錦秋の南東北2020（３）びゅうバス貸切！？（後）女川町（復興語り部さんとシーパルピア、笹かま体験）

2020/11/06 - 2020/11/09

★この旅では★
仙台駅前のホテルを拠点に３連泊。
２日目にＪＲのびゅうバスツアーで石巻、女川を巡りつつ復興語り部さんのお話を聞くこと以外は決めていなかったのですが。
不思議なご縁でＪＲバス東北の定期観光バスで仙台市内や松島を巡ることになりました。
もちろん仙台名物を美味しく楽しむことは忘れていません。
帰りは全線で運転再開した常磐線特急ひたち号で品川へ戻ります。

＜第３章＞
ＪＲ東日本のびゅうバス「いっぺあがいん！おらほさございん！号」の後編です。
女川町の蒲鉾本舗高政本店・万石の里で笹かま焼き体験をして舌鼓。
復興語り部さんとともに女川駅前にあるシーパルピア女川へ。
仙台に戻ってホテルのレストランで牛タンのディナーです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
旅行時期2020年11月
投稿日2021年1月24日

エリア 牡鹿半島(宮城)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

１１月７日午後。
びゅうバス「いっぺあがいん！おらほさございん！号」の続きです。

石巻を出たバスは女川町へやってきました。
復興工事がまだ行われている万石浦沿い。

ＪＲ石巻線の線路。

JR石巻線 乗り物

日差しも多くこの日はのどかに見えるこの区間でした。

石巻線の踏切の先はすぐ万石浦。

穏やかに見える海ですが。

海の間近を走る風光明媚な区間だったから。

石巻線の末端区間（浦宿ー女川）は最後まで復興が遅れ運転再開したのは震災から４年余り経った２０１５年３月。

浦宿駅にほど近い場所に蒲鉾本舗高政　女川本店・万石の里があります。

蒲鉾本舗高政 女川本店 万石の里 グルメ・レストラン

お店の前で女川の復興語り部さんが待っていてこちらで合流しました。

笹かま手焼き体験。

２００円で体験できます。
焼きたてあっつあつでおいしかった！

語り部さんから女川アトム通貨をプレゼントされたのでこちらの支払いに使わせていただきました。

店内の様子。

おいしかったから買って帰りたかったけど。
帰るのは２日後だから要冷蔵の蒲鉾、買えないなぁ。
と思ったらクール便送料込み商品も何種類かあったのでこちらで購入して送ってもらいました。
地域共通クーポンや交通系ＩＣも使えました。

バスに乗り込んで女川駅前へ向かいます。

ここからは語り部さんも一緒に乗ってお話を聞きながらの道中になります。

女川駅を通り越して女川漁港へ。

バスで漁港周辺をぐるっとまわりながら色々と説明を聞きます。

このあたりも津波で大きな被害を受けています。

復興した魚倉庫群。

倒壊した女川交番。
震災遺構として残されています。
あとで歩いて近くまで来ます。

女川駅前の駐車場へ。
カラフルな建物は復興住宅かと思ったら「ホテル・エルファロ 女川トレーラーハウス宿泊村 」という宿泊施設だそうです。
泊ってみたいなぁ。

ホテル エルファロ 宿・ホテル

２０１５年３月に１５０～２００ｍほど内陸に移設、かさ上げされて再建された女川駅。
町営の「女川温泉ゆぽっぽ」が同居しています。

女川駅 駅

駅前にはツリーが建てられ毎年１２月から１月にかけて「スターダストページェント海ぼたる」というイルミネーションのイベントが行われているそうです。
１１月初旬のこの日はツリー準備中でした。

こちらは３年前に訪れた時のツリーとその日の夜にローカル放送で見たライトアップの様子です。
２０年以上前から続くイベントで震災時も途切れることなく行われたそうです。
このお陰で元気づけられた方がどれだけいただろうかと想像すると、目頭が熱くなります。

スターダスト ページェント 海ぼたる 2023 祭り・イベント

女川駅前のシーパルピア女川へ。
２０１５年１２月に新しい商業施設としてオープン。
女川駅前から女川港の方へ向かって続きます。

シーパルピア女川 ショッピングモール

復興語り部さんのお話を聞きながら歩きます。
色んなお店が並んでいます。
飲食店も何店舗かありました。

気持ちのいい空間。

真っ赤な紅葉も。

美しい。

震災で大きな被害を受けた女川町。
語り部さんから貴重な情報を伺いました。
復興に当たってはこれからの町を担っていく若い人たちが中心となって進められたそうです。
住宅地や町役場、学校などは高台に移転。
防波堤は作らずに津波が予想される時はとにかく高台に避難するという方針など、他の地区にはない発想で復興が進められ、驚くべき早さでの町づくりが行われたと。

シーパルピアの東端部にある「きぼうの鐘」
震災前の女川駅前にあったカリヨンの鐘の一つが奇跡的に壊れずに残ったものをこの場所に移設したそうで復興のシンボルにもなっているそうです。

震災で倒壊した震災遺構・旧女川交番。

東日本大震災遺構 旧女川交番 名所・史跡

建物が真横に倒れています。

土台がむき出しに。

３年前に訪れた時にはそのままの状態でしたが、周囲がかさ上げされるとともに震災遺構としての整備がなされていました。

シーパルピア女川に戻って来ました。
土曜日の午後、活気がありました。

シーパルピア女川 ショッピングモール

海産物店も活気がありました。
（感染対策でアルコール消毒が入口に設置）

三陸石鹸工房 KURIYA

地元素材とアロマで作った手作り石鹸。
お気に入りを買っちゃいました。
地域貢献になるし買っちゃおっと♪欲しいからなんですけどねｗ

１５００円だったか２０００円だったか以上（忘れちゃいました）買ったら香りの石鹸詰め放題（５００円だったかな？）が無料になりました（嬉）

紅葉のきれいな道を女川駅方向へ戻ります。

ダンボルギーニ！

ダンボールでできたランボルギーニです。

シーパルピア入口の一等地にはフルーツ店。

女川駅南側の高台に移転した女川町役場。

女川駅前に戻って来ました。

女川駅 駅

路線バスもあるけど本数が少ない。

語り部さんともお別れしてバスで仙台へ戻ります。
途中でＪＲ石巻線をオーバークロス。

高速を通って仙台駅に帰って来たのは午後５時前。
明日の予定をなんにも決めてなかったので、ガイドさんに聞いてみたらＪＲバス東北の定期観光コースがあると。
１日お世話になって好印象のＪＲバス東北さんなら是非と思って。
駅前のバス案内所で聞いたらこの時点での予約は数名ということで「密」の心配はなく安心して明日の切符を購入しました。

すっかり暗くなった仙台駅東口前。

仙台駅 (JR) 駅

ＡＮＡホリデイイン仙台に戻って。
予約していたレストラン「シェフズテーブル」

ANAホリデイ・イン仙台 宿・ホテル

今日もガラガラで密とは程遠く。

Chef's Table グルメ・レストラン

せっかくだから牛タンを食べたくて「牛タン御膳」

前菜、本日の小鉢、牛タン焼き、宮城県産ひとめぼれのご飯、仙台味噌のお味噌汁、香の物、フルーツ
やっぱおいしい！
お会計時にお店の人に聞いてみたらＧｏＴｏイートも始まって少しづつ予約も増えてきたと笑顔で答えてくれました。
朴訥な語り口ながらも見せてくれたその笑顔がとても印象的でした。
その後、感染再拡大に伴ってその笑顔が失われてしまったのではないかと気がかりです。
せっかく息を吹き返そうとした矢先の観光業、飲食業。
飲食店が悪いわけではありません。
今は「黙食」を心がけることがつとめ。
当たり前に楽しく会食することができる日を一日も早く迎えるために。
人々の素朴な笑顔さえも奪ったコロナを心底憎みます。

（つづく）