへ来る前に部屋でチューハイ500mlを飲んだので、なんとなくほろ酔い気分です。
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飲み物の注文はコーラ。
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デザートはアイスクリーム。
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〆の飲み物は、ほうじ茶。
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▽8月30日(月) 4日目
おはようございます。部屋のカーテンを開けると、真っ赤な朝焼けの風景。枕元にあったスマホでパシャリ。 -
国後島のシルエットも綺麗だったので、カメラに持ち替えました。灯台の灯りが緑と赤になって、鳥が構図に入るようなタイミングでパシャリ。
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国後島のアップ。
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日の出の時間が近づくと、朝焼けの色は薄くなってきました。
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水平線には雲があったので、日の出は見えませんでした。
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この日は6時40分の釧路行きバスに乗ります。知床サライの朝食は7時からのため、夕食の際にお弁当を作ってくれました。
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6時10分ごろ鍵を返却して、宿を出ました。釧路行きの最寄りバス停は羅臼本町。宿から徒歩5分程の所にありますが、出発地点の羅臼営業所から乗りたかったので、15分余り歩くことにしました。
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阿寒バス羅臼営業所に到着。
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窓口でフリーパスに乗車日付を書いてもらいました(降車時に運転手に書いてもらってもOK)。
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出発5分前にバスに乗車。路線バスながら、起点から終点まで全区間乗ると4時間近くかかるため、トイレが完備されています。
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バスは定刻に出発。のどかな車窓風景を眺めながら、朝早いのでうとうと―。途中、タンチョウのつがいも1組見えました。
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3分程遅れて、釧路駅バスターミナルに到着しました。
釧路駅前バスターミナル 乗り物
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釧路空港行きのバスに乗り換えます。
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釧路空港に到着。
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気温は25.1℃。釧路としては、暖かい日です。
釧路空港(たんちょう釧路空港) 空港
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羽田行きのANA便は2日前にプレミアムクラスへアップグレードしたので軽食が出ます。しかしながら、朝食が早かったので機内食の時間まで待てなくて、ラーメンを食べることに。
北斗 グルメ・レストラン
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醤油ラーメンを注文しましたが、味はいまいち。スープは旨味が少なく、醤油が強くてしょっぱい感じ。麺も少しぼそぼそ感がありました。
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そして、搭乗時間。
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座席は2A。隣りは空席でした。
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乗客は少なく、定刻より5分早く出発。
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機体は順調に離陸し高度を上げます。窓には釧路の街。
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この日の軽食。飲み物は白ワイン。
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食後はホットコーヒー。
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東京の上空まで戻ってきました。国立競技場やスカイツリーが見えます。
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東京タワー。
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レインボーブリッジ。
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間もなく羽田の滑走路に着陸。
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5分程早く駐機場に到着。
羽田空港(東京国際空港) 空港
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横浜行きのバスで帰路に就きます。
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横浜ベイブリッジから眺める横浜の街並み(みなとみらい地区)。
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以上でこの旅行記を閉じさせていただきます。
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最後までご覧くださり、ありがとうございました。※写真の花はガザニア。
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この旅行記へのコメント (2)
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- エヌエヌさん 2021/09/04 17:44:48
- リベンジ成功ですね
- つよしさん
迫力ありますね!
あの爪・・・・
2日間ママチャリでの長距離移動はヒグマへの執念を感じました。(#^.^#)
- つよしさん からの返信 2021/09/05 06:45:16
- Re: リベンジ成功ですね
- エヌエヌさん おはようございます。
野生ヒグマの撮影はとても楽しく、執念というより、
美味しい物を食べに行くような気分で、ペダルをこいでいました。
次なる目標は、ヒグマがカラフトマスを捕まえて、
食べるシーンを観て、そして撮影することです。
カラフトマスが知床にやって来るのは8月~9月なので、
今シーズン中にもう1回は行って、
来年も何回かかよいたいな、なんて
もう次のことを考えています。
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