2021/01/01 - 2021/01/01
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kirinbxxさん
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昨年、友人から教えて貰いすっかりはまってしまったのが「サイロアート」です。サイロとは、工業原料や農産物、飼料など各種物資の能率的な集配と貯蔵のためバラ積み方式の容器を用いた倉庫のことです。日本でも昔は北海道の牧場に煉瓦造りのサイロがあったものですが、最近は減ってしまったようです。
一方、オーストラリアは世界有数の農業国ですから、小麦などを貯蔵しておく巨大サイロが沢山あります。
ところが2015年3月に西オーストラリア州ノーサムのサイロが塗装されると、これが大評判となり他州でも巨大なサイロの幾つかが見事な絵で飾られ始めました。今ではサイロだけではなく巨大な給水塔や、それ以外のストリートアートも含めてAustralian Silo Art Trailとして紹介されています。
https://www.australiansiloarttrail.com/
今回、クナワラに行くと決めたので早速チェック、2つのサイロを発見しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7時に自宅を出て、新しい愛車で走ること2時間。最初の目的地に到着しました。
町の名前はKaroonda、マレーブリッジの北東60km、人口512人、小麦とメリノ羊の町です。1930年11月25日の夜、町のすぐ東に隕石が落下して国際的に有名になったそうです。小さな町ですが、Murray Malleeと呼ばれる広大な平野部のもっとも重要な町の一つです。郵便局とは思えない建物です。 -
こちらがKaroonda Silo。オーストラリアのサイロアートは、すでに本来の目的には使用されなくなっているものもありますが、こちらは立派な現役のサイロ。所有者はViterra Australia、カナダに本社がある世界有数の穀物会社です。
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作者は、モンゴル出身のHeescoという名で知られる、メルボルン在住のストリートアーティストです。彼は他にも南オーストラリア州内で2つのサイロアートを手がけています。
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左側に描かれているのはメリノ羊と牧羊犬。カンバスは小麦を保管するサイロ。見事にこの町の産業を現しています。
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右側の一番下は、1914年に開通しこの町の反映を支えた鉄道を表しています。この国の多くの近くで同じ事が起きていますが、小麦や羊毛の運搬のために鉄道が引かれ、やがて海運と自動車輸送が発展すると鉄道は廃線となっていきました。
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サイロの右側はこうなっています。
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ここのサイロは夜はColourUpKaroondaシネマショー、というライトアップイベントがあります。この試みはオーストラリアで初めてです。泊まらないと楽しめませんからこの小さな町にはちゃんとホテルがあります。いつか来てみたいものです。
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2019年、38日をかけて7月26日に完成したこれは、Australian Silo Art Trailの33番目の作品となりました。
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では次の目的地を目指しましょう。いずこも同じ、まっすぐな道をひた走ります。
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時々、こういう干し草を巨大な円筒に纏めたものがあります。
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道路の右側にそれらしきものが見えてきました。
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ここはCoonalpynという町です。2016年国勢調査では人口353人の地域です。元々は、Ninety Mile Desertという砂漠の一部でしたが、周辺の平野部からの小麦を貯蔵するためのサイロと、運搬のための鉄道駅を作るために開拓されました。
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これはまた、渋い。モノトーンのサイロアート、というものがあるとは知りませんでした。絵柄も独特で、背景はなく少年、少女だけが描かれています。実はこれが、2017年3月に誕生した南オーストラリア最初のサイロアートです。
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このサイロアートについての詳細な説明がありました。この地区の評議会が、芸術による地域振興として「Creating Goonalpyn」プロジェクトの目玉としたのがこれです。現在も運用されているViterra穀物貯蔵用サイロに壁画を描いたのはGuido van Heltenです。彼は6週間にわたる滞在の最初の1週間は、ひたすら地元の人と交流し、写真を撮って回りました。そしてこの小さな町の「未来への希望」を表すために選んだのが、町の5人の小学生です。
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サイロの所有者はカナダに本社がある大手穀物業者のViterraです。二つのサイロアートの間にも同社のサイロがいくつかありましたが、何も描かれていません。是非ともあれらにも描いて欲しいものです。
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モデルになったのは、5才から9才の子ども達です。
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近くはちょっとした公園になっていたり、小さなカフェもあります。他にも見物客が何組か来ていました。これは、絵を描くときの様子を示しているのでしょう。実際には高さ35mのチェリーピッカーが使われたそうです。
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道路から見てサイロの裏側にはかって小麦を運搬するために敷設された鉄道の線路が残っています。サイロは今も現役ですが、運搬の手段は大型トレーラーに変わりました。
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これはゴミ箱。この辺りはペリカンが住んでいるようです。
今回のルート近くにあったのはこの2つ。前回の旅で一つ、残りは6つ。先はまだまだです。
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