2020/10/03 - 2020/10/03
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kirinbxxさん
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COVID-19のおかげで、当分の間オーストラリアの外へは出られない状況が続いています。
仕方がないので今年の後半は、州内の小旅行を楽しむ事にしました。すでに幾つかの州には自由に行けるのですが、南オーストラリア州は観光収入に頼る部分も大きく、ここはひとつ、地元の経済再建にほんの少しでも協力したいところです。GO TOキャンペーンでもやってくれればいいんですけどね。
というわけで2020年南オーストラリア州の旅、第一弾はヨーク半島を軽く巡ってみることにしました。
ヨーク半島は州都アデレードの西側にある半島で、西側にスペンサー湾、東側にセントビンセント湾を臨む半島です。大麦の産地として古くから農業が栄えましたが鉄道が通っておらずその輸送は海路で運ばれました。そのために半島の海岸沿いの小さな町も波止場を持っていて、いまでは多くの釣り人がやってきます。
半島の南西端はInnes National Parkに指定されています。さて、何が見られるのでしょうか?
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
久しぶりの長距離ドライブ旅行ですが、残念なことに、朝からこんな風にどんよりとしたお天気です。
自宅から北上してアデレード市内を抜け、ハイウェイA1を北上します。 -
最初の目的地である、ポート・ウェイクフィールドという町に到着しました。我が家から120kmほど、アデレードからは北西100kmほど、ヨーク半島の東の付け根に近いところにある町です、2016年の国勢調査では人口560人でした。
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この町に立ち寄る目的その1は、ここで魚を買うこと。インターネット上で見つけた店なのですが・・・どう見ても普通のお家ですね。ここでたっぷりと新鮮な魚を仕入れようとクーラーボックス持参なのですが・・
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住居と、乗用車とボートがおいてあるガレージの間の通路を奥に入っていくと、お店の入り口がありました。Matthew’s Fishという漁師さんがやっている店です。
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とはいうものの・・・水槽などはなく業務用の冷蔵庫と冷凍庫があるだけ。冷蔵庫緒中味はこのとおり、燻製の魚でした。
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冷凍の魚はいろんな種類がありました。生の魚はなし。期待外れだけど、値は安いのでまぁ少しだけ買っていきましょう。まぁ、オーストラリアですからね、こんなものですよ。以前もマグロを仕入れようと張り切っていって落胆したことがあるので、もうめげたりはしません。
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この町にきた目的の二つ目は芸術鑑賞。
Rising Sun Hotelの壁に描かれたこの絵です。 -
近寄ってみるとこんな感じ。Kyle Armstongという人の作品です。
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比べるとかなりあれですが、こんなのもありました。
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かってはBurraからの銅や、近隣の大麦を運ぶための鉄道が走っていたそうです。1927年に駅は閉鎖されました。
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今は個人の所有だそうですがただの廃屋ですね。
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裏へ回ってみるとこんな感じ。建物は鳩の巣になっていました。
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この町にはかって、オーストラリアで二番目に作られた専用モーターレース施設がありました。1953年にオーストラリア政府は公道でのモーターレースを禁止、それにともなってここに建設されたのです。1955年にはここでオーストラリアGPが開催され、オーストラリア人のジャック・ブラバムがグランプリを獲得しました。
ブラバムは4年後モナコGPで勝利し、オーストラリア人として最初のF1チャンピオンとなりました。しかしコースは1961年に閉鎖されています。 -
次の目的地であるスノータウンに向かう途中に、ピンクレイクを発見。これはオーストラリアにいくつもある、ピンク色をした湖の総称です。ここはバンブンガ湖という名前の湖。アデレードから車で2時間足らずで来られるので人気のスポットです。
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条件が良ければもっとしっかりした色に見えるようですが・・この日はインド人の家族連れを中心に多くの人がきていました。中にはこんな人も・・・
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本日二つ目の町は50kmほどA1を北上したところにあるスノータウン。人口467人(2016年国勢調査)の小さな町です。この町の入り口にある標識にはサイロと風力発電用の風車が載っていました。
多くのオーストラリア人にとってこの町の名は、オーストラリア最悪の大量殺人事件と結びついています。12人の被害者のうち、8人の遺体がこの町の使われなくなった銀行の金庫室にあった6つの樽の中で見つかり、その為にその事件は「スノータウン殺人事件」と呼ばれ、映画にまでなったのです。数年前には地元の子ども達が町の名前を変えて欲しいと求めたことまであったとか。 -
そしてすぐ近くにはこんなものも、これが風車の羽の一つ。スノータウン風力発電所には合計137基のタービンがあります。これはインドのメーカーが製作したもの。
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なるほど、遠くのなだらかな丘に沢山の風車があるのが見えました。
風車を眺めながら、次の芸術作品がある場所へ、北上します。 -
私達のスノータウンでのお目当てはこれ。再びの芸術鑑賞。今度のキャンバスは貯水塔でした。
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この国ではこんなものも車で運んでしまいます。
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これはRoad Trainと呼ばれている連結トレーラー。
黄色とオレンジのKalariのロードトレインは南オーストラリアでは見慣れたものです。 -
本日最大の作品はウィラバーラという町にあるこちら。高さ28mのサイロにこの絵を描いたのは、サム・ベイツ、別名スマッグというオーストラリアの現代ストリートアーティストです。
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平らな画用紙にさえまともな絵が描けない私からすれば、曲面に絵を描くだけでも凄いとしか言いようがありません。
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いくら見ていても見飽きません。続々と見物人がやってきました。これは、長い距離を走って見に来る値打ちがあります。
ベンチやテーブルもあったので、時間もほどよいし、ランチタイムということにしました。こういうときはお弁当を持ってくるに限ります。家から持参したおむすびでお腹いっぱいに。 -
芸術鑑賞はこれにて終了。お腹も満ち足りていよいよヨークペニンシュラへ。
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さて、宿へ着く前に飲み物を仕入れておかなければなりません。Google Mapで検索するとArdrossanという街に酒屋がある事が判明。
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40km以上、ひたすらまっすぐに走り、そのままナビに従って進むと、Drakes系のお店を発見。便利なものです。ワインとビールを買ってこれで安心です。
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またまた、ひたすらまっすぐな道をゆきます。
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20kmほど走ると海が見える場所に到着しました。
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ここはPine Pointという場所にある展望台です。
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歩け、と言われても困るのですが・・
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自転車もないし・・・・
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このあたりは、オーストラリアで最も大きく、また南オーストラリア州で最初に修復された貝礁(たくさんのカキやイガイが寄り集まって形成される)です。日本では珊瑚礁ばかりが有名ですが。
2018年2月、「オーストラリアの貝礁が事実上すべて消滅した」という研究結果が発表されていますが、ここは2014年に始まった南オーストラリア州政府のプロジェクトで建設・回復が始まり、2018年後半に完成したものです。ダイビングや、リクレーションフィッシングを楽しむことはできますが、商業的な釣りや、貝類を捕ることは禁止されています。 -
下に住宅が有り、その先が海です。
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さらに27km、15分ほど走って到着したのはポート・ヴィンセント。今夜の宿泊予定地です。
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アデレードから194km、1877年にアデレードに住んでいた弁護士によって開かれた古い港町です。半島を上下していたケッチという小さな船の上陸地点の一つでした。1970年までは地元で栽培された穀物の出荷も船で行われていたそうです。
今は人口500人あまりの小さな町ですが、海での休暇を楽しむ人達で煮賑わいます。 -
サイロアートを見るためにかなり北上したため、すっかり遅くなってしまいました。それでも日没までには間に合いそうなので、とりあえずは半島の最南端にある国立公園を目指してみましょう。できるだけスピードを上げたいところですが、妙な場所で渋滞が。
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渋滞の原因はこの子でした。
野生のエミューが道路を横断していたのです。 -
イネス国立公園の入り口の町、マリオンパークに到着しました。
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おそらくはここが最後の給油可能な場所。しっかり給油しておきます。うちの国産車は小さいくせに燃費が悪い。
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幸いなことに、暗くならないうちに国立公園の受付に到着しました。が・・・誰もいない。
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Wi-Fiスポットも完備されているようです。でも誰もいません。
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結局事務所には誰もおらず。特に柵があるわけでもなく、中には入れそうなので行ってみることに。End Timeが23:00なんだから入れるはず。
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残念ながらお天気が悪く海はこんな感じ。誰もいません。
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それにしても寒い。誰もいません。天気がよければ夕日を見られる場所を探して走ってもいいのですが、これでは・・・・
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よく判らないまま、仕方が無いので引き上げることにしました。入場料は11ドル。
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この日の宿はPort Vincent Motel & Apartmentsというところです。
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2階建てで1フロア2室で、うちは2階のスイート。テレビは小さい。
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ベッドはゆったり。
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大事なのはここです。オーブンとコンロ。ところがオーブンをチェックしたら扉がごとん、と落ちてしまいました。連絡するとおじさんが2人やってきて直してくれました。
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キッチンにはこんな張り紙が・・・この宿には宿泊棟の奥に誰でも無料で使えるバーベキューエリアがあります。
室内での蟹料理はしないで!ということのようです。まぁ部屋中に蟹の臭いが籠もってなかなか抜けないでしょう。 -
さて、今日の夕食はこれ。買ってきた燻製と冷凍のお魚。燻製は非常に癖が強くて、そのまま食べるのはちょっと・・・家に持って帰って何かの料理に使います。一方の白身の魚、これは旨い!ちょっと驚きでした。きっと新鮮なうちに捌いて冷凍したんでしょう。
後は家から持ってきた出前一丁とポテトチップスでちょっと寂しい夕食でした。
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