2021/02/20 - 2021/02/20
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kirinbxxさん
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昨年、その素晴らしさを知ったオーストラリアのサイロアート。2021年の第二弾は、エアー半島に点在する3つのサイロアートへの日帰りドライブ旅行です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
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南オーストラリア州南部はこの地図のようになっています。今回の目的地であるエアー半島と私たちが住むアデレードとの間は、セント・ヴィンセント湾、ヨーク半島、スペンサー湾で隔てられているのでまともに自動車で行くと距離にして600㎞以上、6時間はかかります。
しかしつい先日友人がエアー半島に行き、復路はフェリーを利用したという話を聞いてさっそく調べてみました。すると、図の黒のルートでヨーク半島を横断してスペンサー湾をフェリーで渡ればかなり楽になりそうなことがわかりました。エアー半島にある3つのサイロアートを訪れる日帰りドライブを決行してみました。 -
スペンサー湾を渡るフェリーは土曜日は9時発の一便だけ。8時30分までにチェックインをしなければなりません。調べて見ると2時間以上かかると言うことなので、5時半に出発。夏時間を採用しているので、夏とは言えどもこの時間では真っ暗です。
一部で通行止めとそれによる渋滞があってかなり時間を使ってしまいました。
7時過ぎ、やっと明るくなりました。どうやら今日もお天気は良さそうです。 -
2時間近く走って、ようやくヨーク半島の入り口に到着しました。ここからA1をはずれてB85という道路に入ります。この道路はCopper Coast Highwayと呼ばれています。Copper Coastとは、この先のカディナ、フェリーの港があるウォラルー、その南のムーンタに囲まれた地域で19世紀後半から20世紀初頭にかけて大量の銅の採掘が行われた事に由来しています。
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15kmほど行ったサウスハンモックという地区に小さな変電所がありました。
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道路の反対側を見ると沢山のソーラーパネル。南オーストラリア州は太陽光発電と風力発電にとても熱心です。
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現在のこの地域の主要産業は、小麦、大麦をメインとする農業です。どこまでもまっすぐな道が続きます。
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8時ちょうどにパスクビル(Paskeville)という町に入りました。標識の右半分がちぎれていますが、どうしたらこんなことになるんでしょうか。。。
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サイロと観光看板がみえてきました。
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残念ながらこのサイロはのっぺらぼうです。
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1878年に鉄道駅設置とともにできたこの町はしばらくの間は穀物と羊毛の出荷地として栄えましたが、鉄道の廃止とともに停滞、現在は人口200人ほどになっています。
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このあたりのお家には、たかーいアンテナが立ててあります。テレビを見るためなのでしょうか?
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8時22分、無事にウォラルー(Wallaroo)に到着しました。もう大丈夫。
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無事にチェックイン完了、まだ車は少ないですね。例によって端っこの列に並ぶように言われました。
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いつも通り小さな車は最後だと思い車を降りて海を見ていたら、我が家の車が!
8時27分、乗船開始です。 -
進行方向に向かって右側の階上に客室、左側の二階部分はオートバイ用でした。
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こんなものも積まれています。
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ウォラルーは今でもエアー半島で収穫された穀物製品の国際輸出拠点です。左側のサイロに貯えられた穀物製品はベルトコンベアで右の停泊している船に積み込まれて輸出されます。
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結構風が強く、気温も低めなので、屋上デッキにあまり人がいません。
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2時間ほどの船旅ののち、無事にエアー半島のラッキー・ベイに到着しました。
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下船してほんの10分ほどで、最初の目的地カウエル(Cowell)に到着しました。距離にして16kmくらいです。
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遠くにお目当てのサイロがみえてきました。
サイロアートのいいところは、絶対に見逃す心配がないことです。 -
これは迫力ありますね。2019年9月18日に完成した比較的新しいサイロアートです。高さ30mという巨大サイロです。モデルの男性は、ライオネル・ディアさんという地元の有名人と、彼のラクダです。
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ディアさんはこのラクダ(名前はディアマンティーナです)を30年間、町のクリスマス・ページェントでみんなに見せてきたのだそうです。また、地元の学校や病院が資金を調達するためのイベントでは、このラクダを1ドルで乗れる乗り物として提供してきました。
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反対側には、ポートリンカーンオウムや、廃墟となった農家などが描かれています。これはこの町の歴史の豊かな部分と、たびたび襲った干ばつに立ち向かったコミュニティを表現したものだそうです。
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次の目的地はタンビー・ベイ(Tumby Bay)です。ナビによれば101km直進・・・右も左も緑色一色ということは・・
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またしてもこういうことになります。
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オーストラリアの田舎道を走ると、こういう太い水道管がむき出しになっているのをよく見かけます。誰かが斧で一撃したら大変なことになりますね。
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40分ほど走ると、Welcome Eyre Peninsulaという看板がでてきました。
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サイロはそのさきすぐのところにありましたが、幹線道路側はのっぺらぼう。反対へ回るとこんなものが。右端の青い柱が寄付箱でした。こういうサイロは珍しい。小額紙幣を入れておきます。
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この箱の中には記帳簿が入っていました。これも珍しいですね。
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ここは毎年4月にColor Tumby Street Art Festivalが開かれるときのイベント会場にもなる場所です。
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少年達がダイブする絵柄です。2014年1月に、地元の二人の少年がこの街の桟橋からダイブするところを撮影した写真がモチーフになっています。(元の画像のコピーではありません)描いたのはアルゼンチン出身のストリート・アーティストであるマーティン・ロンです。
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近くで見ると当然隙間があるのですが、うまく計算して描いてあります。
このサイロも現役のもので反対側は幹線道路に面しています。イベント時を除くと近くまで寄ることはできません。 -
出てきてふと上を見上げると電線に沢山の鳥が・・・あちらもこちらも同じ状態です。何をしてるんでしょうかねぇ、みんなで。
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ちょうど昼時ということでこの国ではおなじみのHOTELにやってきました。名前はHOTELでも既に宿泊はできないところも多いですが、ここは宿泊もできます。
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中の造りはどのHOTELもだいたい同じですね。注文をするカウンターと、奥にはゲームマシンがずらり。
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海辺の町ですし、こういうところでは変に凝った物を食べるより定番メニューの方が安心。と言うわけで地元で取れた魚を使ったフィッシュアンドチップス。これを二人で分けると飽きる事無く美味しく食べられます。
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もう一つはNANNYGAI、Redfishともいう金目鯛の仲間にあたる魚のグリルです。そして間違いのない美味しさの揚げたてチップス。ビールも1杯ずつ飲んで合計60ドル。
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気温は低めですが、とてもよいお天気、時間は余りありませんが少しだけ海岸通りに行ってみました。
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芝生と雲と砂浜の取り合わせは、いつ、どこで見ても落ち着きます。
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ガソリンを補給に行った道すがら、先ほどのサイロが遠くにみえてきました。
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ここでは少年達は海ではなく、森の中に飛び込んでいます。
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いよいよ本日最後のサイロアートへとひた走ります。海沿いに70kmほどまっすぐ走り、左折して内陸部へ。高低差はあるもののさらに100km近くこんな道をひた走ります。昨年末、クルーズコントロール付の車に買い換えたのですが、本当に良かったと思いました。
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到着したのはキンバ(Kimba)という町です。このサイロはこの柵より向こうに立ち入る事はできません。
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2017年9月に完成した、高さ25m超、幅60mの大作です。麦畑に立つ少女の絵ですがサイロの後ろには本物の麦畑が広がっています。使用したペンキは200リットル、26日で制作は終わりました。
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少女の表情、揺れる麦の穂、複雑な空の色。
SA州のサイロアートの中では最も叙情的な絵柄だと思います。 -
こちらが英国の探検家、シドニーからスワン川までを最初に横断したEdward John Eyreと、彼が探検に際してそのスキルを頼りにしていた原住民の像です。もちろん、Eyre Peninsulaは、この探検家からとった名前です。
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像があるこの丘から、遠くに先ほどのサイロが見えます。
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南オーストラリアのちょっとした観光地でよく見かけるFree Wi-Fi。
実は快適に使えた試しはほとんどありません。 -
本日の予定はこれにて終了。ここから我が家へはおよそ500km、まずはポート・オーガスタを目指します。もちろんそこまではほとんどずっとこんな道。オーストラリアでこそ自動運転車が大活躍できそうです。やっちゃえ日産(^^♪。
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それでも遠くの丘に沢山の風車がみえたり、鉄鉱山のあとが少しみえたり、多少の変化はあるので、それほど苦にもなりません。
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ポート・オーガスタ手前のスペンサー湾を渡る橋のところで大規模な工事が行われていました。これは Joy Baluch AM bridgeという橋ですが、連邦政府から1億6千万ドル、SA州政府から4千万ドル、合計2億ドルをかけて大規模プロジェクトが進行中です。
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ちょっと必要なものがあったのでウルワースへ立ち寄りました。ここでもCOVID-19対策は万全です。
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遠くにこんなものが見えました。何かなぁ????
実はこれはSundrop Farms Pty Ltdという会社の高さ127mもあるソーラータワーでした。この会社は海水から作った真水と、2万4千枚のパネルを使ったソーラー発電利用の温室でコールズで売っているトマトを栽培しています。
遠くからよく見えるのでよく問い合わせがあるらしく、会社のWebサイトのFAQに乗っていました。非常に興味深いのでぜひ見学したいところですが残念ながら小学校しか受け入れがありません。 -
延々と続く貨物列車とすれ違いました。そろそろアデレードの街です。
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さらに走ること1時間20分、ついに窓の外がこんなになってしまいました。時刻は午後8時。
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街まであと一息。
北側からアデレードに入るので、普段は行かないノースアデレードで、韓国料理でも食べようかと、お店を検索しながら走ります。 -
が、土曜日はそんなに甘くありませんでした。街は人でいっぱい、韓国料理屋の近くの路上駐車場は満杯、店にも人がたくさん。とても予約なしで入れそうにはありません。仕方ないので市街の南側、前から気になっていたベトナム料理屋へ。
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幸いまだやっていたので、春巻き、インゲン炒め、フォー、そしてもちろんベトナムビール333で遅い晩ご飯に。美味しいんだけど、フォーのスープが甘い。とにかく甘い。お客は近所に住むオーストラリア人が殆どみたいなので、これはその人達好みの味なんでしょうか・・・・ともあれ、ほぼ1000キロの超ロングドライブのサイロアート巡りは無事に終了です。これであと残りは3つ!
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