2021/02/12 - 2021/02/12
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xiaomaiさん
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2月12日は旧暦での新年開始日。この旅行記では台北市艋舺(及び西門町)の著名な寺廟での初詣の状況を紹介する。初一というのは1日(ついたち)という意味。
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士林駅からMRTで龍山寺駅まで移動。すぐに向かったのはお気に入りのこちらの店。
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排骨と大根のスープとキャベツのチャーハン、そして、水出し茶。
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このポークスペアリブのスープは本当においしい。
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その後、すぐに龍山寺へ。龍山寺駅で既に感じていたけれど、やはり非常に多くの人出。龍山寺に初詣をする人の数は、住吉大社、平安神宮、明治神宮級。1738年に創建され、観音菩薩を主として祀る寺院。
龍山寺 寺院・教会
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牌楼をくぐり、中に入るとこんな感じ。ソーシャルディスタンスはわずか。
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検温を受ける人の列。人との距離があまりにも近くて、この段階で中に入るのをやめようかと思ったけれど、後ろには既に多くの人がいて、後戻りできず。
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第二次世界大戦中、正殿は砲撃を受けて全壊した。しかし、観音菩薩像だけが蓮華座の上に何事もなかったかのように鎮座されていた。そのこともあり、多くの信者から絶大な信仰を受けている。
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内部から牌楼を見たところ。拝殿まで進まず、外で手を合わせる人も多かった(内部は普段の数倍の参拝客がいたから、この方が賢明ではある)。
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正殿には、文殊菩薩、普賢菩薩、十八羅漢、韋駄天、伽藍も祀られているけれど、参拝客が多すぎて、仏像をじっくり鑑賞できる環境にはない。
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後殿には天上聖母、文昌帝君、關聖帝君など、道教の多くの神々が祀られている。その中で、もっとも多くの人から信仰を集めているのは縁を結ぶ月下老人。画像中央やや左の白い壁のところにおわす。霞海城隍廟、指南宮に祀られる月下老人とともに台北の三大月下老人と呼ばれている。
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恐ろしさを感じるほどの人出だったから、観音菩薩と媽祖娘娘にコロナウィルスの早期終息を、心は込めたものの、今まででもっとも簡略した形で願い、早々に退去することにした。
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マスクをしているとはいえ、多くの人が大きな声で言葉を交わしていた。ここにいる人のすべてが観音様に護られ、コロナ感染しないことを祈りながら、出口へと向かった。
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次にやってきたのは、龍山寺から徒歩で向かえる青山宮。台北にある道教寺院の中で、特に好きな廟の1つ。
艋舺青山宮 寺院・教会
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間口は広くないけれど、奥行きが深い。
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ここにも多くの参拝客がいたけれど、龍山寺を訪れたあとだったから、恐ろしさを感じることはなかった。というより、青山宮は自分にとっては、青山王に護られる感じがして、心が落ち着くところ。
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拝殿は春節仕様。牛の他に太鼓や銅鑼が置かれ、硬貨を投げて、多くの信徒がそれらに当てていた。新しき年に太鼓や銅鑼を鳴らして景気づけ。
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1856年の創建で、中国の漁民がお連れした霊安尊王が急に重くなって動かなくなり、神明がその地に定着されたいのだと判断され、現在地に廟を建てた。
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新年の読経が行われていた。
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読経される方はどこの廟でも一般的に高齢の女性が多いんだけれど、前列中央にいたのは20代の青年。その右にいたのも若い青年だった。こういう点も青山宮が好きな理由。
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2階には礼斗という儀式で使われる道具が並べられていた。
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3階には玉皇上帝が祀られる。賑やかな1階と異なり、静かな道教の音楽が流されていて、心が落ち着いた。
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主祭神である青山王の部下である謝将軍と范将軍。
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神将は1体ではなく、青山宮に所属する祭事グループごとにある。
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祭りの時にはこれらの神将が街を練り歩かれる。
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昨年末のお祭りはとても賑やかだった。
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でも、爆竹による騒音や空気汚染のクレームが市役所に多数寄せられ、以後はいくつかの規制のもと、実施されることになった。
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虎爺将軍一家はいつも祀られるところではなく、拝殿前面に安置されていた。
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昨年は売り切れで入手できなかったキャップ。サイドに創建165周年の文字が入り、再度売られていた。春節にこれが入手でき上機嫌。
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青山宮のすぐ近くにある艋舺天后宮。
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ビル1階の1室に媽祖が安置されている。香油銭(賽銭)を納めたら、廟の外にいた若い男性職員がお茶を勧めてくれた。こじんまりとした廟だからこそ受けられた接待。心が温まる。ここに祀られる媽祖は西螺福興宮から分霊されていらしたようで、前月に福興宮に参詣に行っていたから、非常に親近感を感じた。
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虎爺将軍
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次に向かったのは、艋舺清水巖。
艋舺清水巖 寺院・教会
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1787年に創建された、清水祖師を祀る廟。清水祖師というのは、福建省安渓出身者の守護神。
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淡水祖師廟、三峡祖師廟、瑞芳祖師廟とともに、「大臺北四大祖師廟」と言われている。
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出身の異なるグループ同士の抗争があった際、破壊されてしまい、1867年に再建された。
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台北州立第二中学校(現在の成功高級中学校)、国語学校附属学校(現在の老松国民小学校、龍山国民小学校)の開校の地となっている。また、台北州立第三女子校(現在の中山女子高級中学校)が使用したこともある。なお、成功高校(男子校)と中山女子高校は難関校。
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清水祖師は生前医術の研鑽をしたことがあり、そのため、医術の神でもある。今、世界でコロナウィルスで苦しんでいる人々をお救いくださるよう祈願した。
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西門町にあった宝くじショップ。旧正月期間、週2回実施されるロトは毎日行われ、新年の運気を試そうとする人々がこぞって買い求める。スクラッチタイプのものもあり、友人は毎年数万元分購入している。
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この日最後に訪れたのは台北天后宮。賑やかな西門町の一角にある。
台北天后宮 寺院・教会
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気をつけていないと、通り過ぎてしまう可能性がある。しばらく待って、廟入口前の人通りが途切れたところで撮れた一枚。
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1746年の創建で、媽祖を主祭神とする。
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繁華街に位置することから、ここも多くの参拝客で賑わっていた。
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台北屈指の繁華街である西門町には、コロナウィルス感染の危険性など全くないかのような雰囲気が漂っていた。でも、今年に入り、ごくわずかであるけれど市中感染が認められているため、マスク着用率は非常に高い。
青山宮、台北天后宮についての以前の旅行記:
https://4travel.jp/travelogue/11666322
初一は特に好きな廟を中心に参拝をした。初ニは祭り見物を兼ね、淡水へ。西門町 散歩・街歩き
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この旅行記へのコメント (4)
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- ひでじいさんさん 2021/04/09 15:57:01
- お邪魔します。
- xiaomai さんの旅行記をまた見ました、台湾には旧正月に行くといいなあと思いました。20年位前に台湾に行き、龍山寺(日本語読みでロンサンスーでいいのかな??)近くのホテルに泊まり、観光しましたが夜酔っぱらって駅で降りて方向が分からなくなり駅にいた人に「龍山寺」はどこか聞いたら、「ここだ」と言われ、ホテル探しに大変でした。
龍山寺には夜でも人が居て、入り口付近には店も出ていました。思い出しました。
昨年、3月に台北3泊4日で行こうとしましたがコロナでキャンセルしました。1日淡水観光計画してたんですが行けなくて残念でした。コロナが終息して出入国が出来るようになったらまず行きたいです。
- xiaomaiさん からの返信 2021/04/09 17:22:56
- Re: お邪魔します。
- ひでじいさんさん
今年は多くの行事が中止され、例年に比べると、静かな春節でした。それでも、多くの寺や廟には多くの参詣者が訪れていました。
近い将来、多くの思い出を作りにまた台湾へお越しいただけるようお祈りいたしております。
xiaomai
- ひでじいさんさん からの返信 2021/04/10 08:43:33
- また、お邪魔します。
- コロナが終息して自由に海外に行けるようになったら、まず台湾に行こうと考えてます。
台湾関しての旅行記を見ていると日本の建物などが残っていて、台湾の人が大切に保存や利用していることが判り行ってみたくなりました。それに漢字がなんとなく意味が解るので落ち着きます。(簡単漢字はダメです)
また、親日の人が多いのも嬉しくなります。
xiaomai さんは台湾在住ですよね、日本人or台湾の方??
- xiaomaiさん からの返信 2021/04/10 13:49:05
- Re: お邪魔します。
- ひでじいさん さん
台湾へお越しになりたいという方は多いですね。日本へまた行きたいと思っている台湾人も多いです。双方向の渡航が一日も早く正常化するといいのですが⋯⋯。
私は日本人です。
xiaomai
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