憧れの奈良ホテル。ホテル滞在というより奈良市滞在。なぜかいそがしかったです。

2020/12/11 - 2020/12/12

GOTOで奈良ホテルに泊まりたい、という妻。奈良ホテルは設立時は鉄道省（国鉄・JR）と都ホテル（近鉄）の共同経営だったはず。なので私の趣味の「鉄道」とも縁が深いです。合意。計画開始。
妻の指定は「本館宿泊」と「メインダイニングルーム三笠での食事」。いろいろ調べる私。毎度のパターンです。
その後、ホテル滞在だけの予定が電車も観光地もと膨れ上がり。毎度のパターンです。

組み上がったプランは（A）奈良ホテル本館１泊食事なし＋（B）京都への新幹線往復宿泊プラン＋（C）近鉄世界遺産フリーきっぷ３日用＋（D）奈良ホテルメインダイニング三笠のランチ。
全部GOTO適用になりました。
旅行会社は全部同一ですが（A)のみネット、（B)（C)（D)は窓口です。
GOTO地域共通クーポンが電子クーポンと紙クーポンに別れ、使用日もそれぞれ固定されて結構不便。旅行は旅行会社の窓口で全部まとめるのがやはりラクです。

まずは奈良ホテルの予約です。
まず「本館宿泊」ですが、ネットではほとんどのサイトが「本館満室・新館のみ空きあり」。近畿日本ツーリストのみ本館空きあり。往復新幹線つきなら日本旅行も本館空きあり、という。各社いろいろ特徴があるんですね。
次に「メインダイニングルーム三笠での食事」ですが、本館宿泊は食事なしのプランしか残ってない。新館の朝食は「三笠」とは書いてない。なのでランチで利用することにして茶粥の朝食はあきらめました。

ということで、いったん日本旅行の往復新幹線付き本館食事なし、と一休で奈良ホテルランチをネット予約しました。が、どうせ奈良に行くなら明日香も近鉄電車乗り廻しも、と夢が膨らみ、上記のように京都前泊の奈良旅行に変更。ここで旅行会社へ。窓口では奈良ホテルは本館も新館も満室。なのでそれ以外の京都前泊、往復新幹線、現地近鉄フリー切符、ホテルランチをGOTOで予約。ネット予約の方は往復新幹線付きをホテル宿泊のみに変更。ランチもキャンセル。これで予約関係いったん終了。ほっと一息。
その後、旅行１週間前くらいからちらほら他の旅行サイトでも本館プランが出てきました。値段や特典もいろいろ差があり特徴の比較が面白いです。しかし「朝食付き新館」か「食事なし本館」しかない点は変化なし。たぶんコロナで朝食人数を絞っているのでしょう。３回ほど解約と予約を繰り返して少しでも安く且つ特典のあるプランに変更。基本ネット予約は旅行寸前までキャンセル無料が多いんですね。結局「本館食事なし」ですが１０００円相当の観光チケット１枚付きのJTBの宿泊プランになりました。
こんなに予約関係がどたばたしたのは初めてです。ネット時代、いいことなんだか悪いんだか。

さて、奈良ホテル宿泊当日。朝から明日香レンタサイクルでまわってややお疲れ状態で近鉄奈良駅に夕方の到着。ホテルに行く前に今日期限のGOTO地域クーポンの消費のために東大寺近くのお店によって買い物。夕食なしプランなので市内へ外出。朝は大乗院庭園散歩。鹿寄せを見に春日大社。昼はメインダイニング三笠でのランチ。観光チケット消費のために興福寺国宝館。けっこういそがしく、のんびり滞在とはいきませんでした。

最近奈良ホテルの経営が変わったそうです。２年ほど前に都ホテルが離れてJR西日本単独になったとのこと。私としては鉄道系の点は変わらず。ほっとしました。昔に泊まってないのでサービスの変化などはわかりません。今の奈良ホテルを満喫してきました。

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 私鉄

夕暮れの近鉄奈良駅。
１６：５０。
うーん。いいホテルに泊まるときは早めの到着が基本だけど、明日香が印象よかったのでしかたなし。
本来ならホテル直行でしょうが妻の買い物で１箇所寄ります。
というより、今朝チェックアウトの宿泊分のGOTO地域共通クーポンを今日中に使ってしまわねば。東京からの交通費込みなのでまだまだ残ってます。

近鉄奈良駅 駅

東大寺門前のお店までは１km。徒歩１０分。
バス乗り放題の切符なのでバス・・・と１５分もバスがなく、判断ミスもあって歩き。途中でバスに抜かれる。
普通に登大路の右側をそのまま行くかと思えば、県庁のところにでっかい地下歩道ができてました。スロープなのは親切。と、東大寺は右へ、って。なんで、東大寺は絶対左側（北側）なのに。と、要は観光客多いので歩道幅の広い登大路の南側を歩け、ということみたい。なんか車のせいで迂回させられるのは嫌だなあ。

徒歩１５分で「夢風ひろば」に到着。
ちょっと時間のかかる妻の買い物中に周囲を散歩。シカが入るのを防止するためにトイレの入り口にドアがあるのが面白かったです。
なお時間がかかったのはお年賀にしてもらうのに、１２月中旬ではまだ表紙の用意がなかったからのようです。
ここでGOTO地域共通クーポンは残り１枚に。

幡・INOUE 夢風ひろば東大寺店 グルメ・レストラン

ここから奈良ホテルへは約１km。今回は「奈良世界遺産フリー切符」なので奈良交通のバスは乗り放題。もったいない精神で県庁東まで３００mくらい強引に１区間乗車。と、降りたらバス停の目の前は柵。すぐ前の交差点を左折してっと。あれ、歩道がない。車道を歩くはめになる。隣は公園っぽいが柵があって入れない。ずっと車道を歩く。変だ。と柵を乗り越える。公園と思ったのは歩道でした。バス停の前の柵と思ったのは地下道の入り口でそれを迂回して公園の中を歩けば歩道に出たみたい。このバス停は乗る人はいても降りる人なんていないからなあ。というより公園は暗くて閉園して入れないのかと思った。
奈良市内の徒歩移動はわかりにくく、おすすめしません。
１０分歩いて奈良ホテル入口到着。目の前がバス停。１時間に３本が基本で少ないです。

奈良ホテルは入り口が市街地側ではなく、いったんぐるりと半周して東側が入り口。バス停からも３分ほどホテル敷地内の上り坂を歩きます。
その後知りましたが、奈良ホテルの敷地の裏口からでよければ近鉄奈良駅から徒歩１０分くらいでした。猿沢池の方から入れます。

到着。１８：０５。本当は１６時には着いているはずでした。
明日香観光で１時間延。買い物で１時間延といったところ。
遅い時間なので人は少なくチェックイン自体は少なくスムーズ。
「旧大乗院庭園入園券」と旅行会社特典の「奈良えらべるクーポン」を受け取ります。そして事前調査で日本橋のアンテナショップにあったパンフで知った市内ホテルに泊まった人のみ参加できるという「鹿寄せ」の予約。チケットをいただきました。

ホールの階段を上がって折れ曲がった通路を奥へ。お部屋に到着。
わあ、天井たかーい

奈良ホテル 宿・ホテル

窓桟が古くていい感じ。

暖炉の跡。その上にテレビ。このへんはちょっと安っぽいかしら。

バスルームもゆったり。

パジャマもふわふわ。

窓の外の景色。南側。庭園が目の前のはずですが夜なので暗闇。
遠くに街の灯。
さて、実はゆっくりしていられません。今回は夕食なしのプランですので食べに出なければ。ホテルの南側の奈良町地区に歩いていくか、バスで近鉄奈良駅かJR奈良駅まで出かけるか。GOTO地域利用クーポンのできるとこをHPで探しますが食事どころはほとんどなし（実際にはHPの更新が追いついていないだけなのですが）。
旧国鉄奈良駅舎を見たくてJR奈良駅まで行くことに決めました。

バスで１０分。JR奈良駅到着。

駅の飲食店街をうろつくも、決め手なく。全国チェーンのやよい軒です。奈良ホテルとやよい軒。珍しい組み合わせですねえ。
ふと、コロナ禍で街中の外食経験なく、はじめてパーティションのあるテーブル席の体験です。向かい合わせだとほんと会話通りませんね。初めて知りました。
やよい軒も初体験です。ご飯の自動お代わり機とか、だし茶づけのサービスとか、すごいですね。

ビエラ奈良 ショッピングモール

さて、夜のケーキを調達せねば。
駅裏にホテル日航奈良があったのでケーキショップを探します。
駅前で簡単にケーキを入手可能かどうかで街の成熟度を測る私。
ありました。が欲しいケーキは１個。あとはプリンやシュークリームなど普通のもの。
でその１個のみ購入。
あとはコンビニで買おう、と話ながらお店の外へ。
と、お店の方が追いかけてきて、品揃えなくてすみませんでした。おわびにこれをホテルで召し上がってください、とおまけをいただきました。うわあ、ありがとうございます。
あとで調べてみると閉店時間ちょっとすぎてました。そりゃ品揃え少なくて当然。
奈良の印象がぐーんとアップ。

キャパトル シルキア奈良店 グルメ・レストラン

そして駅併設のスーパーで明日の朝食と不足分のケーキを買い足します。
２人でケーキ３個以上が必須です。

KOHYO JR奈良店 グルメ・レストラン

バス待ちの間、奈良駅まで来た目的、この旧国鉄奈良駅を鑑賞。今は観光案内所になってます。夜でも開いてるのはほんとに便利。なんと２１時まで開いています。
昔、この駅舎の現役時代に奈良駅に降り立ったとき、あまりの豪華な建物とあまりの閑散ぶりにびっくりしたものですが、今日は駅の利用者も多く見えました。近鉄に利用客数も近づいたのかな。

奈良市総合観光案内所 (JR奈良駅旧駅舎) 名所・史跡

今度はちゃんと奈良ホテルまでバスでやってきました。バスで１０分です。
あ、ここからが本当の「奈良ホテル滞在記」になりますね。

あ、玄関、灯、落ちてる。

妻は疲れた、と部屋直行。
私はゆっくりと本館の見学。

奈良ホテル 宿・ホテル

奈良ホテルの館内調度品解説ツアーはコロナで中止中。
フロントで右のパンフをいただいて自分で見てまわります。
一部はレストランの中などにあるので声をかけて見せていただく形になります。

パンフの内面。
わかりやすいです。

ロビー。ツリーの奥はバーになってました。

昔のホール、かな。

片隅に「アインシュタインのピアノ」。

動輪の彫刻に萌えゴコロが。

クラシックな時計。

部屋に戻ったのは２１時。お風呂浴びて紅茶入れて、っと、妻、明日香のレンタサイクルで疲れたと言って起きません。

夜の０時すぎ、やっと妻が目をさましました。
そんなに疲れてたのね。
高級ホテルに泊まるときは昼間の観光はほどほどにしないとだめですねえ。
さて、それはともかく夜ケーキの時間です。
ホテル日航奈良で購入のケーキとスーパーで調達のプリン。
奈良っていい街だね、と。今日の（と、もう昨日か・・）の明日香と奈良市内の印象を語り合います。
それからお風呂。
寝たのは２時半くらいだったような。

翌朝。７時起床。
今回は残念ながら朝食付の本館宿泊プランがとれず、素泊まりです。
隣の部屋の話し声、つつぬけ。古い建物だからしかたなし、です。
隣はおばちゃま２人で大声。
朝食に行ったようで静かになりました。

こちらもお茶を入れて朝食。
昨日スーパーで購入のせめてもの奈良名物「柿の葉寿司」とパン。
えっと、高級ホテルでこれ、はまあ、全てはランチのために。
そう、今日の１１：３０にメインダイニング三笠のランチを予約してるんです。

さて、散歩に出ます。
朝の本館の廊下。
明るいですね。

朝のロビー。

奈良ホテルの模型がありました。
中央あたり、新館は崖の斜面を掘り込んでつくったことがわかりますね。

いい天気。
朝散歩は大乗院庭園散歩と「鹿寄せ」の参加です。

奈良ホテル 宿・ホテル

あ、もしかして桜かな。
春みたい。

風景は秋なんですが。
あ、暦は１２月。冬です。

旧大乗院庭園は丘のすぐ下です。

旧大乗院庭園
奈良ホテル宿泊者は裏口から入ります。
料金箱に自分で券を入れて自分で柵をあけて入場。

池を囲むように園路。

そして資料館。
庭は有料ですが、この資料館は無料です。
奈良町散歩の休憩所として便利です。

紅葉がきれい。
ほんときれい。
１２月なのに。

名勝大乗院庭園文化館 美術館・博物館

さて奈良ホテルのメインの出口へ。
おっと。明るいところを見るのは初めて。
昨日暗闇だったし。

次はこれを見に行くのです。

この標識、奈良っぽいわあ。

この表示も奈良だけだろうなあ。

荒池の向こうに奈良ホテル。裏から見るとこんな感じ。

荒池 自然・景勝地

一の鳥居。
春日大社の参道に取り付きました。

春日大社 寺・神社・教会

さっそく鹿が出てきました。
そういえば昨日は奈良到着が夕方で鹿には会ってないです。

奈良公園 公園・植物園

寄ってきても何もあげないよ。

飛火野、という鹿寄せの会場に到着。
１０時開始で５分前の到着。
ホテルの門からゆっくり歩いて１２分。
人は集まってるけど鹿はいません。
係の人の整理で半円形に人が並び、
「ホルンを吹くと鹿が集まります・」「でもすぐに来ないこともあります。」との説明。

春日大社 寺・神社・教会

説明中。まだ鹿は１匹のみ。

音楽でも奏でるのかと思ったのですが単に音を出すだけ。ほら貝の要領です。
全然来ない・・・。「来ませんねえ」不安になるラッパ手と観客。
３分以上たったそのとき、全力疾走してくる鹿の一団。

続々と。第２集団、第３集団が。

鹿寄せ 祭り・イベント

群がる。

群がる。

シカ煎餅の売り上げも上々。
背後に注意。
突進してくる鹿もいますです。
楽しかったです。
ホテル宿泊者限定、とのことでしたが普通に参加できてます。
ただ、ホテル宿泊者だとホテルフロントでもらった「引換券」で記念品がいただけます。
エコバッグでした。

ホテルへの帰路。
浮見堂を見たりしてゆっくり帰ります。

浮見堂 名所・史跡

部屋でしばしのんびり。
さあ、１１時。チェックアウトの時間です。
えっと、１８時から１１時までホテルにいたけど、うち、３時間半は外出してました。
あまりゆっくりした感がないのが残念。やはり温泉じゃないと「滞在した」感は薄いですね。

１１：３０にランチの予約をしているので、いったんチェックアウトして荷物を預かってもらいます。
売店。妻は何か購入していました。

ランチまでの３０分、館内を散歩。

ホテル創業当時の食器の展示。
遠い昔の国鉄系のホテルだった当時の食器の展示。鉄道省とか鉄道院とかの表示があります。
そういえば東京の電車は、院電、省電、国電、E電の順に名前が変わったのでしたね。最初と最後が似てるのは偶然か？それともE電命名者の遊びゴコロか？

奈良ホテル 宿・ホテル

開業時の食器の中に長崎ホテルの食器が混じっていたそうです。
長崎ホテル廃業のとき、新築の奈良ホテルの食器用に購入したとか。なるほど、イニシャルは同じ「N」です。こういう節約ゴコロいいですねえ。

「ノリタケ」の食器だそうで、特徴的なのは動輪のマークがカップや食器の縁の模様に紛れてます。こういうのも大好き。
そういえば最近、名古屋の「ノリタケの森」に行ってないです。
アウトレットの掘り出し物探し、またやらなきゃ。

新館の方にも芸術品はいろいろ。

いろんな絵がいろんな場所に飾ってあるのですがレストランの中にあるものは食事に入らないと無理、っとお願いして入れてもらいました。

そろそろ時間です。
メインダイニング三笠。
このあと扉が開き、受付開始。
予約の旨伝えて案内されます。

窓際ですが、柱の影でした。ちょっと残念。

飲み物はGOTO地域共通クーポン利用。
ノンアルコールのスパークリングワインです。

オードブル

パン。あたたかかったです。

スープ

メイン。
と、記念日なのですが、旅行会社経由なので、旅行会社では記入する欄がないそう。
隣のテーブルは記念日とかで何かもらってました。

デザート。
奈良らしいわあ。抹茶のケーキと柿のコンフィチュール。
デザートの印象がすごく良かった奈良ホテルのランチでした。
朝食の茶粥は経験できなかったけど、メインダイニングでの食事ができて満足の妻。

メインダイニングルーム 三笠 グルメ・レストラン

美味しかった。満足満足。
この時点で１２：５３。

最後に館内見学の続き。

預かってもらっていた荷物を引き取ります。

玄関で案内の方に記念撮影してもらいました。
ありがとうございました。

泊まってたのはあの部屋だねえ、といいながら

振り返りながらバス停への坂道を下っていきます。

バスで出発。

駅に直行ではなく、いったんここに寄ります。
興福寺国宝館。
宿泊プランについていた「観光チケット」対象施設のうち、今回の行程で利用可能かつ入場料が一番高価な施設だったのです。お得感で決めたのでした。

３分で出てきました。
仏さまが２０個くらい並んでいて、他に巨大な彫像が１個あったなあ、程度です。
ほとんどが国宝か重要文化財なのだそう。
私は芸術の理解度が低いので昔教科書で見た阿修羅しかわかりませんでした。
なんとかに小判です。はい。

興福寺国宝館 美術館・博物館

興福寺の五重塔とシカ。ベストショットです。
そういえば昔は猿沢池の方からしか見ていないわあ。

再びバスで近鉄奈良駅へ。
すぐ来てよかった。

もう見慣れましたね。せんとくん。

今度の発車は・・・。
あ、２０分ごとの阪神直通列車だわ。

近鉄奈良駅 駅

阪神の担当便でした。奈良で阪神電車に乗るとは。
西大寺まで１駅だけ乗車です。
さて今日のメインは近鉄特急「青の交響曲（シンフォニー）」とビスタカー乗車です。