2019/04/15 - 2019/04/22
3733位(同エリア16626件中)
めじろさん
2019年パリ旅行記の一部です。ルーヴル美術館の鑑賞は今回の旅行の主目的でした。あちこち見たつもりですが、なにぶん迷宮と言われる巨大美術館ですので、見落としたものも多かったようです。コロナが収束したら真っ先に再訪したいと考えています。
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引き続いてルーヴル美術館を攻略していきます。ドゥノン翼の「グランドギャラリー」を鑑賞していきます。
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カラヴァッジョ「聖母の死」
1605年~1606年の作品です。 -
カラヴァッジョ「聖母の死」
死にゆく聖母マリアは、なんとテヴェレ川に上がった娼婦の水死体をモデルに描いたと言われています。下腹部の膨れ具合が異様ですね。悲しみにくれるマグダラのマリアのうなじは色っぽいですね。赤いカーテンに聖性が表れており、殉教の血と慈愛を示しています。 -
カラヴァッジョ「聖母の死」
しかし聖母のモデルが土左衛門とはあまりに品性に欠けるとして、依頼主であるローマのサンタ・マリア・デラ・スカーラ聖堂から受け取りを拒否されます。そしてこの作品の完成直後、カラヴァッジョは殺人事件を起こし、逃亡生活に入ることになります。この絵はイタリアを訪問したルーベンスのススメによって買い取られ、チャールズ1世、ルイ14世と持ち主を変え、ルーヴルにやってきたわけです。 -
カラヴァッジョ「女占い師」
1595年~1598年の作品です。 -
カラヴァッジョ「女占い師」
カラヴァッジョがまだローマに出てきたばかりの初期の作品です。カラヴァッジョ特有の強烈な明暗の対比がまだありませんね。 -
カラヴァッジョ「女占い師」
ウブでいいところの坊ちゃんが、ジプシー女を愛しい眼差しで見つめますが、したたかな女が一枚上手。こっそり指輪を抜き取ろうとしています。 -
カラヴァッジョ「アロフ・ド・ヴィニャクール」
1607年~1608年の作品です。カラヴァッジョが逃亡中に身を寄せたマルタ騎士団の総長です。 -
このあたりの窓から、カルーゼル広場の眺めが見えます。
ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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天井装飾も見事です。
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アンニーバレ・カラッチ「La Vierge aux cerises」
1593年の作品です。初期バロック様式を確立した画家の一人であり、イタリア北部のボローニャを中心に活動したボローニャ派の代表的画家です。 -
アンニーバレ・カラッチ「聖フランチェスコとマクダラのマリアのいるピエタ」
1602年~1607年の作品です。 -
アンニーバレ・カラッチ「聖フランチェスコとマクダラのマリアのいるピエタ」
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オラツィオ・ジェンティレスキ「La Felicite publique triomphant des Dangers」
1623年~1625年の作品です。 -
オラツィオ・ジェンティレスキ「La Felicite publique triomphant des Dangers」
カラヴァッジョから大きな影響を受けた画家です。娘のアルテミジアと二代にわたるカラヴァッジェスキです。 -
グイド・レーニ「火葬台の上のヘラクレス」
1617年~1619年の作品です。 -
グイド・レーニ「火葬台の上のヘラクレス」
レー二はアンニーバレ・カラッチ亡き後のボローニャ派の第一人者です。 -
グイド・レーニ「The Union of Drawing and Colour」
1620年~1625年の作品です。 -
グイド・レーニ「The Union of Drawing and Colour」
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グイド・レーニ「受胎告知」
1629年の作品です。 -
グイド・レーニ「聖燭祭」
1636年の作品です。 -
グイド・レーニ「ヘレネの誘拐」
1631年の作品です。レーニの代表作のひとつです。トロイア王子パリスが、スパルタ王妃ヘレネを強奪し、トロイアへ連れ帰った場面です。 -
グイド・レーニ「ヘレネの誘拐」
略奪というわりに優雅な感じもしますが、瓦礫に足を置くキューピッドは、この後に勃発する凶事(トロイア戦争)を暗示していると言われます。 -
グイド・レーニ「ゴリアテの首を持つダヴィデ」
1601年~1605年の作品です。 -
グイド・レーニ「ゴリアテの首を持つダヴィデ」
旧約聖書の中でも有名なエピソードのひとつです。ダヴィデが、敵対していたペリシテ軍の巨人・ゴリアテの額を投石によって打ち、倒れたところで首を刎ねる場面です。 -
グイド・レーニ「ネッソスに略奪されるディアネイラ」
1621年頃の作品です。 -
グイド・レーニ「ネッソスに略奪されるディアネイラ」
グイド・レーニは、ラファエロ的な古典的様式を持ち味としています。この作品は「英雄ヘラクレス」にまつわる連作として描かれました。ヘラクレスが、妻ディアネイラをケンタウロスのネッソスに奪い連れ去られる場面を描いたものです。 -
グイド・レーニ「殉教者聖セバスチアーノ」
1620年頃の作品です。 -
フランチェスコ・ジェッシ「聖母子」
1624年の作品です。ボローニャで活躍した画家です。 -
マッシモ・スタンツィオーネ「聖母子」
1640年の作品です。 -
カルロ・ドルチ「受胎告知」
1653年~1655年の作品です。 -
カルロ・ドルチ「受胎告知」
1653年頃の作品です。 -
ポンペオ・バトーニ「受胎告知」
1741年~1742年頃の作品です。 -
アブラハム・ブリューゲル「果物をとる女」
1669年の作品です。フランドル出身で後にイタリアに移り住み、生涯を過ごしました。画家一族で有名なブリューゲル家の一人です。静物画の名手として知られます。 -
バルトロメ・エスタバン・ムリーリョ「セビーリャの聖母(聖家族)」
1665年~1670年の作品です。ここからはスペイン絵画です。
ムリーリョは、17世紀バロック期のスペインの画家です。ヴェラスケス以前の、最大のスペイン人画家とされ、その名声は200年以上続きました。ラファエロから影響を受けた優美さが特色です。(20世紀に入ると甘美すぎるという理由で、人気は下降したという)
この作品は、聖母子を中心に、上空に精霊の鳩と神、聖母子の横に聖エリザベツ(ヨハネの母)と洗礼者ヨハネを配置しています。 -
バルトロメ・エスタバン・ムリーリョ「聖母の誕生」
1661年の作品です。 -
バルトロメ・エスタバン・ムリーリョ「聖母の誕生」
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バルトロメ・エスタバン・ムリーリョ「The Apparition of the Immaculate Virgin to Six People」
1665年の作品です。 -
ホセ・デ・リベラ「羊飼いの礼拝」
1650年の作品です。スペインのバロック時代の画家ホセ・リベラは、ヨーロッパで最初に評価されたスペイン人画家だそうです。 -
ホセ・デ・リベラ「エビ足の少年」
1642年の作品です。「えび足」とは、この少年の不自由な右足を意味しています。少年は無邪気に笑みを浮かべ、1枚の紙片を握っています。そこには「神の愛のために我に施しを」と書かれています。慈善を勧める「道徳的絵画」か、物乞いをありのまま描いた「風俗画」か、説は分かれています。 -
ホセ・デ・リベラ「聖パウロス」
1642年の作品です。 -
ディエゴ・ベラスケス「マリア・テレサ王女」
1653年の作品です。スペイン・ハプスブルク家の宮廷画家として仕えたベラスケスは、王女たちの見合い用の肖像画を多く残しました。 -
フランシスコ・デ・ゴヤ「フェルディナンド・ギュマルデの肖像」
1798年~1799年の作品です。スペインのフランス大使を、ゴヤは色彩も鮮やかに、堂々とした風格で描いています。ゴヤ自身が「これ以上素晴らしい作品を制作したことはない」と語る自信作だそうです。 -
フランシスコ・デ・ゴヤ「マリアーナ・ワルドステインの肖像」
1800年の作品です。 -
フランシスコ・デ・ゴヤ「青い服の子供」
1791年の作品です。ルイス=マリア・デ・シストゥエ・イ・マルティネスという子らしい。 -
フランシスコ・デ・ゴヤ「デル・カルピオ伯爵夫人、ラ・ソラナ公爵夫人」
1794~1795年の作品です。カルピオ伯爵夫人は病床にあり、38歳の若さで死去しますが、死の直前にゴヤに肖像画を注文しました。肖像画の達人に、ありのままの自分を描いて欲しかったのでしょうか。
夫人は凛とした姿勢を保ちながらも、どこか陰が薄く感じます。ゴヤ自身、聴覚を失うという苦難に直面していた時期なので、夫人に対する深い同情の念が感じられるようです。 -
エル・グレコ「キリストの磔刑と二人の寄進者」
1590年の作品です。 -
エル・グレコ「キリストの磔刑と二人の寄進者」
不穏な空の中で、十字架に架けられたキリストが浮かび上がっています。足元にいるのは、二人の同時代の人物です。キリストの身体は、マニエリスム的なねじれを見せています。
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