2021/02/12 - 2021/02/12
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xiaomaiさん
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2月12日は旧暦での新年開始日。この旅行記では台北市士林区の著名な寺廟での初詣の状況を紹介する。初一というのは1日(ついたち)という意味。
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9時45分ごろバスに乗車。車内はガラガラ。
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40分ほどで、台北で好きな道教寺院の1つである芝山巖惠濟宮に到着。
芝山巖惠濟宮 寺院・教会
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山門をくぐり、階段を上っていく。いつもはほとんど人とすれ違うことなく、廟に到着するけれど、春節だから前後に多くの人がいたし、すれ違った人も多かった。
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桜がきれいに咲いていた。
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これは山門の一種なのではなく、泉州出身の移民群からの攻撃に備えたもの。芝山巖惠濟宮は漳州出身者の居住エリアにあり、泉州出身者の攻撃の標的になり得た。内湖碧山巖も開漳聖王を祀っていて、同目的で山上に建てられた(芝山巖よりずっと高い位置にある)。
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高齢者や足の悪い人には多少大変かもしれない。
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226段上り切ったところに芝山巖惠濟宮がある。
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1752年の創建
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拝殿
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普段はほんの数人の信徒がお参りしている、静かな廟なんだけれど、この日は多くの人が初詣に来ていた。
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こちらが主祭神の開漳聖王。
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開漳聖王の下に虎爺将軍。2月3日にお供えした卵がまだ置いてあった。場所がなかったから、その上に今日の卵を載せた。
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後殿には観音菩薩が祀られている。
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日本の植民地となった1895年にこの廟内に日本語学校が設けられた。「開校十周年記念の碑」が観音殿の前の池に置かれている。
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観音殿の右手には孚佑帝君、豁落靈官、城隍老爺が祀られている。
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なぜか、城隍老爺は神棚の外に安置されていた。間近に神像を拝見したのは今日が初めて。人間が死んだ後、その生き方を裁かれる神。
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2階に祀られているのは、文昌帝君、關聖帝君、紫微帝君。この廟の文昌帝君は霊験あらたからしく、受験シーズンになると、多くの受験生がお参りに来る。
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普段の数倍の量の香が香爐にさされている。
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文昌帝君が祀られるところに必ずある筆。こちらの廟はこんな立派なのがぶら下げられている。
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芝山巖惠濟宮は、1979年に再建後、ずっと修築を行なっていない。そのため、屋根の損傷が激しく、水漏れなどの被害があった。この廟の屋根は「剪黏」という特別な方法で作られた。これは、割れた陶器の破片などを必要な形に形成して、作品の表面に貼り付けるという工法で、寺廟建築の屋根装飾となっている(現在は必要な形に焼いた陶片を貼り付けるのが一般的)。開漳聖王の聖示により、著名な専門技術者を招き、2016年に修復工事が始まったが、これには膨大な費用が必要となる。そこで、廟は信徒から募金を集めることにした。伝統工法を後世に残したいという考えに賛同し、自分も僅かながら寄付をさせていただいた。
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功徳堂に祀られているのは、地蔵王菩薩、目蓮尊者、功徳禄位。
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功徳堂の前方には福徳正神。さらにその前方に天上聖母、廣澤尊王、玄天上帝、郭忠武王、月下仙翁、五路財神、濟公活佛が祀られている。
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廟の前の広場には、普段はない開漳聖王の神輿が置かれていた。
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中には開漳聖王がいらして、ご加持をいただくべく、信徒にその下をくぐれるようにしてくださっている。
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それから、平安麺と言って、福を得るための麺も提供されている。こちらは気持ちを金額にして納める。
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10時半になると、9時半ごろに到着した時の倍の数ほどの人が集まっていた。
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廟の前の広場から見える士林の景色
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春節の紅包をいただくための列ができていた。
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こちらがその紅包。5元硬貨が貼り付けられた財運アップの一種のお守り。
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最後にもう一度廟内に戻り、再度お参りをした。
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来た時とは異なるルートで下山。
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外雙溪の川べりに咲く桜(ソメイヨシノとは異なる種類)。
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芝山巖惠濟宮からゆっくり歩いて20分ほどのところにある神農宮。1700年代初期に建てられた廟。
神農宮 寺院・教会
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農業と医療の神である神農大帝を主祭神とし、福徳正神、天上聖母、關聖帝君など、多くの神が祀られている。神農宮は今回参詣した他の2つの廟と合わせ、士林でもっとも歴史が長い三大廟とされているけれど、参拝客はそれほどでもなかった。
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最後に訪れたのは、士林漳州人の媽祖信仰の中心地となっている慈諴宮。
士林慈誠宮 寺院・教会
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この廟は、日本時代には臺北辨務署士林支署の事務所、八芝蘭公学校分教場、士林信用組合の事務所として使用されていた時期もあった。
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神童の手にはお菓子が載せられていた。ふざけているわけではなくお供え。
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こちらも。お参りに来た子供がこれを見て食べたがるような気がした。もしやこのメーカーの人が、宣伝効果を図るため、こっそり神童の手に載せたのではないか、などと思ってしまった。でも、目に止まりやすい位置だからなぁ......。
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士林夜市エリアにあるせいか、慈諴宮にお参りに来る人は多かった。
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一部が煉瓦造り。
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これは日本時代に奉納されたものであるような気がした。
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赤い提灯が青空に映えて美しかった。2月だというのに、半袖の人もいたくらいの暖かさとなった。
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廟の前にある麺線の屋台。麺線というのは素麺のように細い麺。士林夜市の中で人気がある店の1つ。店主とは顔馴染みで新年の挨拶を交わした。
阿輝麺線 アジア料理
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いつものように廟の横で立ち食い。
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麺線の他にイカを入れてもらった。30元。
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自宅付近(住宅街)は、ファーストフードやコーヒーショップなどのチェーン店を除いて、ほとんどの店が春節休みなのに対し、廟の周りは参拝客を当て込んで多くの店が営業していた。
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でも、廟を離れるとすべて休店(もしかしたら、夜になったら店を開けるのかもしれないけれど)。
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士林夜市に行くたび食べに行くこの店も休みだった。
前回の士林エリアの旅行記:
https://4travel.jp/travelogue/11668441
この後は、艋舺エリアへ初詣に向かった。忠誠號蚵仔煎 (士林店) アジア料理
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旅行記グループ 旧正月の寺廟初詣
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