2020/10/15 - 2020/10/17
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j-ryuさん
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☆Go To Travelの第二弾は錦秋の立山黒部アルペンルートへ。
前回、Part5では室堂から終点の立山駅までご紹介しましたが
今回はついに『錦秋の立山黒部アルペンルート』の最終回です。
でも今回紹介する黒部峡谷鉄道(トロッコ列車)は厳密には「立山黒部アルペンルート」ではありません。
かと言って全く「立山黒部アルペンルート」と無縁でもありません。
無縁どころか本来は「立山黒部アルペンルート」の一部と言えば一部かも。
何故かと言うと「黒部峡谷鉄道」は作業用の「黒部ルート」で黒部ダムとつながっていますが
一般観光ルートとして黒部峡谷鉄道終点の「欅平」~「黒部ダム」は利用できないので
黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」へは一旦、富山市側を迂回する必要があるからです。
偉そうに語っている私も旅行を計画する前までその事実を良く知りませんでした(^^;)。
『立山黒部アルペンルート』と『黒部峡谷鉄道』
実は近くて遠い観光地なので個人で周遊するのはけっこう大変な観光コースです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
-
☆富山県観光Map
https://www.info-toyama.com/doc/loculture/vol05/map.html -
☆黒部峡谷鉄道(トロッコ列車)路線図
※黒部峡谷鉄道HPより
https://www.kurotetu.co.jp/
私が参加したツアーは終点の欅平までは行かず
その一つ手前の鐘釣まで。
値段的には鐘釣も欅平もそう違いませんが、
この日はツアー最終日で夜8時までに郡山に帰る必要があるので
時間的に終点の欅平は厳しいのかも。 -
☆黒部峡谷鉄道(トロッコ列車) 宇奈月駅周辺ガイドマップ
※黒部峡谷鉄道HPより
https://www.kurotetu.co.jp/ -
☆黒部峡谷鉄道・宇奈月駅
富山地鉄本線宇奈月駅とは100mほど離れています。
黒部峡谷は、立山連峰と後立山連峰の間を流れる黒部川が、
長い年月を掛けて刻み込んだ、日本でもっとも深く、もっとも大きな峡谷で、
この険しい谷と厳しい自然は長い間、人々を寄せ付けませんでした。
この黒部峡谷で本格的な電源開発を始めたのは、
タカジアスターゼの発明で有名な高岡出身の高峰譲吉博士が起こした
東洋アルミナム株式会社です。会社の設立は大正8年(1919年)12月7日のことでした。
その後、大正11年には日本電力株式会社がこの事業を引き継ぎましたが、
大正12年に、黒部川水系の発電所建設のための資材運搬用鉄道として、宇奈月~猫又間(11.8km)の軌道敷設工事に着手しました。以後、
・大正15年10月/宇奈月~猫又間 運転開始
・昭和5年8月/猫又~小屋平間 運転開始
・昭和12年7月/小屋平~欅平間 運転開始
といった経緯をたどり、現在の路線となっています。
(黒部峡谷鉄道HPより) -
☆宇奈月駅にあるトロッコ列車模型
駅舎右手に大きなトロッコ列車の模型がありました。
背後の山を借景にしているせいかまるで本物みたいです。
その後この鉄道の経営は、日本電力株式会社から、
昭和16年には日本発送電株式会社へ、そして、戦後の電力再編に伴い、
昭和26年5月には関西電力株式会社に引き継がれました。
この鉄道は、資材運搬のための専用鉄道でありますが、
当初から地元の人達の利便をはかるため、「無料便乗」という形で乗車いただいておりました。
昭和4年からは年ごとに増える観光のお客様に対応するため、
便乗料金を徴収した上で一般のお客様にも解放することが認められ、
昭和26年10月に禁止されるまで続けられました。
その頃の便乘證には「便乘ノ安全ニ付テハ一切保證致シマセン」と書かれていました。
その後、地元の皆様や黒部の自然を愛するお客さまから、
観光用列車として利用したいとの声がますます強まり、
昭和28年11月5日、関西電力株式会社が地方鉄道業法の許可を得て、「黒部鉄道」として営業運転を開始しました。
さらに、お客様の増加に伴って、「黒部鉄道」の営業内容も電源開発の資材、
人員輸送主体から旅客輸送へと移行していくことを踏まえ、
より一層のサービス体制の充実、運転保安体制の確立を目的に、昭和46年5月、
関西電力の子会社として設立された鉄道専業の会社としての
黒部峡谷鉄道株式会社が地方鉄道事業の譲渡許可を受け、
同年7月1日より営業運転を開始しました。
以降、トロッコ電車の愛称で親しまれ、今日に至っています。
(黒部峡谷鉄道HPより) -
☆宇奈月駅周辺の遊歩道案内図
トロッコ列車模型そばに周辺遊歩道の案内図がありました。 -
☆やまびこ展望台からの眺め
トロッコ列車模型にほど近い場所に『やまびこ展望台』があり
黒部峡谷鉄道の向こうに黒部川や山彦橋、弥太蔵橋が望めます。 -
☆やまびこ展望台からの眺め
ちょうど欅平方面への列車が通過していきます。
一般的にトロッコ列車と言われますが
オープン型のトロッコ列車に他に
特別客車(窓付) やリラックス客車(窓付) を連結しています。
もちろん窓付きは割増料金がかかります。 -
☆やまびこ展望台からの眺め
緑のラインの客車がリラックス車で
横一列3人掛け(+530円)
赤のラインの客車が特別客車
横一列4人掛け(+370円) -
☆やまびこ展望台からの眺め
オレンジ色の客車が普通車(オープン型)
夏場は風が通り気持ちいいと思いますが
春や晩秋は風が寒かったり雨が吹き込みずぶ濡れになる可能性も(^^;)。
もちろん私は格安ツアーなのでこのオープン型車でした。
寒さを覚悟して厚着し手袋もはめていたので
それほど寒くはなかったです。
でも雨が降っていたら最悪かも(--〆)。 -
☆やまびこ展望台からの眺め
元々は黒部ダムや発電所の作業用トロッコ列車ってこともあり
貨物車も連結しています。
関電社員は空いている車両に自由に乗っているようでした。 -
☆やまびこ遊歩道
集合時間まであと
15分あったので
急いで山彦橋まで行ってみるこにしました。
こんなお馬鹿な行動をしているのは私だけ(^^;)。
山彦橋や弥太蔵橋が間近に見えてきました。 -
☆やまびこ遊歩道
山彦橋の袂まで来ました。
この山彦橋は黒部峡谷鉄道の鉄橋として
大正12年(1923年)に完成し
昭和63年(1988年)まで運用されていました。
新山彦橋の完成により廃止する予定ですたが
地区の要望により改修を経て遊歩道橋として蘇りました。 -
☆やまびこ遊歩道 山彦橋から見た新山彦橋
わずかな時間を頑張って来たかいがあって
新山彦橋の全貌をカメラに収めることが出来ました。
新山彦橋は1986年完成、1988年4月運用開始
橋長さ 166m, 高さ40m -
☆やまびこ遊歩道 山彦橋から見た宇奈月駅(左)、宇奈月温泉街(奥)
川は黒部川 -
☆やまびこ遊歩道 山彦橋から見た弥太蔵谷川
澄み切ったエメラルドグリーンが美しい弥太蔵谷川
夏場にはキャニオニング(渓谷下り)もあるようです。 -
☆やまびこ遊歩道 山彦橋から見た弥太蔵谷川
黒部峡谷は、北アルプスのほぼ中央の鷲羽岳に源を発し、
長さ86km、標高差3000mを流れ下る黒部川の上・中流域に、
切り立った深いV字峡を形成する大峡谷です。
昭和9年(1934年)12月、中部山岳国立公園に指定されました。
峡谷は、立山・剱岳・薬師岳などの立山連峰と、
白馬岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳などの後立山連峰の間に、
黒部川の浸食によって深く刻み込まれ、
八千八谷といわれる多くの渓流を合わせながら、
黒部川扇状地を経て日本海に注ぎます。
(黒部峡谷鉄道HPより) -
☆黒部峡谷鉄道・宇奈月駅プラットフォーム
わずか15分で山彦橋まで行く集合時間になんとか戻ってきたら
間もなく乗車&発車です。
トロッコ電車の車内では、沿線のみどころの紹介などを車内放送にてご案内しております。
ナレーションは、富山県出身で女優の室井滋さんにお願いしました。
室井さんには以前から、トロッコ電車にご乗車をいただいておりますが、
車内放送のリニューアルにあたり、2008年10月にご乗車いただき黒部峡谷の景観を体験していただきました。
トロッコの旅とあわせて車内放送もお楽しみください。
(黒部峡谷鉄道HPより)
雄々しく神秘的な黒部峡谷の大自然は、故郷富山の宝物。
そして、その日本でも有数の深いV字峡谷を縫うように走る小さなトロッコ電車が、私は子供の頃から大好きです。
可愛くて力持ち、とても健気な電車に乗ると心がワクワク弾みます。
春の新緑、夏の涼風、秋の紅葉など、
めくるめく季節の中をトロッコ電車と一緒に冒険旅行に出かけてみませんか。
室井滋
(黒部峡谷鉄道HPより) -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 新山彦橋
いよいよトロッコ列車が発車しました。
発車して間もなく新山彦橋を通過します。
ここから鐘釣駅までは全てトロッコ列車から撮影した写真です。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 新山彦橋→山彦橋&弥太蔵橋
☆新山彦橋から見た山彦橋&弥太蔵橋
山彦橋は大正12年(1923年)に完成し
昭和63年(1988年)まで運用、
現在は遊歩道橋として利用。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 新山彦橋から見た山彦橋と宇奈月温泉街
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 宇奈月ダム
新山彦橋を渡りトンネルを抜けるとすぐに宇奈月ダムの堰堤が見えてきます。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 宇奈月ダム&湖面橋
宇奈月ダム堰堤を過ぎて振り返れば宇奈月ダムに架かる湖面橋が見えます。
『とちの湯』へ至る道路橋です。
ダム湖はうなづき湖と言います。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 新柳河原発電所
宇奈月ダムの建設で、水没した柳河原発電所の替わりに建設された発電所。最大出力は41,200キロワット。
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 新柳河原発電所
湖に浮かぶ西洋の城をイメージして設計されたそうです。
そう言えば初めての海外旅行で見た
スイス・レマン湖畔のシオン城を彷彿させてくれました。 -
☆日帰り温泉『とちの湯』
https://tochinoyu.com/
うなづき湖の中ほど左岸に見えてきたのが
日帰り温泉『とちの湯』です。
温泉よりその左手の連続する砂防堰堤に俄然目が行きます。
ここまでしないと治水できないのかと、驚きです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 猿橋
とちの湯の少し上流に『猿橋』が見えてきました。
うなづきダムの貯水後も猿が対岸へ渡れるようにと湖上15mの所に
猿専用の吊り橋が架けられています。
猿専用と書かれているわけではないので他の動物でも利用できますが、
猿以外ならリスくらいか? -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖
ターコイズブルーが美しいうなづき湖 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 猿橋
猿橋を縦位置で撮影。
左奥の橋のような構造物は
黒薙温泉から宇奈月温泉まで引かれている温泉の引湯菅と整備道の橋。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 引湯菅
黒薙で温泉が発見されたのが、正保2年(1645年)で370年前。
慶応4年(1868年)に黒薙温泉が開湯し、
大正12年に黒薙温泉から引湯されて宇奈月温泉が開湯し、
大正13年に旅館営業が始まりました。
引湯距離は約7km、現在の引湯パイプは合成樹脂管が使われていますが、
昔は木をくりぬいた木管だったそうです。
ちなみに日本一長い温泉地の引湯菅は我が福島県岳温泉の8kmだそうです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 仏岩
トロッコ列車では見所見所で女優・室井滋さんの観光ガイド案内が
放送されています。
『右手に仏岩が見えます』
『ようく探してみて下さいね』
みたいな放送があったので、一生懸命に対岸の岩場を探したけれど
全然見つかりません。
トロッコ列車は止まる場所じゃないので
あっと言う間に通り過ぎてしまいます。
取りあえず撮って後でPCで拡大して確認することにしました。
行きも帰りも対岸の岩を中心に撮りましたが
『仏岩』らしくものは全く見当たりません。
Netで調べたら対岸ではなく線路側にある
小さなお地蔵さんのような岩が『仏岩』でした。
で、改めて自分の写真を拡大して調べてみたら
右下に目茶小さく赤い頭巾の『仏岩』がかろうじて写っていました(^^;)。 -
☆仏岩
黒部宇奈月観光局より
https://www.kurobe-unazuki.jp/tourism/447/
私の『仏岩』の写真じゃ良く分からないので
黒部宇奈月観光局の写真をお借りしました。
『仏岩』と言うよりどう見ても『お地蔵岩』だと思います(^^;)。
これとて赤い頭巾や喪を着けていなかったら
絶対見つけられないと思います。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 森石鉄橋
森石駅を過ぎて直ぐ渡るのが森石谷に架かる森石鉄橋
フォトジェニックな橋ですがいい撮影ポインが無いのが残念。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車
断崖を縫うように走っているので
トンネルや落石&雪崩防止用のロックシェットが多く
撮影ポイントが限られているので見た目以上に撮影は難しいです。
ロックシェットやスノーシェッドは
覆道(ふくどう)と呼ばれ雪崩や落石、土砂崩れから道路や線路を守るために作られた、トンネルに類似の形状の防護用の建造物です。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒薙峡谷
黒部峡谷鉄道の殆どは黒部峡谷沿いに敷設されていますが
黒薙駅周辺だけは支流の黒薙川沿いに敷設されています。 -
☆黒部峡谷鉄道(トロッコ列車) 黒薙駅周辺ガイドマップ
※黒部峡谷鉄道HPより
https://www.kurotetu.co.jp/ -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒薙駅
黒薙駅に到着。
黒部峡谷鉄には幾つも駅がありますが
一般観光客が乗車可能なのは宇奈月、黒薙、鐘釣、欅平駅だけです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒薙駅
プラットフォームの先に見えてきたのが後曳橋。
後曳(あとびき)橋は、峡谷の中で一番峻険な谷、黒部峡谷の支流黒薙川に架かる青い橋。高さ60m、長さ64m。谷を見下ろすと、その深さに驚き思わず後ずさりをするということからこの名がついたそうです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒薙駅
黒薙駅から徒歩20分の黒薙川の川辺にある黒薙温泉。
宇奈月温泉の源泉でもあり、ここから7kmも引湯菅で宇奈月温泉まで
引いています。
源泉が98度もあるので冷めないどころか、
少し温度を下げてから引湯しているそうです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒薙駅
黒薙温泉へはこの一旦急な階段を登ってから行くようです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒薙駅&後曳橋
プラットフォームと後曳橋とトンネルが連続しているので
トロッコ列車の先頭車は後曳橋を渡り始めています。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 後曳橋
黒部峡谷流域の平均斜度は36度と非常に勾配が強く、
30度~45度の部分が全体の70%にも及びます。
また、流域が豪雪地帯に位置するため四季を通じて黒部川の水量が多く、
また河川勾配が平均1/40 と急で、流れも速いのが特徴です。
黒部川は、水のきれいな川としても知られており、
黒部川扇状地扇端部の湧水地帯の地下水は、
「全国名水百選」にも選ばれています。
(黒部峡谷鉄道HPより) -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 後曳橋から望む水路橋
後曳橋から見て黒薙川上流方面にアンティークナ黒い橋が架かっています。
猫又から新柳河原発電所まで水を送る為の送水用の橋です。
黒薙温泉への階段を登り切った先から見下ろす橋も素敵だそうです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 出し平ダム
出し平ダムが見えてきました。
発電を目的に1985年(昭和60年)に完成し、関西電力株式会社が手掛けた黒部川水系の発電用ダムの中では最も新しい。認可出力は新柳河原発電所で41,200kW、音沢発電所で124,000kW、出し平発電所で520kWである。このダムはダム湖の堆砂を排出する「排砂ゲート」を備えた日本最初のダムである。黒部川は日本でも有数の土砂排出量が多い河川のため、貯水池の容量を維持、および下流へ土砂を流すことで海岸線の後退を防ぐことを目的に、出し平ダムには排砂ゲートが装備された。 (Wikiより) -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 出し平ダム
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 出し平ダム
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 出し平駅
出し平駅で上下線の交換がありました。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 出し平ダム湖
黒部川はダム湖など流れが緩やかな場所ほど
ターコイズブルーが鮮やかです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 出し平ダム湖
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒部川
アーチ状のロックシェットから黒部川を見下ろしてみました。
走っている車内から壁や柱を避けながら撮るのは
けっこう難儀でした。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 ねずみ返しの岩壁
猫又駅を過ぎると『ねずみ返しの岩壁』が見えてきました。
高さ200メートルもあるそうで、
天敵に追われたネズミですがさすがにこの垂直の岩壁は登れず
はね返されたことによる命名由来ですが、
おそらくそう言うイメージから名付けられたのでしょう。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒部川第2発電所
黒部川第2発電所と赤い目黒橋が見えてきました。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 黒部川第2発電所
黒部峡谷の中で最も視野がひらけた黒部川本流と猫又谷合流点に位置する。
出力は7万2000kW。
昭和6年(1931)に軌道が猫又から小屋平まで延長されたことに伴い、
昭和11年(1936)に竣工した。
建物は建築家・山口文象氏の設計によるもの。
「富山の建築百選」に選定されるなど黒部渓谷の自然景観に融和した
モダン建築として今日でも高く評価されている。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 猫又駅
黒部川第2発電所の対岸は猫又駅。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣橋&錦繍関
黒部峡谷鉄道「鐘釣駅」程近くに架かる鐘釣橋。
ここから望む紅葉は 「錦繍関」と称されるほど美しいことで知られる。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣近くの黒部川
黒部川は流れが緩やかな場所は特にターコイズブルーがキレイです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣近くの黒部川
紅葉にはまだまだ早かったですが
見頃にはさぞ美しいことでしょう。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣近くの黒部川
-
☆黒部峡谷鉄道(トロッコ列車) 鐘釣駅周辺ガイドマップ
※黒部峡谷鉄道HPより
https://www.kurotetu.co.jp/ -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣駅
我が黒部峡谷鉄道ツアーの終点が鐘釣駅。
駅名は近くの鐘釣山から。
鐘釣の主な見所は黒部川岸に湧く天然温泉だと言うので
行ってみることにしました。
ってか、そこしか見所が無い(--〆)。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣美山荘
黒部万年雪を眼前に望む温泉宿。黒部万年雪を眺めながら、峡谷のひとときを楽しめます。お食事の他、宿泊も。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 黒部万年雪の谷
黒部万年雪
百貫山に降った雪が落ちて蓄積。夏でも解けずに残るそうですが
さすがにこの時期には既に消えてありません。
黒部川を挟んだの展望台から一望できます。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 鐘釣温泉旅館
鐘釣温泉旅館は森の中に佇み河原に湧き出る露天風呂が有名。
鄙びた温泉宿と言うか、営業しているんか営業していないんだか
分からないような錆びれた温泉って感じ。
河原露天風呂はこの鐘釣温泉旅館所有だそうで
昼間だけ無料開放しています。
午後4時から朝までは宿泊者以外は利用できないとのこと。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 河原温泉への道
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 眼下の鐘釣河原温泉
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 眼下の鐘釣河原温泉
どうってことのない景色だけで温泉があるってだけでこの人出。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣河原温
河原温泉へはこの急階段を降りてすぐ -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣原露天風呂
急階段を降りた左手の岩場の窪みが天然露天風呂
青い簡易テントが脱衣所。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣原露天風呂
転落防止のトラロープが風情を台無しに・・・(--〆)。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣河原露天風呂
畳一畳ほどの半洞窟状の天然露天風呂
温泉は無色透明無味の単純泉。
温度は41~42度だそうですが
天然なので変動するそうで、手で触ってみたら
この日は少し外気が寒かったせいか熱めに感じました。
混浴です(^^;)。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣原露天風呂
河原を掘り石を積んだいくつかの露天風呂と洞窟岩風呂がある。
文政年間に開湯した湯は、名湯百選にも選ばれた峡谷随一の名湯です。
湯に浸かり対岸の雪渓、黒部川の清流、百貫山や峡谷の木々を眺め、
大自然の中に溶け込んでみてください。
夜、カジカの鳴き声を聞きながら見る星空がお薦めだそうです。
※トロッコ電車に乗らないと辿り着けません、終電を必ずご確認ください。
平成20年例 11/15まで、宇奈月発15:40最終 11/16~11/30 14:56最終
増水のたびに家人総出で手造りしている露天風呂だそうです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣天然河原湯
半洞窟風呂の他にも河原では何か所か天然温泉が湧きだしています。
少し掘れば足湯くらいにはできそうです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣天然河原湯
山側を見上げると黒部峡谷鉄道が走っています。
大勢の観光客もいるし寒いし時間もあまりないので
早々に河原湯から撤収します。
今回はツアーに組み込まれていたから来ましたが
この程度の天然温泉なら福島県にもたくさんあるので
わざわざ時間をかけて来るほどではないかな(^^;)。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 黒部万年雪の谷
河原湯からの帰り道、行きには寄らなかった万年雪の展望台に
立ち寄ってみました。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 黒部万年雪展望台
万年雪は無いけれどターコイズブルーの黒部川がキレイです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 黒部万年雪展望台
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 黒部万年雪展望台
万年雪の谷の少し下流に滝がありました。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 黒部万年雪展望台
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣 黒部万年雪展望台
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣駅
鐘釣駅に戻ってきました。
下り車線には欅平行の普通車が停車していました。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣駅 鐘釣山水
鐘釣駅構内に鐘釣山水と言う湧水があります。
そばの売店のコーヒーはこの湧水で煎れているそうです。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣駅 鐘釣三尊像
駅構内プラットフォーム脇に岩屋があり
黒部川の氾濫を防ぎ、洪水から守る為に安置された
3体の仏像三尊像が祀られています。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣駅 鐘釣三尊像
昭和11年、宇奈月出身の霊感者、預言者である新保フサ女に神のお告げがあり、
『黒部第四ダム、黒部第四発電所の工事が始まるので、災害災難を少なくするために、大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来の三尊像を作りこの鐘釣の地に安置せよ』の
お告げ通り急いで三尊像を作りこの岩屋に祀ったそうで、
黒部川の氾濫を防ぎ、洪水からの守り神として信心されています。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 鐘釣駅 鐘釣三尊像岩屋からの眺め
鐘釣三尊像岩屋から黒部川対岸の百貫山方面を望んだ構図。 -
☆黒部峡谷鉄道(トロッコ列車) 黒薙駅周辺ガイドマップ
※黒部峡谷鉄道HPより
https://www.kurotetu.co.jp/
我がツアーは鐘釣駅で折り返しましたが
黒部峡谷鉄道の終点は欅平です。 -
☆黒部ルート(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E9%83%A8%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%
一般観光は黒部峡谷鉄道欅平駅が終点ですが
関電の工事作業用のルートとしては黒部ルートがあります。
欅平→(下部軌道トロッコ電車/6.5k)→欅平下部駅→(竪坑エレベーター/0.2k)
→欅平上部駅→(上部専用鉄道トロッコ列車/6.5k)→黒部第四発電所駅前→
インクライン下部駅→(インクラン/0.815k)→インクラン上部駅・作廊谷駅
→(黒部トンネル専用バス/10.3k)→黒部ダム→立山黒部ルートに接続
黒部ルートを体験するには黒部峡谷パノラマ展望ツアーがあります。
黒部峡谷パノラマ展望ツアー公式サイト
http://kurobe-panorama.jp/ -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 猫又駅
ここからは帰途の写真です。
黒部峡谷鉄道は名前の通り峡谷を縫うように走りますが
この猫又駅は沿線の中で一番平坦な土地が広がります。
でも道路はなく運搬手段はトロッコ列車だけ。
これらの超大型重機などは全て分解して運び
再び組み立てるのだろうか?
気になったのでNetで調べたら
やはり殆どは分解してトロッコ列車で
一部はヘリコプターも使うようです。
分解運搬の様子
※大高建設
http://genba-s.net/r1-4kokurobetani-2/%E5%83%8D%E3%81%8F%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%81%BE/ -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 出しダム上流
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 出し六峰
6つの峰が連なる出し六峰。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 後曳橋 黒薙駅
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖 猿橋
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖 猿橋
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖
黒部川やうなづき湖の水はなぜターコイズブルー色なのでしょう?
川の色はおおよそ下記の要因で決まります。
①川の表面で反射した光
(山や木が映って緑に見える、赤い橋が反射して赤く見える)など
②川の中で散乱して戻ってくる光
③川の中に含まれる銅イオン(コバルトブルー)鉄イオン(赤、黒)酸化アルミニューム(白)
④岩石・砂・泥の色(茶色、白、赤、黄色)
⑤川底の色
⑥その他(タンニン、泥炭など)
-
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖
きれいな海や川の色は②の「川の中で散乱して戻ってくる光」が
大きく影響します。
光は、赤 橙 黄 緑 青となるにしたがって光の波長が短くなります。
短い波長の光ほど水中に含まれる物質の影響によって散乱され、
その色が見えます。
つまり不純物がほとんど含まれない外洋の海の水は、
散乱が少なく青い色だけが見えます。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖 日帰り温泉『とちの湯』
黒部平編の時、黒部湖の水はターコイズブルーに見えるのは
「チンダル現象」という物理化学的現象で
青く見えるのではないと書きましたが
おそらくこのうなづき湖もほぼ同じ現象ではないかと思います。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 うなづき湖
チンダル現象のおさらいです。
黒部川の水は、元々は底まで透けて見えるほどきれいな水です。
純粋な水は元来無色透明ですが、微粒子を含まない水はほとんどありません。
わずかな微粒子が溶け込んだ非常にきれいな水の場合には、
微粒子の影響で波長の短い青い光だけが反射され、波長の長い赤い光が吸収されるという現象が起こります。これが「チンダル現象」です。
黒部湖は両側を急峻な立山連峰と後ろ立山連峰に挟まれています。
風化した花崗岩質の岩石が氷河や雨などで削られシルト(沈泥)となって
黒部川に流れ込みそのシルトの微粒子(石英)が「チンダル現象」を起こし
青く見えるのではないでしょうか。
南の珊瑚礁の海ではサンゴ砂などの微粒子が影響し
福島県裏磐梯の五色沼などではケイ酸アルミニウムの極めて微細な粒子(アロフェン)が影響していると言われています。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 新柳河原発電所
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 宇奈月ダム&湖面橋
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☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 新山彦橋→山彦橋&弥太蔵橋
再び宇奈月3アーチ橋が見えてきました。
いよいよGo To Travel~錦秋の立山黒部アルペンルート &黒部峡谷鉄道の旅も
終わりを迎えようとしています。 -
☆黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 山彦橋&弥太蔵橋
一連の旅行記のタイトルは『錦秋の立山黒部アルペンルート &黒部峡谷鉄道』でした。
紅葉に関して黒部ダム辺りは見事な錦繍でしたが室堂は終わっていたし、
黒部峡谷鉄道はようやく色付き始めでした。
これは当初の予想通りです。
それぞれの標高が黒部ダム(1470m)黒部平(1828m)大観峰(2316m)
室堂(2450m)宇奈月(224m)鐘釣(443m)
宇奈月と室堂の標高差はなんと2000m、
立山黒部と一括りにしてもこれだけ標高差があれば紅葉具合が違うのは当然です。
つまりどの場所の紅葉が見たいかで計画を立てる必要があります。
黒部峡谷鉄道も後一月遅ければとても美しい紅葉だったと思いますが
2泊3日で周遊するのですから致し方ないと思います。
でも期待していた黒部ダム周辺の紅葉の予想が当たり十分満足できる旅になりました。
これで◆Go To Travel~錦秋の立山黒部アルペンルート ~黒部峡谷鉄道編はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いつもいいねもありがとうございます。
これで2回に渡るGO TO TRAVELシリーズをなんとか年内に完結できて
一安心(^^♪。
でも福島県の紅葉シリーズが安達太良山しかUPできていません。
年明け早々もっと頑張らないと折角の紅葉が興醒めしそう(^^;)。
コロナに始まりコロナに振り回された1年でしたが
私自身は元気に旅ができたことに感謝です。
来年も医療関係者に迷惑をかけないよう細心の注意をはらうと共に
新型コロナのいち早い収束を願ってやみません。
今年も度々のご来訪やたくさんの『いいね』をありがとうございました。
どうぞ来年もよろしくお願いいたします。
皆さま元気に良い新年をお迎えください。
ではまた。 j-ryu
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