2022/12/29 - 2022/12/29
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kirinbxxさん
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ビクトリア州西部のサイロアートを見て回るドライブ旅行の3日目です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ビクトリア州西部のサイロアートを巡る旅、3日目です。この日はスカッと晴れてくれました。そうなると、何しろ12月末、真夏の暑さが厳しくなるのでしょう・・・
この日の朝食も町で一番人気のカフェへ。1975年創業、自家製パイが売り物のConwaysというお店です。 -
レギュラーメニューだけで26種類、パイといってもアップルパイのようなお菓子ではなく、ミートパイがメインです。他にはペストリーやサンドイッチ、ソーセージロールなどもあります。
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頼んだのは卵と野菜のサンドイッチ。これにコーヒーで簡単に朝食を済ませました。
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朝食後、この町のサイロアートを見に行きました。昨日の夕方も寄って見たのですが、逆光で写真が撮れなかったのです。
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Sam Batesという画家が2022年5月に完成させた、新しい壁画です。Yanggendyinanyukという先住民を描いたものです。この人は、行方不明になった白人の子どもたちをその卓越した技術で見つけ出したり、クリケット選手として英国ツアーに参加したりしたこの地域では重要な人物です。2022 年の和解週間「Be Brave Make Change」プロジェクトの一環として制作されました。
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隣にある壁画は、オーストラリア原産のアカオクロオウムです。
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ホーシャムからハイウェイを50kmほど北上して次の目的地であるArkonaに到着しました。
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12万ドルをかけたプロジェクトだそうで、広告もしっかり。
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描かれているのは透明人間です。
実はこれ、Roley Klingeという地元ではよく知られたテニスプレーヤーを描いたのだそうですが、この人は1991年に亡くなっているので作者は彼に会うことはできません。そこで、顔も胴体も塗装しない、という手を使ったのだとか。 -
でもよーく見ると、時計が・・・・RolexではなくてRoleyになってる!
作者はさっきみたHorshamと同じ、SmugことSam Batesですが雰囲気が全然違いますね。この人、世界的にも有名な壁画家のようです。 -
パッキングされた牧草がたくさん置いてあるのを横目でみながら、線路沿いのC227という道路を70kmほど北上します。
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到着したAlbacutyaという町のサイロがこちら。
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作者はKITT BENNETTという女性です。
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作品についての説明も。こういうのがあるとわかりやすい。
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これもいいですね。サイロアートトレイルの全体図です。ちゃんと距離も書いてくれてあるし、サイロの形状、サイロアート以外の見所、そして大事なガソリンスタンドの位置もあります。
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次のサイロまではまた50kmほど。このあたりはとにかく穀物畑と牧草地なので、サイロやフィールドビンと呼ばれる小形のものがたくさんあります。で、その殆どは無地。
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到着したのは、ローズベリーという地区です。
このあたりで育てられている、各種麦類や豆、キャノーラなどについてのわかりやすい掲示がありました。 -
以前はここは「村」でした。村の名前は1883年にオーストラリアを訪問した元英国首相ローズベリー伯爵に因んで命名され、鉄道が延伸されたあとは人口が300人を超えて教会、学校などのほかホテルまでできました。しかしその後、村は消滅しサイロも使われなくなって放置されていました。
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2017年後半にKaff-eineというこの壁画を制作しました。
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左は若い農婦、それも男性と同じ格好をした女性の姿です。干ばつなどの天災という困難に立ち向かっている姿だそうです。右は逆に親しい友である馬となごんでいる男性です。
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ここは自由に敷地に入る事ができます。隣に並ぶと巨大さがわかります。
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裏手には線路。かってはこのように穀物輸送のために産地に鉄道がひかれ、そのすぐ近くにサイロが建設されました。
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30kmばかり南下してBrimというところにあるサイロアートを見に行きました。
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このサイロは1939年に建てられましたが現在は使われていません。2016年初頭に完成したこのサイロアートがビクトリア州初のものでした。このサイロアートが観光客の誘致に成功したことにより、このあたり一帯のトレイル整備が始まりました。
作者はGuido van Helten というオーストラリア人です。地元の農民をモチーフにしています。 -
次のサイロへ移動中です。こちらは現役の穀物集積所です。
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ちょうど収穫の時期らしく、収穫後野積みされている穀物もあります。
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Brimと同じく、GrainCorpという会社が持っているSheep Hillsのサイロに到着しました。こちらも1938年に建設されたもので、現在は使われていません。
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細長いタイプのサイロ6基に4人の肖像です。作者は主に先住民族と彼らの物語をテーマとして作品を作っているAdnateです。2016年後半に4週間ほどかけて制作されました。
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50kmほど北東にいったところにあるWatchemという人口120人ほどの町には、サイロではなく貯水塔を使った作品がありました。2022年3月完成、まだ新しいものです。作者はMatt Adnate、Jack Rolandの二人。モデルはIan Macca' McCallumという、ハーネスレースのドライバー(騎手)だそうです。
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ハーネスレースは、古代ローマの戦車競争が元といわれている、簡単な車に人が乗り、それを馬が速歩で曳いて行うレースです。
こちらのモデルはVale Graeme Langさんというオーストラリア屈指のドライバーです。この方は北米のレースでも活躍したそう。 -
お昼は20kmほど北にあるBirchipという町で。人口が820人とあって、パブやコンビニ、カフェにワインバーまであります。主要産業は勿論穀物栽培、そして羊の放牧です。
ここには、バニラスライスコンテストで優勝した「オーストラリア一のバニラスライス」が売り物のベーカリーもあります。バニラスライスというのはパイ生地にカスタードクリームが挟まったもの、だそうですからわが家とは無縁のもの・・・なので普通のカフェで。 -
こちらがメニュー。どこも代わり映えしないなぁ・・・
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店内はこんな感じ、これも似たりよったり。
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チキンシュニッツェルバーガー
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ベーコンエッグのサンドイッチ。飲み物は、コンビニで買ってきたアップルジュース。ちゃんと外にテーブルがあるので、割ときれいな町並みを眺めながらいただきました。
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Malee Bullってなんだろう・・
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この子のことのようです。大きな赤い牛ですねぇ。
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このあたりに伝わる「伝説的な野牛のリーダー」だそうです。子どもたちは「良い子にしていないと、ビッグレッドが来るぞ」と言われて躾けられたとか。そして、”fit as a mallee bull”というオーストラリアではよく知られた(非常に健康で強い、という意味)イディオムもこの牛~来ています。
もっとも、Birchipがその伝説の故郷だという証拠はないようで。 -
町中に壁画をたくさん描く、というプロジェクトはいくつもの地域で行われています。この町では2022年3月にアートフェスティバルを開き、そこで地元の人たちとプロの壁画作家のコラボイベントが行われました。これは、地元の学校の生徒がプロの指導で描いたものです。
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この壁画のメインはサンシャインハーベスター、穀物の脱穀、脱穀、選別、袋詰めを 1 回の操作で行うことができる画期的な機械で、この地域の発展に大きく寄与しました。これに知恵を現すフクロウ、この地域を代表する絶滅危惧種の鳥であるブレーンズワンダラーなどが描かれています。
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これはオーストラリアの農業地帯で最も愛されている、オーストラリアン・ケルピーという犬(日本ではあまり馴染みがないでしょう)を描いたものです。
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こちらの背景もサンシャインハーベスターですね。それに古い農業用のトラック、現代のオーストラリア、特に農業地域で人気のあるUTEと呼ばれている車、子羊がとりあわされています。
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IGA+Liquor(コンビニに酒屋が合体した店)に描かれているのは、まさにその店の内部です。
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さて、では次の町へ。2度曲がる以外はただひたすらまっすぐ。
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3連の縦長サイロにダイナミックに描かれてる主人公は、ここでもまたオーストラリアン・ケルピー。名前はジミー、飼い主は顔がありませんが、はだけたシャツ、シャツの柄、いかにもオーストラリアの農夫です。これは今回見て回ったいくつかのサイロと同じく、Sam Batesによるものです。
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サイロアートの写真を撮っている間も、続々とトラックがやってきます。
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農場で収穫した穀物を満載して、とりあえず野積み!
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すぐ近くの畑では大型ハーベスターで収穫中。
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次から次へと2連のトラックが線路脇の専用道路を使って穀物を運んで来ていました。
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50kmほど走る間にも、収穫作業中のハーベスターや、運搬中のトラックを見つつ、この日最後のサイロアートに到着。Sea Lakeという人口600人ほどの町にあります。GrainCorpが所有しているものです。たくさんのサイロを使ったダイナミックなものです。
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Joel FergieとTravis Vinsonという2人の画家が制作しました。
'The Space In Between'というタイトルがつけられています。 -
描かれているのは、ティレル湖、オーストラリア最大の猛禽類であるオナガイヌワシ、エミュー、ユーカリなどです。
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こういうサイロの使い方は初めて見ました。
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ティレル湖を見に行こうと、町のインフォメーションセンターへ。
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ワインの試飲即売もやっていたので、今日飲む用の物を仕入れましょう。でもこの試飲、有料でおまけに購入しても返金なし・・・
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ちょっとわかりにくいのですが、なんとか到着。
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立派な建物があります。
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条件がよければこんな風に見える・・・らしいのですが
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こんなのしか見えませんでした。
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この日の宿はちょっと変わり種のモーテルです。客室の屋根は全面太陽発電パネル。
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これが客室の前の廊下で・・
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芝生の上にソファなんかがありますが、暑いのでもちろん誰もいません。
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室内はごく普通、かなり狭いです。
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バーベキューコーナーは立派なものです。
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わが家は毎度のテイクアウェイ作戦です。この日はごく一般的なの中にある・・
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パブで調達することにしました。他にまともな夕食を手に入れられそうなお店がまったくありません。
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ビーフシュニッツェルにしました。まぁ、食べられなくはない、という程度のものです。ビールとワインの肴にはなりますから、それでよし。
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