2019/04/15 - 2019/04/22
1888位(同エリア16593件中)
めじろさん
2019年パリ旅行記の一部です。ルーヴル美術館の鑑賞は今回の旅行の主目的でした。あちこち見たつもりですが、なにぶん迷宮と言われる巨大美術館ですので、見落としたものも多かったようです。コロナが収束したら真っ先に再訪したいと考えています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス オップ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回のパリ旅行はルーヴル、オルセーから歩いて行ける距離のホテルを選択しました。
ホテル ルーブル ボン ザンファン ホテル
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初パリで交通機関など調べてもいなかったので、歩ける距離なら余計な心配事をしなくていいと思ったから。
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ホテルには満足です。何よりホテルマンの皆さんが親切。朝食も美味しかった。
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いよいよ世界一の美術館ルーヴル美術館を攻略していきます。
毎朝9:00開館ですが、ルーヴルそばのホテルをとった地の利を活かして、8:00頃には余裕で到着です。ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピラミッドが見えてきました。1980年代の初め(ミッテラン政権)に構想され、大反対を巻き起こしたピラミッドもすっかり定着しました。
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エッフェル塔を建造した時も、大ブーイングがあったそうですし、保守的な国民性なんですね。
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それだけ文化や景観を守る気持ちが強いということか。
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朝のピラミッドもいいすね。
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爽やかな雰囲気です。
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ルーヴルも色々入り口があるみたいなんですが、今回は主に「カルーゼル・デュ・ルーヴル」という地下街からの入り口を使いました。
リヴォリ通りに面した地下街の入り口です。99と書いてあります。カルーゼル デュ ルーブル ショッピングセンター
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エスカレーターを降りていきます。
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地下ショッピング街の奥に、逆さピラミッドが見えます。
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逆さピラミッドの左奥が入り口です。まずここに並んで、セキュリティチェックを受けます。セキュリティの後に中でチケットを買うという流れです。
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私は事前にミュージアムパスを買っておいたので、チケット購入は不要です。美術館巡りをしたい人には必携ですね。
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並んで待っていたらルーヴルの職員のおっさんが「ニイハオー!」と手を振ってきた。フランス人にはアジア人の区別などつかないからしょうがない。
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ナポレオンホールへと侵入していきます。
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まずは最も混雑するドゥノン翼1階(日本でいうところの2階)から見ていきます。何と言ってもルーヴルは「迷宮」とも称される広大な美術館です。
ドゥノン翼の入場口を直進すると階段がありますが、その両サイドにひっそりとエレベーターがあります。そのどちらかを使って最上階まで行くと、なんとドゥノン翼1階のモナリザの裏手につくそうです。(有地京子さんの「ルーヴルはやまわり」を参照しました) -
レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナリザ」
一番乗り達成。 エレベーターの裏に本当にあった。
モナリザはとにかく真っ先に見ないと、満員電車状態になります。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナリザ」
1503~1506年の作品です。おそらく世界で最も有名な絵画ですね。この作品についての話題は言い尽くされているので(謎の微笑、謎のモデルなど)、省略。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナリザ」
盗難やテロ対策で防弾ガラスに覆われる厳重なガードがされていて、気安く接近できません。 -
しばらく時間が経ってまた来てみると「モナリザ」前にはもう結構な人だかりが出来ていました。まだこれでも空いてる方ですけどね。
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どんどん人は集まって来ます。こういう状態の時はスリにも気をつけた方がいいですね。
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「サモトラケのニケ」
モナリザのあとは、とりあえずすぐ「ダリュの階段踊り場」に行きました。 -
「サモトラケのニケ」
紀元前200~190年ごろの作品です。ギリシャ神話の女神ニケの彫刻で、ギリシャのサモトラケ島で胴体部分が発見されました。 -
「サモトラケのニケ」
その後、翼などの断片が次々と見つかって復元され、ルーヴルにやってきました。(発見したのがフランス領事) -
「サモトラケのニケ」
薄い衣の表現が素晴らしい。 -
「サモトラケのニケ」
シューズメーカーのNikeがニケから名前を貰ってるのは有名。 -
しばらく経つとニケもこんな感じになる。
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「ミロのヴィーナス」
さてニケの踊り場の下の左手の通路をまっすぐ行くと、「ミロのヴィーナス」に到達します。 -
「ミロのヴィーナス」
紀元前130年~紀元前100年頃の作品です。ミロのヴィーナスはギリシア神話における女神アプロディーテーの像と考えられています。高さ203cmの大理石像です。 -
「ミロのヴィーナス」
この像は1820年に、エーゲ海のミロス島で発見されました。ミロス島を統治していたオスマントルコ政府からフランスが買い上げ、修復の後にルーヴル美術館で管理されています。 -
「ミロのヴィーナス」
この角度が一番美しい角度らしいですね。 -
「ミロのヴィーナス」
以後、ルーヴルを出て海外へ渡ったことはただ1度で、1964年に日本の東京および京都で行われた特別展示のみです。門外不出といってもいいでしょう。 -
「ミロのヴィーナス」
欠けた右手はずり落ちそうな腰布を掴んでいたとの説もあります。 -
「ミロのヴィーナス」
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「ミロのヴィーナス」
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「ミロのヴィーナス」
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「ミロのヴィーナス」
「モナリザ」「ニケ」「ミロのヴィーナス」が、ルーヴル3強と言われ大混雑となるため、早めの鑑賞をお勧めします。 -
さてまたドゥノン翼1階に戻り、絵画鑑賞していきたいと思います。近代のフランス絵画から見ていきます。すごく大きな部屋です。
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ダヴィッド「ナポレオンの戴冠式」をはじめ、ダヴィッドの部屋はまるまる閉鎖されていました。これは残念でした。「カナの婚礼」も修復中だったみたい。
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この辺りはロマン主義、新古典主義などの大作が展示されます。
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ウジェーヌ・ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」
1830年の作品です。ロマン主義の画家ドラクロワの代表作で、あまりにも有名な作品です。フランス革命を描いたと勘違いしがちですが、実はもうちょっと後、1830年の「7月革命」を描いています。ルイ18世の復古王政を継いだシャルル10世の悪政に対する蜂起で、これによってシャルル10世は退位させられます。 -
ウジェーヌ・ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」
三色のフランス国旗(トリコロール)をかざして胸をはだけた女性は、実際の人間ではなく「自由の擬人化」とされます。その証拠が女性がかぶるフリジア帽だそうです。女神の隣にいるシルクハットのおっさんがドラクロワ自身とされます。 -
ウジェーヌ・ドラクロワ「キオス島の虐殺」
1824年の作品です。1822年のオスマントルコ軍によるギリシャ独立運動の鎮圧を描きました。 -
ウジェーヌ・ドラクロワ「キオス島の虐殺」
トルコ兵による一般住民の虐殺を描いています。 -
ウジェーヌ・ドラクロワ「キオス島の虐殺」
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ウジェーヌ・ドラクロワ「サルダナパールの死」
1827年の作品です。 -
ウジェーヌ・ドラクロワ「サルダナパールの死」
アッシリア王サルダナパールの最期を描いた作品です。 -
ウジェーヌ・ドラクロワ「ダンテの小舟」
1822年の作品です。 -
ウジェーヌ・ドラクロワ「ダンテの小舟」
着想はダンテの「神曲」からです。地獄の湖を渡るダンテたち。 -
テオドール・ジェリコー「メデューズ号の筏」
1819年の作品です。32歳で早逝したロマン主義の画家・ジェリコーの代表作。直前に起きた「メデューズ号難破事件」を題材にしたため、センセーショナルな話題を生んだ作品です。 -
テオドール・ジェリコー「メデューズ号の筏」
1816年、セネガルへ向かう途中のフリゲート艦メデューズ号は、未熟な司令官の無能ぶりのせいで座礁。艦長らはとっとと脱出しましたが(セウォル号かノルマントン号か)、150人近い船員は大筏に取り残され、3日も漂流することになります。発見されるまでの間、筏の上では自殺、殺人、死体食、発狂などの地獄絵図が展開されました。 -
テオドール・ジェリコー「メデューズ号の筏」
ジェリコーは作画の依頼を受けたわけでもないのに、独自に関係者への取材を開始。また死体を研究するため、病院に出かけ死体の一部を貰い受けるという、異常な熱意でこの作品を完成させます。
そもそも事件の遠因は、当時の(ナポレオン失脚後の)ルイ18世復古王政が、家柄を重んじて未熟な軍指揮官を多数登用したことにありました。サロンに出品されたこの作品を見たとき、ルイ18世は不快の色を隠さなかったと言われます。 -
ドミニク・アングル「グランド・オダリスク」
1814年の作品です。アングルは、ダヴィッド亡命後の新古典主義の後継者とされます。しかしイタリア留学中、ラファエロに惚れ込んでしまったアングルは、ダヴィッド的男性美ではなく、女性的優美さを追求していきます。女体の長すぎる背中など、解剖学的におかしいと散々批判されますが、アングルは全く意に介しませんでした。 -
ドミニク・アングル「グランド・オダリスク」
緻密なデッサン力を持ちながら、こと女体になるとマニエリスム的デフォルメをしてしまう。オリエンタルな異国趣味、スベスベお肌、歪んだ肉体、そして長い背中が、アングルの好みなのです。 -
ドミニク・アングル「シャルル7世の戴冠式でのジャンヌダルク」
1854年の作品です。 -
ドミニク・アングル「シャルル7世の戴冠式でのジャンヌダルク」
おなじみ英仏百年戦争時の救国のヒロインです。 -
ドミニク・アングル「アンジェリカを救うルッジェーロ」
1819年の作品です。 -
ドミニク・アングル「アンジェリカを救うルッジェーロ」
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ピエール=ポール・プリュードン「マルメゾンの庭に腰掛けるジョゼフィーヌ」
1810年の作品です。ナポレオンの最初の夫人ですね。もっともこの作品が完成した時にはすでに離婚が成立していたとか。 -
ピエール=ポール・プリュードン「マルメゾンの庭に腰掛けるジョゼフィーヌ」
「陽気な未亡人」「幸運の女神」と呼ばれたジョゼフィーヌと別れたのち、ナポレオンのツキは落ちてゆき、転落し始めます。島流しにされて不遇の死を遂げたナポレオンの最期の言葉は、「ジョゼフィーヌ」でした。 -
アリ・シェフェール「パオロとフランチェスカ」
1855年の作品です。 -
アリ・シェフェール「パオロとフランチェスカ」
ダンテ「神曲」から題材をとっています。義弟と禁断の恋に落ちてしまう美女フランチェスカの話です。ロダンの「接吻」と同じ話ですね。 -
テオドール・シャセリオー「水浴のスザンナ」
1839年の作品です。ダニエル書の「スザンナの水浴」は人気のテーマです。光を浴びて金色に輝く身体が美しい。 -
テオドール・シャセリオー「水浴のスザンナ」
かぶりついて覗いてるオッさんの必死さが可笑しいですね。
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